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ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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【新連載】運動音痴の新キャプテンがピッチの外で手腕を振るう 『蹴児(ケリンジ)』第1話雑感 

2010.08.09 21:46

サッカー部一のヘタクソ田村蹴児がキャプテンに!
今までに見たことの無い、新感覚サッカー漫画が始まる!!

8月6日発売の月刊少年マガジンでスタートした、『蹴児(ケリンジ)』(原作:井龍一 漫画:千田純生)の第1話雑感です。

以下、連載のネタバレ要素を含ますので、記事をたたみます。




まず、1話序盤の流れをざっと書いていきますと・・・

『蹴児』は、埼玉県の私立根尾井(ねおい)学園高等学校(通称・ネオ学)という、創立1年目の新設校が舞台となっていて、主人公の田村蹴児はネオ学の1年生・15歳。

ネオ学は、正真正銘創立1年目の新設校ですが、そのサッカー部には異例とも呼べる50人以上の入部希望者が集まったといいます。

なぜなら、ネオ学の監督に過去2桁に届こうかという数の高校を選手権の優勝に導いた、円須田朗(まどか・すだろう)が就任したから。そんな老将・円監督の下でのプレーを希望する少年たちが全国規模で集まったとのこと。

しかし、円監督は、就任後たった3ヶ月でこの世を去ってします。
そして、円監督の遺言とも言える最後のひとことが、部員たちに大きな波紋を広げることになります。

それは、「田村蹴児君にキャプテンを任せたい……」というもの。

ネオ学は、円先生の下でのプレーを希望した実力者が多く揃うサッカー部。
しかし、円監督からキャプテン任された蹴児は、絶望的なほどの運動音痴だったのです。

運動音痴とはいえ、サッカーへの想いは他の部員に決して劣ることはない。けれども、実力のない蹴児をキャプテンにすることを、他の部員たちは当然認めるはずもない。円監督がこの世を去って、部員も24人にまで減ってしまったといいます。

自分の言うことも聞いてもらえず、それどころか自分勝手な相手の行動に逆らえない・・・
蹴児が基礎練習を指示しようとする中、話は紅白戦をやるという流れに。

蹴児は、ハブられつつ白組に属したものの、実力的にも試合に出られずベンチへ。

試合は、クラブチーム出身で都選抜の実力を持ち、蹴児に対して一際反抗的な態度を取る木村薫が個人技を見せ3-1で赤組がリードでハーフタイムを迎えます。

蹴児は、木村の実力の高さを感じ、この紅白戦が無目的なままに行われていることを残念に思いつつ、自分の所属する白組が、他に攻め手があるにもかかわらず、二ノ宮道成頼みのロングパスサッカーであることにもどかしさを感じているようでした。

そんなハーフタイム、前半の蹴児の姿を見かねたマネジャー・佐久間泉が思い切った行動に打って出ます。

蹴児をキャプテンに選んだのは円監督であることを強調する泉は、蹴児がキャプテンやってたら勝てる試合も勝てないという発言した木村の発言を受け・・・

「田村率いる白組がもし後半この点差を逆転するようなことがあれば……
田村をキャプテンとして認めてあげたらどう?」

という、大胆な提案をします。

そんな泉の提案に蹴児は怖気づき、そんな蹴児の態度を特に嫌う木村からサッカーやめろと胸倉をつかまれてしまいますが、そこはどんなに笑われようともバカにされようとも決してサッカーをやめることのなかった蹴児。

「その勝負に勝ったら本当に認めてくれますか?
僕がキャプテンって」

びびって泣きながらも勇気を振り絞って木村に対して言い返す蹴児。

こうして、サッカー部キャプテンとして君臨し続けるか、それとも、サッカーを辞めることになるのかを賭けた紅白戦の後半が始まっていく・・・というような感じで話が進んでいきます。

ここから、蹴児の仕掛けた作戦が見事にハマり白組が逆転勝利するという展開が描かれていくのですが、その話は後にするとして、まずは作品全体の感想から書いていくと・・・

月マガには、すでに『YATAGASU』という、どちらかというと硬派なサッカーマンガがあるわけじゃないですか。それに対しての新連載、ましてや“サッカー究極戦術奥義の書”や“新感覚”というコピーがあったり、パッと見た感じの絵柄の印象も含めて、もっとファンタジー(トンデモ)寄りな感じの作品になるのかというイメージをしていたのですが、イメージとは逆で、サッカー描写はそれなりに戦略的に描かれていてたというのが意外でした。

“新感覚サッカー漫画”とある部分については、どのあたりを新感覚と言おうとしているのか、まだ分かりかねている段階ですが、スポーツマンガにおいて運動音痴のメガネキャラというのは、知識が豊富だったり相手校のデータなどを供給する役回り、つまりは脇役であるのが常で、そういう系統のキャラを主人公に持ってきたという部分のことを指しているのかもしれません。個人的には、設定にちょっとした斬新さを感じるものの、“新感覚”という言葉のイメージほどのものは感じられなかったです。

まだ第1話を読んだだけでは何とも言えないのですが、戦略・戦術ベースにしたサッカー描写の部分で主人公が活躍を見せるのを軸に、まだサッカーの道を諦めきれてない主人公が選手としても努力し成長を見せていく様子や、あとは1話でいいキャラを見せていた美少女マネージャー・泉が高校サッカー部を舞台とした作品の中で存在感を見せていく・・・まだおぼろげですけど、そんな作品像が私には見えた1話でした。

