今週の『GIANT KILLING』#175
2010.08.19 22:55
すでにご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが(というか、うちでもひとつ前の記事でも触れていますしねw)、ジャイキリアニメの地上波放送が決定となりました!
地上波進出ということで、これまで見たくても見れなかった人にはもちろん、ジャイキリを知らない人にも触れてもらえるチャンスが増えるということで、この先ジャイキリがどれだけ飛躍していけるのかという意味でも楽しみですね。
放送は、9月25日より、毎週土曜午後6時25分からとなります。
まだ見たことないという方は、これを機にジャイキリワールドはアニメではどう描かれているのか(どう受け取るかその人次第ですが)、チェックしてみてはいかがでしょうか。
濡れたピッチに足を取られた亀井のミスから、神戸の11番(キャプテン)にペナルティエリア内への進入を許しピンチを迎えるETU。
そこに立ちはだかるのは椿。
「こういう試合こそ審判はよく見てるからな!!
強引にやるすぎるとすぐ笛吹かれるぞ!!」
という村越の言葉を思い出し、PKを取られることを恐れ、椿は強く身体を当てに行くことを躊躇しますが・・・?
・・・
・・・ということでここからが今週のお話。
躊躇する椿の心理を神戸の11番は察したのか・・・
(神戸側から見て)ペナルティエリア内右サイド奥深くから、一気に中央へ切り込み、寄せの甘い椿のディフェンスをかわします。そして、右サイド角度のないところからでしたが、すかさずシュートを狙います。
一度は、GK・緑川が手に当てて弾くものの、こぼれ球はゴール正面へと転がり、そこに猛然と走りこんできた神戸の10番・ブルーノが左足で押し込み神戸が先制点を奪います!
(「緑川もこぼれ球には反応したものの一歩及ばず、それどころから突っ込んできたブルーノと接触するシーンも・・・。)
神戸の選手たち、ゴール裏は当然大盛り上がり。
一方で、ETUゴール裏は落胆し、選手たちは悔しがっています・・・。
その中でも、自身の寄せの甘さが神戸の突破を許し、結果として失点のひとつの要因となってしまった椿は、自責の念に駆られていました。
・・・と、そこで、とあることに気付いた椿や達海たち。
「緑川(ドリ)!!」
と、叫んだ達海の視線の先には、先程のブルーノとの接触によって、起き上がれないままでいる緑川の姿がありました・・・。
・・・
ハーフタイム中のETUのロッカールーム。
失点の一番最初のきっかけを作ってしまった亀井が、味方の選手たちに向けて、自身のミスを謝罪していました。
そんな亀井の言葉に応えたのが黒田。
終わったことを言っても仕方ない、あのピッチコンディションで足を滑らせるのも仕方ないと話し始めた黒田でしたが・・・
「でも仕方ねえじゃ済まねえんだよ亀井!!
この状況は相手にとっても同じなんだ!!
アクシデントだろうがミスはミスだ!!
失点は消えねえんだ!!
俺1枚カードもらってんだからな!
