今週の連載雑感(2010年8月2日~8月8日)
2010.08.09 00:18
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- コラソン ~サッカー魂~
- 少年疾駆
- T.R.A.P
- 龍時
- うるとらスーパーさぶっ!!
□ ANGEL VOICE
ワッキーたちのプレーに対する思考の浅さを指摘するキヨハル。
もっと考えて考えて考え抜いて先の展開を読むこと。
相手のプレーの特徴をもっと深く考え抜いて理解し、自分たちはどう守ればいいのか、相手に合わせた適切な手段を取れということ。
帝稜戦でも似たような状況があった、けど、その時の経験が活かせてない・・・それどころかその時失点した原因を突きとめることすらできていなかった、だから、同じような失敗を繰り返す。
「そんなんだから―― 物足りねえって言われる」
キヨハルの指摘は厳しいけど正論。
正論だから、ワッキーたちも言い返せない。
というか、私もそこまで深く考えてなくて、作品を読む思考が浅はかでした。
すみません、私ももっと努力します!
それにしてもエンボイは、地味だけどサッカーの描写もしっかり丁寧で良いですね~。
そして、キヨハルに指摘された後の、「オレは… 乾(あいつ)が嫌いだ」宣言に、「(馴れ合いになる気はねーよ)」と心の中で思うキヨハルの描写は、静か、だけど熱いですね。ちゃんと素直に認めるところは認めるけど、言うべきことは言う、キヨハルのサッカーに対する姿勢の真摯さに胸が熱くなる思いです。決して独りよがりにもなっていない。
『コラソン』なんかもそうですけど、チームメイト同士馴れ合う必要なんかない、勝利のためにピッチの中でひとつになっていればいいという展開も熱くていいですよね。もちろん、ジャイキリや南アの日本代表みたいに、チームメイト同士の関係が良くまとまっている姿というのも好きですけどね。
最後は、黒木がチームの短期目標と長期目標を選手たちに伝えて締める。
この描写もまた良かったです。
・・・そして、最後の最後。
麻衣がとうとうユルネバをみんなに披露する時がついにやってくる・・・。
『ANGEL VOICE』という作品のタイトルは、麻衣の歌声を指す、その中でも皮肉な意味で市蘭サッカー部メンバーたちの心に深く残るものになるであろうユルネバを歌う麻衣の姿を意味するんだろうな・・・と、ふと感じました。
そう思うと、今からすごく泣きそうになってくる・・・。
ユルネバを歌う麻衣を古谷野先生がどう表現していくかとか、続きがすごく気になるんですけど、悲しい結末のことを思うと見たくないって気持ちもあって、なんかすごく複雑な思いでいます。
・・・来週は合併号なので、次は再来週ですね。
この先どんな物語が紡がれていくのでしょうか。
□ LOST MAN
エレーロが感じていた違和感は、マツモト仕様になった攻撃にまだ慣れていなかったからだったのか。
けど、結局レアルゴールを破ることができず、逆にカウンターから、サウールが押し込んでレアル2点目。
サウールの活躍に熱くなるものがあるものの、先に2点を取られたマンUは後半どうなっていくのか気になります。 もちろん、このままで終わるはずがないでしょうからね!
□ コラソン ~サッカー魂~
オーストラリア戦がキックオフ。
醍醐が凌駕との練習の成果を見せているのがいい感じ。
そして凌駕に対しては・・・
「――リョウガよ
おまえのように一切の謝罪や反省を拒否するものは
勝ち進むしかないんだぞ
点を獲れ! おまえの真価が問われる試合だぞ!!」
・・・というヘルマンの言葉。
まったくその通りというか、私も凌駕みたいなタイプやビッグマウス系の選手に関しては、結果を出し続けてからこそ、その振る舞いが許容されると考えています。まぁ、個人的に好きか嫌いかは別として(笑
オーストラリアのDF相手に、凌駕はゴールを奪い、自らの存在を示すことが出来るのか、合併号と休載を挟んでしまいますが、続きをどう描いていくのか楽しみです。
□ 少年疾駆
晴輝のゴールを奪った一連の動きの描写は悪くないと思うし私は好きなのだけど・・・
こういうシーンだからこそ作画による説得力がモノを言うというか、描写力のある漫画家さんと比べて、やはり見劣りしてしまう部分があると言わざるを得ないなというのを感じました。
打ち切りに限りなく近いポジションにいるから、なおさらそう思うのでしょうが、追い込まれての唐突の覚醒は、その決定的な“フラグ”のようにも感じられてしまう。
今回は、晴輝の覚醒という形でしたが、晴輝と陣明のコンビプレーで点を奪うのは、次のゴールシーンに持ち越しでしょうか。
作品のテーマは、ふたりの関係性にあるはずなので、次はこのふたりが有機的に絡んだゴールシーンが見てみたいです。
□ T.R.A.P
カインの敵は、内にも外にもいるといったところでしょうか。
カインをあえて表舞台で目立たせることで、逆に手を出しづらくするというのは、『LOST MAN』のマツモトと同じですね。
ただ、カイン自身が純真であるがゆえに自ら引き金を引いてしまわないか危なっかしい。
話の外堀が段々と埋められてきて、ここからどんな物語展開になっていくのか。
それと、カインたちの次なる対戦相手が鉄壁のGKを誇るチームと言うことで・・・、結局、相手の思考を読めるカインに敵なしなのは確かですが、試合を描写をどうしていくのか、サッカーマンガとしての部分にも注目です。
□ 龍時
題名が“マリア”である通り、マリアとリュウジが少し親密になっていく過程を描いた回。
個人的な嗜好もあるかと思いますが、もちっとだけ、戸田先生に女性の仕草などを魅力的に描けるスキルがあればなと思う次第であります・・・。
□ うるとらスーパーさぶっ!!
今週も切れ味抜群だったのではないかと思います。
微妙な距離間を保とうとするフタさん、何かと頭で止めようとするテリー兄貴、あと、あるお方を皮肉ってるとも読み取れるネタといい・・・、面白いなー。本当、毎週楽しませていただいてます。
・・・だ・か・ら、携帯コミックではなく、是非とも単行本を書籍化してほしいです。
やっぱり携帯じゃダメなんだ、紙の本で読みたいんですよ、私は!
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