アニメ『GIANT KILLING』#13・感想
2010.06.27 23:56
ごめんなさい、どうしてもサッカー観たくて、急いで書いたので雑になってるかもしれません。予め、お詫び申し上げておきます。
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ジャイキリアニメ#13では、さらにさらに先週に引き続き、まるまるリーグ戦第4節の名古屋グランパレス戦となっていますが、数週にわたって続いた名古屋戦は、今週でお終いとなります。原作の5巻#46終盤~6巻#48。2話強分が描かれていきました。
今週のおおざっぱな内容の流れは、先週のおさらい→オープニング→また先週を振り返っている→攻められるETU、板垣がシュートを狙いまくる→石浜のカットからETUのカウンター→王子のゴール→ETUが2-0で勝利、試合後の話・・・といった感じで描かれていました。
今週も気にかかってしまったのが、先週を振り返る描写が多かったこと。オープニング前は先週ほどではなかったな・・・と思わせといて、オープニング後にさらに振り返るシーンが続くというのはなんだかなぁ・・・。
そして、今週は原作の消化量が2話ちょっとと先週以上に少なかったこともあってか、追加カットがこれまでになく多かったのも印象的でした。
ここまで初期と制作のスタンスが変わっているのを見ると、当初の予定とは何かが変わっているんだろうなと感じてしまいます。
□ 追加シーンの多かった名古屋側の描写
構成上、名古屋の得点の可能性をより匂わせておきたかったのか、1点を追いかける名古屋の不破監督と板垣の描写がやたらと追加されていたことが印象的でした。
それこそ、なんだか板垣が主人公なんじゃないかってぐらいに感じられほどで、原作だと黒田の頭にヒットしたシュート(クロには悪いけど、あのシーンちょっと笑ってしまった)の次にはもうETUのカウンターへと繋がっていってましたが、アニメだと3本~4本ぐらいシュートシーンがありましたね。
不破のセリフも追加されていて、特に日本人のシュート意識の話をしてるところが印象に残ってます。
こういう相手チーム側もしっかり立たせる描写があったことは、これはこれで良かったのではないかと思います。
□ ETUの2点目のシーン
石浜がボールを奪ったことが起点となって始まったETUのカウンター。
最後おいしいところをかっさらっていったのは王子でしたが、このシーンでのメインはやはり椿だと思います。
覚醒した椿が、周囲の状況を冷静に見回しながら進んでいくETUのカウンター。
その中も見どころは、椿がカルロスをかわしていくシーンだと思います。
・・・で、あのキラキラ音は、どう思いました?
あれは、椿が笑顔でフットボールを楽しんでいるという部分を強調したかったのだと思うのですが、正直、私はあれ見て吹いてしまいました。
でも、あのシーンは好きです。
ワンフェイクでカルロスをかわしていくドリブルの描写も、なかなかいい感じだったのではないかと思います。
最初に関根(名古屋の13番)をかわしたシーンもそうですが、ありがちな余計なガチャガチャした動きではなく、ああいう感じでテンポ動かして良く逆モーションを取る動きは、結構見映えが良く描けるのかなと感じました。
そして、ドリブルで名古屋ゴール前までボールを運んでいった椿がボールを相手にカットされてしまいますが・・・
「ご苦労バッキー」
そのこぼれ球を拾って、名古屋ゴールにシュートを決めたのは王子。
やっぱり、あのセリフはアニメでも良いですね。
全体的なゴールシーンの表現度は、コマ割りが秀逸な原作の方が好きではあるのですが・・・。
王子がゴールを決めたのはいいのですが、電光掲示板に描かれる得点者の“ルイジ吉田”という文字を見ると、なんか笑ってしまいます。
□ タッツミーは怒っていた?
