『エリアの騎士 5』 / 原作:伊賀大晃 漫画:月山可也
2007.04.30 00:19
5巻は、インターハイ予選出場を賭けた、FC(主人公のいる方)vsSCの試合が、まるまる収録されています。
以前取り上げた、オフサイド判定の件も、今回分に収録されていますが、それについては新たに突っ込んだりはしまんよ?(笑
(参照:『エリアの騎士』のオフサイド疑惑について)
(参照:今週の連載雑感(2007/01/15~01/21))
サッカーしている、サッカーを語ってはいるのですが、やっぱりですね、原作者のサッカーへの理解度が、あまりに低いなぁと感じてしまいます。"サッカー好きか?"って、訊いてみたくなるほどに(爆
ストーリー的に、都合のいい展開に持っていきたいがために、相手方の選手に、おバカな行動を取らせてしまう・・・
例えば、しっかりと引いて守って、長身FWにロングボールを当ててカウンターを狙うサッカーをするチームがですよ、2点をリードしているのに、DFラインを上げてオフサイドトラップをかけにいくっていう、リスクの高いプレーをするなんて、考えられます? リアルサッカー的に。
マンガなんだから、必ずしもリアリティにこだわる必要性はないことは、解かりますけど、ああいう行動を平気で描写させてしまう原作者に対して、やはり、"サッカー好k・・・(以下略
ですが、実際問題、普通のマンガのレビューを書いてるブログを見ていると、この作品のサッカー描写を、"リアリティ"とか"違和感のない・・・" と言われてる方が案外多かったりするのもまた事実だったりします( ̄▽ ̄;)
本当、これだけは言わせてほしいんですが、
必殺シュートが出てこないから、"リアリティ"ってわけではないんですよ?
あぁ、そういえば、今回も修正されている箇所がありました。
以前、このブログでも指摘したことのあるところなのですが
(参照:今週の連載雑感(2006/12/4~12/10)
インフロントキックでコーナーを蹴っているのに、アウトサイド側にカーブがかかっている件についてです。
言葉では解かりにくいので、画像を引用させてもらいます。
ちょっと、見づらくてごめんなさい。
左側がマガジン掲載時、右側がコミック掲載時のものです。
織田の足首のところを見てもらうと、コミック掲載版の方は、一応アウトサイドキックのように見えます。
う~ん、だけど、せっかく修正したのに、突っ込んでしまうのは、少々気が引けるのですが、あの体勢でアウトサイドキックってのも、すごく違和感があるような気が・・・( ̄▽ ̄;)
ついでに、その後のダイレクトボレーも見てください。
これ、すんごい難易度の高いスーパーゴールだと思うんですけど、作中、誰ひとりこのシュートのすごさについて触れていません(笑
そういう類の、 アラを探すつもりはなくてもそこらへんにアラが転がっていることが、この作品のサッカー描写には多く、ひとりのサッカー好きとしては、やっぱり、好感は持てないかなぁ。
まぁ、見方は人それぞれってことで、中には、こういう考えもあるって感じに思ってもらえれば(^^;
FCの目指すスタイルそのものは、私は好きだったりするので、今後はサッカー部分を誰かに監修してもらうとかして、違和感がなくなるようにしてほしいなと思います。それじゃなかったら、ぶっ飛んだトンデモにして(笑
■ 掲載
週刊少年マガジン2007年1号~11号
#29~#37、FCとSCの試合終了まで収録
タグ : エリアの騎士
コメント
本になってから初めて読みましたが、私ならオフサイドは取りません。
理由は単純にシュートだからです。
ゴールを狙ったキックが直接ゴールに入ったわけですから、基本的にはシュートです。キック以前にファールがない以上、そこには否定する理由が見当たりません。
そうなると、これをゴールでなくパスでありオフサイドであるという判定をした場合は、間違いなくベンチから監督さんが飛び出してくるでしょうし、それを説得できる自信もありません。
他の審判さんは知りませんが、私なら100%ゴールにします。
ただし、あれがゴールを大きくはずれた場合は微妙で、もしかするとパスが通らなかったと判断して、オフサイドをコールするかもしれません。
するかもしれないですね、私でも。
繰り返しますが、このケースではゴールです。
あんなロングでは見たことないですが、ゴール前の混戦ではそれに近いケースってたまにありますよ。
混戦の流れの中で味方がオフサイドの位置にいるタイミングで外からのシュートが決まるケースですが、オフサイド判定を受けた例は私の知る限りではないと思います。
もちろん私もオフサイドを取ることはありません。
どうも、はじめまして。
コメントありがとうございます。
そして、不快な気持ちにさせてしまったことを、深く謝罪します。
批判的な内容であっても、自分の価値観を基に思ったことを率直にと書いてきたつもりだったのですが、今回の記事については特に、自分で読み返しても、行き過ぎた言動であったと思いますし、この作品を本当に好きで読んでいる方に対する配慮が足りなかったと猛省しています。
ブログ始めてから、お叱りを受けるのは初めてのことで、正直すごくショックを受けたんですけど、率直なご意見に感謝にしています。
この記事につきましては、自分への戒めを込めて、このまま残しておきたいと思います(記事の冒頭にはファンの方がスルーできるように注釈を入れておきました)。
私自身、リアルサッカー(都合上回数は少ないですがスタジアムで見るのが好きです)もサッカーマンガも大好きなので、今後言動には十分気をつつ、自分なりのサッカーマンガへの想いを語っていこうと思ってます。
このたびは、本当に申し訳ありませんでした。
よろしかったら、これからも当ブログをよろしくお願いいたします。
>審判経験者さん
どうも、はじめまして。
審判経験者の方の意見を聞いてみたかったので、すごくありがたいです。
私は、駆がボールを見て走っていて、かつ、駆の足元でボールがバウンドしていたので、"パス"の意図が強いもので、結果論として"シュート"になっただけ・・・、だから、厳密にはオフサイドでないにしても、実際にはオフサイドの判断の方が先に出てしまうのかなって思っていました。
サッカーはスタンドから見るのもいいですけどピッチ走るともう最高ですよ。ふれてぃすたさんもぜひやってみてください。頭でできそうなことが実際にはなかなかできないで急に無理してやるとだいたいみんなケガしますから、ストレッチと筋トレを最低一カ月は続けてからチーム入ったほうがいいです。
ふだんあんまり動いてないひとがやるなら意外と利き足に合わせたサイドがいいですよ。
ぜひぜひ!
