今週の『GIANT KILLING』#123
2009.07.16 23:34
最新単行本11巻は、いよいよ来週の木曜、7月23日になります。
表紙の画像がどんな感じになるのか、今から楽しみですね!
記事アップして早々、私がのんびりアイス食べている間に拍手コメントくださった方ありがとうございます。amazonに表紙画像きてました。というか、今回amazonはやっ!(笑
例によって、一番でっかい画像を。
東京V戦直後の描写は、まだ続いていました。
(すみません、新展開になるものだと思っていました)
・・・
「このままじゃ駄目だ……」
東京V戦を終えての自分のプレーに反省しきりの椿。
・・・と、ここで、サポーターたちへの挨拶を済ませ戻ってくるETUの選手たちを遠くから見つめている男がいました。
も、持田だー!
「ムカつく…… ムカつくねぇETU……
次は必ずボコボコにしてやるからね 覚悟しといてよ椿君
ぶっ ははっ」
試合終了直前のプレーで、椿にぶっちぎられてしまったことがお気に召さなかったのか、椿に視線を向け、そう言い放ち引き上げていく持田。数十メートル離れたところからでも、強烈な威圧感を放つ持田に、椿はビビリまくり。
そんな椿の肩を叩いたのは、緑川でした。
「気づいているか? 椿
このリーグ前半戦……
全試合フルタイムで出場したのはチームで俺とお前だけだぞ
胸を張れよ お前はこのチームの中盤には欠かせない選手になってるんだよ
中断期間なんてすぐ終わるぞ しっかり準備して後半戦臨まないとな
残り試合も全部出来るくらいの気持ちでよ」
このチーム一のベテランの言葉に、暗く沈みこんでいた椿は励まされますが、すぐさま赤崎に、すでに累積警告が3枚(出場停止となる4枚目にリーチがかかった状態)あることを突っ込まれ、雰囲気が台無しに(笑
・・・一方で椿自身は、緑川の言葉に励まされた部分もあるけれど、いやむしろ、ずっと使ってもらってるからこそ、期待に応えられるだけのプレーをできなかった自分自身を悔やみます。そして、リーグ中断期間のさらなるレベルアップと、後半戦での巻き返しを心に誓うのでした。
(6ページ目にしてようやく扉絵)
「いいですか――――!?
何度も確認しますけどー!
ぜっ――――――…たいに失礼のないように!! わかってる――!?」
何やら、念入りに集まっている人たちに声をかけているのは有里。
黒田は、オフの日に呼び出されたと、何やら不満たらたらなようですが・・・・
「コラ――――ッ!!
オフじゃないでしょ黒田さん! これも立派な仕事でしょー!!」
と、ブチギレる有里。
「ウチみたいに観客動員の少ないクラブがやってられんのは……
スポンサー様がいてくれるお陰なのよー!?」
・・・ということで、黒田をはじめとする一部の選手たちと監督の達海がこの日呼び出されているのは、ETUのメインスポンサー様である、“大江戸通運”の企業ポスターの撮影のためでした。
大江戸通運は、ETUができてからずっとクラブをサポートしてくれているらしく、社長は、達海の現役時代のプレーも知っているとのこと。
・・・
・・・と、ここで場面は変わり、大江戸通運の社長である浅倉様が、ETUの永田会長・副会長が出迎えのもと姿を現します。
「今年は達海君が監督として戻ってきて……
大金星を上げながらの現在9位 なかなか悪くないだろう
この快進撃こそ業界王手に挑む……
我々大江戸通運のイメージそのものだよ」
との、社長様のありがたいお言葉に、永田会長・副会長は感激していましたが・・・
「とはいえ シーズン序盤の連敗……
そのイメージが悪いので私は反対してたんですがね……」
と、その空気に水を差したのは、大江戸通運の副社長で、浅倉社長の息子でもある秀和氏でした。
そんなやり取りをしている間に、隅田川スタジアムのピッチ内では、ポスター撮影のための準備が進められていました。
ポスター撮影のイメージ図(選手の並び順)を見て、微妙に不満そうにしている者もいれば、ひとりニヤッとする者もいたり、勝手に権利関係の話をしていたりなど、その反応は選手それぞれ。
別の所では、広報部の3人が何やら会話をしています。
今回の撮影に、副社長が来ていることに驚きを見せる有里。
そして、こういう場に顔を出す副社長に対して、大江戸通運は、そろそろ社長交代があるのかも・・・という懸念を示します。
有里曰く、副社長は、サッカーがあまりお好きではないとのこと。
したがって、社長が交代となった場合、大江戸通運がETUのメインスポンサーから撤退してしまうのではないかという不安を口にします。
その大江戸通運の副社長は、後藤と一緒にポスターの撮影現場を視察しています。
副社長は、撮影をする選手たちが、大江戸通運の配達員の制服ではなく、ETUのユニフォームであることが不満なようです(これに関しては、少なくともETU側に責任はないだろうと思うのだが・・・)。これに怒りが収まらないのか・・・
「今の時代サッカーは金にならんのだ
親父のボランティア精神に会社がいつまでも付き合ってはいられんのだよ」
とまで言い出します。
それに対して、後藤は、「今年の我々は…… 昨年までと違い良い結果が出せると信じています」と、強気の姿勢。
そこで副社長は、達海のもとに歩み寄って行き・・・
「君のやるサッカーには どれほどの価値がある? 達海監督」
と、直接達海に訊ねます。
達海は、「あのー どちらさm・・・」、慌てて有里が間に入りますが、突然の副社長の乱入に、周囲の選手達にも緊張感が走ります。
「この前半戦の成績は知っている
君達の働きがさほど我々に利益をもたらさないこともね
私が今といたいのはそんなことではない
君が率いるこのチームは我々が投資するに値するほどの魅力があるのかね
君の口から説明してくれないか? 達海監督」
と、訊ねる大江戸通運、浅倉副社長に対しての達海の回答は・・・
「無理無理 んなもん口で説明できるもんじゃねえ
スタジアムに来て 自分の肌で感じるもんだよ」
あぁ・・・、言っちゃった・・・って感じの有里のリアクション。
それに対して、副社長が示す反応は・・・?
