今週の『GIANT KILLING』#132
2009.09.24 21:30
今週は、木曜日に更新です!
前回は、日曜に更新したばかりなので、なんか不思議な感じ(笑
最新単行本12巻の発売は、10月23日です。
毎度お馴染みの初版限定ステッカーの情報はまだですが、次はどんなデザインになるのか気になるところですね。
真夏の中断期間編その4
石浜の甲府移籍が決まった先週号ですが、真夏の中断期間編は、まだ続いていきます。
・・・
場面は、ETUのクラブ事務所。
事務所には、何かの準備に追われている有里と茶髪の広報部員、そして、デスクでのんびりとスポーツ新聞を読んでいる広報部長の姿が・・・。
どうやら有里は、翌日から事務所を空けるようです。
もしマスコミ関係で何かあったら部長に・・・と言いかけましたが、部長の勤務態度を見て不安を覚えた有里は、不安だったら自分に連絡するよう茶髪君に指示。
そして、翌日からキャンプで忙しいというのに(?!)、呑気に新聞を読んでる部長に対し、猛烈に抗議をし始める有里。
それに対し部長は、なんとか有里の怒りを逸らすべく、スポーツ新聞の記事へと話を持っていきます。
新聞の記事の内容は、横浜マリナーズの元木監督が解任されたというもの。
有里は、元木監督解任の話を「達海さんの前じゃできない話題」としますが、そこにちょうど達海がやって来て、新聞記事を読んでしまいます。
「怖いねー 明日は我が身だぜホント」
・・・達海は、あまり緊張感のない様子で、そのように答えていました。
・・・
場面は、その元木監督解任の記事に目を通した永田会長と達海のやり取りに・・・。
元木の解任を気にかける発言をした達海は、元木を解任し、横浜がかつての黄金期を指揮した細川を再び就任させたことについて・・・
「はっ タイムマシンじゃあるまいし……
監督戻したって昔みたいになれるわけないじゃんね」
と、話す達海。
それに対し永田会長は、達海の言うことを肯定しながらも・・・
「俺には横浜のフロント気持ちもわからんではないよ」
と、横浜のフロントに対して理解を示す発言をします。
「人には振り返りたい時期というものはある」と言う永田会長は・・・
「最もチームが素晴らしいサッカーをし……
結果も残しサポーターも興奮し……
この町自体がETUというクラブで盛り上がったあの頃だ
そいつぁまさに
お前が7番背負ってプレーしていた頃の話だよ 達海」
自分たちの理想として、10年前頃のETUの姿を挙げ、その当時のチームの象徴する選手だった達海が監督として戻ってきた今、チーム状態が例年に比べて良いこともあり、10年前のような光景が再び見られるのではないかという強い期待感を示します。
「皆お前に夢見てんだよ 達海」
永田会長ばかりでなく、江戸前応援団の面々も同じ想いを抱いているであろうことを達海に伝えますが・・・
「おやっさんさぁ…… 俺にどうして欲しいの?
チームを勝たせて欲しいの? タイトルが狙えるくらい?
それとも観客動員増やしたい? 代表選手出して欲しい?
言っとくけど…
俺は神様じゃないぜ? 俺一人じゃ無理だよそんなん
DFは相手の攻撃防ぐのが仕事……
FWはゴール狙うのが仕事
それは最低限の役割……
役割をおろそかにしてたらゲームは成り立たない
でも組織として差が出るのは
個々がどれだけ役割以上のことができるかだよ
俺がやりたいのはさ……
そういうフットボールなんだよ おやっさん」
周囲の期待よそに、“チームは自分ひとりが背負うのではなく、みんなで創っていくものなんだ”(これは、あくまで個人的な解釈です)ということを伝える達海・・・。
それに対し、永田会長は何も答えられずにいました・・・。
・・・
場面は変わりまして、キャンプの練習で使う道具について、相談をしに達海の部屋へやって来た有里でしたが、部屋には誰もおらず・・・
↑の書き置きが残されていました。
(基本的に画像引用しませんが、こればかりはどうにも言葉で伝えられないので、今回は画像を使わせてもらいますw)
突然の出来事に、クラブの人たちはパニックに。
「旅人になってきます」
そのように、書き置きのメッセージを読み取る後藤。
前日の晩、補強選手のリストをチェックしていた達海を見ていたこともあり・・・
「まさか…… 他チームのスパイ!?」
・・・いやいや、真面目に考えなければ・・・
といったところで、永田会長が「俺のせいかもしれん……」と、少し困ったような表情を見せやって来ます。
会長は、横浜の監督解任や自分の言葉がプレッシャーになって、達海を追い込んでしまったのではないかといったこれまでのいきさつを話します。それに同調するかのように、茶髪君も石浜の一件も達海にはダメージだったのかも・・・との話をします。
そして、ここぞとばかりに現場を放り投げて旅人となってしまった達海に対して、不満をぶちまける副会長。
・・・しかし、ここで有里は、「旅人になってきます」と解釈された書き置きのメッセージの内容について、疑問を投げかけます。
↑の画像を、もう一度よくご覧になってみてください。
「旅人になってきます」の“な”の部分は、“あ”なのではないかという有里の指摘。
つまりは、「旅人に“あ”ってきます」・・・?
・・・といったところで、とあるスタジアムへと向かっている達海の後姿が!
