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サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の『GIANT KILLING』#141 

2009.11.26 23:18

最新単行本13巻は、来年1月23日発売で決まりのようです!
まだ、2ヶ月ぐらい先の話ですが、恐らくジャイキリ史上ファンを一番大爆笑させた(させる)であろうあの話が収録されている巻なので、発売が今から楽しみです。

ぼちぼち年末モードでいろいろあったりするので、更新の時間が遅めになったり、文章量が減ったり、場合によってはモーニング発売日当日更新ができないこともあるかと思いますがご了承ください(それでも、去年までよりはかなりマシだと思います)。

※今週はいつもよりネガティブ分が多めです

今週もETUの過去編です。
10年前の東京ダービーが引き続き描かれていきます。

後半開始早々、同点ゴールこそならなかったものの、達海の魅せたスーパープレーに大きく沸いた隅田川スタジアム。まだ、その余韻が残っている状態で今週号が始まっていきます。

・・・

まだどよめき続けるスタジアム。
たったワンプレーでスタジアムの雰囲気をガラッと変えてしまった達海。

成田は、達海のプレー、備わっているエースとしての優れた資質を認めつつも、その自覚が今ひとつ足りないことに思うところがありながら・・・話は成田の回想シーンへと移っていきます。

場面は、日本代表の合宿で行われている紅白戦の場面。
成田と達海は同じチームでプレーしています。
(余談ですが、相手チームには11番のビブスを着けたケン様の姿も!)

ゲームの途中でプレーを止めたコーチは、マークを外してパスを要求していた成田に縦パスを出さず、サイドにボールを振った達海のプレーの対して厳しく注意します。

「これはクラブチームの練習じゃないんだぞ!
日本代表の合宿なんだよ!
短期間でチームの意識を統一しなきゃならないんだよ!
日本のエース…
ゲームメーカーは成田なのはわかってるだろ
成田が上手く試合を組み立てられるように
フォローしていくのが今の役目じゃないのか!」

と、主張するコーチ。

「じゃあ 成さんが止められた時はどうすんの?」

・・・と、反論を始める達海。

達海は、成田を見てなかったわけではなけど、マークがきつそうだったから、攻撃に時間をかけてでもサイドから崩した方がいいと判断してのプレーでした。さらに達海は、実戦で厳しいマークを受けている時であっても、成田を活かすために動くのが正しいのかと問います。

この達海の発言に、一瞬周囲は静まり返ります。

そして、紅白戦に参加してるひとりの代表選手は、この達海の発言に対し、「成さんのことバカにしてんのか?」と怒り始めます。

「今まで代表の試合見たことねえのか!?」
「このチームのチャンスは成田から生まれてんだよ!!」

それに対し達海は・・・

「だからさー
攻めの型があるのは大事だけど
それに依存するのは危険なんじゃない? って言ってんの
だって
試合ごとにキーマンが替わるようなチームのほうが強いし面白くない?」

と、反論します。

成田を活かせない時は、成田が誰かを活かすようにするなど・・・
代表の選手たちはみな高いスキルを持ち合わせているのだし、臨機応変に戦えるチームを目指せばいいのではないか・・・というのが達海の主張です。

「エースだからって成さんに頼り過ぎてたら… 成さんだって大変だよ」

さらに達海は続け、成田に同意を求めますが、成田は何も答えられずにいました・・・。

そんな新人ながらも物怖じせずに、堂々と自分の意見を言う達海に、コーチは、そういうことは監督が決めるのであって、代表に選ばれたばかりの奴が生意気言うんじゃないと怒鳴りますが・・・

この件が起こって以降、成田の調子が悪い時には、自然と達海にボールが集まるようになっていったとのことです(もちろん、それには達海がそれ相応のプレーを見せたからでしょう)。

・・・と、ここで成田の回想シーンは終わります。

話は試合に戻り、成田はETUディフェンス陣の隙間から絶妙なラストパスを東京V11番・小秦に通しETUがピンチ迎えます!

しかし、小秦は、シュートをGKにぶつけ、ETU側から見れば大助かり。
そして、今度はピンチから一転、ETUのチャンスへとなっていきます。

相手のマーク2枚を背負う達海。
成田は、その状態でもボールを受け、自ら仕掛けゴールを狙いに行くとするのなら、理想を口にしながらも、所詮は自分と同じ“ピッチ上のすべてを支配したい”と思ってる男なんだ・・・と、ひとり勝手に考えていますが・・・

成田の考えとは違い、達海は、受けたボールをシンプルにワンタッチではたき、自分がマーク2人を引きつけておくから追い越して行ってと、味方に指示を出します。

東京Vのディフェンス陣は、決定機に絡んでくるだろうと達海を強く警戒していますが、その達海はむしろ自らポジションを下げています。そうすることで、自分についているマーク2人をセンターサークル付近に留まらせ、ゴール前の東京Vディフェンスの枚数を減らすつもりのようです。

