今週の『GIANT KILLING』#126
2009.08.06 22:19
真夏の祭典オールスター編は、まだまだ続いていきます。
ここまでのスコアは0-0のままです。
・・・
身体の強さを活かして、ボールを受けたハウアーは、左サイドを駆け上がってきた、カン・チャンスにパスを出します。
中央を見たカン・チャンスは、シュートを狙わず、素直に中に折り返します。
ギラリーン
チャンスとばかりに目を光らせるペペは、ディフェンスの間に上手く入り込み、カンの折り返したボールを、ジャンピングボレーシュート!
・・・しかし、惜しくもボールポストに嫌われゴールならず。
ここまで前半30分が経過し、試合の主導権は、外国人選抜が握り続けているようです。
「ふふ ようやく息が合ってきたか……
そうだろ 一人でゴールが割れるほどサッカーが簡単でないことを
一流選手は心得ているのだ」
とは、ダルファー。
(ダルファーとソノダくんの馴れ合いは割愛しますw)
ダルファーは、そのように言ってますが・・・
「くそ……! はじいた所をボクが詰める予定だったのに……!」(ハウアー)
「サイゴニキメル……! ソシタラMVPハワタシヨ……!」(カン・チャンス)
「……」(ギラギラーンと息巻くペペ)
やっぱり、最後は「自分が!」と、MVPへの欲望が渦巻いています(笑
オールスターは、ファンのためのお祭りで、本当の意味での真剣勝負ではないかもしれないけれど、こういうゲームでこそ、真の負けず嫌い度が問われるのではないか・・・
「私は君達に負けたくない
それがどんなゲームであろう…… 絶対にだ」
と、ダルファーは、自身の負けず嫌いっぷりについて語っています。
・・・
話はピッチの中へと戻しまして、ボールを保持しているのはゼウベルト。
前線でFW3人が動き回っているので、日本人選抜も人数をかけて守備をしてきている。
少し攻撃が手詰まりになってきているようで、もうひとり攻撃に・・・と思案しているところで、声をかけてきたのはカルロス。
ゼウベルトは、カルロスにパスを預け、ワンツーで八谷をあっさりかわし、再びボールを受けます。
ハウアー、カン・チャンス、ペペと、FW3人がせわしなくパスを要求していますが、ゼウベルトは、ふと、自分がフリーでシュートコースが空いていることに気付きます。
そして、ゼウベルトのミドルシュート!
このシュートが決まり、外国人選抜がまずは1点を先制します!
ゴールを決めたゼウベルトは、両手を広げて大喜び。
ですが、何か異変があることに気付きます。
なんと、ゴールを決められた日本人選抜・・・ではなく、ハウアー、カン・チャンス、ペペの3人が、今のゴールを取り消すように猛アピール。
「そこまでして……
MVP獲りたいのかこいつら……」
3人の行動にゼウベルトも唖然。
このゴールシーンを日本人選抜のベンチから見ていた平泉は・・・
「あれだけ前線に強力なFWがいても……
スキがあればどこからでもゴールを狙う……
フィールドプレーヤーとしての意識の問題だな
外国人だからなどという問題ではない
こういうゲームからも日本人が学ぶ所はまだまだ多いよ」
と、冷静に日本人選手のプレー意識についての話をしています。
平泉の言っていることもごもっともですが、、達海は、平泉のやる気のなさ(勝敗に対する関心のなさ)を実感しているようです。
・・・と、そんなところで、ふと何かの視線を感じた達海は、外国人選抜のベンチの方を向いてみると、挑発的な笑みでこちらを見ているダルファーがいました。それに対して、ちょっとイラッとくる達海。
そんな達海の様子を見た平泉は・・・
「達海 ハーフタイムの指示お前が出すか?」
自身も気が乗らないし、達海の方も、暑い中ベンチに座っているのも退屈であろうと、“達海の目を見ながら”提案します。
「……じゃあやる」と、達海。
「私もお手伝いしますよ タ… タ… タッツミー」と、佐倉もやる気を見せます。
そんな佐倉の姿勢に、松ちゃんよりも頼もしいとは達海。
(これに遠く離れたところにいる松ちゃん自身も何かを察しているようです)
・・・
そして0-1で外国人選抜がリードのままハーフタイムを迎え、場面は日本人選抜のロッカールームへと移ります。
選手たちに語りかける達海。
この試合に、いまひとつやる気を見せない平泉のことをいじりながらも・・・
選手(アスリート)たちの中に眠る、“負けず嫌い”を引きだろうとする達海。
「だったらどうなのよ いくら遊びの試合だろうがさ……
負けんのって嫌なんじゃないの?」
「嫌っス!!!」
見事にシンクロした、夏木と八谷のやかましい・・・いや、単純なの2人。
「俺達の職業はつまり遊び人ってことになるな」(結論)
相変わらず、ひとり関係のない話している志村に、
ハーフタイムになって、自分が日本人選抜にいることにケチをつける王子の・・・変わり者のゲームメーカー2人。
ポ―――(窪田)
キラキラ――(ケン様)
何か持ってる奴2人。
「大丈夫かなサックラーこの面子で」
と問いかける達海に対して・・・
「いやあハマったら面白いんじゃないですか?
