今週の『GIANT KILLING』#180
2010.09.22 22:55
いよいよ今週土曜日18時25分からNHK教育テレビにて、ジャイキリアニメの地上波放送がスタートします!
BS放送から地上派への進出ということで、これがきっかでどれだけ新規のジャイキリ好きが増えてくれるのか。もっと言えば、ジャイキリアニメがきっかけでサッカー、Jリーグに興味を持ってくれる人も増えてくれればいいなーなんて思っていますがどうなっていくのでしょうか。
ジャイキリの知名度が広がるあまり、昔は「GIANT KILLING」で検索すれば普通にうちのブログが出てきたのに、今となってはちっとも引っ掛かりやしない・・・。そんな現実に少々寂しさも感じる部分もありますが(笑)、キャプ翼クラスというのは難しいにしても、ジャイキリはもっと大きな存在になれる作品だと信じているので、この調子で行けるところまで行ってほしいですね!
※
それと、今週号のモーニングには、パッカくんが10月2日埼玉スタジアムで行われるさいたまダービーにやって来るということで、さいたまダービーのチケットプレゼントと大宮アルディージャの鈴木淳監督のインタビューが掲載されていました。
最近、パッカくんはあっちこっちと出没していますが、埼スタでパッカくんの姿を見てみたいという方は、当日足を運んでみてはいかがでしょうか。
私は、もう前々からの予定があるので行けません。
あー、せっかく、パッカくんが地元のさいたままで来てくれるというのに。というか、本来だったらパッカくん関係なく行く試合なんだけどなぁ・・・。こういうのが一番ガッカリですよ・・・orz
(参考リンク:10月2日(土) Jリーグ ディビジョン1 第25節 浦和レッズ戦 アンダーアーマープレゼンツマッチ『さいたま"ハッピー"ダービー』スタジアムイベント開催のお知らせ)
リーグ戦第19節ETUvs神戸は、まだ続きます。
・・・
椿が右サイドを駆け上がりクロスバーを叩く惜しいシュートを放った後、試合の流れはETUのものへとなっているようです。
ETUが右サイドを連携で切り崩し、椿がマイナスのボールを折り返すも、神戸のDF・米山にクリアされる様子が・・・ テレビに映し出されていました。
ということで、場面は先週に引き続き、モンテビア山形のクラブハウスのとある一室。そこでは、佐倉監督に、古内(ケン様)、コーチ陣などがETU戦のテレビ中継を観ていました。
「完全に息を吹き返したかな? ETUは」と言う古内の言葉に、試合をリードしているのは神戸の方で、いくらETUが攻め込んでも点が取れないのなら試合巧者は神戸ということになる・・・と、試合を冷静に分析いるかのようなそぶりで返す佐倉でしたが・・・
「そんなことを言いながら
顔がニヤけているじゃないか佐倉」
古内には、すべてお見通しだったようです。
それどころか、佐倉の隣で試合を見ていたヒゲを生やした山形のコーチ(?)にまで、監督は達海の大ファンだからETUの調子がいいといつもこうですよと実情を暴露されてしまいます。
そんな言葉に対し、佐倉は士気に関わるからやめてくれと言いますが、古内は別にいいじゃないか、憧れの選手というのは誰にでもいると、寛容な態度を見せます。さらには、リーグ前半戦の佐倉の厳しい表情で指揮を執っていた時のことを例に挙げ、その時になれば勝負に徹する男だから心配してないと言う古内。
しかし、そんな古内の目に映っていた佐倉の姿は、本人いわく、「緊張して堅くなってただけ」なのだそうですが・・・。そのことは古内に内緒にしておくのでした。
そんな室内での様子を覗き込んでいた、菅ちゃんと丸岡とメンデス。
メンデスが言うには、日程の都合が合えば、佐倉を中心にコーチングスタッフやベテラン選手が集い、次の対戦相手について試合を観ながら共に意見を交わしたりすることがあるそうです。今それが行われているということは、次の試合(ETU戦)が我々にとって非常に大切なものを含んでいるのだ・・・と、力説しています。
一方、達海への憧れがあることを否定しないものの、達海のやり方に自分との共通点を見出す佐倉は・・・
「ライバルを呼ぶにはおこがましいが…
似たサッカー観を持つあなたとせめぎ合うことは私の成長……
そして山形の躍進につながるんです」
一人のサッカー監督として、タイプの似た達海の戦うのが楽しみで、また戦うことによって自分とチームの成長につながる、そう考えているようです。だからこそ、お互いにいい状態でぶつかり合うことを望みながら、佐倉は試合を見守っているのでした。