今回アニメで観て、私が原作で持っていたイメージとまったく違って描かれていたのが、試合終了後、不破とあいさつしてETUに戻ってきた達海の態度でした。
戻ってきた達海は、ETUベンチに戻ってくるなり、フンと蹴る仕草をして怒っていましたよね。
あのシーン、原作を読んだ私は、もっと余裕のある感じと捉えていて、あんな不機嫌そうな態度だったとは解釈してなかったです。そもそも、相手が負けた現実を受け入れてないなら、自分が損することはないですし(むしろ占めたもの)、不機嫌になる理由はないと思っていましたが・・・。
確かに、達海は不破のことを睨んでいるんですよね。
ここは、私がずーっと違った解釈をしていたのかなぁ・・・。
あー、なんだろう、すごく不思議な気分です。
□ 楽しいブラジルトリオ
見ていてやっぱり楽しかったのが、名古屋のブラジルトリオと椿のコミカルなやり取り。
二度目ですけど、言葉通じてないところは笑えます。
そして、ユニフォーム交換のシーンも、アニメの効果音などがよりコミカルさを出していて、このあたりはより楽しさが増していると思いました。あのBGMも好きだなー。
何より吹いてしまったのは、ペペのカレーパンを差し出すシーンですよね(笑
名古屋のブラジルトリオは、ひとまず見納めとなりますが、原作の方では、また登場機会があります。アニメでやるとしたら、2期目以降ということになっていくのですが、この先、ブラジルトリオとテレビ画面で再会を果たすことができますか。
□ その他のシーンについて
イングランドvsドイツに間に合わせたいので、あと箇条書きで一気にいきます。
- 試合終了後、不破が悔しがるカットが追加されてた。
- 試合終了後の村越と緑川の描写がアニメでもいいなぁと思った。
- 黒田と板垣もふたりのやり取りも良かったんだけど、あれだけ今週シーンを追加しておきながら、なぜゆえ、お互い別れ際での「ちっ」がカットされてしまっているのか、どうしても解せないです。
- マン・オブ・ザ・マッチを獲得した椿のインタビューはあんな感じなんだなぁと。
- 吾郎さんの椿にワクワクしている描写が好きです。最初は違和感あった吾郎さんの声ですが、すっかり馴染んできました。
- 最後、椿がサポにあいさつにいくシーン、サポの描写が3Dだったんですけど、あそこは椿が本当の意味でETUサポに認められたすごく大事なところだと思うので、しっかりと描いてほしかったです。ですが、あの一枚画と椿コールのシーンは最高でしたけどね。そこが良かっただけに、ちょっと惜しい感があります。
- 試合後、達海と後藤と握手するシーンが追加されて終わったのも良かったです。名古屋戦のラストは、良い感じでまとまったので、ぶっちゃけ、今週で1クール分が終わりですし、一度体勢を整え直す意味でも、いったんここで区切ってしまっても・・・とちょっと思ったりもした。
※
さて、来週以降の展開ですが・・・。
名古屋グランパレスに2-0で勝利し、その試合翌日以降の展開が描かれていきます。 そして、序盤ではカットされてしまっていた、1巻#7の有里のエピソードがここで描かれることになっていきそうです。
有里のエピソードは、季節的なことを考えると、もしかするとアニメでは若干のアレンジがされてしまうのかなとも思うのですが、ようやくここで観ることができるということで、来週がまた楽しみです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
不破監督は、板垣にはかなりの期待を寄せているような感じでしたね。
原作の方でも、シュートへの意識が高まった板垣の様子が
描かれていくのかにも注目していきたいです。
王子のゴールシーンについては、
そうそう、何を美しく感じるかは人それぞれだとは思うんですけど、
決まる前に確信しているというニュアンスの方が“カッコいい”よねって私も思います。
椿のキラキラは、やっぱり何かが違う感じがしますよね。
タッツと不破監督については、
私は不破監督の態度に対して気分を害しているように感じていました。
アニメでは、脚本家さんの解釈によって描かれたのだと思うのですが、
実際にところがどういうニュアンスだったのか気になるところです。
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不破監督の日本人選手の攻撃意識を語る場面では、板垣たち日本人選手も成長すれば、名古屋もまだまだ強くなれる…と思わせてくれました。
椿がカルロスを抜いた後のキラキラ音はミスマッチでしたね。
ジーノのシュートシーンには、あの効果音は合ってたと思いますけどね。
ジーノの得点シーンは、原作でのイメージとはちょっと違いました。
シュートしたと同時に(入るのを確信して)人差し指を立てて、ゴールネットを揺らすボールを最後まで見ずに走る・・・
デンマーク戦でフリーキックを決めた遠藤のような感じです。
試合後の達海は原作よりもちょっと不機嫌でしたね。
あれは「実際やってみたら新たな隙も見えた」と言っていたことから、試合前に【隙】を見出せなかった自分に対する苛立ちかなと思いました。
不破監督に睨んだのは、過去にETUを2部降格させたことを気にしてのことだと思います(達海は昔のこととか気にしなさそうですが…)