アニメ『GIANT KILLING』#17・感想
2010.07.26 00:08
すみません、今週もまとまりのないダラダラとした文章に仕上がっております(苦笑
後で、少し手直しするかも。
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ジャイキリアニメ#17では、先週の続き、カップ戦第4節の清水戦で世良が倒れてしまった直後のシーンから始まっていき、試合後日負傷してしまった世良と堺のやり取りをはさみ、夏木が実戦復帰するリーグ戦第6節浦和レッドスター戦の様子が描かれていきました。原作の6巻#54~#56、3話分が消化されています。
ここ何話かは、シーンを追加しつつ原作2話分消費していくという感じだったのですが、今週は冒頭の先週のおさらいを1分弱と少なめにして、本編はほぼ原作通りの流れで3話分消化という構成でした。
個人的には、今週ぐらいの原作消化量が一番適切なところなのかなと思います。
2話分にすると不要な尺稼ぎが多くなりがちになってしまいますし、4話分以上にするとカットされて残念なシーンが多く出てきてしまうので、その中間の3話分を目安にするのがちょうど良いのかなと(原作の区切りにもよりますが)。
今週は、堺、夏木、世良の3人のFWを軸にした今エピソードの完結が描かれたわけですが、個人的には、少し原作を読んだ時に得ていたイメージと違う部分があったものの、普通に良かったと思います。面白かったです。
※
まず、Aパートの一番の見どころと言えば・・・
「ボールってのはな世良……
しぶとく諦めない奴の前に必ず転がってくるもんなんだよ」
という、堺の名言を生んだ、世良と堺のやり取りのシーンですよね。
夏木の復帰によって焦り、さらには軽い捻挫とはいえ怪我でチームを離脱することになり、ちょっと気持ち的に腐ってしまいそうになっていた世良の心を蘇られることになった堺の言葉は、アニメでもいい感じで表現され、観ていてここはニヤリとせざるを得ないだろうって話ですよ!
決して愛想のいいタイプとは言えず、口も少々悪いですが、その中でも後輩を気遣う心が感じられる堺。控えであっても常に万全のコンディションを整え試合に備える、プロフェッショナルな精神に溢れるところも個人的には好きですし、アニメで観ることができて良かったなと思います。
ただ、その後の「いいって ポテトチップ食えって」と言っていたシーン、原作では堺の表情を映すことがなかったのですが、アニメでは笑ってセリフを言ってましたよね。
そして、なんかじゃれ合うような感じでシーンが続いていったのですが、そこは私の原作で抱いてたイメージと全然違って、要は、アニメだとツンデレのデレの雰囲気だったけど、私は原作を読んでツンな言い方のイメージを持っていたということです。どうでもいいと言えばいいのですが(どっちにしても後輩を思いやってるという根底の部分は同じですし)、解釈としては180度違うことだと思うので、もしアニメの流れがツジトモ先生の真意に近いものだったとしたら、私は結構ショックかもしれません(笑
※
もうひとつ、取り上げられるべきことは、夏木の8ヶ月の復帰戦となった浦和レッドスター戦の話だと思います。
“浦和”という単語を見ると、つい反応したくなってしまう・・・という、私個人の話はどうでもいいとして、夏木の復帰戦となった浦和戦もまた原作を読んだ時とのイメージの食い違いがありましたが、これもすごく良かったなぁと思います。
そのあたりを、話流れに沿って書いていきます。
まず、アップしている夏木が前の堀田に突進していく描写に原作同様吹きました。ああいうシーンは、実際に動きと効果音があった方が面白いですね。お前何やってんだよって思いますもん。あの堀田の倒れ方といい、原作にはなかったさりげに亀井が遠目から見てる描写も笑ってしまいました。達海にアピールしてるシーンもね(笑
そして、夏木がいよいよ出場となるシーン。
まずは、夏木の登場を知り、スタジアムが沸くシーンが良かったですね。
夏木の復帰を、みんな待っていたという雰囲気を感じられるところが。
そこからアイキャッチをはさんでBパートへ。
交替のために堺が戻ってきて、それに夏木が労いの言葉をかけるんですけど・・・、(疲労の影響もあるのでしょうが)堺に完全無視されていたのが、ちょっと笑ってしまいました(多分、これは、アニメスタッフのミスというか、せめてタッチする描写ぐらいはあってもよかったかもしれません)。
そこから、達海にも手を挙げながら声をかけるのですが・・・、「うっさいなー 早く行けって」と、原作にはない“顔を背ける”アクションをされていた部分にまた笑ってしまいました。まぁ、でも、達海の気持ちはわかります(笑
そして、夏木は、いよいよピッチの中へ。
夏木のチャントが流れつつ、スローで足を踏み入れていくシーンは、原作読んだ時の8ヶ月ぶりにピッチに戻れる夏木のことを思ってこみ上げてくるものがあった気持ちを思い出して泣きそうに・・・なったのですが、途中で夏木のチャントが浦和時代の永井のものであることにふと気付き、そっちの方が気になっていました(苦笑
(浦和のキャプテンの選手も、永井っぽいイメージがあるし、そこは意図してのもの?w)
で、そう思ってるうちに、「うおぉーーー」と叫び声をあげつつローリング!
