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サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の『GIANT KILLING』#128 

2009.08.27 22:22

最新単行本12巻は、10月23日発売予定と、講談社のHPに載ってました。
初版ステッカーの情報なども、追ってモーニング誌上で発表されると思います。
とりあえずは、続報を待つべし。




真夏の祭典・オールスターは・・・
いつの間にかに、試合は終了!

スコアは、3-1で日本人選抜が勝利しています。

ピッチでは、表彰式が行われていて、注目のMVPに輝いたのは、後半だけでハットトリック達成し、チームを勝利へと導いた・・・

ケン様ーーーーー!

さわやかに手を振るケン様に対して、「あと20年はやってくれー!」なんて言葉がスタンドから飛んだりしている中、実に悔しそうに拍手をしているのは、ペペにカン・チャンスにハウアーといった、外国人選抜のFWたち。

実質、後半は日本人選抜の指揮を執った達海も・・・

「いやー やってくれるよケンケン あれが40歳過ぎた人間のプレーかね
どれも押し込むだけのおいしいゴールだったけどさ
そのタイミングでその場所にいることがスゴいよね」

と、その働きを絶賛しています。

それに対して、佐倉は、達海の采配がチームに勝利にもたらしたとの言葉をかけます。
そして、悔しそうに身を震わせているダルファー・・・。

「はっ ザマねぇなダルファー
そんなんだから腹ん中見透かされるんだよ」

少しダーティーな表情を浮かべ話す達海。

そんな達海に対して、ダルファーの性格を踏まえたうえで、後半の作戦を立てたものなのかと、佐倉は、自身の疑問をぶつけます。

達海は、佐倉の疑問に、「まあ そんなとこかな」と、うなずき・・・

「結局さ 自分の色を出したがる……
ダルファーの我が強すぎたのが向こうの敗因だよ」

(詳しく説明している部分については、雑感のところで書くので省略)
と、その理由を説明しています。

対する、達海率いる日本人選抜は、ポジションチェンジの多用で、マンマークの相手を翻弄し、スーパースターが華麗に決め3-1と勝利と、まさにしてやったり。

「楽勝だね ニヒヒ」

先程よりも、さらにダーティーな表情を浮かべ話す達海。
そんな達海の話を聞いた佐倉は・・・

「べっ…… 勉強になります タッツミー!!」

と、突然頭を下げます。
さすがの達海も、この佐倉の行動に動揺を隠せないでいますが、佐倉にとっては、平泉や達海といった面子と一緒に仕事をしたことが、いい刺激となったようで、その素直な気持ちを表したがゆえの行動だったようです。

そんな佐倉に足しては、後半大舞台に強いケン様を起用するように助言したことに、達海は感謝の言葉をかけます。

「リーグ戦後半…… 山形対ETUの再戦……
楽しみにしてますよ タッツミー」

固い握手を交わし、リーグ戦での再会を誓うふたりなのでした。

MVPはケン様でしたが、敢闘賞はゼウベルトが獲得したようです。
選手たちや、私たちを大いに楽しませてくれたマスコットたちも互いに熱い抱擁を交わし、真夏の祭典・オールスターゲームは、幕を閉じました・・・。

・・・

場面は変わり、オールスター終了後のスタジアムの駐車場。

東京Vのチームスタッフ(?)が、車を回してきますとその場を去り、ひとり佇む平泉に声をかけたのは、達海でした。

「なーにが このテのゲームは気持ちが乗んないだ 嘘つきめ」

それに対して・・・

「フ 本音だよ
チームを率いるより お前の采配を見ているほうがよっぽど楽しい」

と、切り返す平泉。

ここから、達海と平泉のやり取りが始まっていきます。

「俺 代表監督なんて絶対やんないね
短期間でチーム作るのなんて面白くねえや」

という話から始まっていき、選手たちにも慕われていたという平泉の言葉には、「歳が近いからでしょ」と返します。

「現役を早く退いたこと……
それが監督としてのお前を上手く支えとる要因のひとつかもしれんよ?」

という平泉の言葉には、「無いね なめられることのほうが多いもん」と返し、さらに達海は、ケン様を引き合いに出し、選手はやれるうちは(現役として)トコトンやったほうがいい・・・

