今週の『GIANT KILLING』#103
2009.02.19 21:43
堺のゴールにより同点に追いついたETU。
しかし、その堺は世良とともに交替させられてしまいます。
彼らに替わってピッチに送り出されたのは、夏木と宮野。
そして、川崎のほうもゴールを決めた、カン・チャンスがピッチを退いています。
ベンチに戻ってきた世良をねぎらう達海。
堺のほうも戻ってきますが・・・
「まだやれたんだ! 俺はよ!」
と、自分を交替させた達海に対して、強い不満をあらわにします。
さらに、脱いだユニフォームをベンチに投げつけた堺は、同じく交替させられた不満からジタバタしていた世良にも八つ当たり。
冷静に相手の嫌な所を突く……
自分なりの戦い方でそれなりに手応えを感じていた堺。
「FWは……
いくら自分でゴールを決めても チームを勝たせなきゃ意味ねえんだよ!」
と、つぶやく堺は、悔しさをにじませます。
そして、少し落ち着いた堺は、ベンチひとつを隔てて横に座り、先程より控えめに悔しがっている世良の姿を見て・・・
ボールってのは……
しぶとく諦めない奴の前に転がってくる……
自身が世良に話した持論を思い出しながら、そのボールがポジションを争うライバルの世良から転がってきたことの皮肉さを感じていました・・・。
交替させられて、不満をあらわにしているFW2人を見て、松ちゃんは心配な様子ですが、それに対して達海は・・・
「結果を出しても替えなきゃいけない時もある」
としながらも・・・
「とてつもなく大きな1点だったよ 今のゴールは」
と、その働きは大きく評価しているところを話す達海。
特に、ここまで出場機会が限られていた、年長組3人については・・・
リスクを避けて安全につなぐパスばかりでなく、勝負の縦パスも出すようになった堀田。
チャンスを窺い、ここぞの場面でオーバーラップして、得点に絡む攻撃参加を見せた石神。
不気味なほど冷静にゴールを狙い続け、同点ゴールを奪った堺。
と、それぞれが持ち味を出し、1点を取ったことを評価。
「そして こいつを揺るがない自信にするために 俺たちは勝つんだ」
と、勝利に意欲を燃やします。
さて、ここで場面は切り替わって、ネルソンの心理描写となります。
「自分をスター選手か何かと……
勘違いしとりゃせんかったかいな? 星野……
だとしたら お前さんの欠点はそこよ…!」
失点した星野に対し、視線を送るネルソン。
「ゴールを守る人間に一番大切なのは 仲間に頼られる器の大きさよ」
ネルソンは、堺のゴールシーンは、自分への過信と仲間への不信から、前に出たがる星野のプレーにも原因があったと考えているようで、キーパーとしての能力は認めながらも、代表ではともかくクラブではチームで戦う意識に欠ける星野に苦言を呈していました。
それでもネルソンは、自分が星野に良く思われてないことを感じながらも、スタメンで使い続けるようです。それは、星野に期待しているからであり、またそのことを星野自身にも察してほしいと願っているようです。
・・・
ピッチの中では、一進一退の攻防が繰り広げられていますが、その様子を見つめているのは、笠n・・・いやいや、まだ名前は明らかにされていない謎の男。
村越と王子がいないこの試合で健闘を見せるETUのサッカーに満足感を示しながらも、堀田や赤崎には「もっとやれんだろ」と手厳しいところも見せます。
そして、椿に対しても厳しさを見せますが・・・
「決まって相手が格上の時……
ここぞの大一番でこそ輝けるんだお前は」
それは、「達海猛の再来」を思わせる、大舞台を自分のものにできるという天性の素質。
男は、現在は監督してETUの指揮を取る達海の姿を見つめながら、期待に胸馳せるといったところでしょうか。
・・・と、そんな間に、八谷のコーナーキックをレアンドロが頭で合わせて、川崎フロンティアが勝ち越しゴール!
