今週の『GIANT KILLING』#187
2010.11.11 22:58
新しいPCからの初めてのブログ更新で、IMEが自分色に染まってなかったりなど、PC使用にまだ何かと戸惑っている部分もありますが、今週もよろしくお願いいたします。
リーグ戦第20節、ETUvsモンテビア山形は、攻めるETUに守る山形といった構図で進んでいき、まだ試合序盤という段階ですがスコアレスの状態。
攻めるETUは、王子からのクロスを夏木がトラップミスをしてしまいますが、そんな難しい状況は夏木にとって絶好のボール。
夏木にはメンデスのマークがついていますが、果たして夏木はメンデスの壁を打ち破り、ETUに先制ゴールをもたらすことができるのでしょうか?
・・・といった状況から、今週のジャイキリは始まっていきます。
・・・
「打てる…!!
俺にとっちゃ絶好球…!!」
トラップミスをし、大きく浮き上がってしまったボールに向かって、ジャンピングボレーの体勢に入る夏木でしたが・・・
そこにはメンデスが立ちはだかり、シュートどころか、むしろ身体ごとはじき飛ばされてしまいます。
しかも、そのこぼれ球を中野に任せ、前へと動き始めるメンデス。
そして、メンデスは、中野からボールを受け、すかさず前線にロングフィードを送り、今度は一転、山形のカウンターへとなっていきます。
メンデスのパスを受けたのは、左サイドを駆ける管野。
「俺の一番の武器はスピード…!
とにもかくにもスピードなんだ!!」
自分の武器を最大限に生かしてプレーしようとする管野。
減速を一切せず、トップスピードのままボールを受けようとする管野に、マッチアップする杉江も少々驚いているようでした。
しかし、トップスピードでボールをコントロールするのは難しかったか、管野のトラップは長くなってしまいます。それを必死で追いかけていく管野。
そして、ゴールライン近く、なんとかボールをキープしようと滑り込みますが、結果としてそれが杉江のタイミングを外す動きとなります。管野は、そこを見逃さず、すかさず中央の丸岡へとボールを送っていきます。
ゴール前でボールを受けようとする丸岡は、先程王子に翻弄されたことを強く根に持っており、その借りをゴールで返すと強く意気込んでいました。
しかし、ボールは丸岡に渡る前に、佐野にしっかりと押さえられてしまいます。
自分の想定外の出来事に驚いた丸岡は、ボールを押さえた佐野よけるため、少々不格好に大きくジャンプして倒れこんでしまいます。
これが(管野の大きく滑り込んだプレーも含めて)、ETUサポーターたちの笑いを誘うこととなり・・・
「管ちゃん
僕恥の上塗りだよ 顔から火が出そうだ」
と、顔を真っ赤にして、恥ずかしがる丸岡。
・・・しかし!
そんな2人に声をかけてきたのがケン様でした。
「それでいい
上手くいかなかったがお前達の良さはちゃんと出ていた」
と、2人のプレーを称え、今日のお前たちならやれる、今みたいに自信を持ってプレーしよう、と勇気付ける言葉をかけるケン様。
その言葉に、先程まで違った意味で顔から火が出そうな状態だった丸岡の闘志が完全復活していました。
・・・
ETUベンチでは、松ちゃんが今の山形の2トップのプレーを見て、確かに、あのスピードには焦ったがいかんせん経験値が足りない、山形にとって今夏ブラジル人FWを失ったのは痛いですね、という自分の見解を達海に話していました。
そんな松ちゃんの言葉に対し、経験がモノをいうなら松ちゃんの方が俺より優れた監督になっていると、かなり手厳しい言葉を返す達海。
「そんなことより選手にとって大事なのは
どんだけ迷わずプレーできるかってことだ」
そして達海は、管野と丸岡にはそれができている、それだけを信じているような思い切りの良さがあると、山形の2トップに対してのプレーを評価していました。それだけでなく、佐倉が彼らを起用したのはスピードだけではないだろうという警戒もしています。
とにかく、山形はタレントが少ないと言われてはいるけれど・・・
「自分の長所を出した思い切りの良いプレー…
それが相手の脅威になっているような選手は… 何人かいるよ」
試合を通じて、改めて山形が手強い相手であるという認識をしているようでした。
・・・
話は、ピッチの中へと戻りまして・・・
王子がボールを受けたところに、マークにやってきたのは、先週号にて、王子に見事騙されてしまった(?)丸岡でした。
