『イナズマイレブン 4』 / やぶのてんや
2009.10.31 23:54
※ネタバレとなりうる要素も含んでいますのでご注意ください
オリジナルであるゲームの新作が発売され、アニメも熱血放送中と、好調ぶりが窺える『イナズマイレブン』。そのコミック版4巻の感想です。
中学サッカーNo.1を決める大会“フットボールフロンティア”の地区予選を順調に勝ち上がる雷門中。4巻では、地区予選の決勝戦、何かと因縁のある帝国学園戦が始まっていきます。
帝国学園戦は、すべてがクライマックスと言わんばかりに、ハイテンションな展開が怒涛のように押し寄せてきます。
怪我から復活したたまごろうのゴール、レガースがボロボロになるほど(!)の強烈なシュートをブロックした風丸、影山が故意にピッチに円堂鉄骨を落としたところを守る鬼道、ゴッドハンドが破られたところをゴールラインギリギリのところで止める豪炎寺・・・
そして、圧巻だったのは、同点のままで迎えたロスタイム、雷門中がGK・円堂も含めた全員攻撃を仕掛けていく場面。 必殺シュートを繰り出しまくっても、なかなか帝国のゴールを割れなかったが、最後は、円堂と豪炎寺の“イナズマ1号”が帝国のゴールを打ち破る。いやぁ、熱い、熱かったですね!
スポーツとしてのサッカーという視点から見ると、無茶苦茶な展開ですが、『イナズマイレブン』については、これでいいんです!
少年マンガの王道を突き進む、熱血青春サッカーストーリーが『イナズマイレブン』らしさ、そういう意味では、今回も大いに楽しませてくれるものだったと思います。
・・・ですが、やはり、残念に思ってしまうのは、展開が端折られまくりなところですね。
コミック版では、春奈がいないので、鬼道との兄妹の話はできないですし、連載ペースを考えると、どんどん端折っていかなければならない事情があることは理解できるのですが、本来だったら、もっとボリュームのあるストーリー構成にするべき部分なだけに、残念な感があります。
(大人の方の)イナズマイレブンたちも出てこないですしねぇ・・・
このあたり、コミカライズ版の宿命として、割り切るべきかと思っていますが・・・。
それと、ゲーム、アニメ、コミック、それぞれ異なる要素があるので、コミック版でのキャラの扱い納得がいかないなど・・・、賛否分かれる部分もあるかと思いますが、私は、これはこれで楽しんでいます。
巻末の方には、現在別冊コロコロコミックにも掲載されている、“特別ギャグ編”が掲載されています。さりげに面白いです。壁山かわいいよ壁山。
※
さて、続く5巻では、4巻の終盤から描かれ始めていますが、フットボールフロンティア全国大会が描かれていきます。私は、連載をチェックしていないので、先の展開は知らないのですが、コミック版ではどのように描かれていくのか、ギャグ編も含めて楽しみにしています。
■ 掲載
第14話~第17話
月刊コロコロコミック2009年7月号~10月号
世宇子との対面、イナズマ1号が止められるところまで収録
※
特別ギャグ編
別冊コロコロコミック2009年8月号~10月号
タグ : イナズマイレブン
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