お前がしっかりしてくんねえと困るんだぞ!!」
・・・と、黒田なりに、叱りながらも亀井の気持ちを乗せてやろうとしていると思われるものの・・・、上手く立ち振る舞えていないようです。
そして、清川は、なかなかロッカールームに戻ってこない緑川のことを心配していました。接触プレー後、前半の残り時間はプレーできていたから酷くはないと思うけど・・・と、夏木も言っている中、バツの悪そうな表情を浮かべていたのは椿。
・・・そんなところに、達海がロッカールームへと戻ってきて、後半に向けての指示を送り始めます。
「基本的に前半とやり方は変えない
メンバーもそのまま…って言いたいところだけど
残念 ドリは交代だ」
達海によれば、緑川はブルーノと交錯した時、足を踏まれてしまったようです。骨に異常はないようだとしつつも、調べてみないことには何とも言えないとも・・・。
「ドリのことを思うなら切り替えて後半に臨めってことだ
ゲームに集中しろいいな」
と言って、選手たちを鼓舞します。
それでも、選手たちは不安を感じているように見えます。
特に、亀井はその色が強く出ているように見えましたが、そんな亀井の肩を叩いたのは、緑川の控えGKで後半から急遽出場することになった佐野でした。
「俺達にできるのはひとつだ 後半頑張ろうぜ亀井(カメ)」
と、亀井に声をかける佐野。
達海は、そんな佐野の言葉に同意し、こんな時こそETUというチームの底力が試される、みんなで協力し合ってプレーしろ、審判へのリスペクトも忘れるなという旨の内容を選手たちに伝え・・・
「この雨で全身ズブ濡れになってんのは何もお前らだけじゃねえ
ゴール裏やバックスタンドから応援してくれてる人達も同じだ
キレイじゃなくたっていい いいゲームやろうじゃねえの ドリのためにもさ」
そう言って、達海は選手たちを後半のピッチへと送りだします。
選手たちの気持ちも十分。
・・・そして椿は、東京ダービーの試合後、「このリーグ前半戦…… 全試合フルタイム出場したのはチームで俺とお前だけだぞ」と、自分に声をかけてくれた緑川のことを思っていました。
そんな自分のふがいないプレーが緑川の記録を途切れさせてしまい、そのうえ怪我までさせてしまったことを、強く申し訳なく思う椿。そんな椿の姿を村越はどんな気持ちで見つめていたのでしょうか・・・。
・・・
後半を戦うためにピッチに登場する選手たち。
GKが緑川ではなく佐野に変わっているところを見て、ETUサポーターの一部は、緑川がいないことを残念がり、結果として緑川と交錯して怪我をさせることになってしまったブルーノに憎しみの念をも抱いているようです。
そして、スタンドの別の場所では、テッタが、“TEAM OKKO”結成の初陣で負けるのはちょっと嫌だ、もっと頑張ろう・・・
「応援してるチームが勝たないんじゃさ…
女子なんかぜってースタジアム来てくんないぜ?」
と言って周囲のメンバーを促しています。
”女子なんかぜってースタジアムに来てくんないぜ?”
この言葉にピクッとなったのはコータでした。
チームが負けてる
↓
俺が頑張って応援する
↓
ETUが逆転勝ちする
↓
コータ君スゴーイ!(byキョーコちゃん)
なんて図式が閃いてしまったコータは、自分たちが頑張ってチームを逆転させようと、俄然張り切り出します!
盛り上がるきっかけなんて何だっていい・・・?(笑
とにかく、テンションが上がってきたところで後半がキックオフ!
・・・といったところで、この続きはまた来週となります。
■ 私的雑感
自分の頭の中に描いてたネガティブを想定したイメージよりもさらに悪い展開に最初はショックがありましたけど、話を読み進めていくうちに、頑張れ、とにかくみんな頑張れって心から応援したい気持ちにさせられた・・・私にとってはそんな感じの今週のジャイキリでした。
バッキーがコシさんの言葉から、上手くエリア内で相手のプレーを遅らせ味方の戻りを待ってボールを奪うという守備面での成長描写を期待していましたが、逆に、タイトに当たることを躊躇したことによって寄せが甘くなり、そのスキを突かれて突破されるという形になってしまいました。まぁ、そう思い通りに上手く成長を見せてくれるはずもなかったか・・・。
それでも、失点してしまうところまで考えられても、接触プレーでドリさんが負傷交代ということなってしまう展開まではさすがに想定できず、その瞬間を見たときは結構ショックを受けてました。
それこそ、連続出場の話は、バッキーが思い起こす前に私も頭に浮かんでましたからね・・・。
ですが、ロッカールームでのタッツや選手たちの描写を読み進めていくうちに、みんな頑張れ、ETUに関わるみんなを応援したいって気持ちへとなっていきました。
