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ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の『GIANT KILLING』#185 

2010.10.28 22:55

最新単行本17巻、ムック本extra vol.03、アニメDVD4巻も現在発売中!

17巻の感想は、今書いてる途中で、明日かあさってぐらいにはアップできるつもりでいます(そのへんは、例のよって話半分ぐらいでw)。飛ばしてしまった15~16巻については、どうしようかまた思案中です。




リーグ戦第19節、ETUvs山形は、キックオフ直前。

「安心してくださいタッツミー
タッツミーの眠気が吹き飛ぶほどのサッカーを
我々がご覧にいれますよ」

「はっ 言うねえサックラー」

そんな達海、佐倉、両監督のやり取りを描いたところで先週は終わりましたが、今週はそのままその続きから始まっていきます。

自信に満ちた表情で、堂々と達海に宣戦布告した佐倉は・・・

「では お互い悔いのないよう全力でやりましょう」

と、達海にあいさつを済ませ、別れますが・・・

「言ってしまった――――!!!
なんとまぁ 大それたことを――!!」

内心、かなり心臓バックンバックンな状態となっていました。

そして、携帯酸素を受け取って、少し落ち着きを取り戻す佐倉。

「し…しかし 言うべきことは言った…!
そう… いつまでも憧れてばかりいられない…
私は彼を… 倒すためにここに来たのだ…!」

達海のことを尊敬する佐倉ではありますが、とは言っても、同じサッカー監督という立場。より上を目指すための意欲を見せます。

一方、佐倉と別れ、ベンチに戻って来た達海。

松ちゃんに、冗談とも本気とも受け取れる言葉をかけつつ、気合い十分で臨んでくる佐倉に対して・・・

「生意気にも調子ぶっこくんならよ……
俺の裏かいてからにしろってんだよな サックラー」

と、佐倉の自信を持った宣戦布告に、かなり乗せられているようでした。

そんな達海は、山形のスタメンを見て、若手FW2人を起用してくるところは予感的中とし、ケン様のスタメンは予想外としながらも対策は練ってあるとのことで・・・

「大まかな部分では俺の予想の範疇
予定通り立ち上がりではウチが主導権を握る…!」

と、試合のゲームプランを少しだけ覗かせていました。

・・・

場面は切り替わり、キックオフ直前のETUの選手たち。

15番と23番・・・
達海さんの言った通りにスピード重視で2トップを選んできていると話す石神。

そんな山形側の対応に、俺たちにスピードがないと思ってんのかと憤慨する黒田。

そこに・・・

「まあ そういうことっスよクロさん
振り切られて後ろからいってカード……
とか気を付けないと」

と、黒田に注意を促していたのは、負傷で戦線離脱した緑川に代わってスタメンの佐野でした。

そんな佐野に対して、黒田は具体的にバカにしやがってとつっかかりますが、その裏で、“黒田さんにひるんでない”、“いい感じだぞ”と密かに思ってる“黒田にひるんでしまう”某若手選手たちの姿もありました。

その後、黒田は、中盤より前の選手たちとの守備の連携の話をしますが、今度は、「そういう守備を自分もしてくださいよ」と赤崎に返されてしまったりもして・・・。

そこに、夏木が前回の対戦で抑え込まれてしまったメンデスに対してのリベンジを誓い、そんな夏木に対して、期待すると決めてくれないからとあえて冷たい視線を送る王子。

そんなこんなしているうちに、村越が声をかけてきて、ETUの選手たちは円陣を組みます。

「この試合はいつも出ていたドリさんも椿もいねえ
でも俺達のやることはひとつだ
勝ち点3を積み重ねてひとつでも順位を上げる
向こうの守備は堅い
しかし90分ミスのないゲームなんて有り得ねえ
必ずどこかにスキは生まれる
そのスキを見逃すな 集中しろ
そして信じろ 俺達は勝てる」

「行くぞぉ!!」
「おお――っし!!」

こうしてETUの選手たちは、試合へと向かって行きます。

一方の山形サイド。

ETUの気合いの入った円陣を見て、前回対戦時よりも貫禄を感じている選手もいる中、俺達だって貫禄十分だと主張する山形の8番世古でしたが、それについて他の選手たちの同意は得られず・・・。

