今週の『GIANT KILLING』#179
2010.09.16 21:14
最新単行本の17巻が、10月22日発売になりますが、同日にジャイキリムック本の第3弾、GIANT KILLING extra vol.03も発売されるそうです。
第3弾のサッカーパートは、育成年代の指導者にスポットが当てられた内容になるとのこと。その他の部分については、現在は不明ですが後々情報があがってくるかと思います。とりあえずは、続報を楽しみに待つとしましょう。
リーグ戦第19節、ETUvsウィッセル神戸。
試合は、神戸が1点をリードしているものの、息を吹き返した椿のプレーが試合の流れを変えていきそうな予感。
王子からのパスを受けた赤崎がトラップミスをしてしまいますが、その背後から猛スピードで駆け上がって来る椿。さて、今週はそこからどんな物語を私たちに見せてくれるでしょうか?
・・・
右サイドを駆け上がってくる椿の姿に気付いた赤崎は、椿へボールを渡します。
「ここで挽回しなかったら
ソッコーベンチに引っこめるからな 椿!」
このプレーが達海に与えられたラストチャンスであることを椿は知る由もないでしょうが、赤崎からパスを受けた椿は、得意の高速ドリブルで右サイドを切り裂いていきます。
そのスピードには神戸のGKも驚き、吾郎は「これが椿だ!」とタケ坊に自慢気に話し、子供たちは精一杯の声援を送り続けていました。
そんな椿は・・・
(ドリさんの言葉とか…
村越さんが気合入れてくれたりとか……
監督が俺を使ってくれてることとか……
皆が俺をチームの一人として認めてくれてることとか……
沢山の思いがあって… 俺はここに立ててるのに……
それに応えようとしなかったら 俺は…
俺はボールを蹴る資格も何も…… 無い奴と同じだ!!)
そんな気持ちを心に抱きながら、高速ドリブルからの切り返しでマークする神戸DFを一発でかわし、神戸のGKがシュートコースを塞ぐため迫り来るところを、渾身の力を込めてシュートを放ちます!
ギャアンッ(効果音)
・・・しかし、椿のシュートは無情にもクロスバーに阻まれゴールならず。
絶好のチャンスを外してしまったETUに、サポーターたちは思わず頭を抱え残念がりますが・・・
「いいぞいいぞ椿――っ!! その調子だ――っ!」
椿に声援を送っていたのはコータでした。
「どんどんガンガン走りまくれ――!!
それでこそ椿だ――っ!!
頑張れ椿――っ!!」
そんなコータの言葉を皮切りに・・・
「そうだ椿! まだ時間は十分あるぞ
どんどんサイド上がっていけーっ!」
と、他のサポーターたちも椿を後押しする言葉をかけ・・・
そして、羽田をきっかけに、ETUゴール裏から「ツバキ」コールが沸き起こり、スタジアムにこだまします。そんなサポーターたちのメッセージに、椿も何か感じるものがあるようです。
そんなツバキコールを見せるスカルズたちに、今回はバックスタンドから試合を観戦している吾郎は、やっと椿の良さがわかってきたかとご満悦の様子。しかし、椿のすごさはこんなもんじゃないとも、タケ坊に興奮しながら話しています。
・・・と、そこで、あることに気付いた吾郎は、両隣にいる観客たちにも声をかけて・・・?
その頃、自陣に戻ろうとする椿は・・・
(支えてくれてるのはチームの人達だけじゃない…
サポーターも俺なんかを一生懸命になって応援してくれてるじゃないか)
・・・と、考えていました。
そして、そんな彼の視野に入ってきたものは・・・
疾風 椿 7 大介 迅雷
吾郎たちが掲げた、自身の横断幕でした。
この断幕を目にした椿は・・・
(負けられない……
この試合は絶対に勝つんだ……!)
この試合の勝利を、強く胸に秘めるのでした。
そうこうしているうちに、いつの間にか雨は止んでいたようです。
(作中では7ページ目、相手DFをかわしたコマまで雨降ってることが確認できる)
それをいい傾向だねと言う達海は・・・
「見てやがれ神戸 こっからウチらの逆襲だ」
と、言ったところで・・・、場面は変わってしまいます!
・・・
場所は、とある総合体育館の2階にある、モンテビア山形のクラブハウス。
そこでは、丸岡と呼ばれる山形の選手と思われる人物が、菅ちゃんと呼ばれる同じく山形の選手と思われる人物に・・・追いかけられていました。
その理由はどうでもいいことなので省きますが(笑)、この2人は廊下を歩いていたメンデスという名の山形の外国人選手にぶつかってしまいます。
メンデスは、廊下を走らないと注意を促した後、今は静かにするべきだとも言います。
「何故ならサクラが我らのために
次の対戦相手の研究をしているところだからだ」
・・・ということで、久々にサックラーこと山形の佐倉監督が登場!
佐倉は、ペンを片手にETUvs神戸と思われる試合をテレビで観ていました。
・・・といったところで、今週はここまでとなります。
■ 私的雑感
最後の方では違った意味で楽しみな描写が見られましたが、
今週は、何と言ってもバッキーですよね!
