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サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の『GIANT KILLING』#170 

2010.07.08 23:49

最新単行本16巻は、7月23日発売!
ムック本第2弾も同時発売予定です!

毎回恒例の初版限定ステッカーは、“ドットのパッカくん”とのこと。
大まかな想像はつきますが、ドット絵にパッカくんがどんなデザインに仕上がっているのか楽しみですね。

ジャイキリシート8月開催分の募集が始まっています。
ジャイキリやワールドカップがきっかけで、リアルサッカーにも興味を持ったという方は、スタジアムでのサッカー観戦はテレビとはまた違った臨場感がありますので、これをきっかけに応募してみるのもいいんじゃないかなと思います。

(参考リンク:《ジャイアントキリングシート2010》、8月開催分の募集がスタート!




夏季キャンプの後日、ETUの練習グラウンドであった出来事の回想。

上田の成長を誉める言葉に動揺する夏木に対して・・・

「はっ なんだよ喜べよ
俺はチャンスだって言ってんだぜ?」

という言葉を返す達海。

“チャンス”という言葉を使った達海の真意はどこにあるのでしょうか?

・・・

達海が「チャンス」という言葉を使ったことに、かなり混乱気味の夏木。
あまりに混乱しすぎため、海外生活の長かった達海が、ピンチとチャンスの言葉の意味を取り違えていると思ってしまったようです。

もちろん、達海が言葉の意味を取り違えているわけもなく・・・

「このチームで優勝したい?」

と、今度は選手たちに質問をする達海。

それに対し、答えようとしたのは黒田・・・でしたが、セリフの途中で達海に遮られてしまい(要は、「勝ちたい」ってことが言いたかった)、杉江にそっと肩を叩かれています。

そして達海は、自分たちがどうやって勝ち抜いていくか、という本題に話を移していきます。

そこでまず達海は、意見するよう松ちゃんに話を振ってみます。

選手たちの視線を一身に集め怯みそうになるも、何とかカッコいいことを言って選手たちの心をつかんでやりたいと思った松ちゃんは・・・

「あー…今 ウチのチームは全員伸びてきている
今まで勝ててなかった借りを返そうとするその勢いは
他のチームにはないウチだけの武器なんだな」

と、大方の予想を翻す(?)まともな意見で選手たちを驚かせてみるも、すぐに達海に自分の受け売りであることをバラされて、やっぱりなと思われているのでした。

そんなことはいいとしまして、話を戻していきますと・・・

今まで試合に出られなかった選手たちが伸びてきたことで、チームとしての底上げができている。チーム力がモノを言う後半戦、それはとてもいいことだと言う達海。

それは裏を返すと、今までスタメンだった人が外されてしまう可能性があるのでは・・・?

シーズン前半、左サイドバックのレギュラーを獲得していた清川は、そんな疑問を達海にぶつけます。

「まあそうかもね 伸びてる奴にはどんどんチャンスやるつもり」

というのが、達海の回答。
その答えに、清川と同じくシーズン前半戦で多くチャンスを得ていた世良は、「やっぱりピンチじゃん」という態度を露にします。

そんな2人の反応に対し、なぜそう思うのかを問う達海。

達海は、同じポジションを争うライバルの不調によってポジションを得られて満足なのか、これから勝ち抜いていこうとするクラブがそんな選手たちばかりで成り立つと思うのか、という言葉をかけ・・・

「いいかよく聞けよ
ライバルや周りの選手が上手くなることを恐れるな むしろ歓迎しろ」

と、選手たちを驚かせること言う達海。

お前達には人一倍負けず嫌いの精神があることを知っている、キャンプを経て自分の武器を理解し自信もついたことだろう、だから周りのレベルが上がったとしても、伸び盛りのお前達ならおのずと自分の武器を磨こうと必死になれる、とさらに続ける達海は・・・

