サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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【新連載】サッカーの道を諦めた少年が夢を受け継ぎ再び動き出す『1/11 じゅういちぶんのいち』第1話雑感(バレ全開ver)  

2010.07.27 00:09

ジャンプSQ.19にて、すでに連載がスタートしている、『1/11 じゅういちぶんのいち』(作者:中村尚儁)の、こちらはネタバレ全開の第1話感想です。

個人的にこの作品は、まずネタバレしない状態で読むことをお勧めしてます(自身で読んで理解を深めるほどに心揺さぶられる作品だと思うので)。

ネタバレなしverの雑感記事はこちらより。

なので、こちらのネタバレ全開verの記事は、すでに作品を読んでいる方、もしくは、どうしても私の本気の感想を先に読みたいという方のみ、続きを読むよりお願いします。




※ストーリー描写がかなり長いので、感想だけ読めばいいという方は一気にスクロールして下さい



主人公の名前は、安藤ソラ。
サッカー部を引退し、高校受験に備える中学3年生。

ソラは、学習塾に通っていて成績も上昇中。そのことで先生から誉められてはいますが、逆に必死になって勉強しすぎてる姿がイタイと・・・要は、周囲の生徒たちから妬まれる存在であるようです。

そんな周囲の態度に気分を害するソラ。
それなりのレベルまでいくには真面目に時間をかければわりと容易・・・

「けれどそのレベルを越え――
本当に高いレベルへと辿り着けるのは
神様に選ばれた人間だけだ――」

というのが、彼の持論のようです・・・。

・・・

ソラ宅のテレビでは、中学生で女子サッカー日本代表、アメリカリーグへの移籍も決定したという若宮四季という名の少女の姿が映し出されていました。

その放送を見て、ソラは、四季ような若くして代表選手となれるようなプレーヤーこそが、“神様に選ばれた天才”なんだろうなと・・・考えていました。

さらに、四季の映像を見続けるソラは、そこは元サッカー少年。身体のうずうずを抑えることができず、気分転換の名目でボールを自転車のかごに乗せ、ボールを蹴りに河川敷まで出かけていきます。

・・・その後、テレビで流されたニュースを知ることもなく。

・・・

河川敷に向かって自転車を走らせるソラ。
気が付いたら、目の前に一人の少女が立っていました。

慌てて少女を回避するソラは、バランスを崩し、土手の上から転がり落ちてしまいます。

そして、気がつくと少女が心配そうに見つめていました。

この少女、どこかで見たことあるようなと・・・よく見てみると、なんとそれは、先程テレビで見たばかりの若宮四季だったのでした。

なぜ、四季のようなサッカー選手がこんなところにいるのだろう・・・?

誰もが思うであろう素朴な疑問に、しれーっといまひとつ要領を得ない返答をする四季。そんな四季に天才肌の気質を感じるソラでしたが・・・、なんだかんだで、ソラは、四季の希望通り自分がサッカーをする姿を見せるという展開に話は進んでいきます。

四季のような天才少女に見られることに、どこかやりづらさを感じるソラでしたが、一度ボールを蹴り出すと“思い出したくない過去”を瞬間的に思い出してしまいつつも、気がつくと時間を忘れるほど夢中になっていました。

そんなソラのサッカーをしている姿を見て、四季は、ソラのサッカーの、特にドリブルが上手いという感想を述べる反面、途中から苦しそうにも見えたとも言い、その理由を問いかけます。

「…… …別に… ただ体力的にきつかっただけだ」

どこか本音を押し隠しつつ、その表情を見せないように四季に答えるソラ。

四季は、ひとまずそのことは深く追求せず、今度はサッカー部に入っているのかどうかを問いかけます。

既に引退しているため、正確には「入ってた」という返答をするソラ。厳密には、まだサッカー部の引退試合が残されているようです。

それなら、次は高校でサッカーをやるんだねと四季は問いかけますが・・・

「多分 高校ではサッカー部に入らないよ」

と、ソラは答えます。
当然のごとく、理由を尋ねる四季。

そして、ソラは、有名な進学校に進み、高校で勉強を頑張っていい大学に入ることを目標にしている。だから、サッカーはもう本気でやらないと、サッカーの道はすでに諦めたことを四季に話します。

