アニメ『GIANT KILLING』#09・感想
2010.05.31 02:26
すみません、今週は夕方まで外出していたり、サッカーに夢中になってしまったり・・・で、更新時間が遅くなった上にかなりアバウトな更新となっています。今週は、もっとじっくり書きたかった内容ではあったのですが・・・、すみません、ご了承下さい。
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ジャイキリアニメ#09では、#08の続きFC札幌戦でコーナーキックから失点を喫してしまったシーンの後から、試合後のエピソードを挟んで、リーグ戦第4節(カップ戦と合わせると6戦目)名古屋グランパレス戦、選手たちが入場する場面まで、原作コミック4巻の33話の一部のシーンに34話~36話が描かれていました。
個人的に、今週はかなりお気に入りの部類に入る回でしたね。 私自身がジャイキリアニメのスタンスに慣れてきたのもあると思うんですけど、段々とリラックスして観れるようになってきたような気がします(笑
今週描かれた主な内容は、新旧サポの対立、試合後のユナイテッド・スカルズのメンバーたちが見せたバス囲み、チームが勝てないのは自分のせいではないかと思い悩む椿の姿に、名古屋グランパレス戦の試合前の描写となっています。
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まず触れておかなくてはいけないのは、先週新旧サポーターの話がバッサリとカットされてしまっていたことを書いたのですが、それは今週にしっかり描かれていたということですね(先週の記事にコメントしてくれた方の意見が大正解でした!)。
というか、いきなりシゲさんが野次を飛ばすシーンがきてましたね。
原作だとシゲさんが野次を飛ばすのは、札幌戦ではなく、亀井がPKを与えてしまう清水戦なのではありますが。
先週も書きましたが、この新旧サポーターの対立話というのは、ETUというサッカークラブを取り巻く群像劇を描いていくにあたってすごく大切な要素のひとつだと考えているので、カットされないで良かったと思ってます。まぁ、一般の人から見れば、あまりイメージの良くない描写ではあるのですが・・・(でも、バス囲みもそうですけど、そこから目を背けないで描いたことに意義があると私は思っています)。
それでも・・・
「もっとコエーもん(=奥様)乗り越えてここまで(=札幌)来たんじゃねーか!!」
という、個人的に原作で好きだったコミカルシーンがアニメではカットされていて、この点については、やっぱり残念に思いました。
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そして、サッカーの世界をあまり知らない人は見てびっくりされたかもしれないですが、バス囲みのエピソードについてです。
前項でも書きましたが、正直、あのバス囲みのシーンは、観る人にとってあまりイメージの良くない描写だと思う。でも、そういう描写もテレビ的な都合とかで目を背けず、ひとつのサッカークラブの出来事として、しっかりと描いたことに意義があったと私は思ってます。私はチームへの愛情の形って何なんだろうなぁと、思ってしまいますが・・・。それも考える何かのきっかけになればいいんじゃないかなと。
で、あのエピソードにおいて、何より胸を熱くさせてくれたのは、やっぱり後藤さんの達海を信じるという描写を描いたあのシーンです。
初めて原作で読んだ時も泣きましたし、コミックでも何度も読み返してきました。
アニメでもそのシーンが来るぞって思った瞬間、後藤さんがバーンッってバスから出ようとする達海を止める描写がスイッチになって、やっぱりその原作を何度も読み返してきた時の記憶というのがフラッシュバックされて、その記憶と重ね合わせながら観ていました。やっぱり、泣けるものは泣けてしまう。
このシーンは、どうしても原作での思い入れの強さがあるがゆえに、正直純粋にアニメとしてだけ観た時にどうなのかということを語るのは難しいんですけど、心を大きく揺さぶってくれるところだったのではないかと思います。
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そしてそして、もうひとつ触れておきたいのが名古屋グランパレス戦の話で、あのブラジルトリオについて語らないわけにはいかないでしょう!
原作でも私たちを楽しませてくれた、カルロス、ゼウベルト、ペペのブラジルトリオのじゃれ合いは、アニメでも楽しすぎるー。言葉も、しっかりポルトガル語が使われていましたね。
ゼウベルトの「じゃあ… 俺も買おうかな」って時のカメラワークも好きだし、何より子供のボールをみんなでリフティングしているシーンの動きが思いのほかよく表現できていていいな~と思いました。もうちょっと、あの動きの良さを試合の中で上手く活かしていければ・・・。
その中でも特にペペ、ペペはやっぱりアニメでもかわいいすぎるよ!
