アニメ『GIANT KILLING』#23・感想
2010.09.06 00:18
ジャイキリアニメも今月で終わってしまうんですね・・・。
きっとシリーズ化されると信じてはいますが、とりあえずの残り4回もよろしくお願いします。
それと、拍手コメントなどくれる方、どうもありがとうございます。
先週、疑問を投げかけるようなことを書いた部分に対し、いろいろと参考になるコメントもいただいたので、本当はもっと丁寧に言葉を返すべきなのですが、この場を借りてお礼申し上げます。
過去ログ→ #01 , #02 , #03 , #04 , #05 , #06 , #07 , #08 , #09 , #10 , #11 , #12 , #13 , #14 , #15 , #16 , #17 , #18 , #19 , #20 , #21 , #22 ,
ジャイキリアニメ#23では、今週も引き続き大阪ガンナーズ戦の模様が描かれていきます。今週は、予告にもあったとおり、夏木がメインとなる回になっています。原作8巻の#73~#76、4話分が消化されました。
※
今週は、夏木メインの回ということで、達海のある言葉をきっかけに自分を見失ってしまった夏木が自分らしいプレー取り戻すまでのエピソードが描かれていきました。
多少カットされてしまった部分もありましたが、内容的にはほぼ原作通りで、いろんな意味で夏木らしさを堪能するにはもってこい、ボリューム感もあったかと思います。
けど、全26話のアニメの構成で考えると、大阪戦は東京V戦や名古屋戦に比べて試合にかける話数も多く、今週も実質の話自体はそれほど進んでもおらず、ここで夏木のエピソードに1週まるまる使ってしまうのは、少しテンポが悪いようにも感じられたかもしれません(でも、それは原作の問題なので仕方ない)。
Aパートは、夏木の回想シーンを見どころとして注目していたのですが、やっぱりアニメでも面白かったですね。
夏木のイメージトレーニングの中で描かれた空想世界の再現ぶりが良かったです。
ああいうデフォルメ調のアニメシーンは、よく映えるというか、アニメによって世界観に深みを持たせやすい部分だと思うのですが、王子のパスシーンでの演出具合とか観ていて笑ってしまいました。試合シーンには何かと難アリですが、こういうシーンは素直に楽しめますね。
まぁ、もっと笑えるのは、自分のイメージした世界の中で王子からパスをもらえず、本気ががっくりと膝を落としつつ叫ぶシーンで、もっともっと笑えるのは、そんなシーンを達海に見られてしまったという事実とそのリアクション。
夏木本人も他人には見られたくないシーンを見られて恥ずかしいのはよーく分かるけど、面白おかしい半分、その痛い子っぷりに見てられなくなるような恥ずかしさもこみ上げてくるんだよ、ナッツ!
まぁ、試合シーンを遮ってまで描く必要性がどれだけあるかは分からないですが(笑)、原作の笑ったエピソードのアニメシーンとして、十分に楽しませてもらいました。
ただ、ここに絡むシーンで、有里がキィーッと怒るその裏側でテクテクと練習グラウンドに向かっていく夏木が同時に映されたコマの部分とか、王子と赤崎のやり取りとか、有里が達海を確保するシーンだとか、カットは仕方ないんですけど、アニメで観ても笑っただろうなって思える部分がカットされてしまっているのはちょっぴり残念でもあります。
そして、もうひとつ、今回見どころになるかなと思って観ていたのが、椿が窪田からボールを奪って攻撃へと移っていくシーン。
サッカーアニメとしての動きの部分というのは、やっぱり原作のダイナミックな作画の迫力には勝てないなと思ってしまいますが・・・
椿が左サイドを駆け上がってクロスをあげて夏木がシュートを打っていくシーン、特にようやく本来のプレーを取り戻すことになる夏木の心理描写のシーンが、原作読んだ時の記憶がフラッシュバックされてきたというのもありますが胸を熱くさせてくれるものがありました。
あの壮大なBGMも好きですし、過去を思い出したり、いろいろ葛藤しながらも最後は達海の「大事なのはお前らがこの試合を面白がれるかどうかだって」を言葉を胸に、自分らしくひたすらにシュートを狙っていこうとする姿勢を取り戻していく・・・
「本能を貫けよ お前はストライカーだろ」
あの達海の強い口調が特に気持ちが伝わってくるものがあって良かったです。
・・・まぁ、シュートは外してしまうんですが。
そういった形で今週は夏木がメインの回で、そこにスポットを当てて感想を書いてきましたが、個人的に夏木らしさを楽しむという点では満足のいく回でした。
個人的には、味方を活かせる視野の広いFWの方が好みだったりしますが、夏木はどうやってもそういうタイプにはなれないし、余計なことを考えずガシガシシュートを狙っていくスタイルを貫いていってほしいと思いますね!
