今週の『GIANT KILLING』#114
2009.05.14 23:25
※読み返さないままアップされていた記事のアレだった部分を修正しました。
(記事の内容そのものは変えてません)
5月24日の味スタでのトレカ配布の件について、ゲキサカに情報が掲載されていますので、行く予定の方はチェックしてみてはいかがでしょうか(イメージ画像もあり)。・・・ちなみに、私は行きません。私には他に行かねばならないところがあるのですよ!(笑
プライドの高い堀の逆襲により、石神の右サイドが破られクロスを上げられてしまった・・・
というのが、先週号までの流れでした。
今週号は、試合の続きはひとまず置いておきまして、場面は、持田が右足の古傷の再発で2ヶ月ほど戦線離脱することが判明したときの、東京Vの練習前のミーティングの回想シーンから始まっていきます。
監督である平泉は、持田の戦線離脱を"大きな痛手"としながらも、このチームの心臓は、持田が唯一の存在あるのではなく、東京Vの選手ひとりひとりでなければならない・・・
「我々はさらなる高みを目指す
相手がどんなに我々を警戒してきても……
全員で連動してどこからでも崩して勝つ
完成された最高のチームプレー
我々はそれを目指し トップの座を不動のものにする」
と、チームの新しいコンセプト(チャレンジするもの)を選手たちに伝えます。
そんな平泉の言葉に対し、城西は優等生発言をしていたり、堀は「自分のほうがもっといいこと言えると思いますけど」と、プライドの高さを除かせていたり、三雲は「持田の分まで・・・」と反応はさまざま。
・・・
場面は、別の回想シーンへと移しまして、試合に敗れた後(何気にジェム戦?)、スタジアムの廊下を歩く平泉とコーチの石井。
チームの新しいコンセプトが上手く機能せず、悔しさを見せる石井に対し、「誤解しないで聞いてくれ石井」とおもむろに口を開いた平泉は・・・
「我々の黄金期はな 終焉を迎えたのだよ」
石井からすれば、衝撃的な発言をします。
チームが研究されてきている上に、連覇したことによるモチベーションの低下、平泉がチームを率いて4年目・・・そういう時期に来たと、その理由について話す平泉(要は、チームのマンネリ化ということでしょうか)。
「そ…それじゃあどうしたらいいんです!?
負けるしかないんですか!?」
少々取り乱した様子の石井に対し、「それでは私の首が飛んでしまうよ」と、冗談半分のニュアンスで(?)そう答える平泉。しかし、その胸のうちは、チームがモチベーションを取り戻すためには、それも必要なこともかもしれないと考えているようで・・・
「覚悟が必要なのだ
名門が名門であり続けるには それなりの覚悟が……
そう…… たとえ黄金期が終ろうとも船は沈まんよ
だからこそ幕を明けるのだ 次なる黄金期を目指して……
新たなる幕開けをね……」
新しいチームを築いていくことへの、強い想いを見せる平泉・・・。
・・・
さて、回想シーンが終わり、ここから先週号までの試合の流れの続きとなっていきます。
ETU陣内から見て右サイド、堀から上がったクロスは、東京Vの11番・日野と競り合った杉江がヘッドでクリア・・・しますが、クリアは弱く、バイタルエリアでこぼれ球を城西に拾われてしまいます。
それに慌てた村越は、シュートを警戒してスライディングに行きますが、城西はシュートは打たずに切り返します。
そして、今度は黒田がスライディングでシュートコースを消しに行きますが、城西は冷静に黒田の動きを見極め、レオナルドにアウトサイドでパスを送ります。
フリーのレオナルドは、迷わずにシュート!
かろうじて足を出した清川に当たり、軌道が変わって、ボールはふんわりとゴール右上隅の際どいところに向かって飛んで行きますが・・・
緑川が、左手の指先でなんとかはじき出し、コーナーキックへと逃れます。
清川の足に触れてなかったら、完全にゴールだった場面。
東京Vの攻撃の歯車が噛み合ってきていることに対し、強い警戒感を抱く緑川。
「やられたらやり返そうぜ 流れを向こうに持ってかせんな」
ベンチの達海はそのように呟きますが・・・
今後は、ETUがボールをキープ。
左サイド、清川から世良にボールが渡ります。
世良は、まずは王子にボールを預けようとしますが、パスコースは三雲にふさがれてパスを出せません。
・・・それどころか、同様に赤崎にもパスが出せず、夏木にも厳しいマークが・・・。
ここで、世良に声をかけてきたのは、中盤の底から飛び出してきた椿。
世良は、椿にパスを出しますが、その動き"も"城西に読まれていて(むしろ、そこを狙われていたというのが正しいでしょうか)、カットされてしまいます。
とうとう本格的に、東京Vに試合の流れがいってしまったのか・・・
となったところで、今週はここまでとなります。続きは、また来週!