その答えに納得できない様子の四季は食い下がり、それにも「もう決めたんだ」と返すソラに、それでも納得できず、“なぜか”としつこく食い下がっていきます・・・

「…でも… …でも…
あなたにはきっとすごい才能がある…
きっと… これからもきっともっと上手くなる
…そう… 諦めなければきっといつか…
プロにだってなれる――」

・・・そんな四季の言葉の“何か”に引っ掛かったのか、苛立ちを抑えきれなくなったソラは・・・

「俺はあんたみたいな天才とは違うんだ
簡単にプロになれるとかホイホイ言うんじゃねぇよ!!」

とうとう、自分の感情を四季にぶつけてしまいます・・・。

我に返ったソラは、四季に謝ると、その場を去ります。
自分の気持ちを上手く伝えきれなかった悲しい表情を見せる四季のことを残して・・・。

・・・

その日の夜
。 布団に入るソラは、昼間のことを思い出していました。

その場に置き去りにした四季に申し訳く思いつつも、四季の側にも非があると言いたげの様子のソラ。

「あいつが軽々しく「プロになれる」なんて言うからだ…」

・・・ここで、過去の自分を回想し始めるソラ。

幼き頃、ソラは無敵のドリブラーでありました。
近所で敵なし、いつも仲間内の中心にいたというソラ。

そんな仲間のひとりに、“ツヨシ”という名の子がいました。

“ツヨシ”は、どうしようもないくらいサッカーが下手な子でしたが、ソラにはよく懐いていたとのこと。

そんなツヨシは、ソラにこんな言葉をかけます・・・

「ソラくんならきっと… プロのサッカー選手になれるよ」

そんなツヨシの言葉を嬉しく思い、その気になったソラは、街のサッカークラブに入ります。そこでドリブラーとしての才能をどんどん開花させ、ソラもまたさらに上を目指すため得意のドリブルに熱を入れていきます。

ツヨシの言葉の正しさを、自分のドリブルでいつか証明してやる!

クラブでサッカーすることに夢中になっていたソラは、この頃ツヨシたちとは疎遠になっていたようでしたが、空を突き動かす根底にはいつでもツヨシのあの言葉がありました。

・・・しかし

中学に入ると、身長があまり伸びず、変わらずチームのエースではあり続けたものの、そのドリブルは通用少しずつ、相対的にその威力を失っていきました。

それでも、ツヨシの言葉を思い出し、懸命にドリブルを磨き続けるソラ。
そんなソラに、ついに転機となる出来事が起こります。

日本代表候補が所属するチームと対戦したソラは、その相手選手の別次元の高いレベルのプレーにショックを受け、チームも大敗、得意のドリブルもことごとく止められてしまい・・・

「――ハッ 何がエースだ… …何が… …プロになれるだ
結局俺は自分より下手な奴の言葉を信じ込んでいただけの…
お山の大将じゃねえか……」

・・・そうして、回想から戻ると・・・

「世の中にはサッカーの神様に選ばれた人間と
そうじゃない人間がいる… …俺は後者だ
もう夢見るようなこと… 言わないでくれよ……」

ソラは、サッカーを諦める決意をしたけれど、内心、諦めたくないという思いも心の片隅に燻っているようでした・・・。

場面は変わり、中学のサッカー部の引退試合に臨んでいるソラ。

前半が終了しハーフタイム。
チームメイトたちのもとを離れたソラは、たった数ヶ月間のブランクに苦しみ、情けなくすら感じていました。

そんなソラの前に姿を現したのは、四季でした。
四季は、先日ソラを怒らせてしまったことを謝るために、学校までやって来たようです。

ソラは、頭を下げて謝る四季に、自分も言い過ぎたと謝罪の意を表し、先日怒ったしまった理由を話し始めます。

その経緯は、回想シーンにも書いた通りですが、自分はサッカーの神様に選ばれた人間じゃないと思い知らされたということを四季に話します。

その理由を知った四季は、近くにあった古びたボールを見つけ、突然、1対1をやろうとソラを誘ってきます。ソラの事情なんかお構いなく、半ば強制的に。

いざ、四季と対峙してみると、ドリブルの上手さにボールを奪うことができずにいるも、かといって抜かれることもないソラ。いくら男女差があるとはいえ、彼女は代表選手。

・・・もしかして、手を抜かれている?

