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ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の『GIANT KILLING』#131 

2009.09.20 21:46

お待たせしました。
いつもより3日遅れの今週のジャイキリです。

ジャイキリ本編とは何ら関係のない話ですが、現在発売中のサッカー批評は、“サッカー監督の取扱説明書”と題して、あらゆる視点からサッカー監督についての特集が組まれています。

サッカー批評 issue44―季刊 (双葉社スーパームック)
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私は、まだパラパラと目を通した程度で、これからゆっくりと読むつもりです。
ジャイキリを読む上で、多少は参考になる部分もあるかと思いますので、興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

真夏の中断期間編その3

石浜の移籍話に揺れるETU。
達海は、石浜との話し合いの中で、「俺のやりたいフットボールにお前の力は必要なんだ」と監督としてのの考えを伝えますが、それに対して、石浜は最終的にどんな決断を下すのでしょうか・・・。

・・・

カッカッカッカッ・・・

怒りに満ちた表情で廊下を歩く後藤は、ドアを開け、振り向いた達海に開口一番・・・

「何故 石浜を止めなかった!! 達海!!」

達海に怒りをぶちまけます。

「俺は止めたよ 俺に出来ることは全部やったって」

達海は、少し落ち込んだ様子で(?)、そのように答えます。

その達海の反応が気に入らなかったのか後藤は・・・

「本気で止めたのか!?
本当にいいのか!? お前はそれで…」

達海をさらに問い詰めようとしますが・・・

「……
だって仕方ないよあいつが決めたことだ
石浜が… 自分のプレーヤー人生を懸けて……
甲府に行くってことを決めたんだ」

と、答える達海・・・。

・・・石浜の移籍話は、ETU残留ではなく、甲府へ移籍するという形で決着が付くことになってしまいました。

その石浜は、達海との会談を終え、クラブハウスから出てきたところでした。
練習グラウンドを見つめながら、何か思うところがある様子の石浜。

そこに姿を現したのは、石浜の親友とも呼べる存在である清川。
清川は、車を車検に出しているから乗っけてってほしいとの理由を付け、石浜の車に乗り込みます。

・・・

車を運転しながら石浜は・・・

「今… 後藤さんに伝えてきた……
俺 甲府行くよ 清川(キヨ)」

と、自分の下した決断を伝えます。

しかし、清川は、そうなることを予感していたようです。

ETUに加入して5年・・・
同期入団で、サイドは違っても同じポジション(SB)で仲の良いふたり・・・。
言葉を交わさなくても、考えていそうなことは解かっている。

「本当に俺…… このクラブのこと好きなんだ」

さらに話を続ける石浜。
ETUには強い愛着を持っているし、ここで結果を出すのが一番ではあるのだけど、清川のように自分に厳しく接することができず、思うように力を伸ばせないでいる。

達海もそのあたりのことは理解していたようで、会談の中で、自分をどれだけ必要としているか、熱心に説明してくれたという石浜ですが、その一方で・・・

(以下、石浜と達海の回想シーン)

「さて 最後にフットボーラー同士の話をしようか」と切り出した達海は・・・

「ひょっとしてお前さ
まだ何も貢献していないクラブを今出て行ったら
クラブに対して裏切り行為になると思ってない?」

と、石浜に問います。

「お… 思ってます……」

本音の核心を突かれる形となった石浜は、素直にそう答え、達海も、「それはひとつの正解だ」と理解を示しますが・・・

「じゃあさ……
5年間 クラブに大事にされてきたことが…
今のお前をぬるま湯にいるような気分にさせてるとしたら
それはクラブに対して裏切りになるとは思わない?
俺はお前と一緒に戦いたいし……
俺はもっとお前の能力を引き出せるとも思ってる……
でもお前がもし
今すぐ厳しい環境に身を置きたいってんなら
それはもう お前の問題だよ石浜
どちらにせよ大事なのはお前が自分に正直でいること
ボールは丸いんだ… 迷った足で蹴ったって上手に飛ばない
それを踏まえた上で決めろ じゃなきゃフットボールは楽しめないぜ?」

と、石浜の本音の核心に向かって、さらに問いかけいく達海。
それによって、石浜も何やら決心がついたようです。

(回想シーン終了)

途中で車を止め降りた石浜と清川は、話を続けます。

「清川(キヨ)が頑張ってんの見てさ…… 俺決めたんだ」

厳しさを持ちレギュラーをつかんだ清川に対して、自分はクラブに甘えてしまっている。それを変えるには、誰にも甘えられない環境に身を置くことになる、甲府移籍の話が大きなチャンスだと思ったと話す石浜。