・・・この続きは、また来週となります。
■ 私的雑感
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ま、紛らわしいわ!
字が下手というよりは、よそ見しながら適当に書いたって感じがしますね。
誰がこういうネタを考えるんでしょうかね?
今回は、“やられた!”と思いました(笑
まぁ、私も「旅人に“な”ってきます」と最初に読んでいたわけですが、その理由はどうであれ、タッツミーのことだから、キャンプ前日にいきなり失踪というのも、「あぁ、この展開もアリかなー」と、私は結構あっさりと受けて入れてたりしたんですけどね(笑
旅の先で、選手を見つけて捕まえて戻ってくるというのも、ネタ的には面白いかなと考えながら読んでたぐらいですから。
というか、ETUは夏の中断期間にキャンプ(と言ってもせいぜい4~5日程度のミニキャンプだと思いますが)というのは、正直、かなり意外でした。しかも、一番大事なシーズン前のキャンプは思いっきり地元で過ごしているというのに、今回は避暑地に行くみたいですからね。予算は大丈夫なのでしょうか。
作中で描かれるかどうか分かりませんが、このキャンプの様子も見てみたいですね。
※
タッツミーと会長のやり取りは、どう受け取るべきか・・・
「皆お前に夢を見てんだよ 達海」
会長の言葉がタッツミーに強いプレッシャーを与えたり、追い込んだりしたということは、私はないと思いますが、自分ひとりに過剰な期待が寄せられていることに対しては、温度差というか戸惑いようなものを感じているのかなとは思いました。
まぁ、ですが、みんながタッツミーに対して強い期待感を抱きたくなってしまう気持ちは分かります。
タッツミーの性格的に、自分がそういう存在であるということを認識(自覚)していないだろうなとは思いますが、タッツも普通の人は持ち合わせていない“何かを持っている”タイプですから、やっぱり、期待が過剰気味になってしまうところはどうしても出てきてしまうと思うんですよ。
ですが、横浜の監督の話ではないですが、結局のところ、時代が流れ続けている以上は、何をやったところで過去の輝きと同じものを再現することは不可能な話です。タッツミーが監督としてETUに戻ってきたことで10年前の再現を夢見ている人たちは、まずはそのことを認識しなければいけないのかもしれないですね。
今のタッツミーが目指しているものは・・・
まずは、チームとしての最低限のベース(約束事)があって、その上で、それだけに捉われることなく、「俺の頭ん中よりスゲーこと」を魅せてくれる、観る者をドキドキワクワクさせてくれるフットボールがしたい・・・、かなり抽象的な表現で分かりにくいですが、そんなところだと思います。
「俺の頭ん中よりスゲーこと」というのは、タッツミーではなく、ピッチの中で戦う選手たちひとりひとりが自分で考え体現していくものです。そういうところから・・・
“チームは自分ひとりが背負うのではなく、みんなで創り上げていくもの”
もっと言えば、役割うんぬんの話は、単にピッチ内の選手のことではなく、自分に幻想を抱いている人々(この場では会長)に対してにも発せられているメッセージのようにも感じてしまうんですよね・・・。
カレーパーティーでは、クラブ全体が同じ方向を向いて、同じ気持ちで戦うことの重要性を説いていましたが、それが改めて強調される形だったのではないかと思います。そのメッセージは、会長には届かなかったわけですが・・・(私の考えはともかく、タッツの言葉がまったく伝わっていないことは事実だと思います)。
うーん、なんか今週号を読んでいると、タッツが去った後のETUを弱体化させてしまったのは、やはり永田兄弟によるものが大きいかなぁ・・・と考えてしまいますね。
※
シーズン途中の監督解任の話は、どうやっても避けることのできないテーマではありますが、そのシーズン解任1号となってしまったのは横浜マリナーズの元木監督でした。
元木監督は、ひたすらにタッツミーと相性が悪かったというイメージが強いですが、リベンジの機会を与えられるどころか、こういう形で誌面をにぎわせてしまうことに・・・。
個人的に、タッツミーと元木のやり取りが好きだったので、この解任話は地味に残念に思います。
絶対的にないとは思うけど、またどこかで監督復帰してくれるといいなぁ。
※
さて、来週以降についての話ですが・・・
いよいよ、旅人・笠野さんが登場となりそうです!
居場所が分かってるということは、何だかんだで定期的に連絡は取り合っていたというなのでしょうか?
そのスタジアムに出向くということは、そこに新戦力の候補となる選手がいるんでしょうかね?
補強選手のリストをチェックしていたというタッツミーが、笠野さんと会ってどんなことを話すのか。別れあれば出会いありということで、どんな選手がリーグ後半ETUに加入するのか楽しみなところです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
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前々から、周囲の人々はタッツミーを他力本願的に頼ろうとしすぎなのではないかという考えがあったので、なおさら、私はタッツミーの言葉をそう感じてしまったとのかなと思ってます。
それぞれに思いがあって、それを安易に否定してしまうのは良くないことなのですが、本当の意味でチームを良くしていくためには、みんながそれぞれに力を発揮することが必要で、そのあたりをもっと周囲が自覚するべきなんだと思います。みんなの力でチームを強くしていく方が、フットボールを楽しめるはずですからね。
コメントありがとうございました。
今後もよろしくお願い致します。
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