「仲間が上達して自分の立場が脅かされることと
自分の実力が向上することは直結しているんだ
すなわちこれはチャンスなんだよ」

と、「チャンス」という言葉を使った真意を選手たちに伝えます。

それでも夏木は、高校時代、努力する方向を間違え1年を無駄にした苦い経験があったようですが・・・

「夏木お前さ―― 俺の仕事わかってる?
そうなんないようにするために俺がいるんだよ」

達海のそんな言葉に、夏木はとても感激し抱きつこうとするも、あえなくブロックされることに・・・。

そして、達海はもうひとつ、大切なことを話し始めます。
(言葉を上手くまとめ切れなくて、セリフをまるっと拝借してしまいました・苦笑)

「チームってのは個の力が集まって初めて形になる
個の力を伸ばすてっとり早い方法……
そいつはズバリチームがゲームに勝つことだよ
自分の働きでチームを勝たせる……
全員がその感覚を持って戦えればおのずと勝利は近づいてくる……
そしてチームに貢献できるそういうプレーこそが
本当に評価に値するプレーなんだ
そういう奴らの働きを俺はちゃんと見てる
何も試合に出てる選手だけの話じゃない
スタメンを外れたベンチの選手もそう……
ベンチ外になった選手も コーチングスタッフも フロントの人間達もそうだ
全員がその都度…… チームのために何が出来るか考えて動く……
これこそがチーム一丸となって戦うってことだ
お前達ならそれが出来るよ
そうすりゃチームだってどんどん勝てる
お前達もどんどん成長出来る」

その場にいる全員に、自分の考えを伝える達海・・・。

・・・

話は、回想シーンから戻りまして、スタンドの藤澤さんと笠野さん。

先程のチーム一丸という話が、全選手のアウェイ帯同につながっているわけですかと質問する藤澤さん。

お金はかかってるけど、毎回やるわけじゃない、今回は“達海率いるETUはチーム全員で戦う……”って意思確認のために連れてきたと言う笠野さん。

そして、ベンチ外の選手たちの中にいる世良と宮野の姿を見た藤澤さんは、昨年までの控え選手に多くチャンスが与えられた今年、その恩恵を受けた彼ら2人はベンチ外にされても文句は言えないだろうと考えられるものの・・・、それにしても明るい。特に世良。

ベンチ外の選手たちのあまりもの雰囲気の良さに、困惑気味藤澤さん。チーム一丸で戦うことを強調した達海の言葉は、チームのモチベーションアップにはふさわしいものであると認めるものの、選手ひとりひとりがここまでポジティブであることに驚き、疑問に感じているようでした。

そんな藤澤さんの心情を察したのか、笠野さんはそれに応えるよう、達海が選手全員と面談し、各々の長所や短所についてなどを時間をかけて丁寧に伝えたという事実を教えます。そして・・・

「ま 取りあえず間違いねえのはよ
今このチームは達海を中心に誰ひとりかけることなくまとまりつつあるってことだ」

と、ETUのクラブの理想に一歩踏み出していることを話したところで、今週はここまでとなります。




■ 私的雑感

ベンチ外になった選手たちも含めて、なぜそこまでみんなが一丸となることができているのか?

その理由が示される回となりました。

今週号を読んだ感想は、いたってシンプルなものです。

シーズン後半に向けて、選手たちに言葉をかけるタッツミー。
そのひとつひとつ、どれもが素晴らしいとしかいいようがなくて心が震えるものでした。

自然と笑みがこぼれてしまいますよね。

「ライバルや周りの選手が上手くなることを恐れるな むしろ歓迎しろ」

という言葉に、特に私は感銘を受けたのですが、身近なライバルが急成長すればプレッシャーになり、特にこれまで試合に出場できていた側とすれば(今回の描写だと、キヨ&セリー)ネガティブな気持ちになってしまいそうなところでも、それらをポジティブなものとして捉え、選手たちをモチベートするタッツミー。

自分がジャイキリが大好きである理由を、また改めて実感させてくれました。私も、タッツミーのような上司の下で働きたいですね。

んで、タッツミーも言葉だけじゃなくて、しっかりと行動で示しているところがいいんですよね。

ハマが移籍するときにも見せていましたが、対戦相手ばかりでなく、ETUの選手たちについても徹底的に能力を分析し把握して、じっくりと話し合いの機会を持たせたり、札幌戦のように伸びている選手には積極的に試合出場のチャンスを与えたりもする。

