アニメ『GIANT KILLING』#24・感想
2010.09.13 00:16
今週は、普段と違って映像を見返しながら記事を書いてるわけではないので、内容的に抜け落ちてる部分が多いかもしれません(苦笑
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ジャイキリアニメ#24では、引き続き大阪ガンナーズ戦の模様が描かれていきました。原作の8巻#77~9巻#80の5ページ目までで、3話ちょっと分が消化されてます。
先週、赤崎のシュートシーンというちょうどいい場面で話が切れたわけですが、今週はそのシュートが決まったところから始まり、達海の作戦的にも蒔いた種が芽を出し、その形が明らかにされていく様子が描かれていきました。
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今週は、まずオープニング前に、シュートが決まるシーンが描かれて、その余韻のままにオープニングに入っていくという演出が良かったかなぁと思いました。
・・・が、これは、原作を読んだ当時にツッコんでいた部分でもあるのですが、赤崎のゴールで1点を返した時点でまだ1点のリード許している状況にもかかわらず、選手たちが喜びすぎてるところにやはり違和感を覚えてしまいましたね・・・。
原作通りに描いたものなので別にアニメが悪いわけではないんです。
これが勝ち越しゴールだったら、同じシーンを見てもアニメの演出効果によっていい意味で余韻に浸れるのですが、今回のこの状況は少しでも試合を再開させるべきシーンで、そのアニメの演出効果が逆に違和感を増長させる形で働いてしまってたかなと感じました。
もちろん、シュートシーンそのものはとても素晴らしいものですし、 ゴール後の夏木のコミカル描写とかは面白い。そこは、良いんですけどね。
※
そして、今週もうひとつ挙げていくとするなら、達海の立てた作戦の正体が明らかになっていき、試合の流れが確実にETUのものへとなっていく描写ではないかと思います。
前半は、好調の窪田を中心に苦しめられたETUですが、調子の良さが逆にオーバーペースとなり早めの交代を余儀なくされたりなど、適度に偶然の要素を混ぜながらも、“達海の計画通り”にことが運び始めていく過程というのは、原作のイメージと重ねながらワクワクしながら観ていけました。
村越と志村のやり取りは、長袖ネタをここで入れるのなら、ハーフタイムの描写をカットしてほしくなかったなと思うのですが、アニメで観ると志村の言葉に呆然とする村越の表情だとかは笑ってしまいました。
ハウアーが黒田を突き飛ばしたシーンは、どう見ても一発レッドだろうと思わざるを得ないのですが、このシーンを誘えたのも、失点にもめげず黒田がハウアーを執拗にマークし続けたからこそ。
「クロは人をイライラさせる才能があるな」
という、達海の言葉は、この部分だけ少し声のトーンを変えてたと思うんですけど、実際にアニメで観てやっぱり笑ってしまいました。いや、でも、マークする相手をイライラさせることができるというのは、DFとして立派な才能のひとつだと思いますぜ?(笑
あとは、なんと言っても、大阪の平賀が王子の意図的なパスミスにより自分が走らされていたことに気付く、達海の作戦の正体が明らかになったシーンが良かったですね。
あのシーンが、達海の作戦がハマって、試合の流れがETUのものになったんだと確信させてくれる描写だったと思います。
「ボクのパス成功率が下がってしまうんだよ」
という、王子のセリフもまたシビれましたね!(笑
王子は、特にアニメでハマってますし、実際にアニメとしてセリフを言葉として聞くと、やっぱりいいわーって思います。
こうして、完全にズタボロにされてしまった平賀。
そんな平賀を交代させるべきか悩むダルファー。
ダルファーが悩んでいるうちに、次なるチャンスをETUが作り出していく。
椿が中盤左サイドでボールを受け、トップスピードでドリブルを仕掛けて行くところに平賀がついていけず、思わずユニフォームに手をかけファールを取られてしまったところで・・・
うおぃ、今週はここで終わりなのかよ!
原作の消化具合的にも、もう少し先のシーンまで行くと思っていたので、まさかここで終わるとは・・・不意打ちを喰らった気分でした(笑
ちくしょう、2週連続でここぞって場面で話を切るとは・・・
まったくもって上手い見せ方をしてくれますね!
※
あとは、箇条書きにて。
- 赤崎は落ち着いて決めたナイスゴールだけれど、夏木を警戒しすぎた大阪のGKのミスの方が際立ってしまっている印象。
- 原作にはなかったけど、アニメでは大阪の大友にセリフがあった!
