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サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の連載雑感(2010年5月3日~5月9日)  

2010.05.08 13:46

明日は仕事で更新できそうにないので、今日のうちに更新します。

『闘莉王物語』と『岡崎慎司物語』については、もうすぐ1ヶ月以内単行本も発売されるので、ここでは触れずに単行本の感想で書いていきますのでご了承下さい。

  • ANGEL VOICE
  • 龍時
  • さよならフットボール
  • 蹴球少女



□ ANGEL VOICE

いやぁ、今週も面白かったですね~。

「黒木よ
  ワシがなぜこの体格で名キーパーと呼ばれるようになったか……
それについて話す時が来たようじゃ」
「いえ…… それは後日改めて」

2週間ぶりのエンボイに、ワクワクしながら読み始めたところで、いきなりじっちゃんが!(笑
いきなりギャグ描写で来るとは!
ハシラと併せて読むと、さらに笑えますね。

まぁ、それはいいとしまして(じっちゃんごめんねw)。
本編の内容の方も、なかなか興味深いものを見せてくれました。

そのひとつがテルヒサです。

強烈なミドルシュートなど、キック精度の高さがひとつのウリのテルヒサ。
私の勝手な願望としては、クロッサータイプとしてその道を究めてほしいという気持ちを・・・ずっとここでも書いてきたと思うのですが、今週はそんなテルヒサの野心の部分が描かれていて、それが非常に興味深く面白いものでした。

サッカーの技術に関しては、基本に忠実というテルヒサですが、その内面には、彼の性格らしいエゴイスティックさをまったく失ってはいなかったということ。

自分が右サイドからクロスを入れる・・・ということは、別の言い方をすれば、特に気に入らねえシンゴのゴールをアシストすることになる。そんなの冗談じゃない。

もし自分が左サイドで使われたら、得意の右足でのシュートが狙いやすくなるし、ミドルシュートに関しては十分自信を持っている。けど、まだドリブルで切り込んでシュートを狙えるだけの突破力を、自分はまだ持ち合わせていない。

だから、自分を左サイドで使ってもらえるよう黒木に堂々と言うために、テルヒサは密かにチャレンジを続けている・・・。

あぁ、なるほどなぁと思いました。
これまで確かに、テルヒサは、自らドリブル突破を仕掛けて失敗している描写が結構ありましたよね。そこにはこんな伏線が潜んでいたんですね。これまでのシンゴとテルヒサのいがみ合う描写も、地味にだけど効いてますね。いやぁ、やっぱり古谷野先生はすげぇな!

おっけー、解った。
テルヒサにそういう野心があるというなら、私はテルヒサの目指すスタイルを応援するよ!

右サイドからでも左サイドからでも、どっちでもいいですけど(いずれは左足のシュートも極めてほしい)、自らサイドから中央に切れ込んで強烈ミドルを決める・・・。そんなテルヒサの姿を見せてくれる日を楽しみしています。

・・・そんなテルヒサの想いを描きつつも、狙ったクライフターンは失敗するという(私も軸足に引っ掛けるのはよくやるぜ?w)、それもまたこの作品らしさかなと思います。頑張れテルヒサ。

一方で守備陣の方は、まだ美幕の3トップに対応できていないようで、2失点目を喫してしまいます。 早いところ対策を練らないと厳しいところですが・・・。

江崎の見せた、ビッグブリッジは、今後のシンゴの新しい武器となるのか・・・、まぁ、本人が見てなかったようなのでどうなるかわかりませんが(笑

このあたりも、今後の見どころとして、注目されるところですね。

あとは、シンゴがテルヒサに「身の程を知れ」と言った言葉も、この段階では正論でありますけど、その言葉はテルヒサの心に火をつけることになるのか?