・・・でも、正直、声はちょっと不気味だと思ってしまったことは秘密なんだぜ?
この先も、原作ではいろいろと楽しませてくれるシーンがいくつもあるので、今後もアニメで見ていくのが楽しみです。彼らはコミカルシーンがあってこそ活きるキャラたちなので、カットはなしの方向でお願いしたいです。あー、でも、同じくコミカルシーンで活きるパッカくんの描写をカットされたりするので、そのすべてを見ることはできないですが・・・。
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あとは箇条書きにて。
- 過去編のパッカくんのコミカルシーンは大幅カットされてしまったか。
- 名古屋戦のスポーツニュース映像がアニメでもそれっぽくてなかなかいい感じ。
- ペペのゴールシーンはカッコいい、ブラジルトリオの紹介シーンで、ペペだけがなぜかひとり原作とポーズが違ったけど、それがまたカッコよかった。
- 達海の部屋のドアを叩こうとする椿・・・、緊張しすぎだろうw
- 村越に話を聞きに行った時の椿のコミカル描写が省かれてしまったのは仕方なしか。こういうところでのコミカルシーンはばっかりカットしていきますよね。
- アニメの村越は本当に違和感ないなーと思う。
- 「何でだ…… 結局余計なこと話しちまったな」という原作のセリフはあった方が良かったように思う。
- 椿と有里のシーンも良かったなぁ。けど、達海の時はカットされた胸を叩くシーンが有里の時にあったのはなぜだろう。それと、背景にあったホワイトボードに、「くつひもグランドに忘れてました」という書き込みがあって、誰がくつひもを忘れたのかが気になるw
- 名古屋戦の分析を終え部屋からなだれ込むように出てきた達海、「その前に自分がぶっ倒れよう…」という本編ではない、単行本用に描き下ろされた1コマカットの部分のセリフまでもがアニメで使われていて笑ってしまった。
- 名古屋のホームのモデルは埼玉スタジアム。原作では違ったと思うんですけど、埼スタの電子看板までもがアニメで再現されていて、ちょっと感動しました。
- 名古屋のブラジルトリオを探しに行ったコーチの顔が適当すぎだろうって思ったら、その後に登場した子供も似た顔だった。
- ロッカールームに戻ったブラジルトリオに説教する不破。原作だとちょっと青ざめた感じだったはずなんですけど、ここはブラジルトリオに対して怒っているけど、内心かなり焦ってもいたという不破の心情をもっと見せてほしかったかも。
- 試合の入場シーンで、原作にはあった王子と手を繋いでたエスコートキッズの姿が見られなくて残念。
- 最後の久堂さんが撮った写真がカッコよかった。
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さて、続くジャイキリアニメ#10では、名古屋グランパレス戦の試合様子が描かれていくことになります。
来週で原作の何話分が消化されるか分からないですが、次回予告にもある通り、黒田と名古屋のブラジルトリオに対して強い対抗心を燃やす板垣とのマッチアップに要注目です。
あ、黒田と板垣で思い出したけど、アニメでは“あの人”の登場があるのかな?
できれば、“あの人”が疾走する姿をアニメでも見てみたいものです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
バス囲み~後藤さんのシーンは、外せないところだと思っていたので、
しっかりとアニメでも描いてくれて良かったと思ってます。
あのリフティングのシーンは、今見直してみたんですけど、
本当いい感じだなと思います。
お父さんのセリフは、原作にはないものでしたが、
ちょっと言い過ぎだったかもしれないですね。
子供たちはああいうのを見せられる、あれぐらい大喜びしますけどね。
不破さんの声は、案外普通だったという印象がありました。
私はもっと不気味な感じをイメージしてたので。
○リーザさんの中の人という発想は私にはなかったので、
その声のイメージで原作読んでみたら、
確かにこれもアリだな~と思って笑ってしまいました。
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あのシーンがあってこそ、後藤さんの男気ある名場面につながりました
ブラジルトリオの動き・・・ヌルヌル動いていて、やけに作画さんの気合が入ってましたね
ただお父さんの「神だ!」はちょっと行きすぎかなと・・・
普通に「すげー(拍手)」でよかったような気がします
どうでもいいことですが、原作を読んでる時に不破監督の声をフ○ーザ(ド○ゴンボー○)の中の人に
脳内変換していたもので、未だに違和感があります