ふと、そんな疑念が頭によぎり、四季の顔を見てみると・・・、そこにはとても楽しそうな表情を浮かべてサッカーをしている少女の姿がありました。

そんな四季の表情に見とれているスキを突かれ、抜かれそうになるソラ。抜かれまいと、思わずコートを引っ張ってしまったソラに四季は倒されてしまいます。

これが私の1対1での実力と言う四季は、圧倒的なスピードもなく身体も小さい自分はすぐに潰されてしまう。でも、代表に入れるぐらいに私はサッカーを続けてこられたと言う四季は・・・

「…それは サッカーが一人でやるものじゃないから」

と、その理由をソラに伝えます。
そして、自分の過去を話し始める四季・・・。

かつて・・・
両親が離婚し、新しい土地に引っ越した先で、口下手な四季は、いつも暗い顔をしていた。けど、ある日休み時間、たまたまだけどサッカーに混ぜてもらえたという。小さな頃からサッカー好きだったという四季は、とにかく一生懸命サッカーをした。そうしたら、自然とみんな仲良くなれていた。

もしサッカーが一人でやるものだったら、自分はずっと一人ままだった。でも、サッカーはみんなでやるもの、サッカーをしていれば一人じゃない・・・

「…私にとってサッカーは 色々な意味で一人でやるものじゃない…」

・・・と、言いたいことを伝える四季ですが、その言葉の意味をソラに理解してもらえない・・・。

すると四季は、自分なりにもう少し具体的な例をあげて説明してみるも、やっぱりソラには上手く伝わらない。ですが、何とかして四季が自分を励まそうとしていることだけは理解して、少し照れながらもお礼を言うソラ。

そうして、後半が始まるため、その場を去るソラ・・・。

「……やっぱり私は口ベタだな…
本当に伝えたいことは何一つ言えない…」

ちょっぴり残念そうに、ソラが立ち去る姿を四季は見送ります。

・・・

そして、試合の後半が始まっていきます。

ソラは、四季に教えられたとおり(=ソラの勘違い)、パスフェイントを使いつつ、マッチアップする後輩をドリブルでかわそうとしますが、フェイントに釣られる気配はなくボールを奪われてしまいます。

そこでもう一度四季の言葉を思い出してみるとソラは、ようやく言っていたことの意味に気付き始めます。

ソラは、これまで、とにかくドリブルで相手をかわしてゴールを決めるというサッカーをしてきました。

したがって、いくらパスフェイントをかけたとしても、味方にパスを出さず、最終的にドリブルで突破を狙ってくることを相手が知っていれば、そう簡単にフェイントに引っ掛かることはありません。

結局パスを出さないのであれば、パスフェイントは何の意味も持たない・・・
すなわちそれは、チームにいながらも、一人でサッカーをしているのと同じ。

「……サッカーは 一人でやるものじゃない」

そこでソラは、ドリブル・・・ではなく、味方とのワンツーを利用してシュートを打っていきます。そのソラのシュートは外れてしまったものの、シンプルなプレーでも簡単にシュートチャンスを作れることを自らのプレーで理解します。

これまでエースの自分が止められるから駄目なんだ、仲間に頼るのは逃げだと考えていたソラ。 けれど、コンビプレーを使いチャンスを作ったことで、今のは良かったと声をかけてくれるチームメイトたちの姿がある。