王子の「年上キラー」という言葉に、それは自分を惑わず偽りの言葉でもう騙されないと話す丸岡。なぜなら、今まで年上女性にモテたことなんてないからとのこと。
「じゃあ今度紹介しようか?」
そんな王子の甘い誘惑に、一瞬気持ちが傾きかけるも我に返り、王子の縦へのコースを阻みます。
「ははは愉快だ」
結局、前へパスを通せず後ろに戻す王子ですが、その反面、丸岡とのマッチアップは十分楽しみながらプレーしているようです。
そして、前へパスが通せないとなると、じっくりとパスを回して、山形のスキを窺い始めるETU。
そんなETUの攻撃に、横パスをつないでいるだけなら怖くないと言う佐倉でしたが・・・
戸辺コーチには佐倉の強がる胸の内はお見通しのようで、それを指摘されると佐倉は、激しく動揺を見せていました。
ちょうどそんなところに、村越から夏木に縦パスが入っていきます。
パスを受けた夏木は、メンデスをはじめ、山形の守備陣複数が素早く寄せてきて前を向かせてもらえません。そこに、ボランチ(と思われる)8番・世古も寄せてきて囲まれそうになりますが、そこにタイミングよく世良が走り込んできて、世良にボールを渡します。
中央は完全に密集状態。
それならば外があると、世良は外側から上がってきた堀田にパスを出し、その堀田がシュートを狙いますが、ここも世古にブロックされてしまいます。
とにかく堅い、山形の守備。
奮迅の活躍を見せた瀬古が叫ぶ中・・・
この続きは、来週となります。
■ 私的雑感
今週は、ジャイキリが表紙を飾ったわけですが・・・
この表紙が実にカッコいい!
上手くこう説明できないんですが、光と影の具合がいい感じだなと思いました。普段は単行本派の方も、今回ばかりはこの表紙のために本誌を買ってもいいんじゃないかってぐらいに素晴らしいと思います。
・・・で、素晴らしい表紙に見入った後で、先週のナッツのシュートシーンはどうなったのかなと、本編の方を読んでいこうかと思ったら・・・、予想外の不意打ちに“やられた!”となったわけです。
えぇ、もちろん、それは、あの本編が始まる前にあったあらすじのことです(笑
あのサックラーの選りすぐりのカットの数々には吹かずにいられませんでしたよ。もう本編読み始める前からこんなお腹いっぱいでいいのかってぐらいに笑わせてもらいました。ツジトモ先生、本当こういうところのセンスがすげぇなといつもながらに感心してしまいます。
・・・ということで、ここからが今週のジャイキリの雑感です。
えぇ、今度こそ本編のお話ですよ?
さて、トラップをミスったナッツ。
その浮かしてしまったボールこそが、ナッツにとっては絶好球ではありましたが、結局は屈強なメンデスの前にシュートすら打たせてもらえず、むしろはじき飛ばされてしまったという・・・。
というか、メンデスどんだけ強えんだよ!
と、思ってしまったのですが、そのメンデスの強さはさておき、ゴール前のあの密集状態で、あれだけ滞空時間長くボールを浮かせてしまったとなったら、そりゃあ間を詰められてしまうでしょうし、ゴールを狙うには難しかったかもしれないですね。
まぁ、しょうがないですね。
ナッツには、次も期待しないでおくとします。
そして、ナッツのシュートが止められてしまった後は、この試合初めて発動した山形のカウンター!
管野は、カウンター時、自分のスピードを徹底的に生かすために、あえてボールを長く蹴りだして少ないタッチでボールを運んで行ってるようですね。タッツも迷わないってことを言ってますが、彼もまたセリーみたいに、自分にできることを磨いてピッチで戦っているというような印象を受けます(・・・ごめん、これ後で気づいたんですけど、トラップが大きくなったのは「!!」とあることからも、意図的ではなかったようですね。けど、彼らのプレーの本質はそう大きく変わらないと思うので、あえて文章をそのままにしておきます)。中の状況を見て、ボールの保持ではなく、丸岡にパスを送ったって判断もいいプレーだったんじゃないかと思います。
磨いて輝かないものはない・・・
迷うことなく、自分の長所を理解し生かし、シンプルだけど思い切りの良いプレーを見せる山形の選手たち。地力では劣っていても、そういうプレーを貫き通せていれば、きっと何かは起こせますよね。迷いを持っているよりは確実に。だから、経験不足だと侮って見ていたりしたら、足元をすくわれてしまうかもしれないですぜ、松ちゃん?
