アニメ『GIANT KILLING』#01・感想
2010.04.05 21:29
いよいよ『GIANT KILLING』のアニメが始まりました。
本来このブログは、アニメを取り扱う所ではないのですが、大好きなジャイキリのせっかくのアニメ化したんだから・・・ということで、新たにカテゴリーを作って感想をつらつらと書いていこうかと思います(ただし、原作の記事のように気合入れて書くようなことはありません)。
私はアニメをまったく見ないわけではないですが(今だとサッカーマンガつながりで『イナズマイレブン』見てます)、特別にアニメファンというわけではありませんし、アニメ関連の知識にはかなり乏しいです。
あくまで、私は原作の1話を読んで一目惚れしてしまった、生粋の原作『GIANT KILLING』ファンという視点ということを、アニメ化がきっかけでこのブログを訪問された方はそのあたりをご理解の上で(このブログをいつも読んで下さってる方には今さら言うまでもありませんねw)、この先読み進めていただければと思います。
ジャイキリアニメは、BSでの放送ということなので(いつかは地上波放送されるといいですね)見れない環境の方もいらっしゃるので、記事はたたんでおきます。続きを読むよりどうぞー。
ジャイキリアニメに関しては、アニメ化が決まった当時に、“ジャイキリのアニメ化について思うこと”という記事を書いているので、興味があればそちらも併せて読んでみて下さい。
アニメの#01は、原作1話のイングランドでのエピソードを大幅にカットし、2話のクラブハウスでのシーンから始まっていました(プロローグ的にイングランドでの描写ありましたが)。そして、3話の終わり、30m走の結果を受けて達海組を結成し、紅白戦を行おうとするところまでが描かれていました。
始まる前は楽しみ半分不安半分という心境でしたが、いざ始まったアニメを見てみると、(試合シーンでの動きのある描写についてなど何とも言えない部分もありますが)画面から伝わってくる世界観や雰囲気というのはなかなか良いなぁと思いました。
アニメ化を知った当初は、これまで3年ちょっとされてきた中で築いてきた自分の中のジャイキリの対するイメージが壊れてしまわないかと、楽しみな反面、原作が好きすぎるがゆえに恐れを抱いている部分もあったのですが、いざ始まったアニメを観てみると、そういう負のイメージはまったくと言っていいほどありませんでした。
むしろ、画面から伝わってくる世界観や雰囲気というのはなかなか良いなぁと思いました。試合シーンでの動きのある描写についてなど何とも言えない部分もありますが、アニメ#01の出来栄えには概ね満足しています。
オープニング曲も、私はすごく気に入りました。
イントロ部分からテンポアップしていくところがいい感じです。
アイリッシュ・パンクを持ってくるというのは、ツジトモ先生の提案だったという話を聞いたのですが、ジャイキリのオープニングとしてハマっていると思います(私の中のイメージだと原作1話の雰囲気にマッチしているという印象)。
なんだかんだ言っても、動いているジャイキリのキャラたちを見て、「あぁ、本当にジャイキリがアニメになったんだなー」と、感傷的な気分に浸っていました(笑
ただ、アニメ版のストーリとして、原作の1話、イングランドでのエピソードがほぼまるまるカットされてしまっていたことは残念に思います。
私自身、原作の1話が一番好きというのもあるんですけど・・・
原作1話には“ジャイアントキリング”の魅力が凝縮されていると思いますし、主人公・達海猛のETUへの想いというのも言葉としては描かれてないけど、それを感じ取れる描写もあるので、個人的にはそのあたりをアニメで見てみたかったです。
イングランドでのプロローグ場面から切り替える時、「ジェームス! ベラミー! GO!!」のカットがそのままありましたけど(アニメ内では、「いっけー!」と日本語になってましたが・・・)、あの部分の絵はすごく良かったと思いますし、もし原作と同じ流れであの場面を見ていたら、きっとゾクゾクッと鳥肌立ってただろうになーって思うと、やっぱり惜しい気がします。
どちらにしても、アニメのジャイキリは原作の進行上、中途半端なところで話を切らざると得ないと思いますし(そのへんは、先を見てみないと何とも言えないのですが)、どうせ2クールやるのですから、#01はプロローグとして思い切ってイングランドでのエピソードをまるまるやってしまっても良かったんじゃないかなーって気もしました。
ですが、原作を知らない人のことを考慮すると、舞台となるETUとその背景の全体像を足早に理解してもらえる今回の描き方の方が、客観的に考えるとこれで良かったのかもしれません。そのあたりは、原作未読の方がどう受け取ったのか・・・。もし原作が未読で、ジャイキリに興味を持たれた方は、そのあたりのエピソードについては是非とも単行本でで読んでいただければなと思います。
それと、アニメ化された上でもうひとつ残念だったのが、ETUのユニフォームの袖のラインが・・・
うん、まぁ、このあたりは、大人の事情ってことで、しょうがないですね。
※
個人的に、ジャイキリがアニメ化されるにあたって、一番心配しているのが試合シーンでの動きのある描写の描かれ方。
これについては、実際に紅白戦の模様が描かれる、#02を見て考えてみます。
『GIANT KILLING』は、ツジトモ先生が描臨場感溢れる試合描写が魅力のひとつで、そのあたりをアニメでどのように表現していくかとのいうのは注目ポイントだと思ってます。