ボールを受けたETUの10番・松本は、達海に言われたことを思い出しながら、逆(右)サイドのETUの9番(ロナウドじゃない方の外国人選手)にパスを通します。

ボールを受けた9番の選手は、そのまま中央に折り返し、そこには17番・狩野が走りこんでいきます。・・・と、ここで達海の声が飛び、シュートは打たず、左サイドフリーで走りこんでいた8番・田中へパスを送ります。

大きく左右に揺さぶっておいて、最後は、その田中がシュートを狙いますが、東京Vのディフェンダーがスライディングで止め、惜しくもゴールならず。

ゴールが決まらなかったのは残念でしたが、チームでいい攻撃の形を作れたことで、楽しさを感じ始めてくる達海。

そんな達海の姿を見て、成田は何を思うのか・・・
といったところで、今週はここまでとなります。この続きは、また来週!




■ 私的雑感

今週は、成田の回想による代表でのタッツミーの姿を映したシーンと、ETUのチームとしての攻撃が機能し始めた場面が描かれていました。

・・・

代表に行ってもタッツミーはタッツミーでしたね(笑

先輩に対しても、コーチに対しても、物怖じせず堂々と自分の考えを口にするタッツミーの姿に笑ってしまいました。

タッツミーの発言は、あくまで理想論で、口で言うほど簡単でなことはないですけど、その後監督に試合に使われ、チームメイトたちの信頼を得ていくんですから、それに相応しいものをプレーで示していったってことなんだろうと思います。

あと、今回読んでいて思ったのが、タッツミーが代表の監督をやりたくないと考えるようになったは、メガネをかけたコーチ(なんとなく、“あの人”に見えてしまうのは気のせいでしょうか?)とのやり取りに原因があったからのように思えてなりません。

それと、ビブスを着た5番(微妙にナッツっぽいw)の8番の選手は、度が過ぎた成田シンパなのかもしれないですが、見ていて何だかなぁ・・・と思いました(これは、作品側の描き方に対する不満)。

成田は、今号を読んでいて、タッツミーに強い対抗意識を持っている理由が分かりました。彼は、周囲に頼られる絶対的なエースで居続けたいわけですね。だから、タッツよりも上であることを証明し続けなければならない。タッツとは正反対の価値観。逆を言うと、タッツには、エースとしての資質が備わっていることに対する自覚がなさすぎるとも思います(成田はその部分に思うところがあるように見える)。

ETUの攻撃シーンでは、タッツミー自らは攻め上がらずセンターサークル付近に留まることで(マークも留めておくことで)、味方の選手を活かしていましたが(このプレーそのものは良かったと思う)、それでもタッツミーの存在が目立ちすぎているというか、もうひとつ他の味方選手たちがキャラとしての魅力に乏しいのが残念な気がします。

他の選手たちだって、立派なプロ、個人事業主なのですから、タッツに頼るばかりではない彼らのもっと自立心を持ったプレーというのが見てみたいですね。まだまだ他のキャラたちは躍動してないと思います(というか、それができないから、タッツが抜けた後大変なことになるのか・・・)

この試合はタッツミーと成田を中心に描かれていて、それはそれで悪くないと思っていましたけど、総合的に見るとやはり、複数のプレーヤーたちの思いが折り重なって描かれていく、(ジャイキリワールドの)現在の試合描写の方が数段好きだなと今では感じています。

とはいえ、まだ試合は終わってないですし、ツジトモ先生の描くゴールシーンは非常に魅力的なので、今後の展開に期待したいです(過去編の肝は東京ダービーではないと思うので、このへんは、もう少しテンポアップさせていいような気がします)。

あとは箇条書きで。

  • 4ページ目のサ○エさん風のサポが気になってしょうがないw
  • ジャイキリワールドでは、JFA→FJAなんですね
  • ケン様ーー。1コマだけしか写ってないけど、代表に居てくれて嬉しいよ!
  • 10年前のユニフォームはミズノ製ですが、やっぱりあのテカテカしてるやつなんだろうか・・・と考えてみたり

さて、来週以降の話ですが・・・
そろそろ同点ゴールが来るかなぁと思ってます。

チームとして攻撃の形が作れるようになり始めたETUですが、最後はタッツミーが決めてくるだろうと思うので、どんな形でゴールを決めてくれるのか楽しみにしていようと思います。

タグ : GIANT-KILLING

コメント

 