あと、余計なことかなと思いつつもちょっと気になった事を。こちらのブログをお読みになって不快に感じられたという方のコメントがあるようですが(その方のお気持ちも分からなくはないのですけど)その事で今後感想を書かれる際、作品のファンに対する遠慮が出てしまうようにはならないですよね?もちろん内容はそのままでも、表現などを工夫する事で読む人の不快感を減らすことができるならそれはなるべくそのようにすべきだし、否定的な感想・批評を書く時、その作品を好きな人が目にしてしまう可能性はある程度覚悟した上で書くべきだとは思うのですが、ふれてぃすたさんがこれまで貫いてきた目線、スタンスといった部分は曲げて欲しくないのです。
漫画ではその中で表現されているプレーや人間ドラマの部分が現実に可能なのか不可能なのかはどうあれ、それを読者が納得できるかという点が重要なのだと思いますし、ふれてぃすたさんがその作品に納得できない部分があるならそれは今まで通り率直に発言して頂きたいです。その上で「批評性を越えた部分(個人的な印象)で悪く書きすぎた」と感じる文章になったならそこは直していけばいいのじゃないかと思います。
生意気な上読みづらい長文で失礼しました。これからも応援してますので頑張って下さい。
どうも、はじめまして。
コメントありがとうございます。
基本的には、自分のスタンスを大きく変えるつもりはありません。
私は、器用じゃないといいますか、いい部分も悪い部分も、思ったことを率直に感情を込めることでしか、表現できないタイプなので、スタンスを変えたくても変えられないって言う方が正解かもしれません(笑
・・・ですが、今回(というか、エリアの記事について全般)は、原作者に対する十分な敬意を払わず、否定的な意見を述べてしまったので(悪意と捉えられても当然のものだったと思います)、それでDFさんもコメントされたのだと思いますし、個人のブログとはいえ、公共の場である以上は、ファンの方に対する配慮(記事の冒頭に注釈を入れておくとか、言い回しに気をつけるなど)は必要だと思っています。
私は決してエリアを全否定つもりはないし、その権利もありません。
いいと思った部分は、ログにはそう書いているはずです。
自分の考えが否定される分には構わないけど(考え方は人それぞれなので)、自分の書いた文章で誰かを無意味に不快にさせることは本意ではないので、そのあたりには最大限に気を配りますという感じで、あとは、読んでくださる方がどう受け取られるかですね。そのときはそのときで、またご意見いただければと思います。
>取り上げられている中には未読の作品もあるので、今後の購入の参考にさせて頂きたいと思います
それが、このブログを始ようと思ったひとつのきっかけなので、そうコメントしていただけると、すごく嬉しいです。
mameさんのご期待に添えるかは分かりませんが、自分なりに、もっといい文章が書けるように、日々精進してきますので、これからもよろしくお願いいたします。
長々と失礼しました。
管理人のみ閲覧できます
古い記事へのコメントになりますがお許しください。
このブログのほとんどの記事読ませていただきました。
キャプテン翼への感想以外はほとんど同意見ですw
今回のこの記事に対しても、同じような事を感じました。
ボレーシュートとか凄いですよね。左後ろからライナーできてるボールを右足でダイレクトボレーですか。
せめて…せめて左足にすればいいのに…
それにしても相当無理のある角度ですがw
人様のブログだから好き勝手発言して逃げるって訳ではないですが、僕はエリアの騎士嫌いです。
試合展開全然ワクワクしないし、絵も迫力ないですし。
必殺シュート打ち合ってわーわー言う漫画が迫力あるのかと言われると違いますけど、漫画の見せ所という点に欠けてるんじゃないかと。
ちなみに僕はキャプ翼が一番好きです。あんな酷い今もw
先日は立花兄弟最期のスカイラブハリケーンを見て、号泣してしまいましたw
個人的にサッカー漫画で一番熱かった試合はキャプ翼無印の南葛vs東邦です。
「日向にボールが渡ったら負ける!」
と言った絶望にも近い緊迫感がヒシヒシと伝わってくる良い試合だと思います。
後はシュート!の掛川vs帝光も臨場感があって良かったです。
最後に変な事書いてすいませんw
今後の更新も楽しみにしています!