バッキーに関する描写が、私の胸を熱くさせ、心震わせてくれました。
今週も素晴らしかったです。
「そうだ! このピッチを一直線に切り裂く感じ…!
よく見ろタケ坊! これが椿だ!」
って、ゴローさんが興奮する気持ちがよく分かります。
コータとかも言ってますが、ああいうプレーこそがバッキーだよねって話です。
表現の仕方も、1ページ目は、その表情はあえて見せず疾走する足を中心に映して、扉ページでボールを蹴り出すコマ、疾走するバッキーの全身を映したコマ、そして、力強い表情を映したコマと・・・。移り行く見せ方も良いなぁと思いました。
その描写だけでも胸が熱くなる思いですが、チームの皆が自分を認めてくれていることを認識し、そんなたくさんの人の思いに応えるべくプレーしていこうとする描写がまたさらに胸を熱くさせてくれます。
シュートシーンに関しては、相手GKが飛び出してきて、かつ、ゴール前に誰もいない状況を考えれば、力いっぱいシュートを放つよりはGKをかわしてからシュートした方が正しい選択だったかもしれません(けど、今のバッキーにそこまでの冷静さを求めるのも酷かなも思う)。
けど、シュートは外れてしまったけれど、何よりバッキーらしいダイナミックなプレーを魅せて、スタジアムを沸かせることはできました。
そして、ここからです!
ここからが、今週私が一番大好きなところ!
決定機を外して、瞬間的に落胆する気持ちが表に出てしまうというのは、応援する立場としてはしょうがないと思うんですよ。
そんなスタンドの空気を感じてバッキーも下を向きそうになるけれど・・・
でも、バッキーは“バッキーらしい”いいプレーを見せました。
その部分を前向きに捉え、コータはバッキーのプレーを称え、後押しする言葉をかけていく。
そんなコータの言葉に呼応するように、他のサポーターがバッキーを後押しする言葉をかけていき、それが羽田のツバキコールへとつながって、ゴール裏全体に広がっていく・・・。
この一連の流れに、とにかく心が震える思いがしました。
選手をサポートするってこういうことだよなぁって。
コータがやりたかったことって、まさにそういうことで、そんなコータの言葉がバッキーを後押しするETUサポ全体の雰囲気を作っていくことになっていったところが素晴らしく心打たれました。というか、ちょっと泣きそうになってましたね。
そんなサポーターたちのメッセージを受け取って、チームメイトたちばかりでなく、サポたちもまた自分を一生懸命応援してくれているんだということを実感して前向きさを取り戻していくバッキー。
あぁ、やってしまったというシュートを外してしまった直後の表情から、サポたちの後押しを得て変わっていくバッキーの表情の変化もまたいいですよね。
そして、ゴローさんたちが広げた断幕の存在にバッキーが気付いて・・・
「負けられない……
この試合は絶対に勝つんだ……!」
と、闘志を燃やしていくバッキーの描写に、私の胸も再び熱くなっていく!
あ~、やっぱりジャイキリって最高だわー。
ゴローさんが隣の観客を巻き込んで断幕広げて、バッキーにメッセージを送る描写も好きです。
(ただ、彼らの後ろで試合観てる人もいるので、ひと通りメッセージを伝えたら引っこめるべきだとは思います)
(そういえば、あの断幕は前回のジャイキリアニメにも出てましたね。時々、単行本と連載などでも、内容がリンクしてるようなことがあったりしますが、やっぱり意図してやってることなんだろうなぁ)
雨も止み、バッキーのプレーによってスタジアムの空気も変わり、いよいよETUの逆襲が本格的に始まっていくぜーと思ってたら・・・、モンテビア山形の描写になっていくとか。あー、これもまたジャイキリらしいところもありますかね?(笑
で、次の対戦相手はモンテビア山形。
そして、久々登場のサックラー。
ETUの試合を観て、どんな分析をしているのでしょうか。
まぁ、山形にもまた個性的なキャラたちがいっぱい登場しそうですし(たまたま向かってる方向が・・・に吹いたわw)、何と言ってもケン様がいらっしゃる。先の展開が楽しみになってくる今週のラストでした。
※
さて、来週以降についての話ですが・・・。
それについては、まずモーニングの次号予告ページを見るべし!
ETU、次の対戦は「モンテビア山形」。
両チームのスター選手が、“華”と“美技”で対決する!?
・・・ということで、“なんてたってアイドル!”と銘打たれて、ケン様と王子がクローズアップされたものなっているのですが・・・、つーか、何すかこれは?(笑
この予告ページを見る感じだと、神戸戦の試合描写はあれで終わりって考えていいのでしょうか。サラッと振り返る程度のものはあるのでしょうが・・・。
ま、まぁ、何にせよ、タッツミーと同タイプとされる監督のサックラー率いる山形との対戦。来週でキックオフまではいかないのでしょうが、個人的にも楽しみにしていた山形戦に向けて、まずはどんなものが描かれていくのか。ちょっとワクワクしてきますね。
ということで、それではまた来週。
来週木曜は秋分の日なので、モーニングの発売日は22日水曜日になるのでご注意下さい!
タグ : GIANT-KILLING
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