今週の『GIANT KILLING』#135
2009.10.15 22:51
今週は、本編に入る前の雑談が長いので、リアルサッカーの話に興味のない方はここから本編へとショートカットしてください。
さて、日本でリアル・ジャイアントキリングが楽しめる大会と言えば天皇杯ですが、先日の天皇杯で私の応援しているクラブは、今大会1番になるであろうジャイアントキリングを起こされてしまいました・・・orz
そのへんの話は、こちらの記事で書いたので、これ以上は触れません。
某動画サイトで自家撮りされた方のダイジェスト映像を見ました(リンクは貼りたくないのでご自身で探してみてください)。ジャイキリを起こした側や第三者が見れば面白いものだと思いますが、J1だろうかセミプロ相手だろうが同じような負け方する姿は、かなりしんどいものが・・・(苦笑
その記事を書いたら、拍手コメントで、8年前に天皇杯でアマチュアクラブに大敗した某クラブのことをURL付きで送って下さった方がいて、それを見ていたら、なんと言いますか・・・すいませんでした。(←何か謝らなければいけないような気が)
3回戦(ベスト32)には、Jリーグ以外のチームが6つ残っているので、自分とこのクラブは負けてしまったので、あとのトーナメントの行方をまったりと楽しませてもらいますよ~(笑
ジャイキリでも今後、天宮杯が描かれていくと思うので、プロ・アマ混在トーナメントで戦う醍醐味をどのように描いていくか(この場合は、ETUもアマからすればジャイキリされる側ですからね)楽しみなところです。
それと、あともうひとつ雑談話を。
少し前、ゲキサカのETUサポクラで、“ETUサポのJリーグ調査”というのがありました。このブログを見て下さってる方の中にも、いろんなクラブのサポーターの方がいらっしゃいますが、個人的に前々から興味のあるテーマで、結果を注目していました。
当然と言うべきか、票は大きく割れて・・・
上位は、F東京、浦和、鹿島、川崎、G大阪の順でした。
個人的に意外だったのが、観客動員の多い新潟がトップ10内に入ってなかったことですね。
あとは、投票した方のコメントも人それぞれで興味深く読んでいました。
すでにご存知の方も多いかと思いますが、私は、浦和レッズを応援しています。
その理由は、自分の一番身近にあり、一番よく見ていたクラブだったから・・・だと思います。
元々は、地元だから試合をよく見ていた(野人・岡野に魅せられたというのも大きかったかな)といった感覚で、そこまで愛着を持っているという意識はありませんでした。ですが、1999年にレッズのJ2落ちが決まって、その時すごくショックを受けていた自分の姿を見て、私はすごくレッズに愛着を持っていたんだ・・・ということに気付いたといった感じです。
なので、もし私がどこか違う土地の生まれだったとしたら、また違った形になっていたのかもしれません。
ただ、1992年のナビスコ杯も含めて17年ほど、クラブを見守ってきた今となっては、もう何があっても他のクラブに乗り換えることはできないでしょうね。J2に落ちようが、JFLに落ちようが、クラブが存続する限りはずっと見守っていくと思います。
そう言えば、ジャイキリの1巻で「ETUのサポーターは学校でバカにされるんだ」というスクール生のセリフがありました。これは私の周囲だけの話かもしれないんですけど、Jリーグのお荷物と呼ばれていたJ開幕当初、レッズを応援していた人は、いつも学校でからかわれていたなぁ・・・ということを思い出しながら読んでましたね(苦笑
リアルJリーグの中では敵同士になってしまうかもしれないですが、ジャイキリワールドの中では、みんな同じETUサポ(違うクラブのサポの方いたらごめんなさい)ということで、レッズが嫌いな人もぶっちゃけいると思うんですけど、ジャイキリの記事内では同じ仲間として仲良くしていただけると幸いです。
本編に入る前に長々とすみません(本当は、これの倍くらい書いたけど、さすがにアレかと思ったので削りましたw)。一度このことはきっちり書いておきたい気持ちはあったので、サポクラの話に便乗して書かせていただきました。ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございます。
ここから先は、ようやく本題の今週のジャイキリの話です(笑
今週も先週に引き続き、ETUの過去編が描かれていきます。
・・・
場面は、雷門近くのとある商店街。
この当時、ETUのGMだった笠野さんは、ひとり商店街を歩いています。
その笠野さんの姿に気が付き、声をかけたのは吾郎でした。
(吾郎と一緒にいた奥さんのお腹の中には・・・)
この2人は、普通に顔なじみの関係のようです。
笠野さんを強く尊敬している様子の吾郎は、先日の湘南戦でのまとまりのない応援を恐縮していましたが・・・
「そんなことないぜ田沼
コールが揃ってるだけがいいサポーターか?