※
残りは箇条書きで。
- 王子の夏木を蔑む視線だったり、あからさまないやそうな顔とかがなんか好きだなw
- リマのびっくりしてるリアクションに笑った。
- 以前、MAG・ネットで選手の腕の振り方の描写にこだわってるといった話があったと思うのですが、たまに明らかな違和感を覚える時が・・・。機械的に一定のリズムで腕を動かしてる限りは、どうやっても躍動感は出てこないなとも思う。走ってるときもそうなのですが、少々オーバーでも身体全体を大きく動かすような感じにした方が、アニメとしてのダイナミックさが出そうな気がする。
- 有里が完全に引率のお姉さん風になっている。声のトーンも普段とちょっと違いましたよね。
- パッカくんをあしらったバスがかわいいな。ETU仕様のラッピングバスを一度見てみたい。
- 赤崎の「ナツさん」が「なっちゃん」に聞こえた。
- 今週は、ソノダくんのセリフがカットされてなかったぞ!
- 今週の窪田の「わっは」が、ちょっと気持ちわr
- 「いけ椿!! お前の足見せつけてやれ!!」という村越のセリフは、原作のことを思い出して胸が熱くなってきました
- 夏木のシュートシーンの回想時の前年ユニのパンツのカラーが、いつもは黒なのにこの時だけ白だったのは設定ミス?
※
さて、来週以降の話についてですが・・・。
赤崎がシュートを打ったシーンで終わるという、アニメだけの視聴者からすれば何とも絶妙なところで切りましたね。
そのシュートの行方はどうなっていくのか?
予告に描かれている通り、窪田が交代でピッチを退くことになり、ETUにすればいよいよ流れが傾いてきたってところで、来週はどんなドラマを見せてくれるのか。
「これから俺達の大逆襲が始まるんだぜ?」
と、達海も言ってましたが、ここからのETUの描写をどう見せていくのかに期待です。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
いつもどうもです。
やっぱり、アニメにはアニメだからこそ出せる良さがありますよね~。
あのシュートに行くまでの過程の描写は良かったです。
前シーズンのユニのパンツの色は、過去2回ほど黒で描いていたので、
アニメでは黒設定なのかと思ってたのですが・・・。
DVDでは、修正されたりするのでしょうか?
赤崎のシュートで終わったラストは、
そうですね、(先の展開を知ってるけど)あんな終わり方された日にゃ、
来週も観るしかないですよねっ!
アニメではどう演出されるか楽しみです。
ナツキズヴィジョンは原作を越えてましたね

(『ハーフだから』が『カッコつけ』に変更されていたけど)あのフレームなんて最高ですよ!
もう座布団10枚物ですよね!さあ来週はジーノのFKのあたりまでやるのでしょうかね?
今週のラストみたいに『合わせるのは君しかいないってね』って蹴ったところで続く!みたいに、えぇ~ここで終わり~?って感じで。
コメントありがとうございます。
そうですね。
あのシーンは、アニメってすごいって思いました。
ああいう演出にしようとアイデアを出した人は、
とてもいい仕事をしたと思います(笑
前回、今回と同じように来週も4話ペースで話が進むと、
ちょうど王子のフリーキックところで終われるタイミング。
となれば・・・?
アニメは普通に夢中になっていて観ているので、
それこそ原作を何度も読み返して内容を知っていても、
「えー、そこで終わらせるの?」
と、来週も素でそう思わせれてしまうかもしれません(笑
コメントの投稿
トラックバック
http://soccermanga.blog84.fc2.com/tb.php/760-6297523a
最近は消化不良でしたが、#23は結構満足しました。
わたしも椿がドリブルしたときのBGMは壮大でかっこよかった、あのくらいオーバーに表現するのもありかなと思いました。
あと達海の「本能を貫けよ...」も迫力ありましたね。
同じ観るも、マンガよりもより感情が入り込みます。
そうそう、パンツの色、マンガでは白なんですけどね、アニメでは以前、黒パンツだったような気がします。
しかし、野球中継(バッターが大きい当たりをした直後に放送が終わってしまう)のような終わり方でした。
来週も観るしかないですね。(と言われなくても観るんですが...)
でわでわ