- 選手交代のとき、スパイクのチェックをしている描写があって、地味にこだわってるなと思う(これも原作にはない)。
- 王子が使ってた給水ボトルがゴールドだったのが気になるw
- 一枚画のシーンは、いつもながらカッコいい
- ブランが指で丸を描くシーンは、アニメの演出としても原作に忠実だった方が良かったように思う。
- 吾郎さんが作った椿の断幕がカッコいいなー。
- CGで描くボールの軌道をもっと自然に見せる方法はないのかなぁって思ってたりします。どうしても、軌道が直線的すぎるのが気になってしまいます。
※
さて、来週は、いよいよ大阪戦の決着がつくようです。
ジャイキリアニメは残り2回なのですが、情報によると、ひとまず1期目が終了となる26話は、10巻の最初に描かれるあの話をやるらしいです。
あぁ、なるほど、そっちを先にやってもストーリー的には2期へ進むことを考えても問題ないですし、最後にあれを持ってくるとは1期のラストを飾るには最高のエピソードでもあり楽しみになってきました。
けどその前に、まずは来週。
大阪戦のクライマックスをどのように描いていくのか。
予告にも出ていたあの人の活躍シーンの描写に期待です。
それでは、残り2回もよろしくお願いします。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
そうです、ゴン隊長です。
もう17年も前の話ですが、私もあの時のゴン隊長の姿が
強く脳裏に焼きついているので、そこは喜びすぎてないで、
追いつくために少しでも早くキックオフさせようとしないと・・・
って思ってしまいました。
ナッツは、登場人物たちの中でも、
アニメ化によって一番そのキャラが引き出されているんじゃないかと思います(笑
http://anime.webnt.jp/program/index.php?pg_page=tv_detail&detail=4058
最終話のあらすじは、↑に載ってます。
原作と順番を入れ替えてあれを持ってきて、
上手く2期に繋ぐことができそうなラストになりそうな予感がしてます。
確かに...
確かに選手の喜びすぎには違和感ありますね。実際の試合ならゴールの近くにいる選手がボールを持ってセンターサークルまで走っていきますもんね。
いつもながら ふれてぃすたさん、するどい!!
そうそう、赤崎のシュートシーンなんですが、アニメでは寺内のクリアボールをワントラップしてからシュートしていたような...
わたしはてっきりダイレクトシュートかと思っていました。
トラップしてたらキーパーにシュートを読まれちゃうんと思うんだけどなぁ
ふれてぃすたさんはどう思います?
コメントありがとうございます。
ゴールを決めて喜ぶこと自体は構わないと思うのですが、
あのシーンに違和感を覚えてしまうのは、
ひとつ前のコメントでも書いた、1点を返すゴールを決めても、
なお同点に追いつくためボールを持ってセンターサークルに走る
ゴン隊長の姿に胸が熱くなったからというのが大きいだろうなって思ってます。
ザッキーのゴールシーンについては・・・
実を言うと私もダイクレトシュートを狙ってたと思ってたのですが、
原作でもザッキーがこぼれ球を拾おうとしてるコマを見ると、
あのザッキーの走り込んだ角度から右足でああいうシュートを打つのは
体勢的に難しいように感じられるので(左足で狙うタイミングだと思う)、
一度ボールにタッチしてからシュートしているのではないかと思います。
私が持ってるあのシーンの流れのイメージとしては、
ザッキーがちょうどボールをトラップしたぐらいのタイミングでナッツが呼び込む。
そのタイミングでナッツが呼び込んだからこそ、大阪のGK・今井は、
ナッツへのパスを強く警戒してしまったんじゃないかなという解釈です。
ただ、あのシーンは、ザッキーがこぼれ球に走り込んで
ダイレクトシュートを狙おうとするタイミングでナッツが呼び込んだことにより、
今井の集中が一瞬そがれ、その一瞬の迷いが命取りになってしまい失点になる・・・
という流れの方がしっくりくるかなとは思います。
どちらにしても、ボールを持つザッキーがシュートレンジにもかかわらず、
夏木を強く警戒しすぎて、ボールから完全に視線を切ってしまった
今井のミスがETUのゴールの一番の要因かなと。
(もちろん、シュートを落ち着いて決めたザッキーも素晴らしい)
けど、あれだけ強烈というか猛烈すぎるシュートを打つナッツなだけに、
警戒心が強まるのも仕方ないのかなって気もします。
それでは、長々とレスしてしまい失礼しました。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。
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赤崎たち若手が喜んでる後ろで、村越らベテランが喝を入れてそうですけどね。
王子の忠告(激励?)に何も言えず、赤崎に賞賛され(自己賞賛もしていましたが)、自身の迷いも吹っ切り、達海のサムズアップに破顔・・・
夏木の百面相は暑苦気持ち悪かったです(笑)
最終回はあの話ですかー