・・・というところで、この続きは、また来週となります。
■ 私的雑感
おおっ。
なんか、自分の想像していたのと、全然違った展開になっていますね。
スポンサー関係の話については後で述べていくとしまして、まずは、先週号の続き、まだ終わっていなかったスタジアムでの描写について。
・・・
モッチー・・・
モッチー怖いよぅ・・・
直接のやり取りはなかったですが、これだけでも十分伝わるものはありましたね。
いや、むしろ、この微妙な距離間だからこそ、より強烈なメッセージをバッキーへ送ることができたのかな(笑
ですが、あのシーンで個人的に何が一番ツボだったかというと、あの表情もそうなんですが・・・
モッチーのあの表情がアップで思いっきりカメラに撮られまくってたことです!
撮られた写真は、フットボールダイジェストとかでも使われるのかなぁ?
あの表情をちびっ子たちが見たら本気で泣くだろう?
久堂さんは、ある意味選手が一番輝いていた表情をしっかりカメラに収めることができたのかなぁ?
・・・とか、そんなことを考えてたりしました。仕事中に(笑
・・・
バッキーについては、まず、ドリさんとのやり取りが良かったですね(さすが、ドリさんはベテランらしい振る舞いだなと思います)。
ここまでフルタイム出場は、バッキーとドリさんだけというのは意外な気もしたのですが、よくよく考えてみると確かにその通りですね。王子はサボるから、まぁ当然として、コシさんとクロは出場停止があるし、スギでさえも大阪戦で途中交替してるんですよね。
ここまで試合に使ってもらっているからこそ、タッツの期待に応えきれない自分自身が悔しいという、あの場面もすごく良かったです。
この悔しさが胸にあれば、常に順風満帆とはいかないでしょうが、きっと大きく成長していける。今後のバッキーの躍進に期待したいです。考えてることのスケールが小さくったっていいじゃない(ザッキー批判ではないです)、その小さなものの積み重ねがいずれ大きなものとなっていくはずですから。
ザッキーが、累積警告3枚目であることを突っ込んでいたのには笑ってしまいました。
けど、シーズンは長いですし、見方を変えれば、出場停止がいい休息になるってこともありえます。また、外から客観的に試合を見るというのも、ピッチの中とは違ったものが見えてくるでしょうし、バッキーが出場停止になるという話も、ストーリーに上手く組み込めば面白くできるんじゃないかなと思ってます。
※
東京V戦のシーンの後、話はスポンサー方面に行くとは、まったくもって予想外でした。
すでに、補強だのオールスターだのの話が出ているので。
社長(会長であっても不思議はない雰囲気)は、いかにも人情味に溢れてそうな人、副会長は、いかにもビジネスありき風の人と、このあたりは、ありがちな設定ですね。副社長は、ジャイキリ初になるのかな、ETU側から見れば(現段階では)完全なヒールな存在になっていますね。
ジャイキリの連載が始まった2007年とは違って、現在は世界的な経済不況。
ジャイキリワールドの経済状況は分からないですが、お金を投じたものに対して、それ相応の見返りを求めることは、経営者の立場ですから、それを安易に責めたてることはできません。1部の下位とはいえ、メインスポンサーですから、1億円以上は出していると思われます。
けれど・・・
サッカーは金にならんだとか、投資って言葉を使われたりだとか、君達の働きがさほど我々に利益をもたらさない・・・なんて言われるのは、やっぱり悔しい。
最終的には、副社長を認めさせるってことになっていくかと思いますが、それをどういう形で描いていくかに期待したいと思います。お金はすごく大切、けど、お金よりも大切なものがあるってことを見せやってくれ!
