今週の『GIANT KILLING』#145
2010.01.07 23:29
2週ぶりの今週のジャイキリですが、すべてやるには時間が中途半端になってしまうので、とりあえず感想のみアップしておきます。1月8日23時41分頃、更新しました。
10年前の東京ダービーは、達海の2ゴールでETUが逆転勝利!
その活躍ぶりに(もちろん、これまでの代表でのプレーを考慮されているでしょうが)フル代表の監督でもあるフェルホーフェンが達海に強く期待を寄せる発言をしていました。
そんなフェルホーフェンの発言を受け、スポーツ新聞は、成田に変わって新しいエースになる男として達海のことを大きく取り上げています。その余波で、ETUの練習場にも人がたくさん集まっている中、今週号は始まっていきます。
練習を観に来る人々が急に増えたことについて、話をしている横山(6番)と狩野(17番)のところに、なにやらショックを受けたような表情で話しかけてきた松本(10番)。
松本は、練習(というか、達海)を観に来た女の子2人組に、ETUの選手としてではなく実質パシリのように扱れ、そのプライドが酷く傷つけられている様子。
ですが、東京ダービーでの達海の活躍ぶりと、フェルホーフェンの発言、メディアでの取り上げられ方を見れば、ミーハーな人も含めてファンの注目を集めてしまうのは仕方のないこと。
ただ松本としては、東京ダービーでの達海の活躍は確かにすごかったけれど、今までだって十分すごかったし、もっと早くから評価されても良かったのではないかという旨の発言をします。
その意見に2人も同意し(変な人という部分も付け加えられていますが)、自分たちも達海に負けないように頑張らなければならないとの気持ちを持ったところで、この話はキレイにまとまります。
・・・が
別のところでは、松ちゃんが達海目当てのギャラリーたちを相手に、苦戦を強いられていました。
※
場面は変わりまして、“このみん”という名のお好み焼き屋での話。
怪我により練習を休んでいたもののスポーツドリンク・ダイナモのCM撮影に参加していた達海と、元チームメイト(?!)の後藤が一緒にお好み焼きを焼いていました。
フェルホーフェンから大きな期待が寄せられていたものの、結局は怪我の影響で代表を辞退することになってしまった達海。そのことを心配し、後藤が達海を誘ったそうですが・・・、達海はいつものマイペースな達海でした。
達海は、チームメイトが次の試合に向けて準備している時に、自分はCM撮影をしている(チームのために何もできない)という現状に不満を抱いているようです。
しかし、後藤は、CM出演だっていい宣伝になるし、クラブのためになることをしているんだと達海をなだめます。そして、もし、それが達海にとってマイナスも働くようなことになるとすれば、笠野さんが何とかしてくれるだろうとも。
後藤は、自身が京都へ移籍することになった時の話を例に挙げ、選手の目線で物事を考えてくれる笠野GMのことを信じろ・・・
「あの人となら お前にとって一番のことを共に考えてくれるはずだ」
と、先輩としてのアドバイスを達海に送ります。
「はっ んなこと敵のお前に言われたくないよ」
と、達海に返されてしまいますが(笑
※
場面は変わり、ETUのクラブハウスでサッカー雑誌の達海の記事を読んで、ひとり物思いにふける笠野さん。 世界のトップクラスにも十分通用するレベルまで来ている・・・と考える達海の今後をどうするべきか。
しかし笠野さんは、余計な考えはひとまず捨て、優勝も狙えるいい状態である今年のチームに勝負を懸けようと強く決意します。
・・・と、ここで、梨田という記者から、イギリスからの国際電話がかかってきていることを、ETUの女性広報(?)が伝えに来ます。
電話に出た笠野さんは、親しい間柄であると推察される梨田氏から、ある噂話のことを訊ねられます。噂話など知らない笠野さんは、梨田氏からその内容について聞かされます・・・
「イングランドのクラブが…
達海を獲りたがってる……!?」
あくまで噂話とはいえ、唐突な話を聞かされたところで、今週はここまでとなります。
■ 私的雑感
今週のジャイキリは、東京ダービーでタッツミー大活躍後のETUの練習を描いた序盤、例のスポーツドリンクのCM撮影に臨んだ後のタッツミーとここでようやく過去編初登場の後藤さんとのやり取りを描いた中盤。そして終盤は、東京ダービーでのタッツミーの活躍に想いを馳せるかっさんを描いたものになっていました。
今週は、話の順番通りに書いていこうかと思います。
※
日本代表監督の名前は、フェルホーフェン監督(つづりは、Verhoeven・・・?)。名前からして、オランダ人でしょうね。・・・というか、フェルフォーセン(※ピクシーの前にリアル名古屋の監督していた人)と間違えてしまいそうだ(笑
※
先日の東京ダービーでのタッツミー大活躍、そして、先程のフェルホーフェン監督の発言もあって、ETUの練習場は、タッツミーを一目見ようと大勢の人が。
それにしても、松本さん・・・、これは酷い酷すぎる!
