今週の連載雑感(2010年9月6日~9月12日)
2010.09.12 23:55
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- コラソン ~サッカー魂~
- 少年疾駆
- 蹴児
『少年疾駆』は、今号で打ち切りとなりました。
今回は、ちょっと時間なくて、書きたいものを全部書ききれたわけではないのですがご容赦ください。
□ ANGEL VOICE
じっちゃんが心配したヒサシの“ループ恐怖症”。
「オレはボールをこの状態に保つために全力を尽くす
いついかなる時も――
誰に何を言われてもこれだけは変えられない」
必要なことには素直に耳を傾けるけど、違うと思ったことはたとえじっちゃんの言うことであっても従わない。
改めて、こうヒサシの芯の強さというのを感じました。
じっちゃんの心配は、杞憂に終わりましたね。
それどころか、ヒサシの“絶対にゴールを許さない”という強い意志は、じっちゃんの思っていた以上のもので、ヒサシが将来的にすげぇプレーヤーになっていくんだろうなって思わせてくれるエピソードにニヤリともさせてくれます。
そして、シンゴはヒントとして得たものから答えを見つけられるのか。
本当、毎週毎週面白いものを見せてくれるなと感心してしまうのですが、来週もまた楽しみです。
□ LOST MAN
そして、『LOST MAN』もまた、今最高の面白さを見せてくれていますね!
今週は、まずいきなりのマリモッコリ大量発生という出オチに吹きました。
「わ―― 後ろ姿描くの楽だ――」
・・・みかん姿の某先生は、そこで何をしてらっしゃるのかと(笑
マンUとレアルの一進一退の攻防が熱い。
(特に、ギボン兄貴とジェランの会話がニヤリとさせてくれる)
そして、今週一番素晴らしかったのがチャーチルです。
マツモトに背番号66を与えた理由。
「1から11までの数を全て足してみるといい
全てのポジションができるという意味で、
私が彼に与えた番号だ」
・・・お、おみそれしました!
1番のポジション(GK)については少々難がある部分もあるかもしれないけど(笑)、1~11すべてを足した66という数字は、決してシンプソンの当て馬という意味なんかではなくて、マツモトというプレーヤーのすべてを集約させた絶対的な数字である・・・。
これは、スゲーって素直に思いました。
シンプルだけど奥が深いなぁ。
これは、草場先生に対して、おみそれしましたとしか言いようがないです。
最後は35というオチもつけますし、一体何なんでしょうかねこの面白さは!(笑
来週はミッコリが投入されそうで、後半残り30分の攻防をどう描いていくのか楽しみです。
□ コラソン ~蹴球魂~
力づくの信頼と言うよりむしろ屈服・・・
凌駕を示す言葉としてまさに言い得て妙ですね。
1点を奪われたとはいえ、オーストラリアのアシュリーは、3年前の成功体験からくる自信もあり、チームを落ち着かせ同点に追いつくためチームを引っ張って行く・・・。
3年前の苦しみにもがきながらも脱却すべく戦う者と、成功体験をもとに焦らず自信を持って戦える者。 そういう話の見せ方が面白いですね。
話の流れ的に、なんとなくオーストラリアが同点に追いつきそうな感じがするのですが、ここから塀内先生はどんなドラマを私たちに見せてくれますでしょうか。
□ 少年疾駆
最終話となりました。
最後は、6年後、晴輝たちが冬の選手権の決勝(?)を戦おうかとするところが描かれていきました。
キャラたちは6年経ってもそのキャラのまんまでしたね。
けど、陣明は晴輝よりも一足先に、海外リーグでのプレーが決まりCL決勝でプレーするという夢に近づいていた・・・。
打ち切られてしまった作品の最終回としては、それなりにキレイな形で終われたのではないかと思います。
個人的に、終盤の方はわりと好きだったのですが、掲載誌が週刊ジャンプということで、主に画力の面で連載水準に達してないことも否定できず、打ち切りは仕方ないかなと思います。けど、これで週刊ジャンプでのサッカーマンガは3連敗ということになるのですが、今回については、ジャンプの編集側の方に非があるようにも思います。
“ジャンプは何度サッカーマンガを打ち切れば学習するのか”という話ですよ。
この後すぐに、ジャンプでは新しいサッカーマンガが始まりますが、次こそは過去の失敗から何かを学んでくれることを編集部側に期待しています。
単行本の最終2巻は、10月4日発売になります。
附田先生、短い期間でしたがお疲れ様でした。
□ 蹴児
連載第2話。
蹴児のヘタレた部分にはやっぱりイラッとくることもあるけれど、運動神経はゼロでもサッカーに対する情熱、ネオ学を強くしたという思いの強さというのは、熱くさせてくれるものがあるなと思います。
円監督が亡くなり、さらにサッカー部から人が減って、チームがバラバラになりかけてしまうけど・・・
「僕は絶対に諦めないッス!!
ネオ学サッカー部は…… 絶対…… 強くなります!!」
屋上の上から勝手に作った垂れ幕を下げながら叫ぶ蹴児の行動がチームをまとめていく・・・。こういうバカは嫌いじゃないぜっていうね(笑
練習にポイント制を導入して、ポイントに応じてご褒美を与えていくというシステムのアイデアは面白いなと思いましたが、今回はサッカーマンガとしての面白さを示した描写はこれといってありませんでした。
しかし、ひとつにまとまったサッカー部の影では、部員減によりサッカー部廃部の模索する動きも見られ、そのための条件として強豪校相手の練習試合に勝つという・・・、あまりにお約束すぎる展開になっていきそうなのですが、そこでまたサッカー描写の面白さが見られると思われます。
ここまで連載2回、まだ自分の中でブレイクしていないですが、これからそんな作品になってくれるといいなぁと期待しています。
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