今週の『GIANT KILLING』#127
2009.08.20 21:23
先週はお休みだったので、2週間ぶりの今週のジャイキリです。
真夏の祭典オールスター。
試合は前半、ゼウベルトの先制ゴールで、外国人選抜が1点をリードしています。
・・・
ハーフタイムを終え、選手たちがピッチへ姿を現し始めます。
その中には、前半出場機会のなかった、王子に夏木といったETUから選ばれた2人の姿も見ることができます。
その様子は、ETUクラブ事務所のテレビでも流されていて、観戦している副会長は、「2人共ゴール奪って…… ETUの凄さを全国に知らしめてこい!!」と、勝手なことを言ってます。
一方で、後藤は、(本来の監督である平泉を差し置き)まるで自分が監督であるかのように、堂々と振る舞っている達海の姿に少々苦笑い。
場面は、スタジアムへと移りまして・・・
後半に向けて、早々にピッチへと戻ってきた日本人選抜に対し、なかなか出てこない外国人選抜。達海は、このことに何かの確信を持っているようです。
佐倉は、外国人選手の時間のルーズさのことなのかと問いますが、それに対し達海は・・・
「でもこの場面は違うよ この奴らの遅さが意味するのは
連中が敗北に向けて突き進んでいるってことだ」
と、(その理屈がよく分からないのですが)不敵な笑みを浮かべて答えます。
佐倉は、普段のほんわかとしている時と、勝負モードに入った時とのテンションのギャップに戸惑いを見せています。
・・・
後半キックオフ直前、ピッチの中に集まる日本人選手たち。
そこでは、王子とケン様が優雅に会話していたり、八谷と志村がさっぱり噛み合わない会話をしていたり、ケン様に声をかけられ感激のあまり鼻血を出してしまった窪田の様子が描かれています。
そんな中・・・
「こ… こんなメンバーで……
サッカーになるのか――?」
と、ひとり密かにツッコミを入れる、我らがETUの夏木。
・・・と、ここで、ようやく外国人選抜のメンバーたちが姿を現します。
「待たせたね」と、悠々と登場したダルファーに対して達海は・・・
「あんまり遅いからさー
他所(よそ)の選手達をまとめきれなくてヒーヒー言ってんのかと思ったよ」
と、サラッと挑発的なこと(ただの天然かもしれないですが)を言ってのけます。
この言葉を、通訳のソノダくんは、しっかりとダルファーに訳します。
それに対し、ダルファーは・・・
「君の推測とは正反対の光景をご覧に入れよう タケシ・タツミ」
と、余裕の笑みで返したところで、後半開始の笛が鳴ります。
後半が始まるにあたって、日本人選抜はメンバーを多く入れ替えたようですが、それは外国人選抜も同じようで、前半出場した名古屋のブラジルトリオやカン・チャンスは、ハーフタイムで交替となっています。その反面、ハウアーと同タイプの長身でパワー系のFWである東京Vのレオナルドは、ベンチに残っています。
達海は、外国人選抜が高さと強さのあるハウアーとレオナルドを併用し、この2トップに(ハイボールを)放り込むサッカーをしてきたら厳しかったとの見解を示していますが、実際に、ダルファーは、そういう采配をせず、普段大阪でやっているようなサッカーで後半に臨んでいます。これは、どうやら、達海の読みどおりの展開のようです。
前線でパスを受けたハウアーは、右サイドを走る7番・新潟のルイスにパスを送ります・・・が!
そのプレーをしっかり読んでいた志村が、パスをカットします。
ボールを奪った志村は、日本人選抜の17番にパスし、そこからさらに、我らが王子へとボールをが渡ります。
「さぁて 今日ボクの犬になってくれるのは誰かな?」
王子のお眼鏡に適ったのは、右サイドにいた八谷でした。
突然鋭いロングパスを出された八谷は、「パス長ぇぞ王子様!!」と不満を言いながらもボールを追いかけ・・・
(一方で、攻められてる側のGK・星野は、外国人選手たちにコーチングをするものの、日本語で指示を出しているため、それがどれだけ伝わっているのか・・・)
中央で待ち構えている夏木を見た八谷は、「夏木へ出す時は雑なパスでいいから……」というアドバイスどおり、アバウトにクロスを入れます。
「俺は…… 人気よりも実力の男……!
そしてここで活躍して 次回からは人気でも……」
と、夏木は、思いっきり意気込んで、ジャンピングボレーを放ちますが・・・
これは星野に防がれてしまいゴールを奪えません。
しかし、日本人選抜の攻撃は、ここでは終わらず、こぼれ球を窪田が拾います。
窪田のボールへの嗅覚はさすがですが、それ以上にこういう場面に強いのは・・・!?
ケン様だーー!
窪田からのパスを受けたケン様は、右足のインサイドで華麗に外国人選抜のゴールへとボールを流し込み、日本人選抜が同点に追いつきます!
「ケ――ン!!!」
自身が指揮を取るモンテビア山形のケン様がゴールを奪ったことで、両手を突き上げ大興奮の佐倉。
日本の至宝が魅せる大舞台での強さに、達海も舌を巻いています。
その一方で、悔しさを滲ませる、ダルファー&ソノダくん。
ケン様のゴールの余韻がスタジアムに残る中・・・
今週は、ここまでとなります。
■ 私的雑感
ケン様ゴール来たぁーー!
