【新連載】出会うべくして出会った2人が弱小サッカー部を変えていく?『振り向くな君は』第1話プチ雑感
2010.12.02 01:10
12月1日発売の週刊少年マガジン2011年1号より連載がスタートした、『振り向くな君は』(作者:安田剛士)の第1話を読んだプチ雑感です。
自転車で日本中を渡り歩いた少年と、ぜんそくに悩む少年。
二人に共通するもの、それは点が与えしサッカーの“才能”だった!
そして二つの才能は、目も当てられない弱小・桜木高校サッカー部を
立て直すため、今、静かに交わる――。
『振り向くな君は』は、高校のサッカー部を舞台にした作品です。
第1話は、ものすごく大雑把に書くと、本作には2人の主人公(あ、分からないですけど、恐らくダブル主人公システムだと思います)しゅうじとかおるが出会い、2人が同じチームでサッカーをすることになる経緯を描いたものとなってます。
まぁ、それだけの説明ではあまりにアレなので、もう少し細かく書いていきますと・・・
主人公のひとりでぜんそく持ちというしゅうじ(成神蹴治(蹴児?))が、姉の夏(姉ちゃんの名前)の忘れものを届けるために外出し電車に乗ります。
しゅうじの乗った電車には、電車内にもかかわらずホームレス風に座席に段ボールを組み立てて寝ている怪しげな人物がいました。その人物こそが、もうひとりの主人公である犬童(いんどう)かおるでした。
しゅうじは、かおるに絡もうとする少年たちがいるのを見つけ、彼らを止めに行くのですが、逆にしゅうじが絡まれてしまうことに。しかし、そこをかおるが助けて、まずは、主人公2人が出会うことになります。
そして、2人は一度別れますが、「お前なんかゴールのにおいがする」という理由から、しゅうじに一緒について行くかおる。
そうして、夏が通い、しゅうじ自身も翌日入学式を迎える桜木高校に着く2人。
夏の忘れたお弁当を届けたしゅうじは、これから行われるという練習試合の見学を得るわけですが、そこで自分も“父が作ったという”サッカー部に入りたいという気持ちも伝えます。
しかし、そこで聞かされた言葉は、この後に行われる練習試合において、勝てば存続、負ければ廃部という衝撃的なものでした。
しかも桜木高は万年1回戦負けするようなチームで相手は都大会常連校。
桜木高は、前半終了時で4失点を喫し、サッカー部は本当に廃部の危機にさらされてしまいます。
すでに諦めムードといった部員たちの姿に、諦めたらダメだということを強い口調で訴えるしゅうじ。しかし、ぜんそく持ちのしゅうじは、激しくせき込んでしまいます。
けれど、しゅうじの思いは伝わり、今一度戦う姿勢を見せる桜木高校サッカー部。
そんな頃、かおるは、何やら相手チームのベンチにもぐりこみ、前半の点差を守りきるようなサッカーをするようアドバイスを送っています。
なぜ、かおるはそんなことをするのか?
それは、桜木高サッカー部チームの一員として、この練習試合に参加するため。
それに対し、現サッカー部員たちが、部外者に手伝ってもらうためには・・・と、渋る反応を見せれば、自分もしゅうじと一緒で明日入学式、自分もサッカー部に入るという旨を伝えるかおる。
そんなかおるの言葉を聞いたしゅうじも自分も試合に出ると主張し始めますが、姉の夏は身体の弱いしゅうじが試合に出ることに強く反対します。
そんな夏をめがけて、突然かおるはボールを蹴りますが、しゅうじは身体が弱く何もできないという夏の予想に反し、柔らかいトラップを見せ夏をボールから守ります。
その様子を見て、あるひとつの真実を語りだすかおる。
それは、かおるが実はしゅうじの父からサッカーを教わっていて、その時、しゅうじがかおるの生涯のライバルになるであろうということを伝えられていたということ。
そしてまたしゅうじも、自分が教えた子の中でも段違いのサッカーセンスを持っている子がいるということを父から知らされていたと言います(しゅうじの父は、5年前に亡くなっているそうですが・・・)。
かおるが、こいつとサッカーするためにここに来たんだと言えば、大切なものぐらい自分で守って見せると父が作ったサッカー部に対して強い想いを示すしゅうじ。
こうして、出会うべくして出会ったと言える2人。
彼らは、4点のビハインドをひっくり返して、サッカー部を存続させることができるのか?
・・・そんな感じの連載1話です。
※
ということで、読んだ雑感なのですが・・・
第1話は、2人の主人公が出会うまでの経緯と、物語の舞台背景が描かれたぐらいなので、正直、今の段階ではどうにも感想の書きようがないかなといった感じです。新連載のタイプとして、1話でドカーンを見せてくるものと、物語の背景をじっくり描いていくものとがあるかと思うのですが、この作品は後者のタイプですね。
来週号では、2人が試合に参加して、試合描写が描かれていくことになると思うので、サッカーマンガとしてどうなんだといった部分は、まずはそこを読んでから考えてみたいです。
まぁ、物語としては、2人の主役キャラが出会って、負ければ廃部の試合を戦ってくという非常にオーソドックスなところです。
私は、『Over Drive』という作品を通じて、安田先生を絵柄的なものも含めて熱いドラマの部分で魅せる方という印象を持っているのですが(絵柄のタイプ的には、吉原基貴先生を少年誌寄りのバランスにしたってイメージかな)、そういう点では、安田先生らしい部分、面白さは今回も見せてくれそうかな思います。
それらに加えて、サッカーマンガを描いていくにあたってにどんなエッセンスを加えていくのか。
『宮本恒靖物語』では、面白い感性、アプローチで物語を描いていたと思いますし、私の記憶が確かならばサッカー経験もある方なはずので、ここからどんなサッカーマンガに仕上げていってくれるのか、まだ未知数ではありますが、楽しみに今後の経過を見てみたいなと思ってます。
まずは、来週の展開を読んでからですね。
来週になれば、作品として判断できる指標が見えてくると思います。
ということで、作品に少しでも興味のある方は、まずはご自身の目で、今週号の週刊少年マガジンをチェックしてみてはいかがでしょうか。
タグ : 振り向くな君は
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