今週の『GIANT KILLING』#109
2009.04.02 21:24
まずは、告知事項から。
単行本10巻は、4月23日発売になりますが、今週号のモーニングに、初版限定ステッカーは、"達海フラッグ"と載ってました。どんなデザインのものになるのか楽しみですね。
それと、ジャイキリシートの5月開催分の応募要項も載ってます。
締め切りは4月10日(ハガキだと消印有効)だそうなので、興味のある方はぜひ。
それと、もうひとつ。
目次ページの梅吉先生の切り絵マンガにて、ナッツがネタされてるので、興味のある方はチェックしてみてください。
・・・私も朝は思いっ切り苦手なタイプですが、あんな起こし屋は絶対嫌だわ!(笑
リーグジャパン第17節:東京ヴィクトリーvsETU
村越のインターセプトから始まったETUのカウンターの行方は?
・・・といったところから、今週号は始まっていきます。
村越のロングフィードを追いかけるのは、右サイドの赤崎に、東京Vの6番・オザワ。
赤崎のほうが先にボールに触りますが、開始早々決定機を作らせてなるものかと、オザワはかろうじて足を出しボールに触れ、ETUの速攻は、一旦遅らされてしまいます。
ボールを持ち直し、中央を見た赤崎は、"誰か"の存在に気付き、右サイドから中央にマイナスのパスを送ります。
・・・そこに走り込んできたのは椿!
椿がダイレクトで放ったミドルシュートは、ゴールネットを突き刺し、ETUが先制点を奪います!
思わぬ形でのETUのゴールに、ホーム・東京ヴィクトリーのサポーターは沈黙。
有里も、ETUの先制点に喜んでいますが・・・
喜びのあまり、自分の心に留めておくべきことまで、思わず口に出してしまっていたかもしれません(笑
とにかく、有里の気持ちとしては、"今日こそ東京ヴィクトリーをやっつけよう!"
早い時間での先制、不調を抜け出せていない東京Vの様子に、その手応えを有里は感じているようです。
・・・
一方で、先制を許した東京ヴィクトリーの監督の平泉は、特に慌てる様子もなく、しっかりプレッシャーをかけてパスの出しどころを抑えること、シャリッチとのポジショニングバランスについての指示を三雲に送っていました。
達海は、そんな平泉の様子を見て、「覚悟をもって臨んでる…… そんな感じの顔してやがる」と、いつもとは違う何かを感じ取っているようでした。
・・・と、そんな間にも、清川が東京Vの11番からボールを奪い、再度カウンターを仕掛けようとしているところで、クローズアップされたのは、面白くなさそうな表情で試合を見つめる、東京Vのエース・持田。
果たして、この試合、持田の出番はやってくるのでしょうか?
・・・といったところで、この続きは、また来週となります。
■ 私的雑感
バッキーの先制ゴール来ましたねー!
先週号、文章の中では触れられていませんでしたけど、カウンター発動時、ゴール前に向かってダッシュし始めているバッキーの姿は、ゴールへの伏線となっていましたね。ジャイキリの、こういう試合の流れをきちんと描いてくれるところは(過去何度も書いていますが)GOODです。
攻撃を遅らされてしまった時はどうなることかと思いましたが、逆にそれがちょうどいい"タメ"になって時間を作り、バッキーのミドルシュートへとつながって良かった良かった(笑
当然、バッキーの狙って打ったミドルなずですが、打った本人も予想外に上手くいってしまった感のある、あのバッキーの表情がいいです。私個人のリアクション的にも、感情を爆発させるというよりは、じわじわ~っとこみ上げてくるような感じでしたね。素晴らしいゴールでした。
そして、もうひとつ改めて思ったのは、ジャイキリのゴールシーンの演出の美しさは素晴らしいなということ。
ザッキーからのパスが転々と迫ってきてからの、見開きでのバッキーのシュートシーン。
↓
東京VのGKも反応するも、ゴールマウスに吸い込まれ突き刺すスローモーションでの流れ。
↓
その様子を見つめる、タッツミーたち。
↓
ゴールが決まった直後の様子(まだ、バッキーが打ったまま着地してないのがミソ)。
↓
バッキー着地、ネットを突き刺したボールが落ちる・・・
↓
ボールの行方を確認するバッキー、そして同じく羽田をはじめとするサポたち。
↓
自分がゴールを決めたことを認識するバッキー
↓
思わぬゴールに唖然とする、城西、シャリッチ、そして平泉。
↓
自分がゴールを決めたことを強く確信するバッキー。
↓
ゴールに沸くETUサポ
↓
喜びを爆発させるバッキー
まぁ、言葉で書くとあれなんですが、ゴールシーン一連のツジトモ先生(+アシスタントの皆様方)の描く、ひとつひとつのコマの流れの中での時間と空間の操り方が絶妙すぎるんですよ!
思わず声を出してしまうほどに、作品の世界に引き込まれてしまう・・・
全部が全部そうだとは言いませんが、ジャイキリはそういう美しさを感じるゴールシーンが多いと思います。
ここで言いたいのは、ゴールに至るまでの形の美しさというよりは(もちろん、そういうゴールもたくさんあります)、マンガとしての描かれ方の美しさ。大阪戦のセリーのゴールだって、ゴールの形そのものは泥臭いけど描かれ方はこの上なく美しいですよね!
(ちなみに、プレーの閃きや創造性を描いたゴールシーンでワクワクさせてくれる最高のサッカーマンガは、『ファンタジスタ』です。)
今週は、話題となるネタそのものは少ないですが、このバッキーのゴールを見れただけでも大満足でした。
※
有里・・・、有里は、先制ゴールのきっかけとなったのは、城西のパスというよりは、"コシさんのナイス読み"のほうであったことを、どうか察してあげてください。
「今日こそ…… 東京ヴィクトリーをやっつけようよ!」
という有里の言葉には、有里のこの試合の勝利への想いの強さが感じられて良かったですね。
※
さてさて、来週号以降の展開についてですが・・・
再び訪れそうなカウンターのチャンスを活かしていくことができるのでしょうか?
とりあえず、ETUとしては、先制したことで、"しっかり守ってカウンター"の形(追いつくために、よりリスクを負って攻めなければならない東京Vに対してカウンターのチャンスは増えるはず)がより強まっていくかと思います。
このまま順調に勝利に向かっていけるかといえば、やはり、マンガ的には、持田もベンチに控えてますし、平泉もこのまま黙っているとは到底思えないですから、このまますんなりとは勝たせてくれそうにないですね(というか、そもそも勝てるかどうかもまだ分かりません!)。
ここからどんな試合展開になっていくのか、来週号は、単行本10巻を祝して、表紙&巻頭カラーだそうなので、なおさらに来週号の発売が楽しみですね!
タグ : GIANT-KILLING
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