今週の『GIANT KILLING』#214
2011.07.03 18:30
すいません、また1週分飛ばしてしまったのですが、2週ぶりの今週のジャイキリです。
今週は、というか、今週もというべきでしょうか、ジャイキリが表紙になっています。
凛々しく前を見つめる選手たちの姿が、非常にカッコいいですね!
そして、単行本20巻が今月22日に発売となりますが、毎回恒例の初版限定ステッカーは、背番号20にちなんだものになるそうです。
ETUの20番と言うと、セリーですが、どんなデザインのものになっているのか楽しみです。
山形戦を劇的な勝利で飾ったETU。
次なる川崎フロンティア戦に向けて、話は動き始めているところに・・・
「大江戸通運副社長様…
川崎フロンティア戦のご来場… 心よりお待ちしております」
大江戸通運副社長・朝倉秀和氏の川崎戦訪問が突如決まって・・・
さて、今週は、そこからどうなっていきますか。
・・・
ETUへのスポンサードを疑問視する立場である、大江戸通運副社長・朝倉秀和氏の隅田川スタジアム訪問が決まり、一瞬空気が凍りつくETU事務所内・・・。
「君が率いるこのチームは
我々が投資するに値するほどの魅力があるのかね」(秀和氏)
「スタジアムに来て
自分の肌で感じるもんだよ」(タッツミー)
・・・そんな、いつしかのやり取りが思い起こされますが、そんな達海の言葉の真実を確かめに来ることになったという現実に・・・
「改めて…… 達海さんのバカ――ッ!!!」
と、有里は、クラブハウス全体に響き渡るぐらいの声で叫んでいるのでした。
・・・
場面は変わり、先週号にて久々の再開を果たした、かつてのETUのGMで現在はスカウト担当の笠野さんと、サポーター・江戸前応援軍団の吾郎。
さすがにお互いに老けたもんだなと話を切り出す笠野さんに対し、「まったく変わってませんよ笠野さんは」と返す吾郎。
吾郎からすれば、地元の人たちと立ち話をする姿は、10年前のそれとまったく変わってないと感じさせていました。
そして、吾郎は、一度はETUを辞めた笠野さんが、再びETUで仕事を始めていたことを知らなかったようです。
「それしかできねえから 懲りずにズルズルやってるだけだ」・・・と、吾郎に返す笠野さんは、いつしかの達海との一件もあり、これからはもうちょい本腰入れてやろうと思ってるという言葉も付け加えます。
そんな笠野さんの言葉に、10年前の姿を知る吾郎は、目を輝かせて、今のチームの好調さの要因を理解します(真実はさておき、笠野さん自身は、俺はまだ大した働きをしてないと謙遜)。
一方で、今度は、吾郎の現状について問いかける笠野さん。
かつての仲間たちとはどうなっているのかといった問いに・・・
吾郎は、ズォォン・・・と、表情を曇らせ、何も答えられずにいました。
そして、かくかくしかじか・・・
これまでの経緯について、笠野さんに話す吾郎。
スカルズメンバーたちが、自分たちを快く思わない理由について、吾郎は、一定の理解は示すものの・・・
「確かに始めは
達海につられてスタジアムに戻った俺ですけど…
今はもう少し
純粋にチームを応援したいって気持ちに変わってきてるんです」
ということも、強く訴えます。
その根底には、達海が率いているからというのもあるだろう、でもそれ以上に今の選手たちは応援し甲斐があると語る吾郎。
自分の応援が選手に伝わり頑張ってくれる・・・
そんなチームとつながっている感覚を、あの頃みたいに皆で共有できたら最高と言う吾郎ですが・・・
「でも今は一人で頑張ります
自分なりの応援で
少しでもETUに貢献できれば俺はそれで満足です」
そのように、笠野さんに話します。
そんな吾郎の想いを受け取った笠野さんは、窮屈な思いをさせてしまっている責任は俺たちにもある、その部分に関しては申し訳ないという気持ちを表しつつも・・・
「俺たちは何も型にはまった応援を求めてるわけじゃねえ
お前みたいな奴の純粋な気持ちこそが
選手を奮い立たせるってもんだ
やる気出たぜ田沼
お前の想いに恥じないように俺たちも頑張るからよ
お前は自分にとって一番自然なやり方で…
これからもETUの力になってくれよな」
と、吾郎に対し、感謝とエールの言葉を贈ります。
そんな笠野さんの言葉に、力を取り戻した吾郎は、力強く返事をし・・・、途中だった配達に戻っていきます。
(今は色々ややこしいことになっちまってるかもしんねえけどよ
心配はいらねえよ…
お前は一人じゃねえからな… 田沼…!)
去りゆく吾郎に、そんなことを思う笠野さんでした。
・・・
場面は変わり、ETUの練習グラウンド。
そこには、大江戸通運の副社長が、川崎戦の視察に訪れるという報告をしている有里と、報告を受けている後藤の姿がありました。
副社長は、来季からのスポンサー撤退を検討するためにやって来る・・・
そんなことを言う有里は、代表選手のいる川崎相手に観客動員の心配はしていないようですが、リーグ折り返し時点で3位の強豪を相手にすることには不安があるようで・・・
「も…もし
副社長の前で大敗でもしたら…
来季メインスポンサーから撤退してしまうかも!!
それだけは絶対駄目――っ!!