「俺だけの力でゴールを決められなくたっていいのかもしれない
サッカーは『一人でやるものじゃない』」

ようやくここで、ソラは、四季の伝えたかったことの意味に気付きます。

・・・こうして、チームプレーも使うことを覚えたソラ。

「…やっと…
楽しそうにサッカーをするあなたが見れた…
ありがとう…」

そんなソラの姿を嬉しそうに見つめていた四季でしたが・・・
試合後、その場に四季の姿はありませんでした。

・・・

試合から帰宅したソラ。

ソラの母親が見ているテレビからは、四季の特集が流れていました。
そこで、ソラは信じられないニュースを耳にします。

それは、1週間前、四季の乗せた飛行機が墜落事故が発生し、ずっと行方不明のままだった四季の遺体が発見されたというものでした。

「…嘘 …だろ…?」

事故があったのは1週間前・・・
でも、自分は確かについさっき四季に会っていたはず・・・。

そして、ソラは、更なる衝撃的な事実を知ることになります。

それは、四季がソラの住む町の出身であるということ。

そのテレビの報道がきっかけで、ソラの母親は、彼女はソラが小学校にあがる前に一緒に遊んでいた、あの四季ちゃんではないのかと言います。

両親が離婚して引っ越していったという、四季本人から聞かされたことと同じ話を母親がしても、自分が四季と知り合いだったことが信じられないでいるソラ。

・・・そんなところで、テレビからは、四季の過去のインタビュー映像が流れてきます。

サッカーを始めたきっかけを問われた四季は、近所にプロになれるんじゃないかってぐらいにサッカーの上手い男の子がいて、いつも仲間に囲まれ楽しそうにサッカーをしている姿を見て自分も彼みたいになりたい・・・と答えていました。

四季のことを懸命に思い出そうとする母親は、まず離婚によって四季の名字が変わったことを思い出します。変わる前の名字が男の子の名前みたいで・・・

「――――ツヨシ…」

無意識のうちにソラの口からこぼれた言葉に、母親が反応を示し、若宮四季の過去の名前は、ツヨシシキ・・・、津吉四季であったことを知らされます。

ツヨシというのは、“名前”ではなく“名字”だったという事実。

それも今初めて知った驚きのではあるのですが、それよりも・・・

「日本代表までのぼりつめた天才・若宮四季は
あのド下手糞だった「ツヨシ」だったんだ」

という事実に衝撃を受けるソラ。

「サッカーの神様に選ばれた人間?
俺はなんて馬鹿なことを思ってたんだろう
自分には才能が足りないんじゃない
それを認めて補おうとする努力が足りないんだ
そのことをツヨシが 四季が
一人で勝手に塞ぎこんでいた俺に
わざわざ教えに来てくれたんだ…」

すでに亡くなっているはずの四季が自分ところに姿を現した理由を、そのように理解したソラは、目から溢れ出るものを抑えきれずにいました。

まだテレビから流れ続けている四季のインタビューを静かに見守り続けるソラ・・・

「…そうですね…
…でも向こうは覚えていないと思います
…若宮四季って名前と全然関係ない呼び方されてましたし……
…でも――
…それでもいいから… 気付かれなくたっていいから…
もう一度彼が楽しそうにサッカーするとこを見てみたい…
いつか… 長い休みが取れたら…」

・・・事故発生から、1週間が経って発見された四季の遺体。
しかし、その経緯には、不思議なエピソードがありました。

関係者の話によれば、遺体はどう考えても1週間を要する場所にはなかったといいます。しかも、発見場所は、何度も捜索していた場所であり、「彼女は一週間の間どこかへ行っていたとしか考えられない」という・・・。

・・・

後日、四季の葬儀場に訪れたソラ。
そこでソラは四季の母親に呼び止められます。

四季の母は、事故の知らせを聞いた当初は、四季がサッカーさえやっていなければ・・・と思ったもののすぐに思い直したとのこと。なぜなら、あの口ベタで感情表現が下手な四季がサッカーをしている時はとても楽しそうに笑っていたから・・・。

そして、四季の母親は、それ以外にももう一つだけ四季が楽しそうに笑う場面があったと言います。

それは、ソラの話をしている時・・・

「どうかあの娘を忘れないであげて」

と言い、ソラに頭を下げます。
それに対しソラは・・・

「忘れません
四季さんは ツヨシは…
俺がサッカーをする時 いつも頭の中にいました
――今までも そして… これからも――」

と、しっかりとした表情で、四季の母親に言葉を返します。

・・・

サッカーをする時 俺は一人じゃない――

場面は、とあるサッカーグラウンド。

そこには、新設の公立校のサッカー部員として、新たなチームメイトたちに声をかけているソラの姿がありました。

「…長い間待たせちまって悪かったな…
ようやくここから“俺ら”の新しいスタートだ
…さぁ行こうぜ ツヨシ……」

サッカーの道を一度は諦めた少年が、少女の夢を受け継ぎ再び動き出す・・・

この物語の続きは、第2話で描かれていくことになります。




■ 以下感想

・・・ということで、バレ前提とした感想です。

いやぁ、いい読み切り作品でしたーってぐらいの、非常に完成度の高い第1話でした。

純粋にサッカーマンガとしての面白さを魅せるタイプの作品ではないですが、とにかく伏線の張り巡らせ方などストーリー構成が緻密に計算され作られていていると思います。

ひとりの少年のサッカーストーリーを描いた人間ドラマとしては、とても素晴らしい作品で、ソラと四季が織り成す物語にとにかく本気で泣きました。読み返してひとつひとつの描写の理解を深めるほどに涙が止まらなくなってしまうんです。

