アニメ『GIANT KILLING』#04・感想
2010.04.25 23:45
今週もいきます。
ジャイキリアニメの感想です。
アニメ#04では、東京ヴィクトリーとのプレシーズンマッチがキックオフされ、前半王子のゴールで先制し、その直後、あっという間に持田のFKで同点に追いつかれてしまったところまでが描かれました。
原作の13話~17話。
なんと、アニメ4話にしてもう単行本2巻分を消化してしてしまい・・・、原作ファンの多くは同じ考えだと思うのですが、早いよ、展開早すぎるよーというのが正直な感想です。やっぱり、全26話でシーズン前半戦すべてを描き切ってしまおうという構成なのでしょうか・・・。
基本的に、サッカー描写を除き、ジャイキリアニメの出来には概ね満足しています。
サッカーシーンをスピーディーに展開させたがゆえに、結果として全体のストーリーが早く進んでしまったというのなら納得できるのですが、原作のちょっとした笑えるところだとか、そのセリフがあるからそのシーン全体が活きるのにという・・・原作の良さを消してしまうカットによって展開が早く進んでいるという部分があるのには、ちょっともどかしさを感じてしまいます。
この部分に関しては、変なオリジナルエピソードや味付けによってジャイキリワールドが崩壊してしまっているのであれば、これはもうダメだと諦めるのですが、今の状態はそうではなくて、ちょっとした構成のバランスを調整するだけでだいぶ改善できる、何とかできる余地がありそうだと思うので、もどかしいという気分です。
※
さて、今週の見どころは東京ヴィクトリーとのプレシーズンマッチの中でも主にふたつ、椿が躍動したプレーを見せる場面にそのきっかけとなった夜のグラウンドでの出来事、そして、王子が決めた先制ゴールの部分のところかなと思います。
躍動を見せる椿のシーンというのは、最初に原作で読んだ時、本当に胸を熱くさせられたエピソードでした。
実際の動きのある描写の部分、最初に王子が右サイドに流れて椿にヒールパスを落としたスペースに全力疾走してきたシーンとかは・・・やっぱり、まぁ、その、アレだなと思ったのですが(苦笑)、夜のグラウンドのシーンに関して原作と遜色ないレベルで良かったんじゃないかと私は思いました。
夜のシーンの最初の部分、達海がグラウンドに行くまでのシーンはカットされていて、個人的には松ちゃんがすでに酔っ払ってる描写がなかったのは特に残念だったのですが(でも、これはカットでも何の問題もないところですけどねw)、その後の椿と達海のシーンというのは、正直自分の思ってたよりもグッときましたね。
椿が自分の心情を吐露する場面は、テンポもゆったりとしていましたし(以前の達海の言葉もこれぐらいゆっくりしゃべらせてほしかったんだ・・・)、気持ちというのがより伝わってくるものがあったんじゃないかと思います。
で、そこからの達海のチキンである椿のことを否定せずに(←ここが非常に重要なところだと思う)、ひとつひとつ言葉をかけていき・・・
「お前ん中のジャイアントキリングを起こせ」
と、最後は締める。
やっぱり、このシーンはアニメで観ても良いなーと思います。
途中、「10回のうち9回はヘマをするが・・・」の場面ところでの、セピア調の1枚画もカッコ良かった。1話にもありましたけど、ああいう1枚画はジャイキリアニメの好きな演出のひとつですね。今後もプレーシーンの中で、もっと上手く取り入れてほしいなと思ってたりします。
ただこの場面でひとつ不満があるとするなら、「コンプレックスのある奴は強いぜ」のセリフがカットされていたことでしょうか。
んで、ここからは2つ目の見どころにつながっていきますが、石神からボールを受けた(ここでの「ナイス石神!」というパスカットした場面がなかったのが残念だー)王子は再び右サイドに流れマーカーの三雲を引きつれ、中央に椿の上がるスペースを作る。
その空いた中央のスペースに王子がパスを出し、パスを受けたドリブルで疾走する椿に、本当に止めなければいけないのはあいつだと三雲が王子のマークを捨て椿にチェックへ行った瞬間、フリーになった王子へ椿からラストパスが送られ・・・
「哀れな三雲(ミック) あんなに忠告したのに」
王子がボールをゴールへと流し込みETUが先制・・・
このシーンは、きっと私だけじゃないと確信してますけど、来たぁーーーと思いましたね(笑
王子のシュートの軌道はどう見ても、ゴールの右上隅に決まる感じじゃないだろう・・・なんてことはどうだっていい。あの王子の名言と華麗にゴールに蹴り込むシーンはアニメで観ても素晴らしいものでした!
いやぁ、それにしてもアニメの王子は声の人も含めていいわー。
今後も見せ場のあるシーンも楽しみです。
※
あとは、箇条書きにて。
- 円陣を組むシーンでの黒田の王子への視線というは、アニメ派の方にはあれは自分がキャプテンマークを巻くことが出来なかった嫉妬から来るものであるということを知っておいてもらいたいですw
- サッカー描写。シュートシーンのスピード感などはいいと思うんですけど・・・まぁ、全体的にやっぱり微妙だと思う。従来のサッカーアニメとの比較では何も悪くはないんですけが・・・。このへんは、大きな改善の余地は期待できなさそうなので、今後は基本的にあまり触れない方向でいこうかと・・・。ただ、サッカーアニメってどうやれば臨場感のあるサッカー描写が表現できるんだろうなぁ?・・・ということは考えてます。
- 夜のシーン、ひとりでボールを蹴る椿は、もっと痛い子っぽさがあっても良かったのかもw
- 「半べそて… いくつだよ…」の部分は、逆にカットして良かったのだろうと思う。
- なぜ、夜のグラウンドでの達海の言葉を思い出すプレー中のシーンでは、「ジャイアントキリングを見せろ」に変わってしまっているのでしょうか?
- 改めて思うのですが、adidasのロゴが不自然に潰れてしまってるのが何とも・・・。
- 持田はアニメでもいい個性が出てるなー。
- 椿の足を蹴る持田のシーンは、あんなにも露骨だったんだなぁと。
- 持田もセリフと椿を撹乱する動きの描写のカットがあったのが残念だー
- アニメでの城西のセリフの少なさに泣いた
- ベンチでのシーンなどでは、サポの音声がなくなってしまいますが、そういうシーンでもピッチの中ではプレーが展開されてたりしますし、音量を絞っても音声そのものは残した方が臨場感が出そうに思う。・・・のですが、あまりいろんな音がごちゃごちゃしちゃうのは、アニメ的には良くないのでしょうか?
- 吾郎さんの、(ETUの7番の系譜)椿と達海を重ねてるセリフがカットされてたのも残念な気がする。
- 持田のフリーキックのシーン、杉江のセリフが「持田“です”」に変わっていたのはなぜだろう?
- あの・・・緑川のFKに飛び付こうとする時の声は・・・なくて良かったかも・・・というか、ちょっと吹いてしまいます。
全体的に○○がカットされたのは残念だー的なコメントが我ながら多いと思うので、そういう部分は別にまとめた方がいいのかなぁ。
※
さて、続く#05も東京ヴィクトリーとのプレシーズンマッチの様子が描かれていきます。
次回予告にもある通り、あのお方が見せ場を作ってくれます。
この場面もまた原作で大きな支持を受けている、見ていて本当に熱くさせてくれる部分なので、アニメでそのシーンをどう表現していくの楽しみです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
はい、了解しましたー。
試しに来週、カットされて残念だーな部分をひとつにまとめてみようと思います。
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今回もモッチーの
「キーマンは王子様じゃないスッよ」がなかったよ~