今週の『GIANT KILLING』#100
2009.01.29 19:25
『GIANT KILLING』もついに連載100回目を迎えました。
ここまで1回も休むことなく作品を描き続けてきたツジトモ先生。
原作・・・ではなくなってしまいましたが、私が今こうしてサッカーマンガのブログをやっている、一番最初のきっかけを与えてくれた綱本将也先生。
・・・をはじめ、ジャイキリの担当編集者さんに、ツジトモ先生のアシスタントさんに・・・とにかくとにかく、ジャイキリの制作に係わっているすべての方々に、感謝の意を表したいです。
いつも楽しませてくれて、どうもありがとうございます。
私もひとりのETUサポとして、ネットの世界の片隅から、本当に勝手にではありますが、『GIANT KILLING』をサポートしていきたいと思ってますので、今後もよろしくお願いいたします。
※
それと、いつもここを見に来てくださる皆様方にも、とても感謝しています。
うちのブログのアクセス数を支えてくださってるのは、何と言ってもジャイキリ好きの方々ですので!
これからも、自分なりの視点で(私の場合は、サッカー好き、特定のサッカークラブを応援する者としての視点になりますね)、ジャイキリについて好き勝手に語っていければいいなと思ってますので、一緒にジャイキリワールドを楽しみながらお付き合いいただけると幸いです。
今週号は、まず椿にボールが渡った状態から始まります。
前方には、川崎の八谷と近藤がいますが、この場は丹波とのワンツーで切り抜け、右サイドから中央に走り込んでいた赤崎にパスを送るものの、川崎の選手もしっかり赤崎についていたこともありパスは渡らず。
赤崎は、自分が中央に走り込むことで、堺をフリーにしようとする意図があったことを主張し、ちゃんと見ろと椿を叱咤。
とはいえ、後半に入り、ようやく自らがボールを持ち仕掛けの意思を見せ始めた椿。
そんなETUの戦いぶりを記者席から見ている藤澤さんは、今日のETUのメンバーを見て、川崎に一方的な展開になると踏んでいたようで、1点リードされているとはいえ、川崎とやり合ってる今の状況を「なかなかやるじゃない」と評しています。
藤澤さんは、出場機会の少ないベテラン組の選手にもしっかりと達海の考えが浸透していることが、この試合の戦いぶりにつながっているとの推測を立てているようですが、「しかし本当にそう言えるのはETUが同点に追いついてから」とし、代表の正GK・星野の壁を越え、同点に追いつくことが出来るのかに注目しているようです。
・・・と、藤澤さんがそのような考えをめぐらせている間に、黒田はロドリゴへのパスをカットし、堀田へとつなげます。
そこで堀田が見たものは、いつもとは違う、険しい形相ででパスを要求する椿の姿が。
そんな椿に、「ゾクッ」と感じながらも、椿にパスを通す堀田。
ここからチャンスを作っていきたいETUではありますが・・・
調子のいい時は違い、周りが全然見えなくなっている自分に苛立ち気味の椿。
けど、今日の椿はいつもの彼とは違う!
八谷さんはやっぱり上手い… 俺なんか到底かなわない…
でも それを認めたら負けになってしまう
俺は負けたくない… もっともっと上手くなりたい………
もっと上手くなっていいプレーをして……
このチームで…… 皆と楽しく……
調子が悪く思うようなプレーができない時であっても、決して萎えることなく、強い気持ちを持ち続けようとする椿。
そんな椿から放たれたパスは、上手く川崎のディフェンスラインの裏を抜けた世良通ったかに思われましたが・・・
この場は、世良の突進に臆することなく、飛び出した川崎のGK・星野がボールをおさえ、ETU同点ゴールならず。
星野は、いつもの笑顔で怒鳴り散らすコーチングでディフェンス陣に集中を促します。
そんな星野のプレーを、正反対のゴールを守る、緑川は、代表のゴールマウスを任されるほどのGKに成長をしたことを認めつつも・・・、「しかしまだ圧倒的ではないな……」と冷静に見ていました。
さて、そんな星野ですが、この日は先程のシーンに加え、前半にも決定的な堺のシュートや丹波のミドルシュートなど、好プレーの連発で川崎のピンチを救っているにもかかわらず、ハーフタイム中、ネルソンがなんの労いの言葉をかけてくれなかったことに、強い不満を抱いている様子。
八谷をはじめ、多くの川崎の選手が、ネルソンを慕っていると推測される中、星野はネルソンが川崎の監督に就任する前から、川崎のゴールマウスを守っていたとして・・・
「このチームの顔は俺だ!
俺がここまでチームを押し上げたんだ!」
高きプライドとネルソンへの反発心を見せます。
これはいったい、今後の何を示すものなのか・・・?