後藤はレンタルでしか移籍を認めないとは言うけれど、行くからには甲府で欠かせない戦力になってETUには戻ってこないつもりでやる・・・と、移籍に懸ける強い決心を親友に伝える石浜。

「レギュラー獲れよな石浜(ハマ) 右SB(サイドバック)で
俺はETUの左SBのポジション… 絶対に譲らない
そんで甲府とETUで当たる時にさ
俺達2人でさ サイドの攻防戦やろうぜ……」

決意を言葉にする石浜に対して、そのようにエールを送り返す清川。
ここで場面はフェードアウトしていきますが、その後もふたりは、いろいろなことを話していたような気がしてしまいます・・・。

・・・

場面は変わりまして、ETUのロッカールーム。

「石浜移籍すんの!!?」

有里から石浜の移籍が決まったことを告げられた選手たちは、驚きの表情を隠せません。

そして、石浜の移籍を認めたフロントに対し、強く非難する言葉を発する赤崎。
世良も、達海が再度説得すれば・・・と、何とかしてチームに残ってもらうための可能性を探ろうとしますが・・・

「いい加減にしろ」

静かに口を開いたのは、チーム最年長の緑川でした。

「いつまで甘えたことを言ってんだお前ら
達海さんの気持ちも考えろ
クラブが俺達にオファーの話を伝えてくれるってのは……
クラブが俺達をプロして扱ってくれてるってことだろ
俺達はクラブに雇われてるからプロなのか?
違うだろ 自分の身体ひとつを商売道具にしてプレーする……
その信念があるからプロなんだろ」

と、石浜移籍に関して、不満を抱いている選手たちを諭す緑川。

・・・

そして、選手やスタッフたちの前で、移籍の報告と別れを告げている(と思われる)石浜。
石浜の決断は、ETUにとって、非常に残念はことではあるけれど、最後はみんな石浜の意思を尊重し、笑顔を送り出すETUの人たち。

そんな様子を見ていた藤澤さんは・・・

「ひょっとしてプロサッカーという世界は
深く通じ合えた仲間との別れを常に覚悟してなければならない世界なのかもしれない……」

なんてことを考えたりしているところで、今週はここまでとなります。




■ 私的雑感

・・・あ、あれ、おっかしいな。
つい最近私のプライベートで起こったことが影響しているのかな。
なぜだか、目から溢れてくるものが止まりません・・・

そっか・・・
石浜は、自らの環境を変えることを選んだんですね・・・。

清川とのやり取りのシーンと、お別れのあいさつをしているシーンは泣けました。

私としては、行ってほしくはないけど、これで良かったんだと思ってます。
私は、ETUに残っても、石浜はきっと大きく成長してくれるはずだと信じていますが、自分の本音の核心部分に燻ったものを残しながらETUでプレーを続けるのなら、思い切って環境を変え、自分を追い込んでいく方が、石浜の精神的にもスッキリできるでしょうし、彼のためにもなるのかなと思います。

正直、チームに必要とされているにもかかわらず移籍を決断してしまうというのは、結構複雑な気分でもあるのですが、以前も書きましたけど、移籍は石浜本人が自分の意志で決めたことですし、私はそれを尊重して、「頑張れ!」と送り出してあげたいです。

後藤がレンタルでしか認めないと言っているから、多分完全移籍ではなくレンタル移籍(正式には、期限付き移籍、ETUとの契約は保持されたまま一定期間他クラブに移籍するもの)で、まだETUに帰ってくる可能性も十分残されていると思います。なので、ひとまずは、甲府に移籍して一皮向けた姿をリーグ後半のETU戦で見せてくれることに期待しています!

というかですね、石浜は私を泣かせてまで移籍するんだから、あっと驚かせるぐらいの活躍を見せてくれるぐらいじゃないと私は許さんぞ?(笑

石浜と清川、同期ふたりのやり取りは本当泣けました。

石浜が自分の決意を語り、それに応えて清川がエールを送る・・・。
くっ、まさか、このふたりにガチで泣かされる日が来ようとは・・・。

清川が、車検うんぬん言っていたのはただの口実で、多分、石浜と話がしたかったんでしょうね。

石浜の移籍話が始まった時からずっと思ってるのですが、このふたりを見ていると、私が応援してるクラブの同期で入団したとあるふたりのイメージが重なってしまうんですよね・・・(その話は控えますが、分かる人には分かってもらえるはず)。