漫画の中の1コマなので、松本さんの扱いの酷さの部分だけをネタとして素直に笑っておけばいいんだと思いますが(これはこれで普通に笑える)、個人的には、松本さんに話しかけてる女の子2人組の態度そのものも酷いものがあると感じて、そっちの方が気にかかってしまいました。
急に人が増えれば、こういうことも起こりがちになるとは思いますが、みんなタッツミーのことが大好きなのは分かるのだけれど、やっぱり最低限の観戦マナーについてはそれぞれが考えほしいなと思います(これは、何にでも言えることですね)。
あと、松ちゃんは、いつ見てもやっぱり松ちゃんなので、見ていて和んでしまいます(笑
それともうひとつ、今週号で会話をしてるETUの選手3人は、パッと見ただけだと誰だか見分けがつきにくいから困ってしまいます。いや、正直に言うと、松本以外の2人は、どっちがどっちだか分からなくなってしまうことがあります。
右が6番の横山(キャプテン)、中央が10番松本、左が17番狩野。
忘れないように、しっかりと覚えておこう。
※
ここにきて、ようやく過去編初登場の後藤さん。
いや、何と言うか、最初に後藤さんのヘラを持つ姿があまりに似合いすぎて、一瞬、もう現役を引退してお好み焼き屋の経営でも始めたのかと思っちゃったじゃないですか!(笑
ETUに居ないのが残念ですが、それでも京都(U-31と同じ名称なら、京都パーラメント)で活躍しているようで何よりです。この当時の後藤さんは29歳ですからね。現役を退くにはまだ早い。この後、きっと再びETUに戻ってプレーしたんだと思います。
で、この移籍のきっかけとなったのは、かっさんの一言があったからこそ。
自身の経験則からも・・・
「何かあったらさ 笠野さんを信じろよ達海
あの人なら お前にとって一番のことを共に考えてくれるはずだ」
と、タッツミーにアドバイスする後藤さん。
このシーンを見て、何とも言えない切なさがこみ上げてきましたね・・・。
もちろん、それは先の展開を思ってのことです。
かっさんは確かに選手の立場を考えて、真摯な言動をする方だと思います。けど、かっさんだって人間ですし、決して神様じゃない。そのすべての言動が正しいとは限らない。でも、後藤さんやゴローさん(タッツも含めてもいいかもしれない)に対する信頼は、少し過剰になってしまっているのかなとも感じてしまいます。
現にタッツのためにどうするべきか、かなり葛藤しているように見えます。
かっさんのそういう気持ちが見えるから、余計に切なさが募ってきますね・・・。
結果としては、やはりイングランドのクラブから正式オファーが来て、かっさんが悩んだ末タッツミーに移籍を薦め、タッツはETUを去るんだと思います。それは、正式オファーが来てすぐなのか、シーズンが終わってからなのかも気になります(怪我の具合も気になりますね)。
そして、タッツミーが去るから、移籍を薦めたかっさんと対立色が強まり、津川会長もETUを去ってしまう・・・そんな展開になっていく線が強くなってきたかなと思います。
ここからは、まったく楽しくない展開になってしまうと思われますが、これもETUというクラブのひとつの歴史として(すべてが楽しいことばかりではいられない・・・)、経過を見守っていきたいです。
※
さて、来週以降の話ですが・・・。
かっさん自身の元に正式なものは届いていないけれど、タッツミー獲得を狙うイングランドのクラブがあることが発覚。話は大きく動きそう。
過去編もいよいよ大詰めを迎えようとしてますね。
ここから、どういった経緯(描かれ方)でタッツミーがETUを去ることになるのか。その先の展開から目が離せそうにありません。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
昔のETUの選手達
コメントありがとうございます。
松本さんがFWだというのは、私も同意です。
「いや会長… 達海はFWじゃないですし」
と言ってたのも、見てみたら松本さんでしたし、
さり気なくFWとしての自分をアピールしてたのかもしれません。
そう考えてしまうと、ますます不憫だー・・・
横山&狩野の2人は、髪型で違いは分かるんですけど、
記憶があやふやで、一度に出てくると混乱して
ごちゃごちゃになってしまうといった感じでした(苦笑
でも、もうバッチリインプットされったので大丈夫です。
すごく良く似た兄弟の選手の話は、
『シュート!』出てくる高橋兄弟のマジックシザースの
話をふと思い出してしまいました。
背番号も6と9で紛らわしいとか何とかって言ってた記憶があります(笑
当時のETUのキャプテンが持ち回り制だったかどうかは
気になるところですね。
ただ、これ以上過去編でETUの試合はなさそうなので、
真相を究明することは、できないかもしれません。
クロは、陰キャプがとっても似合ってると思いますが、
一度ぐらいは本物を巻かせてあげたい、
本物のキャプテンマークをつけてる自分の姿を見て
ニヤニヤしてるクロの姿が見てみたい気もします(笑
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10番松本さんは#136で津川会長がCMの話をした時も酷い扱いを受けてた気がします。
東京V戦見ると松本さんのポジションはFWだと思うのですが、
津川会長はそのFWの松本さんにではなく、FWじゃない達海に対して「ゴールを決めろ」でしたから。
(もちろん「ゴールなら誰が決めたっていいのがフットボールだ」(by達海)ですけども)
松本さん不憫……でも田中君からのクロスは決めて欲しかったな……。
横山さんと狩野くん、そんなに見分けつきにくいでしょうか?
髪型はけっこう似てますが(でもちゃんと微妙に違う)、
17番狩野くんは一重で垂れ目で、6番横山さんは二重瞼、と
しっかり描き分けしてあるので、この2人が一緒にいるコマを見ると、逆に、
たまにはすごく良く似た兄弟の選手とかそっくりな一卵生の双児の選手とかが出てきても
面白いのになーと思ったりします。
東京V戦では横山さんがキャプテンマーク巻いてましたけど、
湘南戦の時は松本さんが巻いてましたね。
湘南戦には横山さんは出場しなかったのかそれとも途中交代したのか、
あるいは当時のETUは試合ごとにキャプテンマーク持ち回りだったり?
もしそうだったら陰キャプがうらやましがりそう(笑)