今週の連載雑感(2009年8月17日~8月23日)
2009.08.23 21:00
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- さよならフットボール
- うるとらスーパーさぶっ!!
□ ANGEL VOICE
テルヒサが決めたー!
キヨハルが、帝稜の最終ラインの動きを見極めたうえで、シンゴではテルヒサにラストパスを送った、その判断が素晴らしかったですね。
ただ、ひとつだけ書かせてもらえば、ラストパスの受け手として、まずシンゴに視線を向けるように描くのはいいのですが、その中でも、テルヒサはテルヒサなりにパスを受けるために走りこんでいたという描写もさりげなく入れておくと、もっと良かったかなと思います。
・・・
吉沢(野球部元部長)に関しては、ほとんどの一般生徒がサッカー部に見向きもしない中で、しっかりと彼らのことを見ている人がいてくれたことを嬉しく思う反面、作品の読み手である私たちには、その存在をもう少しほのめかしてくれても良かったんじゃないかと思ってみたり。古谷野先生も意地が悪いなぁ~(悪い意味ではないです)。
それにしても、日本一走れるチームを目指すための追い込み方は半端じゃないですね。
私は、陸上部でインターバル走をいつもやっていたので、そのきつさを少しはわかっているつもりです(ただ、練習はぬるい部類に入る学校だったので、あんなに追い込んではやらなかったし、本当に片鱗程度にしか理解できてないと思う)。
“全力で走らなければならないが倒れることは許されない”
つまりは、部員が11人ぴったりしかいなかったということがバックグラウンドにはあるとはいえ、それだけのことができる市蘭のメンバーたちを私は心の底から尊敬しますよ。
けど、その元の11人が強調されるにつれ、12人目のメンバーである丹羽の存在が・・・。
もし、サッカー部が存続されるということになったら、丹羽の活躍にも期待したいです(笑
・・・
さて、試合は残り2分。
同点まで追いついたんだから、逆転まで行ってほしい。
とうか、本当、彼らを勝たせてあげたい。
まだチャンスを作れるだけの時間は十分に残っているので、奇跡の逆転劇に期待したいところです。
・・・同点に追いつかれて、キレた坪井が攻撃参加してゴールを決めるとか言うオチはなしの方向でお願いします!
※
□ LOST MAN
あれ、ト・・・トニーさん?
よりによって、マンUのクラブ事務所で何やってんすか?(笑
(何を言ってるのか分からない方は、トニー・クロスビーという人を検索してみてください。画像で検索すれば一発でわかるはずw)
・・・
英国うんぬんの話は、東本氏がストーリー制作にタッチしているとみていいのでしょうか。
マツモトは、サッカー選手としてのすごさが際立ってますが、それと同じぐらいすごく頭のいい人でもあるんですね(記憶喪失ですがw)。
サカザキは、有能なのは分かるのですが、(一応、苦労もしてるっぽいような描写もあるけれど)いつもソツなく何でも当たり前のようにやってのけてしまうという印象で、キャラクターしての魅力に乏しいなと感じます・・・。それが、サカザキの個性ということなのかもしれないですが。うーん。
何はともあれ、ようやくマンU入団が決まりました。
ここからマツモトたちが何を見せてくれのか、先の展開が楽しみです。
※
□ さよならフットボール
あー、これは、人間関係が思ったより複雑というか、ストーリーの中に恋愛要素が絡んできそうな感じです。
まず、話をまとめていくと・・・
希が、新人戦の初戦だけでもいいから、試合に出たいと強く訴えているのは、数年ぶりに再会した、次の対戦校に所属する、ナメック(谷 安昭)という男と戦うため。
ナメックは、数年前は希の弟分的な存在(学年は一緒)で、ナメック自身も希のことを“親分”と慕っている。希のチームメイトたちも、もとは同じ小学校なんだから当然ですが、ナメックのことをは知っている。
事件は、希とナメックが数年ぶりに再会したところから始まる。
数年前は、無邪気に希のことを慕っていたナメックでしたが、数年ぶりに再会したナメックは、希のことを、「恩田」と呼び捨てに。これが、事の発端となる。
これにキレた希は、ナメックにビンタし、昔のことを引き合いに出す。
一方、ナメックは、後輩が見ている手前もあり、それに応戦。
「いいか恩田 サッカーはフィジカルだ
身体のデカイ俺に女のお前が適うわけがない
(希の反論を挟む)
じゃあお前に何が出来る?
その身体で何が出来る?
男というだけで俺は―― お前を超えたレベルにいるんだ」
このナメックの言葉が、希に火をつけることなっていきます。
で、人間関係を複雑化させていくのは、まずは希がナメックのいる江上西中に、こっそりと偵察に行った時のナメックを見る目。希は、数年前の頼りないナメックの姿と重ね合わせてみていたこと。それが、恋愛感情的なものかと問われれば、微妙なところではありますが。
ちなみに、ナメックは、不器用なのは以前と変わらないようで、フィジカルを活かしてとにかく懸命にプレーするDFの選手のようです。
そして、もうひとつ話を複雑化させそうな要素として、今のチームメイトである、テツ(山田鉄二)と、タケ(竹井薫)が希に対してどうやら気があるらしいということ(けど、希の気持ちは、実際どういう感情で見てるかは分からないけどナメックの方を見ている)。このふたりは、ナメックを面白くない存在と見ているようです。
試合を通じて、このあたりの人間関係がどう変化していくのかという部分が、作品の見どころのひとつとなっていきそうです。
ナメックの言葉は、言葉そのものだけを見ると、こいつは最低だな・・・と思ってしまうようなものですが、その言葉の背景には、後輩が見ていたという手前もあるだろうし、昔の自分じゃない部分を見せたいってところもあるのでしょう。そのあたりは、中学生らしさが感じ取れて、そんな時期をとっくに通り過ぎたおっさんからすれば、何とも微笑ましく見えるものです(笑
・・・
まだ試合シーンまで到達していないので、純粋にサッカーマンガとして面白いかどうかは判断することができません。
ですが、希が見せるサッカーに対する姿勢、時に方向性が何かズレてる部分もあるけれど、彼女は、サッカーに対して真摯に向き合って、誰よりも懸命に努力を見せています(作中でそれはきちんと描かれています)。
だから、私は、好意的に見ていますし、いい方向に進んでくれるといいなと思ってます。
男女間のフィジカルの差についても、きちんと描いていますし(希本人も十分自覚している)、多分大丈夫だと思ってますが、人間関係の部分で上手くストーリーのドラマを作ってもらって、サッカー描写はリアリティ路線をベースに作品を構成していってもらえると、私的には嬉しいのですが、どうなっていきますでしょうか。
まずは、希がどうやって、試合出場の許可を得るかですね。
間違っても、監督の許可なしにマネージャーが勝手に選手登録するなんて展開はないですよね?、そのあたりをどう解決していくのか、次回の見どころになるのかなと思います。
※
□ うるとらスーパーさぶっ!!
JOMOカップで大活躍したミョージンはんネタは、やっぱりきましたね!
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