一度はサッカーの道を諦めたソラが四季の想いを受け継ぎ再びサッカーの道へと歩き出す・・・

これはすべての始まり、壮大なプロローグだったんだなぁ。 そんな感想を抱いた第1話でした。

で、どういった部分に泣けてしまったのかなどを、もう少し踏み込んで書いていきたいと思います。

一番最初作品を読んでいた時、途中までは、ソラが天才サッカー少女・若宮四季と出会い触れたことで、“サッカーは一人でやるものじゃない”ことに気付かされていくという・・・、ストーリーとしてはありふれたものだけど、登場人物の心情を丁寧に描いた普通にいい作品だなぁと思いながら読み進めていました。

しかし、そんな私の印象を一気にひっくり返していったのが・・・

飛行機の墜落事故によって、1週間行方不明になっていた四季の遺体が発見されたというニュースが流れていたシーンからです。

・・・え? 冗談・・・だろ?

四季が亡くなっていたとシーンには、信じられないとうか、ただ驚き頭の中の整理がつかないような状況でいたと記憶してます。

そして、一体何が描かれているのかよく分からないで読み進めているうちに、四季の正体がツヨシだったという事実に“私も”これ以上ない衝撃を受け・・・、四季がなんのためにソラの前に姿を現したのか、その意味を理解した時、本気で泣いている自分がいました。

四季のインタビュー映像もそうですし、四季の母親がソラにかけた言葉、そしてラストの「ようやくここから俺らのスタートだ」という“俺ら”というソラが四季の想いと共に新たなサッカー生活をスタートさせるシーン、それぞれのところを読み進めていくたびに、こみ上げてくるものがありました・・・。(このあたり、ひとつひとつじっくり語りたい気持ちもあるのですが、これ以上長文にはできないので自重しますが・・・(苦笑)

というか、四季が亡くなっていたという展開は、本当ショックだったんですよ。

確かに、読み返してみれば、最初のテレビから流れていた四季のシーンの後には、飛行機事故のニュースが流れていたことを窺わせる描写を始めとして、すべてが明らかになる前に、それらはきちんと伏線としてさりげに描かれてたりします(“ツヨシ”ってのが名前じゃなくて名字だったのもそうですけど、その辺の描写がす緻密ですごいと思う)。

あー、そんなこと、私は全然意識しないで読んでたんだ!
事実を知るまでは、むしろ、ソラと四季が織り成していく青春劇って展開もいいよなぁ・・・とか、違う意味でニヤリとしてたりしたんだよ!

・・・だから、余計にショックを受けたんだろうなぁ、私は。 「なんでこうなるんだよ!」って素で思ったぐらいですから(苦笑

私が、ネタバレしない状態で読むことをお勧めしてたのは、まずそこでした。

そして、ひと通りすべての話を理解したところで、もう一度最初から読み返すと・・・

ソラと四季の最初の出会いのシーンを始めとして、四季がどんな想いでソラに接していたのかを分かっているだけに、自分の気持ちを思うように伝えることのできない彼女の不器用の数々を見るたびにまた違った意味で泣けてくるんです。

これが私がネタバレしない状態で読むことを勧めていた最大の理由です。

四季が亡くなっているということを知ってることが前提で読み始めちゃうと、特に二度目以降に読み返した時に気付く楽しみが半減してしまうと思うんですよ。

口ベタで感情表現が上手くない四季。
彼女の不器用で・・・、でも、もう一度ソラが楽しそうにサッカーするところを見たかったという四季のピュアな想いの描写というのは、すごく効いているんですよね。