そんなところに声をかけてきたのはケン様でした。

「いつも言ってるだろ このチームは間違いなく強くなる
それぞれ幾多のチームを見て来た俺やメンデスがそう言ってるんだ
信じてもいいだろ?」

そんなケン様の言葉に、不思議と行ける気がするな・・・と、後押しされそうな15番の管野でしたが・・・

「行ける気どころじゃないよ!!
気分は無敵だよ!!
管ちゃんはわかってんの!?
ケンさんは日本サッカー界の至宝なんだよ!?
あのケンさんがそう言って…」

丸岡は、それ以上にケン様の言葉に、気持ちが入り後押しされまくっていました。

そんなこんなしているうちに、山形のキャプテンが声をかけてきて、山形の選手たちは円陣を組み、チーム全体として気合いを入れていきます。

オオオオオオオオオ

スタジアムを埋め尽くすサポーターたちの声援が響き渡る中、両チームとも段々と緊張が高まっていき・・・

いよいよ試合が始まりました。

今回も、ゴール裏から試合を見つめるスカルズの羽田は、前回、試合終盤に追いつかれたことを思い出し、「今回は一瞬たりとも気を抜くんじゃねえぞ」と密かにつぶやいています。

ETUボールのキックオフで始まった試合は、まずはETUがボールを回し、この試合椿の替わりにボランチとしてスタメン出場している堀田にボールが渡りますが・・・

ルックアップした堀田の視界には、自陣に引きこもり守るを固める山形の選手たちばかり。

パスの出しどころがなく、この場は焦らずボールを自陣へと戻す堀田。

そんなETUの試合の入り方を見ていた藤澤さんと山井。

藤澤さんは、「ETUは焦らずにじっくり攻める… 山形はしっかりと守備を構築してスキを窺う…」、序盤はそういう展開になっていくのでしょうかと山井に意見を求めます。

それにし対し、「んー… まぁそうかもね」と答える山井は、中断期間中にエース格のブラジル人FWを失い、今日のFWのスタメンは途中出場ばかりの管野と丸岡・・・、特に初スタメンの丸岡にいきなり結果を求めるのは酷で、攻撃に大きな期待ができない以上は守備をより重視するであろう、そこをETUがどう崩すかにかかってるのではないかとの見解を示します。

さらに、両チームが上手く試合に入れた場合は、1点を争う勝負になるだろうけど、もしどちらかに序盤にスキを見せれば早い段階で決着がつくかもしれない・・・とも言っていました。

さて、記者たちの分析はさておき、ピッチの中では山形の堅い守備を切り崩すため、ETUの選手たちが仕掛けようとしていました。

「チンタラ時間がかかってもいい
でもここぞというタイミングを見つけたら
ボール来んの信じて裏へ飛び出せ」

ミーティングで達海が話していたようなシチュエーションがさっそく訪れます。

村越からパスを受けた王子は、前を向いて微笑みます。

「!!」

それがひとつの“合図”となっていたのか、引いているため狭い山形の最終ラインの裏ではありますが、全力で走り出した世良に向かって、王子から長い縦パスが送られます。

そして、このパスをしっかりと通ります!

いきなりのETUのチャンス到来。
達海、佐倉の両監督をこのシーンをどんな気持ちを見ているのか・・・といったところで今週はここまでとなります。




■ 私的雑感

山形戦は、いよいよキックオフとなりましたが、両チームのその直前の描写が面白かったかなと思います。

タッツミーのサックラーのやり取りのその後から今週は始まっていったわけですが、サックラー、自信ありげに宣戦布告したかと思ったら・・・

「言ってしまった――――!!!
なんとまぁ 大それたことを――!!」

の描写に、えぇ、盛大に吹きましたとも!

しかも戸辺さん、サックラーのための携帯酸素の準備が早い!
こういうことは、日常茶飯事なのでしょうか?

一方で、宣戦布告された側のタッツミーも、なんだかんだでサックラーの言葉に乗せられてますね(笑

この両者の表情は、試合後にどう変化しているのか。
それもまた楽しみなところであります。

両チームのキックオフ直前の描写が面白かったと、冒頭で書きましたが、そのあたりの話をチーム別に書いていくとします。

ETUのスタメンは、GK:佐野、DF:ガミさん、スギ、クロ、キヨ、MF:コシさん、堀田、ザッキー、王子、FW:セリー、ナッツと、比較的オーソドックスなメンバーとなりました(サブメンバー:湯沢、亀井、タンさん、ガブ、殿山、宮野、堺さん)。

まず吹いたのは、クロ対して怯んでない佐野ですね(笑

佐野は、歳が近いのもあるのかもですが、クロの受け流し方をよく理解しているといった感じで、何だかとても頼もしく見えます(逆に、湯沢だとクロに怯んでしまいそうで、佐野が第2GKあり続けたことには納得)。もう何と言うか、今までずっと頼りないとか思っていてすいませんでした。

そしてナッツは・・・、あー、そっか、私はナッツのゴールにめっちゃ期待してたのですが、王子の言うことも一理ありますか・・・ね?