■ 私的雑感
ETUゴール前の攻防は、見応えがあったというか、スリリングだったというか・・・
つまりは、「うおぉーー、あぶねぇーーー」という話(笑
シロニーひとりに、コシさんとクロのふたりが釣られてしまったときは、完全にやられたかと思いましたが、清川はよく足を出してシュートをブロックしてくれましたし、ドリさんも本当に指先をかすめるように、間一髪ではじき出してくれて、本当に本当に危ない場面でしたねぇ。
攻撃面でリズムをつかみかけてる東京Vは、守備面でも人に対して素早くしっかりとマークについてパスの出しどころを封じ、カウンターに持ち込ませないようにきっちり修正してきてますし(あの場面、セリーには、ドリブルという選択肢はなかったか・・・)、今後は、ひとまずは東京Vに試合の流れがいきそうな感じですね。
ライバルクラブの話ではありますが、東京Vの感想シーンは、良かったです。
いつもながら、敵役を上手く立てることができるのが、ジャイキリの素晴らしいところ。
個人的に、シロニーは、シリアス系のキャラであったほしかったなーというのが正直なところでしたが、そこから、堀のプライドの話に持っていくとは思ってなかったので笑ってしまいました。
東京Vのチャレンジについては・・・
平泉は、シーズン前から、チームがマンネリ化して黄金期が衰退していくということは、十分に察していたと思われます。かといって、黄金期にあるチームを変えていくのも、そう簡単にできるものでもないと思いますし・・・
もしかしたら、平泉は、チームを新しいチャレンジに進ませるためのきっかけ、タイミングを探していたのかもしれないですね。結果として、持田の戦線離脱がきっかけであったのかなぁと。でも、それをシーズン開幕してからやるというのもまたすごい話だと思いますが・・・(チームを組織的な方向に持っていくのだから、すぐに上手く行かないのは必然ではないかなぁと)。
平泉からは、例え一時期の低迷があろうとも(もちろん、解任されない程度に結果を残すことが大前提となりますが)、チャレンジを続けていこうとする決意と、新たな黄金期を築いていくんだという野心を感じることができました。今の東京Vは、その過渡期にある状況ですね。
・・・けど、これまでの経緯を見ていると、現場とフロントでチームの目指す方向性について、上手くコミュニケーションが取れていないというか、考えが一致していないような感じもしますね。
※
さて、来週以降の話についてですが。
おそらく、東京Vのペースが試合に進んでいくことになるんだろうなぁと思います。
東京Vの攻撃が噛み合ってきたところに、持田投入で攻撃に変化を与えさらに活性化・・・なんてことになったら怖いなぁ(怪我上がりの持田なので、コンディション不良から、十分なパフォーマンスを見せられないとか、進化しつつある東京Vのサッカーに、持田の個性が上手くフィットしなくて逆に東京Vの停滞するなんてパターンも十分考えられますけどね~)。
その中で、ETUというかタッツミーはどんな戦いを見せていくのか?
選手たちがピッチの中で修正して問題を解決するというのも大切なことだと思うのですが、タッツミーが監督として、選手交替で流れをガラっと変えていく・・・なんてところも見てみたいなーなんて思ったりもしてますが、それはまた来週の展開を見ながら、いろいろ考えを巡らせながら楽しみたいと思います(展開的に何でもアリなジャイキリなので、そういう想像がすごく楽しい)。
※
そういえば、扉ページに、"最新第10巻爆発的売れ行き感謝!(……大げさじゃありません)"と書かれていて笑ってしまったのですが、某売上データを見ていると、爆発的というレベルかはともかく(それは、個々の主観によって違ってくると思うのでw)、単行本の売り上げが着実に増えているのは確かな話です。
・・・というか、そのデータを見る限りでは、今一番売れているサッカーマンガになっているはず!
個人的には、それを煽り文句にはしてほしくないと思いますが、ジャイキリもとうとうそこまで登りつめたのかーと思うと、何だかとても感慨深いものがあります。
これからも、ジャイキリは、私たちを熱狂させたり、感動させたり、楽しませたりさせ続けてくれる作品であってほしいなと思います。自分も、ネットの世界のごくごく片隅からではありますが、ジャイキリをサポートしていければいいなぁと思ってます・・・ということで、これからもよろしければお付き合いいただければ幸いです。
タグ : GIANT-KILLING
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