・・・んで、結局のところ、お前は面白いと感じたのかというと、正直強烈なカタルシスを感じるようなほどではなかった・・・、けど、好きか嫌いかの二元論で訊かれれば好きな側に入れる、そんな感じです。

その好きなニュアンスで言えば、蹴児の戦略がハマった時の描写にというよりは、サッカーがヘタクソでバカにされたりやめろと威圧されても諦めない、蹴児のサッカーへの想い(芯)の強さを感じる描写に対しての方が大きいです。

蹴児のヘタレた部分にはちょっとイラッとくることもある、けど、言うことを聞いてくれない、威圧してくるチームメイトにビビって逃げたくなりそうになっても、蹴児なりに勇気を振り絞って言うべきことは言う。

「その勝負に勝ったら本当に認めてくれますか?
僕がキャプテンって」

と、木村に言ったシーンは、まさにサッカーを諦められない想いが感じられる描写で私は好きです。

それと、蹴児がネオ高に入学した理由を描いたくだり、他の部員たちは円監督の下で“サッカーがしたい”ために入部したのだろうけど、自分はそれだけじゃなくて、監督の下で“サッカーを学びたかった”というシーン、そして、蹴児と監督のキャプテンを任されたやり取りを描いたシーンもグッとくるものがありましたね。

そして、作中の中には、蹴児がまだ“プレーヤーとしての自分”を諦めていない様子の描写があります。先の展開は分かりませんが、円イズムを継承しキャプテンとしてチームを引っ張りながらも、プレーヤーとしての成長や努力を描いていく・・・、そんな展開にも期待してみたいです。

そして、白組を紅白戦勝利に導いた蹴児の戦略のお話。

蹴児は、かつて円監督が用いた戦術だと言い聞かせ(この話、実はハッタリであることが後で判明するわけですがw)、“魔術師殺し(キリング・ジョー)”という作戦を白組のメンバーたちに授けます。

魔術師ジョーというのは、円監督率いるチームと対戦した相手のエースの異名のこと。この魔術師ジョーが所属していたチームと赤組とは同じ癖がある言う蹴児。

そこで蹴児は、3-5-2のトップ下を務め赤組攻撃の核になっていた木村にわざとマークをつかせず、フィールドの中央を放置させる作戦を採ります。

もちろんそれは罠。
ピッチの中央にフリーで木村がいるのなら、どうしてもそこにボールを収めたくなる。

その心理を利用し、木村へと入れるボールをカット。
そして、徹底してサイドからの攻撃仕掛け、これが実を結びまずは1点を返すことに成功します。

ですが、蹴児の意図に気付き、詰めが甘いとする木村は、自らルーズボールを拾い攻撃を仕掛けようとしますが、今度はサイドから上がってくる味方おらず、攻撃が手詰まりとなってしまいます。

その木村が気付いた意図というのが、そもそもキリング・ジョーのミスリードに乗ってしまったもの。

蹴児がピッチの中央を放棄した目的は“キリング・ジョー2”、サイドを攻略するために数的優位を作るためのものでした。つまりは、3-5-2を5-3-2の状態にさせるということです。“キリング・ジョー1”のインターセプト戦術は、“2”の副産物でしかないと、蹴児は言います。

こうして、数的有利を作られサイドを破られることを嫌がる赤組の両サイドは、上がることを渋り、それが悪循環として赤組の攻撃の幅を狭めることになる。

いくら木村と言っても、元々実力者が揃うネオ高の中であっては、強引な個人技もそう簡単に通用するものではありません。木村を止めるのに木村自身を止める必要はない、両翼をもがれた鳥は空を飛べないと言う蹴児。

しかし、白組の徹底したサイド攻撃も時間が経てば赤組も封じてくる。
そこで、“キリング・ジョー3”は、白組の徹底したサイド攻撃の対策として人が寄った結果、逆に空いた中央のスペースの二ノ宮を使いゴールを奪う。これによって、3-3の同点に追いつくことに成功します。

元々無目的のまま行われていた紅白戦。
蹴児率いる白組の作戦によって後手を踏み続けズタボロにされた赤組にキリング・ジョーを打破する策もなく、結果5-3で白組が紅白戦に勝利し、蹴児はネオ高サッカー部のキャプテンに君臨し続けることになった・・・という感じで描かれていきました。

このへんの3段構えになっている作戦の描写というのは面白かったと思いますが(個人的には、作戦の3段目はそこまで都合良くいかないような気もしますが・・・)、あとは今後どれだけ継続して読者をハッと思わせるような戦略・戦術描写を描いていけるかが鍵ですね。

私は、ガチでサッカーの戦略・戦術の部分をテーマに描こうと言うのなら、マンガとして魅せる部分ももちろん大切ですが、サッカーというスポーツの奥深いところまで徹底して描いてほしいなーと思っています。そういう意味で、この『蹴児』は、どこまで深さを追求していけるのか強い関心を持っています。そのへんは、もう少し読んでみないことには何とも言えません。

その戦略・戦術描写に加えて、先程書いた選手として諦めてない蹴児の描写に、いいキャラを見せていたマネジャーや他の部員たちの描写をまじえて新設校のサッカー部を舞台にどんな物語が描かれていくのか、連載2話以降に注目していきたいです。

・・・というのが、第1話を読んだ私の雑感です。
もし興味があれば、月刊少年マガジンをまずご自身の目でチェックしてみて下さい。

タグ : 蹴児

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