なんだか新しい日本代表みたいでワクワクしますよ」
と答える佐倉。
「はっ 代表ねぇ……
ま せっかくだからブランの気分でも味わってみるかい」
「遊びも本気でやんねえと面白くないかんな」
ペンを握った達海は、後半に向けた作戦を選手たちに説明しようとしているところで、今週はここまで。
今号は、合併号のため、続きは再来週となります。
■ 私的雑感
先制ゴールは、ゼウベルトでしたー!
あのゴールシーンは、必要なときにはそっとボールを受けに来る、さりげないカルロスの気の利いたプレーが良かったなぁと思います。
ペペなどFWの選手は、ゼウベルトによって活かされているけど、ゼウベルトもカルロスがいなかったら、たぶんここまで力を発揮できてないんだろうなと思いますね。
もちろん、ゼウベルトのシュートも素晴らしいものでした。
平泉も言ってますが、ああいうスキあらばシュートを狙っていく姿勢というのは、見習うべきものだと私も思います。
ゼウベルトも、気苦労が絶えないタイプのキャラですからね。
あのゴールは、正当なものというか、それぐらいはご褒美として許してあげてと、FWたちには言いたいですね(笑
それにしても、ハウアー、カン・チャンス、ペペの“MVPを狙う貪欲すぎる姿勢”には、笑ってしまいました。
本当、息巻いてるペペとか、かわいすぎるなー。
けど、ペペは、ディフェンスのスキを突いて、上手く間に入り込んだところまでは上手かったですが、あのシュートは決めておきたかったですよね~。
※
ダルファーとソノダくんは、相変わらず仲がいいですね。
つーか、ハートマーク出すな!(笑
周りの人たちもドン引きしてるじゃないですか。
まぁ、それはいいですが、1点を先制した後の、ダルファーの挑発的な笑み(優越感というニュアンスも含まれてるのかな)は好きだな~と思いました。
そんなダルファーの行動とタッツに反応に対して、、平泉がタッツミーに、ハーフタイムの指示を任せてみようと思ったのは、単に平泉の気持ちが乗らないからという理由ばかりではなく、タッツがこういうときどんな采配を見せるのか、高みの見物的なニュアンスもあるのかな~なんて思ってみたりしてます(もちろん、主人公の見せ場をという作品的な観点もあるのでしょうが)。
サックラーもやる気を見せてますし、日本人選抜が後半どんなサッカーを見せるのか(「新しい日本代表みたい」の言葉に、私もワクワク)、それに、外国人選抜がどう対応していくのか、“監督たちの手腕”というものにも期待したいです。
※
日本人選抜のハーフタイム。
まず思ったのは、今回、初めて顔がいっぱいいるじゃないですか。
欄外の登場人物紹介は、メインクラスの人物ばかりでなく、全然絡まない人物だとしても、名前とクラブ名とポジションぐらいで構わないので、全選手のプロフィールを載せていただけると嬉しいかなと思います。
ナッツと八谷は、見事にシンクロしとる(笑
キャラも思いっきり被ってますからねぇ。
選手としては、パスの出し手と受け手の関係となりますから、ピッチの中では意外といいコンビになるかもしれないですね。
シムさんは、相変わらずですね(笑
王子は、フィールドプレーヤーでひとり長袖ということは、王子だけ特注のユニフォームってことなんですよね。せっかく特注なのなら、王子だけ襟付きのユニにしてあげてもよさそうな?(笑
王子は、前半出場してなかったと思うんですけど、後半どんなプレーを見せてくれるのか楽しみですね。シムさんや八谷のいる中盤で、王子がどう機能するのか興味津々です。
※
佐倉監督と言えば、あの作品のネタに対して、複数の反応があって嬉しかったです。
意外なところで(?)、サックラー大人気!
ご存じない方のために説明しておきますと(ここからジャイキリの話からは遠ざかります)、山形の佐倉監督は、『オーレ!』というサッカーマンガに登場する、同じ佐倉という苗字の監督(代行)と似ているんですよ。
苗字もそうですし、37歳という年齢、眼鏡に髪型、ちょっと控えめな感じの風貌・・・
実際に、『オーレ!』のオマージュ的な意味合いで描かれたかどうかは、私には知る由もありません。ですが、とてもじゃないけど、偶然とは思えないほどにそのイメージは合致するものなんですよね(絵柄による違いはありますけどね)。
『オーレ!』という作品も、ジャイキリと同じサッカークラブを舞台にした作品で、年間予算4億円という(オーレは2部所属のクラブですが)ETUよりも少ない予算で戦っています。
読んでいて切なくなるほど、本当にお金がないクラブの窮状が描かれているのですが、作品の中盤以降はドラマティックで、個人的には大好きな作品です(ここを読んでくださってる方の中には、好きな人も多いと思います)。
まぁ正直、最後の4巻、5巻は、入手が困難になるほど売れてない作品なので(苦笑)、あまり強くはプッシュしないですが、ジャイキリがきっかけでサッカークラブに興味を持った方には読んでみてほしいなと思います。
ジャイキリが話がそれてしまって申し訳ないのですが、ここぞとばかりに便乗して、『オーレ!』の話をさせていただきました。興味を持った方は、ブログ内に記事がありますので、右サイドバーのタグの中から探して、辿ってみてください。
※
さて、来週は、合併号なためお休みなので、次回は再来週になりますね。
タッツミー&サックラーが、このお祭りをどのように盛り上げてくれるのか。
このまま終わるわけがないはずなので、再来週に続きを読むのが楽しみです。
個人的には、ケン様が一番おいしいところを持っていってくれることに期待しています!(笑
タグ : GIANT-KILLING
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