俺はよ ウチのサポーターほど自然体で応援してる連中は見たことないぜ」
と、返す笠野さん。
それに対し、感激する吾郎。
(奥さんは、「誰? このペテン師みたいな人…」と言ってましたがw)
「始めから終わりまで誰かが仕切ってまとめ上げられた声援ってのは
そりゃあ大した迫力だ
でも声援なんて本来は自然発生するもんだろう?
ウチのスタンドからはそういう飾らない生の声が聞こえてくる
たとえ迫力では他所に劣ってもそいつは間違いなく選手の力になる
その環境を作ってくれてんのが
田沼 俺はお前達だと思っているよ」
という、笠野さんのさらなる言葉に、吾郎は感激しきり。
笠野さんは、次の東京ダービーもよろしく頼むといったところで、その場を去ろうとしますが、お腹の大きな吾郎の奥さんの姿を見て、試合に行ける限りは行くと言う吾郎をよそに、「家族を大切にしろよ」・・・などの言葉をかけ去っていきます。
吾郎の奥さんは、笠野さんことは知らなかったみたいです。
そのすぐ先で、また違う人に話しかけられている笠野さんの姿を見ながら、笠野さんについて奥さんに説明する吾郎。
それによると、笠野さんは、その気さくな性格からどんどん人に慕われ、気が付いたら全国各地の指導たちから多くの売り込みが来るようになっていたとか。無名だったわりに、ETUにいい選手が多いというのには、そんな背景があったからとのこと。
で、その中の一番のヒットが、ETUの7番・達海猛ということだそうです。
・・・
場面は変わりまして、ETUの練習場。
紅白戦が行われていて、試合を止めた、この当時の監督だった駒さんは(本名は不明ですが、達海がそう呼んでいた)、達海にピッチを出るように命じます。
駒さんに調子を聞かれ、全然出来ると答える達海でしたが、駒さんとしては、東京ダービーには達海に万全の状態で臨んでもらうため、フルメニューでの練習参加はさせたくない様子。
それに対し、大したことない、駒さんの頑固ぶりに少しうんざりといった感じの達海。
「頑固じゃないと監督なんて務まらんのだ
お前も将来指導者になるなら覚えとけ」
駒さんは言いますが、「いい なんないから」と、達海はあっさりと否定。
「俺はジジイになるまで現役やるんだ……」
そう口にして、地面に座り込む達海。
「たーつーみー
何サボってんのよ――!
練習しないと上手くなんないよー?」
そこに声を掛けてきたのは、少女時代の有里でした。
有里に、次の東京ダービーについて訊かれた達海は・・・
(少々ピントのずれた部分に苦笑いしながらも・・・)
「でもまあ……
チームはいい状態だよ
チームっていうよりクラブ全体がいい状態なのかもね
現場… フロント… サポーター…
皆楽しそうにやってるように見えるし
そのせいか俺もプレーしてて楽しいし
なんかクラブとしての一体感みたいの感じるよ
今のETUからはさ……」
と答え、有里もその言葉に目を輝かせます。
「じゃあ 優勝だってできるかもね! 今年のETU!!」
という期待を込めた有里の言葉に・・・
「さーねー」
といいながらも、自信ありげな表情で答える達海。
・・・でしたが、クールダウンもせず、座り込んでおしゃべりをしていたので、若かりし頃の松ちゃんに怒られてしまいます。
達海がクールダウンに行ってしまった後の有里は、ご機嫌そうに練習場を後にしていました。
・・・
場面は変わりまして、ETUクラブハウスの会議室でしょうか。
その場には、笠野さんと永田兄の2人がいます。
(先週号で描かれた)記者から聞いた話を、笠野さんに伝える永田兄。
永田兄は、津川会長に対して、すべてを否定するつもりはないとしながらも、達海移籍の件に関しては明らかにやりすぎであると、強い反発心を口にします。
それに対し、笠野さんは、永田兄の言い分に理解を示し、俺だって黙って見過ごしてるわけじゃないとしていますが、今大事なのは、スマイルでいることだ言います。
というのも、この会議室には、もうすぐサポーターがやって来るから。
東京ダービー用の記念Tシャツをデザインしたサポーターが(投票で大賞を決めて商品化したらしい)、好きな選手にTシャツを着てもらい記念撮影をするとのこと。
このアイデアは、元はサポーターから出たものを、当時広報であった永田兄(弟)が実現したものなのだそうです。
サポーターから出たアイデア・・・
「壁を越えた関係性っつーの?