では失礼しまーす。
追記:サッカー漫画に変なリアリティっていらないと思うんですよね。漫画なんですし。リアルな展開見たければスタジアムまで足を運びますもん。
やっぱり漫画にしか出来ないようなプレー、展開、必殺シュート(w)が好きですw
どうもはじめまして。
熱いコメントをありがとうございます。
正直、この記事に対するコメントってことで、ちょっとドキドキしていたのですが・・・(どんな意味でだ?w)
私個人の好みとしては、"サッカーを題材にしているからにはリアルサッカーの面白さのエッセンスをマンガとしてドラマティックに描かれているもの"がツボなんですが、KTRさんのコメントにもある、"漫画にしか出来ないようなプレー、展開、必殺シュート"と言った方向性というのもひとつの真理ですよね。
リアリティな方向性とマンガ的な方向性のバランス。
サッカーマンガには、どちらの要素も必要で、どっちに比重を置くかのバランスの好みは人それぞれだと思います(エリアのサッカー描写はこのバランス感覚に居心地の悪さを感じてしまいます、いいと思う部分もあるんですけどね)。
先程も書いたように、私はリアリティ寄りの作品の方を好み、自分の理想形を基準として記事を書いていますが、決してその価値観が絶対的と思っているわけではなく、必殺シュートが炸裂しまくり作品でも、それなりの楽しみ方はありますし、好きなものは好きです。キャプツバも、『Road To 2002』以降はあれなんですが(苦笑)、無印・『ワールドユース編』あたりまでは、普通に読んでましたよ(笑
それでは、ただの駄文ブログではありますが、今後も自分の感じるがままに記事を更新していきたいと思っていますので、気が向いたときにでも遊びに来てやってください(笑
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前から思っていたのですが、やめませんかこういうの。
それにあなたみたいに頭の中で考えているほど、実際にピッチを走ってみるとサッカーって単純なものじゃないです。
1点リードで後半だとみんなで意識して守備的に引いて固めようって僕だって思うでしょうけど、漫画に書いてあるとおりに2点リードあると余裕がでるから前がかりになることも多いと思いますけど。ドーハの悲劇リアルで見てましたか?まさにそういうシーンで1点差で試合終了までわずかってところで日本代表が意味のない攻撃をしかけてラインもあげてしまいカウンターからピンチを招いたじゃないですか。仮にも日本代表がワールドカップの最終予選でそういうミスを犯す。それがサッカーですよ。だから面白いんじゃないですか。
テレビとかスタンドで見てるほど簡単じゃないんですって。人間のやることだから。
誰も間違いを犯さないサッカーなんてあると思います?マンUの試合だってテレビで見てると、あ~なんでここで・・みたいなことって普通にありますから。だいたいこれって漫画でしょう?漫画の中でどっちもミスを犯さない完璧な戦術でやってたら勝負なんかつかないし、だいいち面白くもなんともないです。2点リードでつい前がかりになり、なれないオフサイドトラップを仕掛けて逆に罠にはまるって、ぜんぜんありうるし漫画らしくていいと思いますけど。
少なくともやってる人間の立場からみてもこの漫画はかなり調べて書いてるなと思いますよ。当然プロのアドバイスももらってるんじゃないかな。週間マガジンで、あれこれはおかしいかもってとこがあってもちゃんとコミックで直ってるし。久しぶりにやってる人間にもちゃんと読めるサッカー漫画だなって思います。やってるひとにファン多いですもん実際。
それにね、漫画の小さな絵の書き方にいちいち文句つけながら読んで面白いですか?スーパーゴールを大騒ぎしてほめないことまでケチつけてますが、言いがかりにしか思えません。いや、百歩譲ってそういう人なんだとして、それを、僕みたいなファンが検索してきてつい読んじゃうかもしれないブログに書いて、なにが面白いんでしょう。
もうほんとやめてください。
嫌いなら読まなければいいんです。
それが漫画でしょう。
こういうところに悪口を書くって人を不愉快にさせることだって、気づいてください。よろしくお願いします。
書いてるうちに、ちょっとキツイ言い方になってごめんなさい。
ただ、なんかガマンできなくなってしまいました。ふだん黙ってブログなんかは読むほうなんです、これでも。
キーボード遅いしw
サッカー漫画が好きならみんなで盛り上げて楽しんで見守っていきましょうよ。