> ビブスを着た5番(微妙にナッツっぽいw)の8番の選手は、
> 度が過ぎた成田シンパなのかもしれないですが、見ていて
> 何だかなぁ・・・と思いました(これは、作品側の描き方に対する不満)。
ナッツっぽいw5番の方はわからないですけど、
8番の方はヴィクトリーの選手で、東京ダービーにも出場してますね。
(#139の12頁で姿が見られます)
成田と同じチームに所属してて、日頃から成田の力を見てるでしょうから、
『成田シンパ』になってもそれほどおかしくないんじゃないかなーと思いました。

 

十年前だとケン様は30歳、ビブスを付けてたって事は控えですか(悲)当時の所属チームが気になります。

ドリさんの姿は確認できませんね。当時は23歳で清水に所属していたはずですが。代表では達海と入れ違いかもですね。

 

>名無しの方

コメントありがとうございます。

あぁ、なるほど。
チームメイト(成田シンパ)って考えると、ある程度納得できます。

彼らは、タッツミーに言ってること(私は正しい疑問だと思う)に対して、
あまりに的外れなことを言っているように感じられて・・・
あの発言は、代表選手としてどうなんだろうかと思うところがあったので。
(成田を立てるにしても、もう少しいい描き方があったのではないかと)

毎週細かく読んでいるつもりでも、
自分ひとりの視点だとどうしても気付かない(気付けない)部分も出てくるので、
また何かありましたら、ご意見下さると嬉しいです。

・・・それにしても、ナッツっぽい人は誰なんでしょうね?(笑

 

>こうじさん

コメントありがとうございます。

ケン様は、東京Vにはいないですしね・・・
山形にもいなさそうですし・・・(プロクラブですらなかったはず)
海外(クロアチアあたり?)にいるのかもしれません(笑

ドリさんは、大卒だとするとルーキーですから、
代表にはちょっと早かったのかもしれないですね。
代表のユニフォーム(ウェア)を着たドリさんの姿も、
一度でいいから見てみたいですね~。
今からでも遅くはないと思うので、代表入りを狙ってほしいです。

 

自分ももう少し過去編の個々の選手の描写が見たいですが(松本や狩野、田中、今は居ない外国人のロナウドら)過去編は現在へ繋がるエピソードの一つなのである程度サクサク進むのは仕方ないかもしれませんね

それに達海が抜けて暗黒時代に入ると抜けてしまう主力選手達かもしれませんからね…(村越の話からだとすぐ2部落ちしたようだし)

だからこそ、この試合、その後の「ミスターETU」村越が途中出場で活躍!という場面はないかなーと思っているんですが…終了間際で達海のアシストから同点もしくは逆転ゴール!とか。(確か、1巻に村越が全盛期のETUでゴール決めているシーンがあったので…)少しでもその後への明るい話題が過去編で見れたらなと考えています。

長々とすみませんでした。

 

ふれてぃすたさん、こんばんは。
2009.11.26 23:37のコメントをした者です。
ナッツっぽい選手、気になりますね(笑)

ふれてぃすたさんと同じく
5番&8番の言い分自体はピントがずれててなんだかなーと思いましたが、
タッツミーの発言のほうも言い方に配慮が足りないというか……。
もうちょっと言葉を選んで言えば
あんな風に反発されたり場の空気を悪くしたりすることなく、
言いたいことがきちんと伝わるだろうになあ、もったいないなあと思いました。

現在のETUで、赤崎が、
言ってる内容自体はわりと真っ当なのに、言い方がきつすぎるために
相手に伝わるどころか反発を招いちゃってるのと似てるなーと思ったら、
タッツミーもこの頃は若かったんだなーと
なんだかしみじみしました(笑)

 

>長野の一応援者さん

コメントありがとうございます。

そうですね、過去編は、ETUがいかにして崩壊していったのかが
メインテーマなはずですし、今いるほとんどの選手たちは
現在のETUと繋がりがないので、キャラを立てて丁寧に描く必要性は
ないのかもしれません。
すべてを描き終わったわけではないので、まだ結論付けられないですが、
それだとちょっと寂しいなって気持ちが私にはあります。

コシさんの活躍は、ぜひとも描いてほしいですね!
コシさん自身、タッツミーの存在がETUを選んだ理由のひとつに挙げてましたし、
暗い話を描く過去編だけに、未来への希望となる部分もあってほしいと思います。



>名無しの方

再コメントありがとうございます。

タッツミー側に問題があったのも間違いないですね。
言い方ひとつで印象がガラッと変わることは、世の中には多々ありますよね。
そういうタッツミーの振る舞いは、大江戸通運の社長に対する言動を見ると、
年齢的ものばかりでなく、性格的なものもありそうな気も・・・(苦笑

結局、なんだかんだでタッツミーは代表でその地位を確立していくのですから、
少なくともピッチ内では技術的な面ばかりでなく、
プレーの姿勢も代表選手として素晴らしかったんでしょうね
(今週号のように味方を活かす献身的なプレーもしっかりしていたんだろうなぁと)。

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