なので、私も王子のように期待せず、蔑んだ目で見守り続けてやろうと思います(笑

前回の対戦時、メンデスに押さえ込まれてしまったというナッツですが、これらの描写が何かのフラグになるのか。このあたりは、のちのちのお楽しみとしておきましょう!

そして、最後は円陣を組んでコシさん言葉で気持ちを高めていく・・・。

この描写がまたいいんですよねぇ。
言葉のひとつひとつ、どれをとってもいい。
チームを鼓舞するコシさんの姿は、単行本17巻の描写と重ね合わせながら読んでいました。ミスターETUは最高です!

続いて、山形側のキックオフ直前の描写。

いやぁ、ケン様、今週も笑顔が素敵ですー。

ケン様とメンデス、経験の少ないチームを支えるふたりのベテランの描写が敵役ながらやっぱり好きです。

ケン様に言われると不思議と行ける気・・・いや、気分は無敵!

丸岡の急なスイッチの入りっぷりには笑ってしまいましたが、それというのも、クボタンなんかもそうでしたけど、それだけケン様がリーグジャパンの若い選手たちにとって憧れの存在ってことなんでしょうね。

それにしても、マル&菅ちゃんの2人は、スピードのある若手2トップ、サプライズ的なスタメン抜擢という存在だったとは。・・・となると、ケン様のポジションとかはどうなる? 山井記者の言っていた、若手2トップ、攻撃力が半減がなんたらというのは、まぁ、それはならないんだろうなと。

それと、この試合一番の鍵になりそうな選手もまた違う誰かになるってことで、その正体も気になるところです。気になるでいえば、移籍で失ったというブラジル人FW(ビタリーノ?)も気になりますね(中東のどこかに行ってしまったのか、外国人FWを引き抜くことに定評のあるどこかの国内クラブに行ってしまったのかとかw)。

ETUの選手たちと同様、山形の選手たちが円陣を組んで気持ちが高めていく描写も良かったですね。そこから、スタジアムの歓声のみでキックオフを迎える1ページちょっとの描写も、キックオフへの緊張感が伝わってきて、こちらのテンションも高めるものとして良かったと思います。

始まった試合については、もうちょっと見てみないことには、何とも言えないですね。

ただ、タッツミーとしては、試合序盤から積極的に行かせるつもりのようで、最初からテンションの高いゲームを見せてくれそうです。

いよいよ始まった山形戦。
両監督のプラン通りに進んでいくのか、それともまったく違った展開になっていくのか。似通った者同士とされる監督の采配にも注目ですね。

さて、来週以降の展開についてですが・・・

セリーがタイミングよく抜け出して王子からのパスを受けますが、いきなり先制ゴールへとつながっていくのでしょうか?

あのシーンは、王子とセリーの絶妙な呼吸、セリーのタイミングの良い動き出しと王子の精度の高いパスが高度に噛み合ったからこそ通ったパスですよね。絵的には地味かもしれないけど、素晴らしいプレーだと思います。

しかし、そこから、個人的には、セリーがナッツに折り返すもメンデスがクリアするって展開かなと踏んでいますが、果たしてどうなりますか。

試合はまだまだ始まったばかり。
ここからじっくりと楽しんでいきましょう!

タグ : GIANT-KILLING

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先週も今週もサックラーにやられました

サックラーは指揮官らいい良い顔を決めた後、必ずといっていいほど笑いを誘ってくれますね
監督にすぐ酸素を持ってくる時の山形コーチ陣の手際のよさを見ると、過去に2・3度同じようなことがあったかと思われます
試合開始前に・・・限らず酸素吸ってる監督なんてサックラー以外見たことありません

 

>非公開コメの方

すいません、あの箇所は訂正しておきました。
よりによって、そこをミスってしまうとは(苦笑

また何かやらかしたりしていましたら、
お手数おかけしますがよろしくお願いします。


>くらはしさん

コメントありがとうございます。

山形サイドの描写については、
敵役ながらいつも和ませてもらっています(笑

酸素を吸ってるサックラーの姿は、
どう見たってサッカー監督の見せる絵面ではないですよね(笑

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