・・・
そして、場面は変わって、隅田川スタジアム。
達海は、3枚目の交代カードとして、赤崎に変えて丹波を投入していました。
試合の残り時間は残り15分ほど。
同点に追いつくためにも、攻撃の手を強めていきたいところです。
神戸のコーチによれば、丹波投入後のETUの布陣は、4-1-2-3の形になっているとのこと。丹波は、赤崎に代わってそのまま右サイド。村越が右SBに下がり、堀田がワンボランチ。椿が、4-1-2-3の2の右サイドという布陣になっているようです。
そんなETUの徹底した(神戸から見て)左サイド狙いを見て、神戸の監督は少々苛立つものの、同じポイントを責めてくるなら守る方は楽、集中して守ってカウンターを狙ってけと選手たちに指示を送っています。
それから、雨が止んで視界が戻ってきた・・・ということで、再びメッセージボードを掲げ始める選手たち。そのメッセージは・・・
打て打て
ゴールは近い
と、いうもので、しっかりと枠に2本シュートを飛ばせ、そしたら一気に逆転だーと、行け行けモードでピッチの選手たちに声を送っていました。
そして、記者席から試合を見つめる藤澤さんは、スタジアムのムードを数回のプレーでガラッと変えてしまった椿のプレーに、ETU7番の系譜、現役時代の達海との共通点を見出していました。そんな言葉と共に、ピッチを見つめる笠野さんの姿が・・・。
・・・
話は、ピッチの中へと移っていき、堀田が右サイドの丹波にロングパスを送っていました。
神戸守備陣2人を引き寄せ、右サイド奥深くにボールを運んで行く丹波。そして丹波は、相手を2人引き連れたと見るや、後方から駆け上がってきた椿にパスを戻します。
――――7番が上がって来た!
スピードに乗って駆け上がってきた勢いそのままに、ドリブルでペナルティエリア付近までボールを運ぶ椿。
神戸の守備陣は、椿を止めようと必死になってドリブルのスペースを消しにかかりますが、ここで椿はドリブルを止め、とある味方にパスを送ります。
椿のパスの先にいたのは・・・王子だ!
王子は、ペナルティエリアのやや外側中央でパスを受けます。
しかし、神戸の5番もETUの攻撃の中心である王子のことは警戒してらあ・・・と、しっかりとチェックに向かいますが・・・
「日本人の特性なのかね
行列とか人混みを好むけどさ
ボクは理解に苦しむよ
広いところは広く使えばいいじゃないか」
そう言うと王子は、左サイドのスペースにパスを送ります。
「そのほうが ボールだって上手に蹴られるよ」
そんな王子のパスに走り込んだのは・・・清川でした。
フリーで走り込んだ清川は、ペナルティエリアの外側からではありますが、右足を振り抜きシュート放ちます!
清川のシュートは、ゴール左上を突き刺し、ETUの同点ゴールが決まった瞬間を描いたところで・・・この続きはまた来週となります。
■ 私的雑感
あー、今週のジャイキリも面白すぎる!
ここ数週、そんな展開ばっかり続いて困ってしまうほどに面白いなぁ。
まず、先週号の予告を見た感じだと、今週、もう試合描写はないのかと思ってました(まぁ、あの予告ページもあながち外れてもないんですけどねw)。そしたら、テレビ中継を映していて、あーなるほど、サックラー視点でETUの同点ゴールを・・・と考えてみたのですが、そうでもなくて、実際には私の想像の上を行く鳥肌ものの展開でした。
・・・ということで、キヨの同点弾ですよ!
あのキヨの同点ミドルに鳥肌立ちまくりでした。
確かに、右サイドに意識を偏らせる描写は、サイドチェンジのフラグかなとは思ってたんですけど、同じSBでもバッキーではなくてキヨがゴールを決めてくれたかー。鳥肌立ったと同時に、キヨが決めたということが私はすごく嬉しかったですねー。
まずは、ゴールシーンを振り返ってみましょう。
タンさんの投入によって右サイドの攻撃をさらに活性化させたETU。ウィークポイントだったバッキーが逆にストロングポイントとなったことで、そこを徹底的に生かしていき(別な言い方を言えば、神戸に対して真っ向勝負でやり返す)、神戸守備陣の意識を右サイドに植えつけたところでバッキーから中央にいる王子へパス。
で、この王子がまたカッコよすぎでしたね!
まぁ、日本人の特性を語ったところで、いくらハーフであろうと王子もれっきとした日本人だろう思ったりもしましたが、すべてを見透かしたかのように左サイドにパスを送る王子はやっぱり素敵に思うわけで・・・。また、パスを出した王子のコマ、左サイドのスペース感がまたいいなと思いました。
で、ここからですね!