ケン様カッコいいっす。
さすが大舞台に強い男、最高に輝いてますね!
というか、このキラキラしているのは何?(笑
シムさんのナイスカットから始まり(ダルファーのやり方は、よ~く分かってますもんね)、17番(?)の誰かを経て王子へ。王子から右サイドの八谷にロングパスが通り、タッツのアドバイスどおりのアバウトなクロス。
ナッツは、豪快なジャンピングボレーを放つも星野に防がれ涙目。
でも、そのこぼれ球をクボタンが拾い、絶妙なところに走りこんでいたケン様へラストパス。
パスを受けたケン様は、右足のインサイドで華麗に流し込む・・・
見事な同点ゴールでした。
後半、タッツミーが指揮を取り始めて、もっとガチガチの真剣勝負な雰囲気になっていくのかと思っていたのですが、今のところはそこまででもないというか、まだお祭りの延長線上って感じがします(緊張感のない描写も混在してるからそう感じただけかもしれないですが)。
同点に追いついたこの後、ダルファーがどんな采配を見せてくれるのかに注目したいですね。ダルファーも、タッツに2度も負けたくはないでしょうからね~。雰囲気もピリピリとしたものに変わってくるかもしれません。
ダルファーの負けず嫌いは、ただ試合に負けたくないというだけではなく、自分の理想とするフットボールで完膚なきまでに叩きのめしてやりたいという強いニュアンスを感じました。
タッツミーも言ってますが、日本人選抜からすれば、ハウアーとレオナルドの2トップで、シンプルに彼らの身体能力を活かす、放り込みサッカーの方が怖いと思います。
けど、それだと、サッカー的にも少々面白みに欠けるでしょうし、だからきっとダルファーはそれをしたくない。むしろ、先制して少し余裕のできた後半では、自分の理想のスタイルを見せつけようとする。
ダルファーのエゴとプライドの高さを改めて見たように思います。
・・・結果として、そこをタッツにつけ込まれてしまったわけですが、個人的には、そんなダルファーのやり方は嫌いじゃないですよ?
※
ですが、ダルファーの采配に不満があるとするなら、名古屋のブラジルトリオを前半で下げてしまったことでしょうかね(笑
ベンチの前でくつろいでメロンパン(?)を頬張っているペペはかわいいな。
くつろいでいるというよりは、前半だけで下げられて、不貞寝ならぬ不貞食いといったところかな?
リーグ後半、個人的には、もう一度名古屋との対戦を見たいと思ってます。
実際に対戦が描かれるかはわからないですが、またの登場を楽しみにしてます。
※
今回も、日本人選抜の選手たちのやり取りが面白かったですね。
ケン様は、王子流になると、“ケニー”なのか(笑
このふたりは、結構相性が良さそうな気がします。
・・・と、その背後で、噛み合わない会話を続ける、八谷とシムさんが笑えます。
クボタンからすれば、ケン様は憧れの人だったんだろうね。
よっぽど嬉しかったんでしょう。
個人的に、一番笑ってしまったのは、このオールスターのいろんな意味で濃すぎるメンバーの中では、あのナッツであってもツッコミ役に回らざるを得ない瞬間を見たときです!
ナッツは、アバウトなクロスでもシュートに持っていけてしまうところは、素直にすごいと思います。
けど、その分、比較的イージーなシュートを・・・(苦笑
今回は、役回り的にも副会長の期待に沿うのは難しいかもしれません。
なので、ETUに戻ってきた時の大爆発に期待したいです。
※
さて、来週は、1-1の同点となった後、試合がどう動いていくかですね。
まだベンチに残っているレオナルドの使い方が、注目ポイントかもしれません。
時計を見ると、後半10分ぐらいでいいのでしょうか。
オールスター編は、あと1~2週ぐらいで終わるのかなって気がしてますが(あまり長く描くものでもないと思いますしね)、この先どうなっていきますか、来週号が楽しみです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
確かに、みんなカズには遠慮しているところはありましたよね。
そういう雰囲気も含めて、それが旧来のオールスターのいいところなんだと思います(笑
来期はどういう形を採るのか分からないですが、Jリーグは、ジャイキリを参考に、今一度オールスターの在り方について考えみてほしいなと思いますね。
お初です
そのうちA代表の強化試合としてブランジャパン対ETUも見てみたい!
はじめまして。
コメントありがとうございます。
練習試合としてでもいいので、ブランジャパンvsETUを見てみたいですねー。
ブランがどんなサッカーを志向しているのか、どんな風にチームを指揮するのか、すごく興味があります。
代表にとっても、タッツミーによってチームの弱点を明確にされ、そこを突かれることは、やる気なさげな国を相手にAマッチをするより、いい強化になりそうな気もします。
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当時すでに30半ばとかだったと思うんだけど
やっぱり何か持ってるんでしょう
まぁ周りが明らかにカズに点とらそうとしてましたけどね(笑)