アニメ『GIANT KILLING』#20・感想
2010.08.16 00:02
ジャイキリアニメのDVD第2巻&オリジナルサウンドトラックは、8月18日(水)発売となっています。 特にエンディングテーマ、『Get Tough!』は、シングル化されずサントラの方に収録となっています。普段アニメで流れている楽曲を単体でじっくりと聴きたいという方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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ジャイキリアニメ#20では、リーグ戦第10節の大阪ガンナーズ戦の試合が始まっていきます。試合序盤の様子が描かれていき、ETUがハウアーに先制ゴールを許してしまうところまでが描かれました。原作7巻#61の終盤~#64、原作のおよそ3話ちょっと分が消化されています。
全体的には、ほぼ原作に忠実な回だったと思います。
ですが、キャラクター同士のやり取りのシーンなどは変わらず面白いですが、試合シーンにおけるスピード感、躍動感のなさは、リアリティ寄りのスポーツマンガのアニメとして考えると、やはり厳しいかなと思いました。
それと試合シーンへと入っていったからか、その見せ方の問題か・・・いや、両方でしょうかね、3話ちょっとを消化しているわりには、テンポがいまひとつ良くなかったようにも・・・。
試合シーンといっても、窪田が畑にラストパスを送ったときのボールをもらう動きだとか、片山がシュートフェイントで清川を抜いたシーンなど、個々の局面の動きは、それほど悪くはないと思います。
ですが、アップの描写が多く試合全体の流れの中でどんなプレーがされているのかといったところが把握しづらい(俯瞰視点もあるにはあるけど非常に少ない)、動きの流れの中で細かなやり取りなどの描写も多く連動性、臨場感がなくぶつ切り状態の試合描写はやはり気になってしまいますね・・・。それと、スローシーンを多用しすぎてる感もあります。
このあたり、もしジャイキリアニメに2期目があるのなら(私は、原作の消化量が減り始めた時点で、未来が開けたものだと勝手に確信していますがw)、もう少しアニメなりのサッカーシーンの見せ方が改善されていくことに期待したいです。
現状でも、十分楽しんではいるのですが、ジャイキリであるがこそ、難しいのも理解してるつもりですが、サッカーの動きの部分についての改善を求め続けていきたいです。
※
今週の個人的な、いや、みんなの注目ポイントだったであろう、黒田とハウアーのマッチアップ。
このふたりのやり取りは、やはり吹かずにはいられない!
「なんか今伝わったぞ…… 言葉の壁越えたぞコラ……」
悪口というのは、例えその言葉の意味が直接聞き取れなかった(理解できなかった)としても、不思議と伝わってしまうものなんですよねぇ?(笑
なんか伝わったとか、言葉の壁とか、またその言葉の言い回しが笑えるんですよね。ジャイキリにはそういうのが多くて、ツジトモ先生の引き出しの多さにはいつも脱帽させられてますが、その言葉をアニメで実際に“声”として聞くことでまた笑えてしまいます。
もちろん、このふたり、プレーの面でもお互いに熱い戦いを見せてくれていましたが、ただ、黒田に止められさらに挑発していることに苛立ったハウアが・・・
「このツルツルが!!」
と、黒田の頭をキュキュキューとしているシーンがカットされてしまっていたのがすごく残念でした。
というか、なんでそこカットしちゃうんだよー。
そこは盛大に笑う予定のシーンだったのに!
黒田はこの試合、名古屋戦の板垣とのマッチアップの時と同様に意外にも(?)クレバーなところを見せつつも、最後はハウアーをフリーにしてゴールを決められてしまうわけですが(あのシーンは仕方ない部分もあると思う)、このふたりのマッチアップは来週以降にも期待です。
※
あとは箇条書きで。
- 今週に限っては、試合開始へのテンションを高めるために、先週の振り返りを長めに取っていて良かったと感じました。
- 達海とダルファーの握手シーン・・・、最初は右手同士だったはずだけど、いつの間にか左手同士に?
- 黒田の地獄耳っぷりにも原作同様吹きました。
- 本文で書きそびれたのでここで書きます。ハウアーの髪のピョンって効果音が面白かったです。ヒゲは、青いってほどではなかったですけどね。
- 志村がハウアーにくさびを入れたタイミングで、FWたちが同時に動き出すアクションを入れてたのは個人的に好きでした。くさびが大阪の攻撃のスイッチになる、大阪の攻撃が組織的であることを上手く示していたように思う・・・けど、動きの全体像は分かりにくいままだったので、結局はその描写が活かしきれなかったとも思う。
- ブランと通訳君のやり取りにも吹いた。ブランみたいな人が次期日本代表の監督だったら・・・と、ふと想像してしまいましたw
- “攻めろ攻めろ光線”ってのも、アニメで実際の言葉として発せられると吹いてしまいますね。
- アリバイ的に適当に身体を動かしてるだけに見えるハウアーのボールキープは萎える
- 寺内から志村に入れたパスの描写があまりにもテキトーするだろう・・・
- 関西コンビはやっぱりうるせぇw
- 畑のシュートが片山の頭の当たったっときのガーンという効果音に吹く。プレー中の描写にそういうコミカルな効果音を使うのが適切なのかどうかはともかく。
- 窪田のプレーは、意図的なのか原作と違うプレーをしていましたね。畑に送ったラストパスは、原作だと杉江に背を向けてボールをキープしてパスしてます。股抜きもパスもアニメだとヒールで出してましたし。
※
さて、来週以降の話についてですが・・・。
1点を先制されてしまったETU。
注目はゴールを決めたハウアー・・・ではなく、予告でクローズアップされていた窪田。大阪の圧倒的な攻撃力を支え、その実力が明らかにされていく窪田を抑えることができるのか?
来週も試合シーンが中心となっていきます。
それでは、また来週。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
試合会場の雰囲気などはよく再現されているだけに、
肝心のサッカーの動きの部分に躍動感がないのが、
残念に思ってしまうんですよねー・・・。
アニメ制作のために膨大な資料を作ったり、
よりリアルに見せるための工夫を現状なりにしていることは、
重々理解しているんですけど、
それでもやっぱり満足いくレベルにはほど遠い・・・。
もう少しやりようはあるのではないかと思うのですが・・・。
2期があるなら、そちらに期待ということで!
『侍ジャイアンツ』の話に吹いてしまいました。
片山の歯があれだけギザギザであるのなら、
ハウアーのヒゲも多少デフォルメして青く描いてしまっても
良かったのかなって思いますね(笑
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先日は名古屋SBの名前を教えていただきありがとうございました。
んで、#20についてですが、確かに躍動感が伝わらないですね。
実写ならともかく(映画GOALを見てサッカーの実写は難しいと思いました)、せっかくアニメなんだからもう少しやりようがないのかなと思います。
わたしも、寺内から志村のパス、あれはちょっとお粗末、実際の試合では絶対にありえない、っとブツブツ言っちゃいました。
ハウアーのヒゲは、個人的には「侍ジャイアンツ」の長島くらいあっても似合っちゃうのではないか思いますが、いかがですかね。