それは何よりタッツミー自身が、チームのためを本気で考えているからこそできることなんだと思います。というか、チームとはどうあるべきなのか・・・、ずっと伝えたかったことの本質を、シーズン後半を迎えるここで全員にしっかり話したかったんだなと感じました。

とはいえ、それらも結果となって表れてこないと・・・という部分もあると思います。タッツの言うサイクルにチームを乗せていくためには、やっぱり勝利という結果が何よりも原動力となっていくわけで・・・。だから、チームを勝たせるということも強調しているんだと思います。

そして、そんな選手たちの個性をタッツミーがどう束ねてチームを導いていくのか。素晴らしい素材がETUにはいっぱいある。それらをどう活かしていくのか、タッツミーの手腕というのを楽しみに見守っていきたいですね。

チーム全体が一丸になっているETUの姿と、ワールドカップを戦った日本代表の姿を重なって見えるというコメントが多く見られましたが、やっぱり、みんな一丸となって戦う姿勢というのは、多くの人の心を打つものがあると思います。

・・・で、ふと思ったのは。
みんなが一丸となっているETUの姿は、ETUサポーターたちにどう映っていくのかなということ。

今すぐに何かを変えるのは難しいと思うんですけど(特に人の心というのは)、選手たちのあの一体感がサポたちの心にも届けばいいなと思うばかりです。

あとは箇条書きで。

  • ナッツは、いろんな意味で動揺しすぎだw
  • 最後までセリフを言わせてもらえないクロ・・・、ポンと肩を叩く手だけが映ってるスギに笑ってしまう。
  • 王子だけ練習着も襟付きだ。・・・あれ、特に気にしてなかったですが、今まではどうだったっけ?
  • まともな発言をして選手に驚かれているコーチって・・・
  • ゲームメーカーのナッツってどんな感じなんだろう。パスがファンタジーすぎて誰もついていけないとかw
  • チーム一丸となって戦うという話をタッツがしたときのガミさんとナッツの表情が印象的でした。ガミさんは、なんかワクワクしてるように見える。

さて、来週以降についての話ですが。

チームが一丸となっている理由が明かされたところで、札幌戦の結末、そして次なる展開へと移って行くのでしょうかね。

シーズン後半は、いろんな選手の活躍が見ることができそうで、先の展開が本当に楽しみです。

あ、それと、来週は再び表紙を飾ることになるようですね。
モーニングの次号予告を眺めながら、来週を待とうと思います(笑

タグ : GIANT-KILLING

コメント

よろよろ 

タッツのあらゆるセリフに心をわしづかみにされ、よろよろです。

いちばんよろめいたのは、おそらくナッツと同じで(笑)、

「そうなんないようにするために 俺がいるんだよ」
 (「そう」=「努力する方向間違えて不調に陥ること―以下略―」by夏木)

です! 
でも、すべての言葉をじっくりと読みました。
なるほどと思ったり、考えさせられたり、ときめいたり。

タッツの話に耳を傾けるみんなの表情もよかったなあ。

達海監督を中心にまとまりつつあるETU。
羽田さんあたりは、わりと早い段階でそれを感じるのではないかと思います。
そろそろサポーターの話を読めるかな、と、期待。

 

>こなきさん

コメントありがとうございます。

本当、タッツミーの言葉のひとつひとつは、
心震わせてくれるものがありましたよね。

羽田の場合、チーム全体が一体感を持ち始めたこと、
そして、その中心がタッツミーにあることに感付いたとしても、
その気持ちを素直に認めることができるのか。
かつてETUを去ったタッツミーに対して、許せないと思っている気持ちとの間で
気持ちが揺れ動き、頭ではわかっていてもなかなか素直に認めきれない・・・
という部分が出てくるんじゃないかと思ってます。

最終的には、スカルズも江戸前応援団も一緒になって応援するようになると
思うのですが、その過程をツジトモ先生がどのように描いていくのか、
そのあたりもとても楽しみです。

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