最後は、二宮がテルヒサに何か声をかけようとしているわけですが、その内容も気になりますね。

チームのために戦うよう諭すのか、それとも、思い切ってポジションチェンジを提案してみるとか・・・考えられそうなものはあると思うのですが、多分、シンゴの言葉では動かなくても、二宮の言葉は何かのきっかけになろだろうと思うので、そのへんどうなっていくのか来週が楽しみです。

□ 龍時

リュウジのアクションがきっかけで、ベティスが1点を返す。
その裏で、不敵な笑みを浮かべるヴィクトル・ロペス・・・。

思ったよりも長い話になってるヴァレンシア戦。
結局はベティスが負ける展開になるはずですが、この後、リュウジとロペスの描写をどのように描いていくのか注目したいです。

□ さよならフットボール

個人的には、推したい作品のひとつでありながら、すみません、今さながら最新号を読みました。

今回も良かったです。

地に墜ちた奇蹟(ファンタジー)と夢(ドリーム)――

と、ありましたが、ナメックとの競り合いに負け、後頭部を打ち付け気を失った希は・・・?

4歳の頃の回想シーンが良かったなあ。
希のサッカーへの原点が詰まった過去のお話から始まっていきます。

このぐらいの歳の頃にはよくある話ですけど、男の子たちに公園を取られてしまった希は、奪い返すためにサッカーで勝負を挑む。

「そんなゴリゴリしたサッカー 楽しくも何ともないわ」

男の子たちに力負けしてしまう希。
それでも取られた公園を奪い返すために、違う遊びを勧めようとするさわちゃんの言葉に耳を貸さず、希は懸命にサッカーの練習を続ける・・・。

時間は経過し、小学1年生になった希。
悔しさをバネに練習を続けてきた希は、いつしかボールを巧みに操れるようになっていて、テツやタケから一目置かれる存在に・・・といったところで、ふと我にかえる希。

ぎゃーーーーーーーーーーっと大声をあげた希は、「そんなゴリゴリしたサッカー 楽しくも何ともないわ」・・・気を失っている間に見た過去の自分から、自分の忘れていたものを思い出す。

試合は再開され、同じボールを追いかける希は、ナメックに挑み、やはりこれまで通り、力で弾き返されてしまうけれど・・・、それは、悔しいけれどフィジカルで真っ向勝負しても勝てっこないということ再確認するため。

ナメックの背中をバシバシ叩き、大きな背中をしているナメックの姿をちょっぴり羨ましく思いながらも(?)、ナメックが不気味がるほど上機嫌さを見せる希。

ここまでくればもう大丈夫!
ナメックは、妙に機嫌のいい希に戦々恐々と「何を企んでいるんだ?」と訊ねたら・・・

「華麗なるフットボール」

すっかり自分を取り戻した表情でそう答える希。
この時の希の画というのがすごいいいんですよね~。

1点をリードした江上西は、自陣ゴール前に選手を集め守備固めに。

自分を取り戻した希は、自分のフィジカルの弱さに必要以上にとらわれ、ナメック個人に対抗する意識を強く持ちすぎたことを反省。そして、小さな手の自分でもできることは何かを求め、サッカーを楽しみ、希らしいプレースタイルを魅せはじめていく・・・

ここからの希のプレーが、華麗でワクワクさせてくれるんですよね!

サイドから中央へ走り込むと、テツからの縦パスを受けるフリをしてスルー。
スルーしたボールの先には、タケがいて、タケはしっかりポスト役になってダイレクトで希に落とす(←個人的に、こういうプレー大好きw)。

その落としたボールを、希は左足のインフロントで外から“巻く”シュートを放つ。
けど、シュートはポストを叩く。

そのこぼれ球は味方の下級生が拾い、希は半ば強引にパスを要求。
パスを受けた希は、今度はダイレクトヒールでタケにラストパスを送り、GKと1対1になるけれど、タケのシュートはクロスバー。そのリバウンド、高く浮いたボールの落ち際を今度はテツがダイレクトボレーで狙うけれど、シュートはバーの上。

サッカー描写として、特に希の左足の巻くシュートなんかは、もうちょっと丁寧に描いてほしいところだったなと思うなど、全体的にちょっと荒削りな部分もあるんですけど、希が魅せたアイデア溢れるプレーの描写というのは私は好きですね。

ナメックをドリブルでぶち抜くシーンも見てみたい気持ちはあるのですが、直接的なコンタクトプレーをしなくても、一瞬の閃きで局面を打開していく・・・、そういうプレーもまた魅力的でワクワクさせてくれます。