勝って――!! 明日だけは絶対に勝ってー!!」
と、激しく取り乱してしまいます。
そんな有里をなだめる後藤は、スポンサーを悪く言うのも絶対に駄目だと、少し厳しい雰囲気で(?)有里に言葉をかけます。
後藤としても、サッカーに魅力を感じていない副社長ではなく、ずっと現在の社長の体制が続いてほしいという本音はあるようです。でも、それもいつか替わる日が来る、それが現実だと語る後藤。
そして、現状として、サッカークラブの運営は厳しい。
特に、親会社に頼らないクラブならなおさらのこと。
ETUだって、大江戸通運に撤退されてしまったら、選手の給料を支払うことだって厳しくなってくる。しかし、大江戸通運だって決して大企業ではない(決して経営的に余裕があるわけではない)。それは、受け入れなくてはならない現実だと、強く語る後藤。
それに対し、何も言葉を返せないでいる有里・・・
「でも… 変えられない現実もない」
とも言う後藤。
副社長だって、最初から出資を否定してるわけじゃないからこそ、わざわざ視察にやってくるはず。
「俺も出来る限りETUの魅力を副社長に伝えてみる
だから後は現場を信じよう
だってウチの監督はいつだって大一番で
不可能を可能にしてきた男だろう?
明日だってきっと副社長を虜するようなサッカーを見せてくれるさ」
そう話す後藤に、過去の経緯からも、その言葉に素直に頷く有里。
・・・でしたが!
そんなところに、達海のある言葉に、大きく驚きを見せる松ちゃんの姿を見る2人。
いつも通りと言われればそれまでかもしれないですが、とにかく必死に取り乱して達海に訴える松ちゃんの姿を見て、何か嫌な予感を察する2人・・・。
連戦続きで怪我が悪化されても困るし、選手をどんどん入れ替えるいい機会でしょと言う達海は・・・
「というわけで川崎戦… 村越はベンチ外ね
はい決定――」
いともあっさりと、チームの主力である村越の欠場を明言します。
まさかの村越のベンチ外発言に、恐る恐るその発言が真実がどうか問いただす2人でしたが、やはり、いともあっさりとそれに頷く達海。
え――――っ
・・・
・・・といったところで、時間は進み、川崎フロンティア戦当日。
隅田川スタジアムには、予定通り、大江戸通運の副社長・朝倉秀和氏が姿を現した・・・ところで、今週はここまでとなります。l
■ 私的雑感
新展開に突入して、今回は、どんなテーマを見せてくれるのかなーということを考えながら、物語を読んでますた。
大江戸通運の副会長・・・
前回登場したのは、単行本的には、13巻のことなので、「あぁ、そういえば、そんな話もあったっけなー」という感じです。
まぁ、有里はいろいろと取り乱していましたが、今回の視察は、きっといつかは訪れるべきことであって、避けることのできない現実。むしろ、後藤さんの言う通り、全否定するつもりはないから、何の前触れもなく“スポンサー撤退!”ではなく、試合を観に来てくれるわけで・・・、あとは、話がいい方向に進んでくれるよう、信じながら見守っていくしかないのかなと思います。
物語的には、試合内容もさることながら、チームを支えるサポーターたちの存在が副社長を動かす・・・、そんな展開になっていきそうな、いや、私個人がそんな展開が見たいのかなぁ。んで、気が付いたら、副社長が誰よりも熱心なサポーターになってたりしてね(笑
スカルズと吾郎さんたち、そして、子どもたちと・・・。
それぞれの関係性に、どのような進展が見られて、それがETUにどんな影響を及ぼしていくのか。複数のサポーターグループの物語が見られるサッカーマンガは、ジャイキリぐらいしかないと思うので(多分)、そのあたりをツジトモ先生がどのようにまとめていくのか、その手腕に期待したいと思います。
で、そんな川崎戦ですが・・・
タッツミーにより、すでにコシさんのベンチ外が決定ということに・・・!
真夏の連戦なので、選手を何人か入れ替えることは、ごく普通に行われることだと思いますが(この辺は、監督によって違うところですけど)、堀田が出場停止という状況下で、ベンチからすら外してしまうとは!
コシさんがいないというのは、前回対戦時と同じシチュエーションですが、堀田、ガミさん、堺さんといった年長組の活躍が目立った前回と違って、今回は、若いフレッシュなメンバーをガンガン投入していくような感じになるのかも?
川崎戦のボランチは、出場停止明けのバッキーと、殿山君のコンビが最有力となるのかな?
連戦ということになると、王子あたりも、そろそろサボりそうな休養が必要な気もするし・・・。
そのあたりも、少し違った何かが見られそうな気がするので、メンバー構成がどうなるのか、それによってどんなサッカーを見せてくれるのか、楽しみにしています。
誰かがいなくても、その代わりに誰かが活躍を見せてくれる。
今のETUには、そんな素地が備わっていると思いますし、何の心配もいらないでしょう。
対戦する川崎の方も、前回対戦時とは違った部分が出てくるんじゃないかなと思います。
川崎の選手たちがどんな成長を見せているのか、新しい選手も出てくるかもですし、代表GK・星野とネルソンの関係も微妙な感じのままになっていたので、そのあたりの話に進展があるかもしれないですね。
来週号では、まだキックオフにはならないかなと思いますが、この試合で私たちにどんなドラマを見せてくれるのか、きっと今回も心震わせてくるものを見せてくれるはずなので、大いに期待して、この先の展開を見守って行こうと思います。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
川崎戦は、自分の予想してなかったというか、
再戦が描かれるとすら考えてなかったです(苦笑
2度目の対戦ということで、前回対戦時と比べて、
どんな戦いを見せてくれるのか、楽しみにしています。
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次が川崎戦になるとは思ってなかったなぁ~
毎回私は予想外してますw