「若いうちに怪我で辞めんのなんてバカバカしいよ
そこら辺…… どう思ってんの? 平泉さん」

・・・そして話は、東京Vのエース・持田のことへと移っていきます。

持田の足の状態を訊ねる達海に対し・・・

「休ませて治る……
……という類ではもはやないようだよ」

と、答える平泉。

さらに、「それでもあんたはあいつを使うのか?」と、問い詰める達海に対しては・・・

「……
本人がやれると言っているからね」

と、平泉は答えます。

要は、やれるなら使うし、やれないなら外す。
持田の足は持田自身の問題という自身の見解を示す平泉。

「ならばお前ならどうする 達海
ピッチに立つのが生きがいの人間を
檻に閉じ込めておくのがお前の思いやりか?
これはもう持田がどういきるかという話だ……
他人がとやかく言える問題ではない
その上我々がいるのはプロの世界だ ここで私にできるのは……
プロとしての持田の覚悟に覚悟を持って応えるだけだよ
お前もそうだったんだろう? 達海
お前も異常を抱えたまま 両足が壊れるまで走り抜けたんだろう?」

今の持田に、かつての自分の姿を重ね合わせているであろう達海。
平泉の言葉に、達海は何を思ったのでしょうか・・・

・・・

「も――っ! 仕度遅いよ王子!
新幹線乗り遅れちゃうじゃ――ん!!」

場面は変わり、何やら不満を口にしている有里。
それに対し王子は、ステファニーの家にお泊りすればいいから、先に帰ってくれても良かったのに)・・・と、勝手なことを言ってたり・・・。

平泉と別れ、その間駐車場で待たされた達海は、「おせーよ ハラ減った 飯は?」なんて、いつも通り子供じみた勝手なことを言っていますが・・・

「あれ? 何だか珍しい顔しているねタッツミー
何かあったのかい?

王子は、普段とはちょっと違う達海の様子に勘付いているのでしょうか。

「あ? なんだそりゃ
珍しいってのはコイツの頭みたいなのを言うんだ」

しかし、サラリと夏木に方へ話をスリ替える達海。

「あー 確かにねー 暑くないのそれ?」
「暑いよ!」
「暑苦しいな……」
「暑苦しいスか!?」

・・・話が上手くオチたところで、今週はここまでとなります。




■ 私的雑感

えー、試合はすでに終わってましたね。
もうちょっとだけ、見ていたかった気がします。

大会MVPは、ちゃっかりハットトリックをやってのけたケン様。
ケン様は、やっぱりすごいや~!

「あと20年は現役やってくれー!」の観客の言葉には、笑ってしまいました。
60歳超えのFJリーガーを見てみたいかも。
その一方で、悔しさを滲ませる、外国人選抜のFWたちの描写も・・・(笑

それと、本当今さらな話ですが、ハウアーの髪型は、不破さんにインスピレーションを得たのでしょうか?

ダルファーの采配に関して、大まか先週書いたとおりだと思うのですが・・・。

要は、前半のリードである程度余裕ができたことで、色気を出したダルファーが、後半に大阪のスタイルで戦うこと強いた(それは、本来の予定ではなかったと私は思います)、そこをタッツミーに読まれ、突かれてしまったということですね。

シムさんは、普段ダルファーの下でプレーしていますし、ハウアー以外の外国人選抜の選手より、そのやり方をよ~く理解していますから、ハウアーにボールが入った後、落とすタイミングなども熟知しているのでしょう。

これが、試合の最初からダルファーが大阪のスタイルで戦うというプランを立てていたのなら、ゼウベルトやカルロスもいましたし、また違った結果になっていたかもしれないですけどね。

まぁ、何はともあれ、今回は・・・いや、“今回も”ですね、ダルファーのプライドの高さが仇となり、タッツミーにやられてしまうことになってしまいました。

2度もタッツミーにやられてしまったことで、今後、ダルファーの采配に何か影響を及ぼすことになっていくのか・・・。リーグ後半戦での戦いが描かれるなら、そこに注目してみたいです(大阪戦は、メインでは描かないような気もしますが・・・)。