そのあたり、中村先生の絵柄ともマッチしていると思います。
明るく活発で超絶美少女なタイプではないかもしれないけど、四季の不器用さというのは私は好きですし、ソラと一緒にサッカーをしている描写は素敵な輝きを放っています。

作品を読み込んで、四季の不器用な感情表現をひとつひとつ読み取って理解を深めていくほどに泣けてくる。

とにかく、ミステリーな出来事が起きてしまうぐらい、どうしてもソラに会って楽しくサッカーするところが見たかったという四季の想い、小さな描写のひとつひとつを見て感じてほしいんです。

ソラと四季が最初に出会ったシーンの四季の口笛は一種の照れ隠しだったんだろうか・・・とか、サッカー選手の若宮四季として自分の名前は知ってたけどツヨシとしての昔の自分のことを覚えてないと分かった時の前後の反応とか・・・、本当細かく見ていくほどにいろんなものが見て取れる。

今回記事でストーリー描写を書くために、読み直して、言葉やその表情の意味などを吟味しつつ書いていたんですけど、そうすることによって、よりいろんなものが見えてきて、自分どうしちゃったんだろうってぐらいに泣けてしまって・・・、本当ボロボロになりながらストーリー描写を書いていました。

まぁ、とにかく、それぐらい私は『1/11』の世界観に、深く入り込んでしまっていました。自分としては、作品のタイプは違うものですが、ジャイキリの1話を読んだ時と同じぐらい、自分の琴線に触れたものだったということは、ハッキリと書いておきます。

繰り返しますが、純粋にサッカー描写の面白さで魅せるタイプの作品ではありません。あくまで、サッカー少年の人間ドラマを丁寧に描いた、“読ませる”タイプの作品。でも、私としては、多くの人に読ませてみたい。だから、今さらのタイミングですが記事にする。

正直、私は、漫画を扱うサイトの管理人としては、漫画を多く読んでいる方ではないのですが(もちろん、サッカーマンガに関してだけは誰よりも読んでる自負はありますけどねw)、ガチで今年読んだ漫画の中もトップレベルで好きなものです。

1話を読み切り的な完成度の高いものに仕上がっているがゆえに、2話以降どんな路線になっていくのか、これだけのクオリティのものを継続していけるのか・・・など、まだまだ未知数な部分も多いですが、個人的には期待していますし、注目して作品を追いかけていきたいと思っています。

もし単行本化されるとしたら1年以上先の話になってしまうと思うのですが、もしよろしければ、一度作品の世界に触れてみて下さい。

タグ : 1/11

コメント

 

前エントリーでいろいろ聞いたけど結局本雑誌が発見できなったベガベガです
ネタバレ読めたんで第2話から連載追いかけることにしました!
早く単行本が出てほしい・・・
最近はサッカー漫画が増えてますがきっちりとしたストーリーを書ける作家が少ないんで本作に期待してます
これから高校編になるんですかね
いわゆる天才くんじゃなくて等身大の姿を描くサッカー漫画があったらいいなと思ってたんでそういう方向だったらいいな~と1話を読んでないのに思ったりしてます

 

>べがべがさん

やっぱり、見つかりませんでしたか・・・。
申し訳ないです、もっと早く記事にしてればよかったのですが・・・
雑誌は、季刊ベースで発売されるものなので、
単行本化されるのは、最低でも1年は先になってしまうと思われます。

主人公が公立の新設校のサッカー部の初陣というところで1話が終わってるので、
おそらくそこを舞台にした物語になっていくのではないかと思います。

内容的に高校編となるなら、
私は新設校を舞台に経験者である主人公がチームを引っ張っりつつ、
1話に出てきた「サッカーは一人でやるものじゃない」というキーワードを軸に、
チームとともに成長していく・・・ような形イメージしています。
上を目指したい主人公と、普通にサッカーしたい他の部員たちの心のすれ違いとか、
話としてはオーソドックスだけど、しっかり読ませてくれる・・・
そういう作品になっていくのではないかなぁと。

正直、2話以降どうなっていくのか、
完成度の高すぎる1話のクオリティを保っていけるのか、
かなり未知数ではあると思うんですけど、
自分としては1話でガチで泣かされてしまった以上期待せざるを得ないわけで、
次号の発売(8月19日)を楽しみにしています。

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