それにしても、先週号のサポーター同士のいざこざを、あの副社長に見られないで良かったですね(大事になってないとはいえ、撤退の口実を与えるには十分)。副社長が視察に来るであろう、次回のホームゲームで、何かトラブルを起こして、さらに話が混沌とした方向へと進まないことを祈ります。
あと、どうでもいい話ですが、大江戸通運の制服を着た選手たちの姿は、見てみたかった気もしますね(笑
※
さて、来週以降についてですが・・・
すぐさま隅田川スタジアムのホームゲームで、副社長が視察へ・・・となりそうな展開に見えるのですが、ちょうどシーズン中断してしまいましたからね。来週号も、タッツと副社長のやり取りの続きを描いていくのだと思っていますが、ここからどういう展開に持っていくかですね。
その後に、今度こそ笠野さんの話に移っていくものと、私は懲りずに予想してみます(笑
・・・
・・・
ここから、今週のジャイキリネタではないので、分けて書いていきます。
先週号の内容について、いろいろ反応がありました。
アクセス数的にも普段より多めでした。やはり、内容が内容でしたからね・・・。
羽田については、本当なら真っ先に突っ込むべきところをスルーしていましたが、半袖では寒すぎる3月の札幌で何を指示したのか・・・、思いっきり自分のことを棚に上げてましたね。すいません、指摘されるコメントもらうまで素で忘れてました(苦笑
ああいうサポの話を好まない方もいらっしゃるかと思いますが、ジャイキリは、ETUとサッカークラブを取り巻くあらゆる人々のドラマを描いた作品ということで、サポーターたちの描写も大切な要素だと私は考えます。まぁ、すべては彼ら自身が解決してくれるはずなので、事の成り行きを最後まで見守ってあげてほしいなと思います。
それと、先週号に関しては、オールスターネタに食いついてくださる方がいらっしゃったのが嬉しかったです。
オールスターの方式については、旧来の東西戦を指示する方が多数派なんだなーという印象を受けましたが、コメントを下さった方の中には・・・
名古屋のブラジルトリオも味方にしたいので日韓対抗戦でやって欲しいです
という意見もありました。
あぁ、なるほど。それも一理ありますね。
あとは、PK対決だったりとか、各クラブのマスコットたち大集結の話も書いてくださる方もいらっしゃったりして、現在もリアル2007年シーズンをベースに描いているとするなら、オールスター戦はもう少し先の話になりますが(ジャイキリワールドの8月頭ぐらい?)、まぁ、何にしても作中でオールスターが描かれるのが楽しみですね。
・・・えっと、勝手に期待のハードル上げるようなこと書いてしまって、ツジトモ先生には申し訳ないんですが(苦笑)、でもそれだけ、こういうお祭り的なイベントは、私だけではなくて、みんな楽しみにしているということです!
※
最新単行本11巻は、いよいよ来週木曜日発売となります!
今週のモーニング本誌に掲載されていた(149ページ参照)、単行本11巻の広告が、個人的にかなり気に入ってます。・・・というか、先週こそこの広告を使うべきだったような。
カッコイイ“大人”を、ボクらは見たい!
という、キャッチコピーがすごく好き。
また、松ちゃんを真ん中に持ってくるというセンスもいいですね(笑
11巻の感想は、この広告に描かれている3人の選手、特に一番右上にいる9番の選手にスポットが当てられた内容になる予定となっています。
・・・で、堺さんと言えば、某動画サイトにある堺さんの動画がお勧めです。
見れない方には申し訳ないのですが、川崎戦の“あの瞬間”の前までの堺さんをイメージしながら見ると、本当切ない、切なすぎます。けど、私はすごく好きです。
元ネタのミクの曲を知っていると、また別な意味で微妙な気持ちになるかも・・・ですが(苦笑)、11巻を読む前に見ておくと、さらに泣けるのではないかと思い紹介してみました。動画には、思いっきりネタバレコメントがあるので(消せばいいんですけどね)、一応記事を畳んでるこちらに書きました。
興味のある方は、他にもジャイキリ関連の動画はありますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
・・・というわけで、今週はこれにて。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
古傷…(T-T)
コメントありがとうございます。
古傷・・・
10年ぐらい前の出来事を私は思い起こしましたが、もし見当違いでしたらごめんなさい。
今は、ETUが最悪な方向へ進んでいかないことを信じるしかないですよね。ジャイキリは、何でもアリなところがあるので、嫌な意味でドキドキしています。
オールスターについては、そのスタイルも面白そうですね。
あとは、以前のJOMOカップのように(これが現在の日韓対決の名称だからややこしい・苦笑)、日本人選手vs外国籍選手という形式でも面白いかなと思ったりもしました。バッキー&クボタンのコンビは、(五輪)代表でも期待したいところですね~。
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オールスターは東西対決もいいけど現日本代表とリーグ選抜ってのも楽しいかも。そうすればバッキー&クボタンのユニットが見れるし~