タッツミー&サックラーの、リーグ戦での再会を誓っての固い握手は、清々しさがあって良かったと思います。サックラーは、どこまでも謙虚でいい人だなぁ。

けど、今回タッツミーと組んで一緒にやったことで・・・

「自らの手でサックラーを目覚めさせてしまうのかもしれんよ」

なんてことも、あるかもしれませんね。
サックラーも、監督としての野心もあるでしょうし、裏では、“ダーティー・サックラー”がほくそ笑んでいた・・・なんてこともあるかもしれないなぁとか考えみたり(笑

サックラーが、ETUのサッカーをどのように分析して、戦い方を組んでくるのか。
こちらは、間違いなく描かれると思うので、リーグ後半での対戦が、今からすごく楽しみです。

さて・・・
タッツミーと平泉のやり取りについてです。

タッツは、やはり怪我が原因で、現役を続けることができなくなってしまったようですね・・・。そして、持田も、いつ終わりを告げられるのか分からない中、また怪我と向き合いながらプレーを続けている・・・。

う~ん、これは、難しい問題ですよね・・・。

選手個人だと、感情的なものもあって、自分の状況を適切に判断することができないということもあるだろうと思います。だから、選手生命を守るためにも、監督がチームドクターなどと一緒に身体の状態を冷静に見極めて、適切な判断を下してあげるということも、私は大切なのではないかと考えます。

選手の心理としては、やはり多少無理をしてでも早く戦線復帰したいという気持ちは出てくると思うので、選手の心理マネージメントもしっかりをしてあげてる必要となってくるでしょう(少なくとも、ナッツに関しては、ここがしっかりしていたなら、もっと早期に復帰できたはず)。

ですが・・・

持田の場合は、“もはや休ませて治るという類のものではない”、すでに一定のレベルを超えてしまっているとなると、平泉の言うとおりに、本人の意思を尊重するより他にないのかもしれませんね・・・。

平泉の言葉の後に、タッツは、どんなことを思ったんだろうか・・・。

怪我(病気)によって、現役を退かざるをえなくなった選手・・・
怪我がきっかけで、本来の輝き放ったプレーを取り戻すことができなくなってしまった選手・・・

そういう選手は数多くいますけど、誰とは言わないですが(言わなくても、読んでくださるそれぞれに思い浮かぶ人はいると思う)、そんな選手たちのことが頭に浮かんで、少し憂鬱な気分です・・・。ごめんなさい、上手く言葉にできないです。

果たしてモッチーは、どんな結末を辿るのでしょうか・・・。

はい、気持ちを切り替えまして・・・

タッツは、王子に何かを勘付かれていましたが、上手く逃げましたね。
そして、その犠牲にされたのはやっぱりナッツなんだな~と(笑

もしかしたら、王子もタッツに気を利かせた部分はあったのかもしれません。
まぁ、最後はキレイにオチがついたところで、めでたしめでたしです。

さてさて、来週以降についてですが、見た限りだと、まだ中断期間の話が続きそうな感じです。

・・・なれば、今度こそ補強ネタが来るか?

来週号が楽しみです。

タグ : GIANT-KILLING

コメント

 

カマタマーレ讃岐の羽中田監督
ドイツのダイスラー
伸二なんかの事がまず思い浮かびますね


でも一番はJドリームの本橋さん
持田はユズリハの話のように去る事になりはしないか、と
引退は無くても椿と代表での入れ替わりなんかは…

 

>名無しの方

コメントありがとうございます。

拍手コメの中には、望月重良氏や名波浩氏のことを挙げてくださった方もいらっしゃいました。
私の応援してるクラブ的には、田中達也のことが何かと気にかかってます。
それと、これは完全な刑事事件ですが、最近だとウェストハムのダヴェンポートの話も、言葉にできないやるせなさを感じてます・・・。

持田に関しては、東京ダービーでの言葉が改めて心に重くのしかかってきますね・・・。
Jドリの本橋の話は、わりと最近読んだというのもあり、私も頭に浮かんでいました。
持田が怪我によって現役を退かなければならなくなる瞬間を見たくはないですが、彼が覚悟を持って一試合一試合に臨んでいる以上、私もそれを受け入れる覚悟を持って見守っていきたいなと思ってます。

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