そして、場面は変わりETUのベンチ内。
これまでとは違い、いい動きを見せ始めた椿に、手ごたえを感じ始めた松ちゃんは、にこやかにいつの間に指示を出したのかと、達海のほうを振り返りますが、それに対し達海は・・・
「いえ 何もしてないです」
と、椿が自分の判断で動き始めたことを、すごく気分良さそうに話し始める達海。
そんな、達海の様子を見て松ちゃんは、この試合の達海の采配を・・・
「まるでピッチ上の選手に……
すべてをゆだねてるみたいだ……」
と、表現していました。
さて、再びピッチの中へと話を戻しまして・・・
椿が積極的な仕掛けを見せ始めたことで、チーム全体の雰囲気も、いい方向に変わってきています・・・。
このことを感じ取った堀田は・・・
「俺はコイツに…… ポジションを奪われたんだ……」
同じポジションを争うライバルである椿の秘めたるポテンシャルを、一緒にピッチに立つことで、より強く肌で感じている様子。
そんな堀田は・・・、堀田はどうする?
・・・といったところで、今週はここまで。
続きはまた来週のお楽しみとなります。
■ 私的雑感
今週は、バッキーが積極的な動きを見せ始めたことによって、チーム全体の動きも活発化してきたETUと、ネルソンに対して反発心を抱いている星野の話がメインでした。
ストーリー的に大きく盛り上がる回ではありませんでしたが(それは、これからのお楽しみ!)、個人的に感じたこと思ったことをいつも通り挙げていきたいと思います。※
まずは、バッキーについてからいきましょうか。
視野が狭くなってしまっている場面を見ても、決して調子は良くないことをバッキーは自覚してはいますが(名古屋戦との対比で本当に視野が狭くなっていますねw)、それでも負けん気を持って戦う意思を見せたところは、やはり熱くさせてくれますね。あの感情を露わにした表情がとても印象的でした。
調子の悪さもあって(勢いまかせで雑になっているのもありますね)、その気持ちがチームの中でまだ噛み合っていないですが、なんて言うのかな、気持ちが空回りしすぎて自滅する感じではなく、何かやってくれそうな前向きな期待感を抱かせてくれるものに見えました。
とりあえず、不調であっても、バッキー自力で気持ちを前向きに持っていけるところを見せてくれただけでも、この試合は大きな意味があったと思いますが、それでもやっぱり、「それ以上のものが見たいんだ!」というわけで、今後の展開に期待しています。
※
続いて、星野のお話。
ハーフタイム中のロッカールームで、ひとり何か言いたげな様子を見せていた星野のその心の内が描かれていました。
まぁ、なんと言いますか要は・・・
星野もネルソンに構ってほしかったんですね!
まぁ、それはさておき、この描写が何を意味するのかが非常に気になるところですね。
これがここまで上手く回っている川崎のサッカーの小さな綻びとなるのでしょうか?
もしかしたら、ネルソンは、意図的に闘争心をあおるために、あえて何も声をかけずに、自分が憎まれ役になっているのかもしれない。そうするほうが、星野の伸びしろが一番大きいというのが、ネルソンには見えちゃったんじゃないかってパターンもアリな気がします。
また見方を変えれば、ネルソンは星野のことは十分に信頼しているから、わざわざ声をかける必要もないって考えているのかもしれない。まぁ、ほら、他に手のかかる子がいますからね(笑
ネルソンの星野に対する考えが現段階では明確にされてないので、どうにも書きようがないですが、事実としては、星野はネルソンに対して反発心を持っている。
このエピソードがどんな形で今後のストーリーに絡んでくるのか。
このあたりは注目ポイントになってきそうですね。
※
星野のプレーを冷静に観察して分析していたドリさん・・・。
代表クラスとして成長したことを認めつつも、「しかしまだ 圧倒的ではないな……」と、冷静な分析の裏で、元代表としてのプライドも垣間見せるドリさん(私はそのように読み取りました)が地味にカッコよかったなー。
ドリさんの、あのニュアンスの言い方だと、短期間でも一緒に代表入りしていた時期があったのかもしれないですね。
※
タッツミーが、松ちゃんに対して敬語使ってるのが何だか不思議だ(笑
けど、すごく機嫌が良さそうに見えますね。
いや、むしろ気分上々だから松ちゃんに敬語で話すのか。
松ちゃんの言動から判断して、やはりこの試合のタッツミーは、選手たちの自主性に任せる方針と見て良さそうですね。現に椿や最終ラインの選手たち(特にガミさん!)がそれを形にし始めて、タッツミーは、それなりの手応えを感じているのでしょう。
あとは、ここからどう結果に結び付けていくかですねー・・・。
星野の壁をいかにして打ち破っていくのか!
※
さて、来週以降についてですが・・・
バッキーの積極的な仕掛けがきっかけで、チームのムードが変わったと感じ取った堀田は・・・
バッキーのポテンシャルを認めるのはいいですが、あなたはこのままでいいのかい??
ということで、来週号は、ここまでも地味な活躍は見せていますけど、堀田のフットボーラーとしての意地とプライドをもっと見せてくれることに期待しながら、1週間後を楽しみに待ちたいと思います。
それでは、また来週!
タグ : GIANT-KILLING
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