先ほども書きましたが、石浜が甲府に移籍して一皮向けた姿を、リーグ後半のETUvs甲府で見せてほしいなと思います。

このふたりの公式戦での真剣勝負が見てみたいですし、後半の甲府戦はホームなので、隅田川スタジアムに帰ってきた石浜がどんなプレーを見せて、サポにどんな歓迎を受けるのか(ブーイングされるのか、拍手で迎えられるのかなど)というのも興味があります。

タッツミーは、ETUには石浜が必要であることを熱心に伝えると同時に、選手本位で物事を考え、本当に大切なものは何かを問いかける・・・。

チームに大切な存在であることを真剣に伝えているとはいえ、結果として、石浜に移籍を決断させるきっかけも与えてしまったタッツミー。

普通にやれば、石浜をチームに残すことはできたはずにもかかわらず、チームからすれば不必要な選手放出を迫られたとなれば、タッツミーに対する非難も出てきてしまうのは当然のことかなと思います(特にスカルズあたりからは、痛烈に非難されそう)。

ですが、そのへんに関しては、ドリさんがちょうど私の気持ちを代弁してくれていました。

「いつまで甘えたこと言ってんだお前ら
達海さんの気持ちも考えろ
クラブが俺達にオファーの話を伝えてくれるってのは……
クラブが俺達をプロとして扱ってくれてるってことだろ
俺達はクラブに雇われているからプロなのか?
違うだろ 自分の身体ひとつを商売道具にしてプレーする……
その信念があるからプロなんだろ」

チーム最年長というのもありますが、2年前、清水インパルスからETUへ移籍してきたドリさんの言葉は実に深いものがあります。

プロサッカー選手は、サラリーマンではなく、個人事業主の集まりですからね。
ファミリー色を見せるは、ETUらしさだと思うし、そこは好きなところでもあるんですけど、彼らはあくまでプロの世界を生きているということを忘れてはいけないと思います。

さて、来週以降についてですが・・・

石浜の移籍が決定ということで、選手がひとり減るということは、その分誰かに来てもらわなければ困るわけで、今度こそ戦力補強の話が来るのではないかと思います。

戦力補強に関しては、他クラブの出番に恵まれない選手だったり、サテライトからの昇格あたりが考えられますが、旅人・笠野さんのことですから、そのへんをふらっとして見つけてきた下部リーグの選手や大学生あたりを引っ張ってくるというのも面白いかなとか考えてたりします。

ここまでストーリー上、表面的な動きはないですが、きっと水面下では話が進んでいるはずなので、ETUが中断期間でどんな選手を補強してくるのか注目したいです。

あとは、今週号を見ていると、名前が誰だか分からない選手がちらほらと映っているので、そんな選手たちの奮起というのにも期待してみたいですね。

それでは、今週はこのへんにして、また来週~。

タグ : GIANT-KILLING

コメント

 

ドリさんは移籍経験、代表経験ありの最年長だし
クラブ一筋の人では言えないような貴重な意見を伝えてくれますね


ただそのせいでキャプテンの村越が空気以下…

 

>名無しの方

コメントありがとうございます。

そうですね、ドリさんは、ETUの選手たちには持ち合わせない多くのものをもたらしているんだろうなと思いますね。作中で見えている以上に、すごく貴重な存在だと感じています。

確かに、その分コシさんの存在感が・・・
あれ、何か、最近コシさんの姿そのものを見ていないような気が・・・?

クラブの生え抜き、チームキャプテンとして、移籍する石浜に何か声をかける場面があってもよかったかもしれないですね。まぁ、きっと、ここから巻き返してくれるはずですよ!

 

さて、ここで気になったのは、『クラブ』はこうして
(出てゆく石浜まで含めて)みなの気持ちがひとつに
まとまっているのに対し、

「実はクラブと表面上は一体などと言いつつ、過去のことをカサに
いつまで経ってもクラブとひとつになろうとしない」

ウルトラス~スカルズがどんな対応するだろう?というところでしょうね。

恐らく、単純に考えると、まさしく赤崎のような反応をするのでは?
とも思えるのですが、まぁ、その部分は描かれないでしょうねー。

 

>ムラサキさん

コメントありがとうございます。

彼らは、話の真相を知っているとは思えないですし、ザッキー以上に痛烈な批判をしそうな気がするんですがどうなんでしょうね。もし、彼らにグループとして抗議の意があるなら、きちんと描いてほしい思いますけどね・・・。

まぁ、ですが、前半戦は9位とまずまずの結果で折り返し、まだ補強の話も残されているので、ひとまずは様子見といった感じなのかもしれません(内心はかなりご立腹でしょうが・・・)。

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