それこそが俺達の目指す… クラブと地域のあり方だ
それが今はすごくいい形になってきている
だから兄やん達はそこを頑張ってくれ
会長達のことは俺がなんとかする 任せといてくれよ
これ以上選手をクラブの犠牲者にはできないからね」
クラブとしての理想像の話をする一方で、津川会長の件について、事態の収拾をはかろうとする笠野さん。
練習を終え、グラウンドから出てきた達海の前には、津川会長たちが歩いていて、にらむような表情を見せる達海。
今後は、この両者のやり取りとなっていくのでしょうか。
この続きは、また来週となります。
■ 私的雑感
まだ、話の根本となるものは見えてこないですね。
津川会長たちに対しては、永田兄はともかくとして、最後のページを見た感じだと、タッツミーまでもが負の感情を抱いているような印象を受けます。
また、かっさんは、「会長達」という言葉を使っているので、会長とその周辺人物に問題があるようです。もしかすると、会長本人というよりは、その取り巻きがトラブルの真の根源になっているということもあるかもしれません。
「人は金の集まりそうなところにやってきます
商売人にオーレは金になると思わせれば勝ちだ」
なんてシーンが『オーレ!』という作品にありましたが、上り調子のETU&タッツミーはそういうものの餌食になりやすい存在とも言えるでしょうし、津川会長は、上手く取り込まれ利用されてしまっているなんてこともあるかもしれません・・・。
会長と対立色を強めた、かっさんがクラブを追われ・・・
それに、嫌気が差したタッツミーも・・・って展開も考えられることだと思う。
まぁ、いろいろと勝手なことを考えていくことができますが、今の段階では、何とも言いようがありません。来週は、話の根本がある程度見えてくると思うので、とりあえず、もう少し様子を見守りたいと思います。
ただ、個人的には、分かりやすい勧善懲悪的な図式にはしてほしくないと願っていますが・・・。
※
10年以上前の、みんなが一緒になってフットボールを楽しんでいた時代のETUの描写が、今週も良かったです。
かっさんは、気さくな人すぎます(笑
奥さんの、「ペテン師みたいな」にも笑ってしまいました。
まぁけど、吾郎さんが崇拝するかのごとくの態度を見ていると、ある意味そういった要素はあるかもしれない。
コータは、この時お母さんのお腹の中ですね。
以前コメントされてた方がいらっしゃいましたが、ETU崩壊の時期とコータの生まれた時期(ヨシオがほぼ同時期に生まれるであろうシゲさんもそうですね)とがちょうど重なるタイミングになる・・・。
この2人が、チームにとって大事な時期だけど、自分たちの家族にとっても大事な時期で、スタジアムを離れてしまうのは仕方のないことですよね・・・。このあたりが、ストーリーにも絡んでくるかは気になるところです。
あと、これは、本当どうでもいい話ですが、かっさんと吾郎さんが遭遇したところは、多分、雷門そばの、とある通りがモデルだと思うんですけど、私は高校の時、そこで買ったばかりのアイスクリームを落とした思い出があったりします(写真もあるから間違いないw)。そんなことすっかり忘れてたんですけど、ページを見ていたら、なぜだかその記憶がフラッシュバックされて、せっかくなので書いておきました。ほんっと、どうでもいい話なんですけどね。
んで、今週は少女時代の有里も登場。計算的には12~13歳ぐらいかと思われますが(今の有里は、言葉づかいなどから判断すると世良よりも上なので、最低でも23歳ってことになるはず)、その割りに幼いような感じがしますね。コータぐらいの年齢に見えます。#1の回想シーンと比べれば、同じぐらいの年齢に見えますけどね。
この頃の有里の、純粋にETUが好き、タッツミーが好きなところを感じさせてくれる描写は良かったと思います。ちょっと、ぐっと手を握っているところとかね。
それにしても、松ちゃんは・・・若いな(笑
当時の監督、駒さんとのやり取りを見ていると、タッツミーは、この当時すでに怪我がちだったのでしょうか・・・(とは言っても、怪我とまったく無縁なプロ選手はほとんどいないので何とも言えない)。
「俺はジジイになるまで現役やるんだ……」
このセリフは、意図的に配されたものだと思いますが、さりげないけど、重みのある言葉ですね・・・。今回の話に、タッツの怪我のこと絡んでくるのでしょうかね・・・。
・・・
この当時の東京ヴィクトリーの10番は、成田という選手。
ヴィクトリーの成田というと、綱本先生原作の『U-31』の成田さんを思い起こしますが・・・、まぁ、関連性はないですよね?(あったらあったで面白いですけどねw)
その他、過去編に登場したETUの選手たちは、後で現役選手たちとは別個にまとめておきます。
※
さて、来週以降についてですが・・・
引き続き描かれていくであろう過去編がどのように進んでいくのか。
少々気分が重い部分もあるんですけど、続きが気になります。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
『U-31』の成田さんとの関連性はないと思いますが、『U-31』の成田さんは、ヘビーな役回りなところがあったので、ジャイキリでは(東京ダービーまで描いてくれるのなら)カッコいいところを見てみたいです。
かっさんと万丈目さんは、オーラというか、雰囲気的に似てる部分があると、私も思います。
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関連性はさておきU31読んでた人へのプレゼント的な感じなんでしょうか?
サックラーもそうなのか?などといろいろ考えてしまいますね
ペテン師みたいな~で気がついたんですが誰かに似てると思ってたGM時代の笠野さんは20世紀少年の万条目に似てるきがします