今週の連載雑感(2009年6月22日~6月28日)
2009.06.28 20:09
■ 今週の雑感リスト
- LOST MAN
- ANGEL VOICE
- うるとらスーパーさぶっ!!
- 未来のフットボール(最終話・クラブサンデーでの配信は7月3日からになります。ネタバレ要注意!)
□ LOST MAN
カーリーは、もうすっかりファミリーに一員ですね!(笑
カーリーが、今のカーリーになってしまった理由について、作中ではギャグっぽく描かれていますが・・・、これはギャグですまないような気もするんだけどなぁ。それを言ったら、爆発コントも同じかもしれないですが。
プレミアリーグの歴史のついての描写があったのは良かったと思います。
つい最近気付いたことなのですが、イングランド編の協力のクレジットに東本貢司氏の名前があります(訳書や著書などで、多くのイングランドサッカー関係の本に携わっている方です)。なので、イングランドの歴史や文化といった点も絡めて、サッカー描写は、今までのシリーズの中で一番期待できるかもしれません。
ところで、マツモトが記憶の断片の何かを見た(思い出した)ようですが・・・
サカザキは、マツモトの事情のすべてを知ってるんでしょうね。
いよいよ物語の核心が描かれていく展開になりそうなので、サッカー描写も含めて、どうなっていくのが続きが気になります。
※
□ ANGEL VOICE
うわぁ、ここまで失点を重ねてしまうとは・・・。
高いレベルのサッカーを一般生徒たちに見せて勝ちたい・・・
逆転されてしまったことにより、理想を捨てざるをえない。
特に脇坂は、理想を捨てることに悔しさを滲ませていたのが印象的でした。
けど、上手くいきませんでした→じゃあ元に戻しましょうといっても、一度変わってしまったリズムを、その場ですぐに取り戻すことは容易なことではないですよね。分かって動いているつもりでも、実際にはそうなってないというのは、サッカーとか関係なしにある話だと思います。
本来ならば、前半で4失点するほどまでの力の差はなかったはずです。
脇坂たちが、より高いレベルを意識して戦った結果、自分たちでリズムを崩してしまったというのは、何とも皮肉な話です。脇坂たちの心情の考えると、何とも言えない気持ちになってきますね・・・。
だからなおさら、失点時の一般生徒たちの反応にはイラッとくるんですよ。
帝稜のメンバーたちが、居心地の悪さを感じるのも当然だと思います。
・・・ひとり、楽観的なのがいますけどね(苦笑
・・・
まぁ、だからといって、ハーフタイム中に殴りあうのは良くないです。
展開的に、ここは麻衣のエンジェルボイス発動なのかー、と思ったら、じっちゃんが出てきました。黒木も、脇坂たちに何かを伝えたいようですが・・・
じっちゃんがヒサシに伝えたいこと
黒木が脇坂たちに伝えたいこと
GKとDF陣との信頼関係の話かなと考えていますが、これによって、市蘭は息を吹き返すようなので、そのあたりの描写に期待したいです。こういうところで、古谷野先生は、外さないですからね。
※
□ うるとらスーパーさぶっ!!
3本目が面白かったです。
どんだけゴン隊長が好きなのかと。
※
□ 未来のフットボール
完結しました。
今回も、ざっくりとストーリーを書き出すところから始めます。
最後のエピローグの部分まで書いているので、クラブサンデー配信待ちの方は、よっぽど話の顛末を知りたいというわけではないのなら、7月3日以降に記事を読むことを、管理人としてはお勧めします。
ダーラムをプロリーグへと導くため、仲間たちのためにも、元の時代に戻ることを諦め、後半へのキックオフに臨む未来。後半を迎えるにあたって、未来は、ダーラムのメンバーたちに、ゾーンディフェンスを伝授。
そして、リチャードの命が果てる2時15分・・・
未来は、ダーラムに先制ゴールをもたらします。
結局、試合は、付け焼刃とはいえゾーンディフェンスが機能し、5-0の圧勝。ダーラムが、翌年からのプロローグ参加が決まります。
大喜びをする、エディをはじめとする、ダーラムのメンバーたち。
ふと、そこで未来がその場にいないことに気付きます・・・。
その間、未来は、街外れの海岸へと向かっていました。
海岸へと着いた未来は、この時代残ることを自分で決意したとはいえ・・・
自分の元居た時代に、少しだけ、未練を感じつつ、それを断ち切るかのように携帯電話を海へと投げ捨てます。
・・・が!
どこからか聞こえてくる声。
海の方を振り向いた未来が見たのは、すでに亡くなっているはずのリチャードでした。
この事実に驚きを隠せない未来でしたが、リチャードは、未来のために、一か八か自分の死ぬ5分前に、タイプトリップを実行し、この場に辿り着いていました。
自分の帰還よりも、ダーラムの勝利を選んだことに感謝の意を述べるリチャード。
実は、リチャードは、ダーラムの創設に携わっていたのでした。
そして、リチャードが自分の命よりも、未来を元の時代へと返してあげたかった理由・・・
リチャードが21世紀に見に行った、“未来”のプレーヤーとは、冬堂未来・・・まさに本人だったから・・・。
その頃、ダーラムのチームメイトたちは、未来を探しに、先程の海岸までやって来ました。
そこでエディたちが見たものは・・・、現代のフットボールのフォーメーション図でした。
元の時代に戻った未来は、バルサに40億(単位不明)で移籍が決まるほどの選手へと成長していました。
これまで、独りよがりのプレーに終始していた未来が、120年前の世界で教わったこと・・・
それは、仲間を信じること。
仲間を信じれば、自分のことを信じてもらえる。
それは、19世紀であっても、21世紀であっても、決して変わることのない真理・・・。
・・・
・・・ということで、終わってしまいました。
話のまとめ方としては、無難なところでキレイに完結したかと思います。
作品全体のテーマとしては、120年の時代を超え、フットボールを通じて友情物語。
“仲間を信じる”という、未来に一番欠けていたものを120年前の世界へのタイムトリップによって手に入れる(そしてスタープレーヤーになる)というお話でした。
作品の総括的なものについては、単行本が発売されてからにしますが(単行本化は決定で、クラブサンデーで情報を出すとのこと)、作品のテーマに沿ったものという点では、面白い作品だったと思います。
自分のことよりもダーラムのために120年前の世界に残る決意をする未来、
試合に勝利しプロリーグ参加を喜ぶダーラムのメンバーたちの姿、
そして何より・・・
「ダーラムを愛してくれてありがとう」
という、リチャードの言葉は、結構うるっとくるものがありましたね。
ただ最後、サッカー描写があっさりしすぎていたことは、残念と言わざるをえないです・・・(この時代でのゾーンディフェンスの有用性についての描写も皆無でした)。まぁ、しょうがないと思ってますけどね。サッカーを描くことが、主題ではないので。作品の出来には十分満足しています・・・けど、1話目に自分が思い描いた通りのものになっていったとしたら・・・といった未練もやっぱりあるんですよね。誰か、サッカーを主体とした、同様の設定の作品を描いてくれないかなぁ?
サッカーマンガとして見ると、残念な部分もありますが(描写そのものがダメなわけじゃないので、なおさらそう思います)、個人的には、お気に入りの部類に入る作品なので、“120年の時代を超え、フットボールを通じて友情物語”が主題であることを踏まえた上で、興味のある方は、チェックしてもらえたなと思います。
あとは、単行本が発売されたときにでも。
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