唖然とするETUベンチに、歓喜に沸く川崎の面々。
そして、今度こそ、スタジアムから立ち去ろうとする男。
レアンドロのゴールでスタジアムが沸き上がる中で、今週はここまでとなります。
■ 私的雑感
あぁーーーーーーー。
負けちゃったかぁ。
最後は、あっけなく決められてしまいましたね・・・。
決められた瞬間は、「まだまだ時間はある!」って思ったけど、その直後の笠野さんの「こりゃ決まったな」台詞のを見て、観念しました。
えぇーーーーーっ
私のリアクション的には、レアンドロの得点シーンの次のコマのETUのベンチみたいな感じだったと思うのですが、まぁ、でも、サッカーってそんなものですよね。「いけるぞ!」と思えるような展開でも、求めた通りの結果になるとは限らない。これはこれで面白いと思います(苦笑
正直、引き分けはあっても負けるとは思ってなかったのですが、マンガのストーリーとして安易に勝たせてしまうよりも、これで良かったのかなと思います。
これでETUは、4勝4分け5敗の勝ち点16。
数字的に不可能ではないとはいえ、リーグ優勝を狙うのは厳しいかな。
ですが、笠野さんも言ってますが、負けてしまったとはいえ、この試合で十分に得たものはあったと思います。この試合で得たものを、タッツミーや選手たちがどのように活かしてチームとして成長していくか。この試合で結果が出なかったことは、悔しいし残念に思うけど、ここからの巻き返しに期待しています!
※
やはり、ナッツと宮野は交替で出てきましたね。
逆に、交替させられてしまったのは、堺さんにセリー。
納得いかねえ。
「まだやれたんだ! 俺はよ!」
と、タッツミーに反発し、思わずユニフォームをベンチに投げつけてしまった堺さん。
ゴールも決めて、手応えも感じてただけに、今回は本当に悔しかったんだろうな。
ユニを投げつけてしまったのは褒められた行動ではないかもしれないですが、怒りに任せて給水ボトルを蹴り上げてカードもらっちゃったりとか、勝手にロッカールームに引き上げてしまったり・・・ということはしてないですし、これもひとつの闘争心の表れとして見てあげたいです。う~ん、けど、これは結構意見が分かれるところかも。
あとは、この出来事を堺さんが悪いほうへ引きずらないことを祈ります。
堺さんは、スタミナの問題というよりは、違うタイプのフレッシュな選手を入れることで、相手DFの目先を変えたいという意味合いでの交替という要素のほうが大きかったのではないかと思います。
勝利を呼び寄せるために勝負に出た采配。
・・・残念なことに、それが実を結ばなかったですけどね。
ちなみに、宮野と交替させられるとしたら、それはガミさんかなと思ってたのは秘密です(笑
宮野は、何気に途中出場が多いわりに、これといった見せ場がないですよね。
これ以上活躍するキャラが増えると収拾つかなくなりそうですが、ザッキーも五輪代表でぼちぼちチームを離れることがありそうですし、密かに次のブレイクキャラとして注目しておこうと思ってます(笑
※
笠野さん、こうもあっさり顔出しとなるとは!
というか、ここまで顔を隠す意味があったのでしょうか?(笑
笠野さんは、バッキーとが才能が爆発するときの条件について言及していました。
格上が相手の時、ここぞの大一番で輝ける!
この試合でバッキーが大爆発とならなかったのは、川崎フロンティア戦がそこまでの相手ではなかったからなのかどうかは知りませんが、近々その時は来ると思うので、見る者をワクワクさせてくれるようなバッキーのプレーに期待したいです。
※
星野については、我が強すぎるというのは確かにあると思いますけど、ここまで試合を見てきた感じだと、川崎のCB陣を信頼しきれないのも仕方がないのかなって思えます。
なんだかんだで、苦言を呈しながらも、自分が好かれてないと感づきながらも星野を起用し続けるネルソン。
「その私が何故お前さんをスタメンで使い続けるか
それが期待だということにいい加減気付いてくれんかの」
それなら、何か声をかけてあげればいいのにって思うんですけどね。
けど、星野も歩み寄ろうとしてあげてとも思います。
何にしてもこのまま、中途半端にすれ違ったまま川崎戦が終わってしまって・・・
このふたりがどうなっていくのか、気になって仕方ありません。
※
さてさて、来週以降については、どうなっていきますでしょうか?
個人的には、試合後の様子を描いてほしいかなと思っているのですが・・・。
ここまでリーグ戦13試合消化で、対戦していないのは、札幌(リーグ戦ではまた対戦していない)、鹿島、神戸、そして東京ヴィクトリー。
おそらく、東京ダービーは、力を入れて描くでしょうから(個人的には、17節で対戦とみた)、それまでをどんな風に描いていくか。次なるテーマは何なのか(スポットが当たるのは誰なのか)が気になるところであり、楽しみですね。
タグ : GIANT-KILLING
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