今週の『GIANT KILLING』#121
2009.07.02 23:02
最新単行本11巻が、7月23日(木)発売になりますが。毎度恒例となっている、初版限定ステッカーは・・・
“夏木もじゃもじゃ11ステッカー”
だそうですー。
もじゃもじゃは、ナッツの頭のことを指しているのは分かるのですが、それがどうステッカーとしてデザインされているというのか。11巻に収録されるあのシーンを単行本で読み直すのもすごく楽しみにしているのですが、どんなステッカーに仕上がっているのかも非常に気になるところです。
それと、モーニング本誌には、ジャイキリシートの8月開催分の応募要綱も掲載されています。締め切りは、7月10日(金)となっていますので、興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか。
(参考リンク:「GIANT KILLINGシート」でサッカーを観よう! 8月開催分の募集開始です。)
東京Vのショートコーナー。
オザワのクロスから、城西が飛び込んで頭で合わせ、ゴールネットを揺さぶりましたが・・・というのが先週号のラスト流れでした。
・・・
城西のヘディングがゴールネットを揺さぶり、一瞬沈黙に包まれ・・・
そして、ホーム東京ヴィクトリーのサポータたち歓喜となるかと思いきや・・・
副審(現在は、線審とは呼びません)は、フラッグを上げており、オフサイドの判定。
ETU側から見れば、まさに命拾いした形で、失点を逃れます。
この判定に肝を冷やしたのは、ETUサポーターも同じ。
ここまで来て負けたくない・・・
去年までと比べていいサッカーをしているのは間違いないけど・・・
「なのにまた…… シーズン途中のこんな時期に……
優勝争いよりも残留争いのことが頭をよぎるのかよ…………
そんなのもう御免だぜ!」
・・・と、ユナイテッド・スカルズのメンバーのひとりが心情を吐露します。
と、その言葉を聞いたスカルズのリーダー羽田は・・・
「だったらもっと声出そうぜ
俺達は傍観者じゃねえ 黙って指くわえて見てんのがサポーターか?
こういうギリギリの場面でこそ…… 俺達の声が勝敗を分けると信じろ!!」
メンバーたちを鼓舞し、ETUの勝利を信じて、再び選手達へ大きな声を送り始めます。
羽田も、羽田なりの信念でもって、ETUのために戦っているところを見せています。
そんなスカルズの様子を見て、なんか強がって余裕を見せようとしているシゲたちの姿の影で、山さんの息子は・・・
「ふわぁー 楽しそうだなぁ……」
江戸前応援団の中ではひとり、スカルズに憧れのようなものを抱いているようでした。
・・・
試合時間は残り5分を切っていますが、試合展開は、変わらず東京Vのペースで進んでいるようです。
1点を取るために投入したはずの、丹波や堺も守備に回っている、センターバックである東京V・ヤマネがヘディングシュートをクロスバーに当てているなどの場面を見ても、ETUの苦しい状況が伝わってきます。
そんな苦しい状況ではありますが・・・
「集中しろ集中
終了間際のこういう時間帯に限って……
相手を出し抜くチャンスってのは転がってるんだ」
逆を言えば、ホーム東京Vも勝ち点3を得るために、必死に攻めている状況とも言え、攻め込まれ続け本当に苦しい状況ではあるけれど、つけ入るスキもどこかにあるはず。
そんなところで、ボールを持った三雲が、これまで東京Vが空中戦を制してることから、もう一度ハイボールを入れて勝負しようと考えているところを突いて、堀田が三雲に身体をぶつけ、黒田がボールを奪います。
黒田は、素早く椿へとパスをつなぎます。
ボールを持った椿ですが、ETU全体が守備に奔走させれている状況からか、前方にパスを出せる味方が誰もいません。
「とりあえずクリアか……?
それとも
自陣のこの狭いエリアで(パスを)回すか……?」
と、椿が状況判断に時間をかけているところで、迫り来るのは持田。
「こういう瀬戸際の状況でこそ 自分を信じろ」(by達海)
ボールをキープし持田と対峙した椿は、ボールを前に蹴り出し、自らドリブルで突破するプレーを選択します。
・・・そんな椿のプレーは、最初から読みきってる持田は、ユニフォームの袖を引っ張り、椿をスピードに乗せないように試みます。ですが、それを振り払い加速していく椿!
ボールが大きすぎたのか、オザワにクリアされそうにもなりますが、ひたむきに前進し続ける椿はそれを許さず、さらにドリブルで東京Vゴールをめがけて進んでいきます!
90分以上走りきって、すでに体力は限界に達している椿。
次に立ちはだかるのは、代表候補のDFである秋森。
ここを突破できれば、GKと1vs1といった状況になりますが・・・
秋森に先に身体を入れられてしまう椿。
ですが・・・
「くそっ
すぐそこに…… ボールがあるのに……」
「勝つ…… 勝つんだ……!」
思い切って足を伸ばして、苦しい体勢ながらも執念でシュートを放ちます。
しかし、シュートの威力は弱く、GKにキャッチされてしまいます。
・・・と、ここで、主審のホイッスルがスタジアムに響き渡ります。
スコアは、1-1の引き分けのままで、試合終了となったところで、今週はここでお終いとなります。
■ 私的雑感
な、なんだ、オフサイドでしたか!