そして、フィジカルにとらわれすぎて、ナメックとの勝負にこだわりすぎて、本来に自分の良さを見失っていた希が自分を取り戻してくれたことも、読んでいて素直に嬉しく思い読んでいました。監督もなんだかんだいって、希のプレーを見てワクワクしているって描写も良かったと思います(というか、この人自身が一番希のスタイルが好きだろうっていうw)。

あとは、やっぱり希の表情の豊かさがかわいくて魅力的だと思います。

「しょぼくれてる恩田より
怒鳴り散らしてる恩田の方が何万倍も魅力的だよ」

テツは実に良いことを言う。
この希の表情の豊かが、この作品の面白さを大きく支えていると思います。
その上、サッカーに関する描写も良い。もっと読まれてほしいなぁ。

ジャイキリにしても、エンボイにしても、『LOST MAN』にしても、今連載中のもので好きな作品はたくさんありますけど、それらとはまた違った個性の面白さがある作品だと思ってます。

この作品も読めば読むほど好きになっていくなぁ。
残り3回ぐらいで終わってしまうのが本当に残念です。

毎回毎回、私の心を揺さぶってくれる『さよならフットボール』ですが、次回はどんな物語を見せてくれるのか楽しみです。

□ 蹴球少女

結局、作品を通じて一番描きたいことって何なのだろう?
・・・ということを、最近はずっと考えながら読んでいます。

「あの龍洞相手に3点も取って追いつめたんですもの
引き分けになっても勝ちに等しい
みんなよく頑張ったって周りはきっとほめてくれる
そんな風にダマされては駄目よ
今みんなが思い描いているのは疲れがみ出した悪魔のささやき
練習しているときは努力とか根性を叫んで必死にやってきたコトも
疲れてくるとあっさり覆す
疲労が脳への酸素供給を少なくし強固な意志すら壊してしまう
そして妥協するの
ここまでやったんだから充分じゃないか
努力したんだから悔いはないって
でも… そんなのはウソ
どんな上手い言い訳しても結果のない努力なんて無価値だわ・・・(以下略」

純粋にこの部分だけを切り取るといいこと言ってると思います。
・・・けど、これまでの特に連載序盤の頃のリンを見てると、そういうことを言われてもどこか腑に落ちない。

腑に落ちない原因というのは、やっぱり、今のリンがどういう理由で何を目指しているのか、その想いの部分の描写がほとんどなかったからなんだろうなと思います。というか、リンは真剣なんだか本気なんだか(茶化し半分なんだか)、私にはよく分からなかった。

部員の勧誘の仕方もなんだかな・・・と思う部分があったし(結局、本人たちが納得してるならこれでいいんだろうと思いますけど)、結局脅してお金を巻き上げている描写もある(これは自業自得な部分もあったのだけれど)、このあたりに私は結構嫌悪感を抱いていたので、そういうイメージもあるから、なおさらシリアスっぽい描写とのギャップを私自身が受け止め切れてないのかなぁ・・・と感じます。

狙いとしては、ちょっとエッチなドタバタコメディのように見えるけど、実は真剣にサッカーもしてる作品なんですよという、そのギャップにあるのかもしれませんが、それにしてはサッカー描写にいろんなものが足りてないと思いますし、結果としてすごく中途半端になっているように私は感じてます。

ちなみに、若宮先生は、今号から『ラブプラス』の連載も始められていましたが、私は『ラブプラス』のことってよく知らないんですが、こちらの方は素直に面白いと思いました。絵的なものを考えても、若宮先生はサッカーよりもこういったものを描く方が格段に活きる人ではないかと思います。

そう言えば、単行本2巻も発売され、私もすでに読んでるんですが感想はどうしよう・・・。 1巻の時は結局書かなかったし、新連載のものはどういう評価であっても一度は触れておくべきかなと思ってるのですが、この記事でこの作品に対して思うこと言いたいことを言ってしまったので・・・、書くにしても、しばらく間を空けるかもしれません。

タグ : ANGEL-VOICE龍時さよならフットボール蹴球少女

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