本当、いいシーンが多かったと思うのですすが、今週何よりもいいな~と思ってのは、やっぱりタッツミーですね。ロッカールームで選手たちにかけたの言葉の数々がすごく良かったなぁ。タッツの選手たちをモチベートするシーンは、ジャイキリの連載ずっと読んできてるけどやっぱり好きだわ。
その言葉のどこを切り取っても素晴らしいと思うのですが・・・
「キレイじゃなくたっていい いいゲームをやろうじゃねえの ドリのためにもさ」
という言葉が、選手たちの気持ちも高めていましたが、自分の気持ちもすごく高めてくれるものがありました
何を持っていいゲームとするかは、個々によって考え方も違うと思いますが、結論だけで言えば勝利なわけだけど、もっと広く捉えれば荒れた試合に耳を貸さずETUらしくみんなが一丸となって勝利を目指そうってところでしょうか。
話は前後しますが、他にも不安そうな表情を見せる亀井の肩をポンと叩き言葉をかけた佐野。
あの場面での佐野はカッコよかったです。
佐野というと、いつしかの紅白戦の描写などから、正直あまり頼れるってイメージはないんですけど、彼だってれっきとしたETUの選手。絶対的な守護神を前になかなか出番に恵まれない中(特にGKというポジションは難しい)、ようやく巡ってきた今季初出場の機会ですし、やっぱり頑張ってほしいじゃないですか。
突然やってきた出場機会に、すぐに試合に入っていくことは難しいかもしれない。・・・となれば、応援して後押ししてあげたいですよね。
亀井だってそう。
積極的なプレーが持ち味である彼には、ミスを悔いて前向きな気持ちを失ってほしくない。後ろ向きになると余計にミスを重ねそうなタイプでもありますし(ごめん、勝手なこと言ってるけどw)、そうさせないためにも応援してあげたい。
バッキーは・・・、タッツミーの言う通り、ドリさんのことを思うなら・・・ね?
それに、メンタル面で着実に成長してきていることを私たちは知ってます。
だから、応援しつつ後半の奮起に期待したいですね。
連続出場で言えばバッキーも累積警告3枚でリーチがかかっている状況ですが、怒りまかせラフプレーの心配はバッキーにはないですけど、失点シーンみたいに躊躇してやられるよりはファールを恐れず、イエローカードを恐れず、いい意味で戦ってほしいなと思います。
クロは、意味は伝わらなくても気持ちは伝わった・・・はずだ!(笑
CBのコンビネーションとしては、ホット&クールという意味でも亀井とスギという組み合わせの方が理想に近いと思うのですが、亀井とクロ、このふたりのやり取りを見ていると、このコンビも結構似合ってるなと思ってしまいますね。
クロは、ザッキーともども、“審判へのリスペクト”という言葉に、非常に耳が痛いかと思われますが(笑)、前回苦言を呈するようなことも書きましたけど、後半は立て直してくれると期待してます。頼むぞクロ!
それから、サポーターの方に話を移していくと・・・、コータですよ!
そうだ、諦めるのはまだ早い、キョーコちゃんを振り向かせるためだっていい、今は一所懸命ETUを応援して選手を後押ししてあげてくれ。キョーコちゃんとの仲が上手くよう、影ながら私も応援してるよー。
あとは、気になったのが、ブルーノに対して憎しみの気持ちを抱いているサポの描写。ブルーノは、故意にドリさんを怪我させたわけではない、あくまで全力プレーの中のアクシデントだと思いますけど、彼らのちょっと毒づきたくなる気持ちも分からなくもないかも。
けど、ETUが後半いいゲームをすれば、彼らの気持ちもきっと吹き飛ぶと思うので、そういうサポータたちのためにも選手たちには頑張ってほしい。結果が伴うかどうかはやってみないと分からないけど、いいゲームを期待したいです。
頑張れ、選手も監督もコーチングスタッフもサポもみんな頑張れ!
とにかくそんな読後感が強く残った今週のジャイキリでした。
※
さて、来週は神戸戦の後半。
気持ちは高まっていると思うのですが、それがどう試合に反映されていくのか。
タッツの言う通り、交代カードがあと1枚しかなく采配面では苦しいですが、当面は今ピッチにいる選手たちの奮起に期待です。できることなら早いうちに追いついておきたい。
可能性は限りなく低いかもですが、ETUが優勝するためには勝ってもらうしかないわけで・・・、でもどう話が進んでいくのか分からない、思わぬ方向に進んだりもするのがジャイキリでもあるわけで・・・。
私は勝ってくれると信じてますけど、話はどのように進んでいきますか、来週号がまた楽しみです。
タグ : GIANT-KILLING
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