少なくとも、先週号の19ページ目の最後のコマを見る限りでは、オフサイドには見えなかったので、ゴールを決められたものだと考えていました。

ですが、このコマをよく見ると、オザワがボールを受ける前の状態で、その後“右足”でクロスを入れている・・・。
そのワンテンポあった間に、城西がオフサイドポジションに移っていたということなんでしょうね。城西の体勢と、コマの状況から判断される、クロスが入るまでの時間を考慮すれば、それは十分考えられる話。
あぁ、なるほど。
あの画から、その可能性まで見抜いておくべきでした。
私は、まだまだクンフーが足りないようです(苦笑
ただ、オフサイドだったというのは、あくまで結果論であって、完全に城西に前に入られていた状態だったので、本当の本当に危ない場面でした。城西をマークしてたのは、6番だと思ってましたが、今週号を見る限りでは違ったみたいです(ってことは、8番だったのかあれは)。
※
東京Vのゴールが決まろうが、決まってなかろうが、どっちにしても、描かれていたであろうバッキーの描写(もしETUが逆転されていたら、バッキーはゴールを決めたんだろうなぁと)。
前線に誰もいない状況で、ゴールに向かって前進していくバッキーの描写は、見応えがあったと思います。試合終了間際で、体力もかなり消耗していたと思いますが、バッキーは、あの前への推進力が魅力です。
最後のシュートシーンは、画的に強烈なシュートを放ったかのようにも見えたのですが、やっぱり、体勢的にもGKを破るほどのシュートにはなりませんでした。それでも、「勝つんだ!」という気持ちの強さが生んだプレーという意味では、バッキー本人にとっては今後につながっていくものだと思いたいですね。
それはそれとして・・・
そのメンタル的な成長の部分は、素直に認められるものですが、もし、ボールを受けた時、クリアでも味方に預けることでもなく、まずスペースがあるからドリブルでというプレーイメージが最初に頭に浮かんでいたとしたら・・・。もっとスピードに乗ったドリブルができたように思え、チャンスが広がったんじゃないか・・・というのも、所詮は、勝手な想像でしかないですけど、そう思いました。
きっと、持田だったら、後者のイメージが先に出てきたんじゃないかと思うんですよ。
でも、そのあたりに、まだまだバッキーに成長する“伸びしろ”もあるなーと思いました。今はまだ、持田とは歴然とした差があるけれど、今後のさらなる成長に期待したいし、楽しみな部分でもあります。※
試合は、結果として1-1の引き分けに終わりました。
タッツミー的には、悔しいドローという感じを、試合後の表情から受けましたが、まぁ、東京Vとの自力の差は、東京Vが息を吹き返した後半ハッキリと出ていましたし、決定機の数を比較しても、負けなくて良かった試合だったのではないでしょうか。
決着は、隅田川スタジアムで行われる、リーグ後半での試合に持ち越しですね。
次こそは、東京ヴィクトリーを打ち破って、未勝利の記録にピリオドを打ってもらいたいですね!
※
山さんの息子さんは、完全にスカルズに対して憧れのようなものを抱いてますよね。
やっぱり、最終的には、彼が江戸前応援団とスカルズの橋渡し役ということになっていくのでしょうか。気がついたら、スカルズの中に混じって応援してそうな気もしますが(対立する組織の関係者でも、一緒にやりたいと言ったら拒否はしないでしょう)、今後の動向が気になるところです。
サポの描写で、ひとつ気になったのは、残留争いうんぬんの話をしていた場面。
事実上でも無理であっても、可能性が完全にゼロになるまでは、“優勝できるかもしれない”って気持ち持っていたい・・・これについては、分かる気がします(先週号参照)。
けど、今週号にあった“残留争いが頭をよぎる”というのは、ちょっとどうなんだろうと思いました。
17節が終わっての、ETUの成績は、6勝6分5敗の勝ち点24で得失点差は-1。
リーグジャパンの順位表は、今まで一度も描かれたことがないため、実際のところどうなのかは分からないのですが、リアルJリーグのデータで当てはめてみるとしますと・・・
2008年だと11位に相当する成績で、降格圏内とは勝ち点差6
2007年だと9位に相当する成績で、降格圏内とは勝ち点差8
2006年だと10位に相当する成績で、降格圏内とは勝ち点13差
(※降格圏内は下位3クラブであると想定)
大体、1部に残留するのに必要な勝ち点が35ぐらいということを考えても(すでに、シーズン前半で24を稼いでいる)、いつ何が起こるか分からないし、絶対安心ってことはありえないですが、これまでのETUの状況から想像するに、むしろもっとポジティブな気持ちでいていいような・・・(前年よりいいサッカーをしていることは認めているけれど)というのは、楽観的すぎなのかな。
個人的には、あの場面は、残留争いの話ではなく、これ以上東京ダービーでは負けたくないの気持ちを強調する方が自然だったのではないかと感じました。
・・・あくまで私的な考えなので、あまり気にしないでください(苦笑
勝ち点のデータだけ、現状のETUのポジションを知るのために参照していただければと。実際のETU順位も、あのあたりだと思われます。
※
あぁ、そう言えば、最後ミックがボールを奪われていましたが、王子の見せ場はないままに終わってしまいましたね。
「哀れなミック」、「ご苦労バッキー」に続く名言を残してくれると思ってんだけどなぁ。
それはまた、別な機会でのお楽しみということにしておきましょう。
※
さて、来週号は、1-1の引き分けに終わった東京ダービーの試合後のエピソードが描かれていくことになるのでしょうかね。
その後は、リーグ戦はひとまずの中断となります。
試合描写の後なので、ちょっと一息つくようなエピソードが用意されているかもしれませんね。あとは、あれだ、戦力補強ネタ(新キャラ登場?)もありますよね。次は、どんな話で私たちを楽しませてくれるのか、期待しながら来週号を待ちたいと思います。
タグ : GIANT-KILLING
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