走り込んできたのが16番の選手だったことに、すでにゾクッとくるものがあったのですが、そこからキヨがシュートを放ち、最後ページをめくってボールがゴールに吸い込まれているのを見た瞬間、一気にばぁーーっと全身を駆け巡るように鳥肌が立つのを感じました。
個人的にも、いつかキヨのこういうシーンを見たいなと願っていたので、だから、先程も書きましたが、このゴールが決まってくれて“嬉しく”も思いました。
シュートを放ったシーンを見た時は、またポストなんて展開もあるかもしれないし、「頼む、決まってくれー!」と思いながら読んでいたぐらいです(笑
今回のドラマティックな展開も、今にして思えば、中断期間明けの札幌戦で熊田がスタメン抜擢された描写がひとつの始まりになっているんですよね。
タッツミーはキヨが力んでプレーしているからという理由で、スタメンから外してみたり、神戸戦もスタートは右SBから始まっていたわけで・・・。でも、試合中の選手同士の話し合いの結果、自分もやりやすいということでキヨは“自分のポジション”である左サイドバックとして戻ってきました。
そこで、きっちりと結果を出す!
振り返ってみれば、この描写は決して唐突ではなく、きちんと順序立てて描かれているわけじゃないですか。しかも、熊田のことをしっかり立てながらも、ポジション争いの延長線上でキヨも負けじとピッチの中で結果を出していく。そんなところに、ジャイキリという作品の素晴らしさを感じました。
とにかく、キヨはナイスゴールでした!
今後ポジション争いがどうなっていくか分からないけど、今後の活躍も期待しております。
あと、書く場所を見つけられなかったのでここに書いておきますが、雨が止んで再びメッセージボードを掲げ始めるベンチ外の選手たちの描写が好きですね。28人も選手がいるとなかなか難しいですが、彼らがピッチの中で活躍する姿にも期待したいですね。
あともうひとつ、“ETU7番の系譜”を藤澤さんが口にして、その後にかっさんを映す・・・、あの描写もすごく好きでした。かっさんは、何を思いながら試合を見てるんだろうなって考えてしまいます。
※
モンテビア山形の人々の描写がまた面白かったです。
というか、彼らの姿に和みました。
ケン様~。
ケン様のキラッキラの素敵すぎる笑顔を堪能することができただけでも、私的に今週は大満足っす(笑
今週は王子も見せ場を作ってますし、そういう意味では、先週の予告ページも内容に沿ったものなのかなと思います。
サックラーのETUもといタッツミーとの対戦にかける思いが描かれたシーンも良かったなと思います。そして、あのニヤニヤ顔に吹きました。
似たような価値観を持ったもの同士の監督対決。
まだ神戸戦の決着はついてないですが、次の山形vsETUがどんな試合になっていくのか、今から楽しみになってきますね。
※
タンさん投入後のETUの布陣について少し書いてみようと思います。
-------夏木-------
-世良----------丹波-
----------------
----王子-----椿----
-------堀田-------
----------------
-清川--黒田--亀井--村越-
----------------
-------佐野-------
↑神戸のコーチの話をもとにすると、4-1-2-3の並びはこんな感じではないかと思います。
ただ、この4-1-2-3という形も、元の4-2-3-1の形がストロングポイントに変化したバッキーを中心に、右サイドを徹底して崩していくという戦況に合わせて、自然とそうなっていったという感じなのだと思います。
-------夏木-------
----------------
-世良----王子----赤崎-
----------------
-----堀田--村越-----
----------------
-清川--黒田--亀井--椿--
----------------
-------緑川-------
↑は、タンさん投入前の基本布陣なのですが、コシさんがSB状態になっているのは、頻繁に上がるバッキーのスペースを埋めるため。バッキーは、すでにETUが試合を支配してる状態なので、すぐに攻撃参加できるように中盤の右サイド目に位置取る。堀田は、攻撃のビルドアップを円滑に行うため少し引いてどこからでもボールが受けられるように中央に位置している。で、両サイドハーフは、攻撃のためにゴールにより近づき、ザッキーとタンさんを交代すれば最初のような布陣になるという解釈をしてるのですがいかがでしょうか?
(王子に関しては、まったく変わってないと思うw)
※
さて、来週以降のお話しについてですが・・・
ちょうどボールがゴールに吸い込まれた瞬間で終わっているということは、ゴール後のスタジアムが沸き上がる描写を楽しみにしたいですね。やっぱり、そこも胸が熱くなれる、ジャイキリ読んでいて私が大好きなもののひとつなので。
あとは、そこから試合がどうなっていくのか。
試合そのものは、ETUの流れのままもう変わらないと思いますが、焦点となるのはもう1点奪い切れるのかどうか。
ETUが上位に行くためには、やっぱりここで勝っておきたい思うわけで、もう1点取ってくれると信じて試合を見守って行こうと思います。
あとは、山形戦に関する描写ですね。
ETUvs神戸の試合展開にもよりますが、話に進展があるなら楽しみにしていたいです。
タグ : GIANT-KILLING
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