これまた原作よりも多く回っていて、このあたりの鬱陶しすぎる夏木の姿には吹かざるを得ないし・・・
「普通にできないの? あいつ……」
という、達海の言葉には同意せざるを得ません!
このあたりも、アニメの効果によってスケールアップしてると思います。
その後の「ありがとう」は、もっとピッチに戻ってこれたことに対してしみじみと感謝しているという原作のイメージがあったため、アニメの明るい感じのBGMが自分のイメージ、フィーリングにはちょっと合わないものがありました。
で、その感謝の気持ちを結果で恩返ししようと意気込むのはいいけれど、自分へのパスをカットされてのカウンターがETUの失点に・・・。このシーン、夏木は悪くないはずですが、あの「あれっ?」というコミカルな感じが何とも・・・(笑
そして今度は、ゴールという結果で魅せてくれる。
丹波のパスを受けようとする夏木は、そのまま強引にシュートへ持って行きボールをネットに突き刺す。
BGMがやたらと壮大でドラマティックだなと思ったのですが、シュートシーンそのものは、強引に身体の向きを変えてシュートをねじ込むといった原作のイメージ近い表現はできてなかったかなと思います。
でも、ゴールが決まり、ニィーヒヒヒヒヒーっとじわ~っとゴールが決まったことを認識した夏木が、サポーターたちの下に全力で駆けて行って、喜びを分かち合うシーンは、とても素晴らしかったなって思います。ああいうシーンは、私はすごく好きです。
夏木が興奮しすぎて何言ってるのか分からなくなっているのも、その喜びようを表現できてるんじゃないでしょうか。
サポたちに、頭をモシャモシャされたり、あまりに喜びすぎたがゆえに審判に睨まれ危うくイエローをもらいそうになっていたというコミカルシーンがカットされてたのは残念でしたが、最後は美人の奥さんと寝てしまってたかわいい娘さんのシーンで締めて、今週の半分ぐらいを支配した夏木劇場は幕を閉じました。夏木劇場は、最高でした。
そんな夏木の活躍を目の当たりにした直後の堺と世良の描写もまた良かったです。
特に世良の方は、画面いっぱいに描かれた、いつもよりもデフォルメ度、コミカル度が高いようにも感じられたあの表情に笑ってしまいましたが・・・、すぐさま、堺の言葉を思い出し、戦う気持ちを新たにするシーンにはニヤリとしました。そして、すぐにまたオチがあるという・・・(笑
Aパートは堺と世良をメインに、Bパートは夏木をメインとした、FW3人を軸にしたエピソード。自分のイメージと違った部分もありましたが、いい意味であらゆる方向に感情を翻弄くれて、全体としてはとても満足できるものとなりました。
当時の原作を読んだ感想で、“あっちこっちへと転がり回される私自身の感情の変化を自分自身で楽しんでいた”というこを書いていたのですが(書いた本人はあまり覚えてないんですがw)、アニメでもそういう意味ですごく楽しんでいた回だったなと思います。
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残りは、箇条書きにて。
- 先週振り返り、痛むに顔をゆがめている世良のシーンで流れたBGMのホラーな感じは、ちょっと違うように思えました。
- うつむいたままサポのコールに応える世良の心情を思うとつらい。
- リーグジャパンチップス来たー! ぜひ、商品化してもらいたいものです!
- 「頼もしいんだか・・・」のシーンを始めとして、今週はコミカルシーンのカットがいくつかありましたね。
- チップスのナッツのカード、昨年のETUユニのパンツのカラーが白ではなく黒だった。
- 「なんだ悪いかよ」とツカツカ戻ってくるシーンは、原作通りなのですが、その動きをいざアニメで観るとなんか笑ってしまう。
- 浦和の監督さんのセリフがなかったのが残念だったり・・・。何語だったのか知りたかったです。
- 浦和のGKのユニが浦和の1stカラーだった件。
- “赤崎”と書いて“バカさき”と読む黒田w
- 夏木のシュート、原作の“ギャコッ”で効果音を再現してほしかったなと。
- 試合終了後のパッカくんのリアクション
- 増えてる江戸前応援団の描写に吹いた
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さて、来週以降についてですが・・・。
まずは、周囲の反応に対して、「調子いい……ねぇ?」と言う達海の予感は当たってしまうのか?
そして、プレスカンファレンスでも会って話をした、ダルファー率いる大阪ガンナーズ戦へと話は移っていきます。
今のジャイキリアニメだったら、ダルファーとソノダくんのじゃれ合いをたっぷりと描いてくれるだろうと思うので、来週はとりあえずそのあたりを楽しみなポイントとしてあげておこうと思います(笑
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
そうですね、ナッツがアニメになると、
あんなにも鬱陶しいんだなと思い知らされました(笑
予告を見ると、羽田の描写がチラッとあるので、
新潟戦がカットされることはないと思います。
今度は、ダルファー&ソノダくんの番ですね。
どうせやるなら、見てるこっちがドン引きしてしまうぐらい
徹底的にやっちゃってほしいような気もします(笑
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こんにちは。ジャイキリ#17の夏木はこの酷暑にふさわしいウザウザ度でよかったですよね。奥様が原作よりもカワイイ度があがっていたのも◎でした。
さぁ来週は大阪のバカップル登場ですが、まさか新潟戦やあのハーフタイムを割愛なんてことはないですよねぇ…地元が新潟だから割愛されるとちょっと悲しい…