そんな山形の若い選手たちの心を支えているのは、やはり、ケン様やメンデスといった経験豊富な選手たちの言葉。それは、今週のケン様の描写を見て改めて思いました。山形もまた、素敵なチームだと思います。
そして、今週もサックラーが私たちを和ませてくれましたが、山形側の描写で個人的にそれ以上に笑ってしまったのは、我らが王子様と丸岡のやり取りですね。
丸岡は、佐野をよけるため飛び越えた時の見事なまでのコケっぷりもすごかったですが(たぶん、PKをもらうための意図的なダイブだったと言うより恥ずかしい)、やっぱり、王子に翻弄されまくる描写が面白かったです。
「ははは愉快だ」と言いたくなる王子の気持はわかる気がします。けど、あんまり弄んでいるとどこかでしっぺ返しを食らいそうで怖いなぁとも思ってみたり。
ケン様の言葉ひとつでモチベーションが沸騰しちゃうところなんかを見ても、いいヤツなんだろうなって思います。まぁ、丸岡は、今後もいろんな意味で私たちを楽しませてくれそうです。
※
あとは、箇条書きにて。
- ナッツはメンデスに吹っ飛ばされてるけど、あのシーン、ファールを取られるとしたらむしろナッツの方ですよねぇ・・・。
- スギも管野のスピードには手こずってそうな感じ。
- ケン様の素敵描写も定例化してる感じですかね。
- タッツミーは、本当松ちゃんいじりが大好きだな。でも、そんないじられてる松ちゃんの描写が大好きだぜー。
- 経験が足を引っ張ることだってある・・・、知っているからこそ先入観に捉われてしまう部分もあるというか、『ファンタジスタ』24巻のてっぺいとグロッソとマッチアップにそんな描写があった記憶が・・・(うろ覚え)。
- “年上キラー”って言葉がなんかツボだったw
- あのあらすじ毎週あればいいのに!
- 山井記者は、ETUは8位と言ってたと思うのですが、結局のところどっち?
※
さて、来週以降についての話ですが・・・。
ETUも細かな連携を見せて(ラストのセリーとナッツの受け渡しのタイミングなんかも絶妙)、なんとか切り崩そうとするも、とにかく山形の守備は堅い。いい試合の入り方もできたし、まだ体力的にも余裕のある前半なので、当面この山形の守備への集中力は続いていくように思えます。けど、90分それを維持させるのはやはり難しいはず。
ここから、どう試合が変化していくのかですね。
両監督が勝利のためにどんなゲームプランを抱いているのか。
サックラーが管野&丸岡の2トップを起用した真の意味なんかも気になるところ。
それがどのへんで見えてくるのかは分らないですが、とりあえずは、試合の経過を見守っていきたいです。あとは、なんか毎週の定例描写化してる感のある、サックラーが私たちを和ませてくれる描写なんかも、楽しみにしておきたいと思います(笑
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
山形は、徹底的に引いて守るサッカーをここまで見せていますが、
サックラーの描写に関してはとことん攻めの姿勢を貫いてますね(笑
丸岡が王子の言葉に翻弄されてしまうのは、
そのへん結構切実なものがあるからってのもあるんでしょうね(笑
けど、プロとして順調にステップアップしていけば、
いずれモテモテ生活を送れる日が来るような気がします。
まぁ、彼の望む層にモテるかどうかはわかりませんが(笑
試合展開について、
私は、このままスコアレスで経過し続けるのではと踏んでますが、
果たしてどの段階で試合が動いていきますか。
また来週以降の展開が楽しみですね。
ありがとうございます
コメントありがとうございます。
自分としては、ただ好きでやっているだけのことですが、
そう言っていただけると嬉しいです。
ジャイキリを楽しむのに、
少しでもプラスになる部分があるのなら幸いです。
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今週はちょっと強気でしたね。
ドキドキしながら「あ、後で謝っておこう」と思ってるかもしれない・・・
王子の丸岡イジリはまだまだ続きそうな気がします。
丸岡は年上にもてたことが無いどころか、彼女いない暦=年齢な気もしますが…
両チームとも攻めの形が見えてきたので、来週あたり点数の動きがありそうな気がします。