例えば、これが『イナズマイレブン』のような必殺シュートが飛び交うような少年マンガなら、デフォルメされてたりしても特に気にならないんですけどね。重要なのはサッカーの再現性ではないですから。しかし、ジャイキリの場合は比較的原作のタッチに近い絵で描かれていて、かつ、リアリティ路線サッカー描写の作品。実際にサッカーシーンを忠実に再現していくのはかなり困難だと過去のサッカーアニメを考えてもそれは十分に分かっているんですが、それでも、ジャイキリなだけにきちんと再現されていてほしいと、つい願ってしまう。
#01を見た感じだと、正直、椿と村越が走っているシーン、特に村越が椿の足の速さを実感しているシーンの表現は「これはちょっとないな・・・」と思ってしまったのですが、その他イングランドでのシーンや子供たちがサッカーしてるシーンあたりは、そんなに悪くなかったように見えます。完璧を求めようとすれば、何もないわけじゃないですが、正直元々過去のサッカーアニメにおける負のイメージの方が強かったので、現状では大きな不満は感じてないです。
まぁ、とりあえず、ジャイキリアニメでは地平線が見えるほど広いピッチを延々とドリブルするようなシーンはなさそうで安心した・・・、ぶっちゃけるとそれが本音だったりもします(笑
※
キャラの声についてなのですが、達海の声については、見ていると結構賛否分かれているような印象がありますが、私は自分のイメージからアジャストできる範囲内だったというか、もうあの声が定着してしまいました。むしろ、自分が以前どんな脳内ボイスで達海のセリフを読ませていたのか忘れてしまったという・・・。
他のキャラについても、ほとんどはすんなりと受け入れられたという感じです。
ただ、松ちゃん(ETUのコーチ)と、吾郎さん(八百屋の主人)のふたりだけは、どうにも自分のイメージとのギャップが大きく、慣れるまで時間がかかってしまいそうです。
ちなみに、松ちゃんと永田副会長の声の人は同じなのかと思ってました。
そう思ってたのは、私だけ・・・?
※
あとは、箇条書きにて。
- オープニングでの隅田川スタジアムがガラガラすぎる・・・。
- オープニングで、引いた画面での試合シーンでの選手の動きがウイイレのように見えてしまうw
- 字幕の演出は良かったと思いますが、これを見ると子供向けを想定したものではないんだなと改めて思う。せっかくなら、字幕のフォントはもっとこだわってほしかった気も。
- 子供たちのシーンはかわいく描かれていたと思う。
- 時々キャラの顔がデフォルメされるところはわりと好き。
- 有里がお茶をかけたのがアニメだと副会長だけになっていて笑ってしまった。
- 「たっ… 達海ーっ!!」の部分は、副会長だけじゃなくてみんなで言ってるものだと思って、これまでずーっと読んでたw
- コーチ陣の着てるウェアがいいなー。
- エンディングも演出含めていい感じ。
- エンドロールで石神が石上となっていたのが残念・・・アニメはこれで押し通すんでしょうか?
- 石浜がしゃべってるシーンを見てなんか感激。
※
・・・とまぁ、好き勝手につらつらと書かせていただきましたが、アニメを観た皆様方はどのように感じましたでしょうか?
私は原作をよく知っているので、すんなりとジャイキリアニメの世界に入っていけましたが、同じジャイキリファンはもちろん、『GIANT KILLING』に関する予備知識がない方がどのような印象を抱いたのか・・・といったところも気になっています。
とりあえず予定されている残り25話分、今後も自分なりに好き勝手に感想を書かせていただきますが(苦笑)、何と言っても好きなジャイキリのアニメ化、原作のファンとしてジャイキリアニメを応援していきたいと思ってます。
その結果、地上波でも放送されるようになったり、2期が制作されるようになったり、原作を好きになってくれる人が増えたり、Jリーグに興味を持ってくれる人が出てきてくれれば、私としては最高さ!(笑
ということで、これから半年間(もしかするとそれ以上?)、ジャイキリアニメを楽しんでいきましょう。
来週以降の更新について、一応予定としては、朝のBShiの放送を見て感想を予め書いておいて、夜のBS2での放送直後ぐらいに書いたものをアップするという形を考えています。
あくまでうちはサッカーマンガのブログで原作の方がメイン、アニメの感想の方は、なるべく簡単に書いていきたいと思っていますが、こちらの方もよろしくお願い致します。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
原作読んでるとメインもバクスタも
結構人が入っているような印象を受けるのですが、
観客動員は8000人を割り込んでるとあるので、
実際にはアニメのイメージに近い感じなんでしょうね
(ちょっとガラガラすぎる気もしますが)。
あのオープニングは、見てるとテンションが上がってきます。
アニメのジャイキリも私たちをドキドキワクワクさせてほしいですよね!
「原作を知らない人のアニメへの感想はどうなのかなあ?」と書いて
ありましたので、「そういうひとり」としての感想です。
5月5日の連続5回分を録画して後日見たのですが、それ以降、ほぼ
毎日繰り返し見る始末、さらには一週間が待てずにコミックを取り寄せ、
さらにはサッカーにはとんと無縁のわたしが「プレミアリーグ」の試合を
BS1で見てしまうほどに。
自分でもあきれ果てているところです。(いえ、仕事はちゃんとしていますよ^^;)
とにかく、そういうほれ込み方をさせられてしまったアニメでした。
原作も楽しみです。第1巻を見よ!とのことでしたので、特に念入りに
読ませていただきます。
コメントは書かなくても、時々、こちらに寄らせていただきますね。
とても素敵な文章だなあ、と思いながら拝読しましたので。
それでは、失礼致します。
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そのかわりゴール裏はぎっしり。
アニメもわくわくさせてくれそうです