今週の『GIANT KILLING』#99
2009.01.22 20:45
単行本9巻は、いよいよ明日発売になります!
初版限定の"ジーノ・ゴールデン・ステッカー"が欲しいって方は、なるべく早く購入するようにしておきましょう!
単行本の感想については、週末中にはアップする予定でいます。
それと、連載が始まってから、毎回更新し続けてきた、今週の『GIANT KILLING』の過去ログのリンクをひとつの記事にまとめておきました。左側のサイドバーにも置いておきますので、必要ならばご利用ください。
「囮の動きばっかでどうする…!!
俺も攻撃に参加しないと…!」
前半に比べて、八谷のマークが甘くなっている今ならと、椿はこの試合始めて、自らボールを持って上がって行こうとしますが、ここは八谷の激しいタックルにあい、ボールを失ってしまいます。
そのルーズボールは、川崎の21番・レアンドロが拾い、八谷の指示で、ETUのディフェンスラインの裏を狙ってロドリゴにパスを送りますが・・・
一瞬だけロドリゴの飛び出しが速く、オフサイドの判定。
ディフェンスラインを高くしていたから、オフサイドが取れたとも言えますが、逆に言えば、それはディフェンスラインの裏を取られたら失点に直結するピンチにもつながりかねません。
黒田は、ラインを上げることに、まだちょっと不満があるようですが、それは年上の石神が提案したことであり、内心ひやひやしながらも、結局は何も言えず・・・。
さて場面は、椿と八谷。
八谷は、椿に話しかけるものの、いつものような暑苦しいノリではなく、少々挑発的といったところか。
「悪いな椿… ひょっとして俺 絶好調かもしんねえや」
後半に入ってから、八谷にいいようにやられてしまっている椿は・・・
「何やってんだ…… 俺は……」
と、自分を見失いそうになってしまいますが・・・。
ここで場面はかわり、ETUのベンチ内。
松ちゃんは、この試合の椿のパフォーマンスに不安を感じているようですが、達海は、椿の調子の悪い時なんてこんなもんと言うものの・・・、一瞬の間を置き・・・
「でもあまりにも想定内過ぎるってのも 面白くないけどね」
と、椿の何かが変わることに期待しているといった様子。
再び、場面は椿の心理描写へ。
この試合、まともな仕事ができてない自分の存在意義を疑う椿。
・・・ふと、見つめた視線の先には、ベンチから戦況を見守る達海。
達海を見た椿は、ハーフタイム中の「楽しようとすんな」という言葉を思い出します。
残り25分… 攻めなきゃ負ける
(一瞬息をのむ椿)
やるしかない…
失敗を恐れるな…
「自分の中のジャイアントキリングを起こせ…!」
強く思いを秘める椿。
・・・
パスを受けた堀田は、チェックに来た浅香を軽くいなして、他の味方へパスを送ります。
堀田は、ハーフタイム中に達海に言われた、テクニックのある選手という言葉の意味を考えながらプレーしていました。
堀田は、自分のテクニックは武器になるほどはないとし、達海がなぜ自分に声をかけてきたのか、その真意をはかりかねているといった様子ですが、そんなところに、「ヘイッ!!」と、パスを要求する椿の声が・・・。
堀田からパスを受けた椿は、足を出してきた八谷をジャンプでかわしますが、自分を呼ぶ丹波の方を向いた瞬間、川崎の8番・近藤にスライディングを受けボールを失ってしまいます。
その様子を見ていたネルソンは、椿の動きの変化を感じ取っていましたが、それがベンチからの指示なのかどうか、そこまではまだ理解できいないようです。
それに対し、達海は、想定外の動きを見せ始めた椿の姿に、少しだけ満足気といったところか。
そしてもうひとり、椿のプレーに満足気な様子を見せる男がスタンドにひとり。
その男の正体は明らかにされませんでしたが(とはいえ、公然の秘密ですねw)・・・
「さらばだETUの諸君
俺はこれから高校の試合を見に行くのでね」
と、席を立ち、スタジアムから去ろうとする謎の男。
・・・の後姿を映して、今週号はここまでです。
■ 私的雑感
いよいよバッキーが覚醒に向かって前進し始めたとったところでしょうか。
自分の中のジャイアント気リングを起こせ…!
バッキーが試合中に自力で気持ちを前向きに持っていき、それを行動に移すことができた。
このことに非常に大きな意味があったと思います。
小さな自身を積み上げる第一歩として。
この場面でのバッキーの心理描写も良かったですね。
人間、コンプレックスを克服するのは、簡単なことではないし、今回これですべて問題が解決するとは思えないですが(というか、そうなったら萎える)、とりあえず、この試合に関しては、見る者をあっと言わせるプレーを見せてくれるはずなので、試合残り時間25分のバッキーには大注目です。
時にはシンプルにボールをさばいたり、相手ディフェンスを引き付けるフリーランニングを見せたりもしながらも(これだって立派な攻撃参加だと思うんだけどなぁ・・・)、中盤の底からドリブルで力強く前進していって決定機に絡む動きを見せてほしいですね(それぞれの動きを効果的に組み合わせれば、面白い攻撃ができるようになていくはず)。
やっぱり、ドリブルで力強く前進していくプレーがバッキーの最大の魅力!
今週も、堀田からパスを受けてドリブルしていくバッキーの画は、疾走感があってすごく良かったです。
個人的には、司令塔としての才能を開花させていくよりも、多少強引であってもチャンスとなったらドリブルで持って上がっていくバッキーが見たいです。過去話を見ると彼の本質は前者なのだと思いますが・・・。まぁ、そのあたりは個人の好みということで。
※
笠野さんが初登場となりましたが(すでに決めてつけててしまってますがw)、そのベールを脱ぐのはまだ先に話になるのかな?
笠野さんは、ストーリー上ではバッキーの話以外では何も触れられていないですが、現在のETUのメンバーたちの中にどのくらい笠野さんにスカウトされた選手がいるのか。また、今後笠野さんにスカウトされた選手が、チームに加入することはあるのか(選手補強もプロサッカークラブを題材にする作品のひとつのテーマ)。
旅人なので、直接の登場シーンはあまりなさそうですが、今後ストーリーにどう絡んでくるのかも気になるところです。
※
先々週号で、タッツミーが堀田に、「テクニックのある選手だよ」と言ってましたが、堀田自身は自分に対して向けられた言葉として解釈していたみたいですね。
タッツミーがどういうつもりで言ったのかは分かりませんが、私はてっきりテクニックのある選手を活かすことを意識して攻撃を組み立てていこう意味だと解釈していましたが・・・、いや実際に、その後のバッキーの場面を見るとそういう解釈でいいんだと思いますが・・・。
何にせよ、堀田は、ちょっと卑屈になってしまっているように見えるのが気になります。
レギュラー奪取は、厳しいかもしれないけど、実力的に全然劣っているわけではないですし、頑張ってほしいですね。
※
残りは箇条書きで。
- 松ちゃん、あれは全然ファールではないと思う
- 八谷が・・・八谷が戦闘モードに入ってるー!
- 川崎の21番・レアンドロは、ボランチかな? 4番と6番はCBっぽいですが・・・。
- クロはしんどいと思うけど頑張ってDFラインを上げよう! ガミさんが相手なので言いたくても直接言えないクロ(笑
※
さて、来週以降についてですが・・・
多少リスクを伴うものの、ディフェンスラインを上げたり、バッキーがこれまでとは違う動きを見せ始めたことによって、さらに戦況はどのように変化していくのでしょうか?
ここから徐々に巻き返していってくれることを期待していますが、果たしてどうなりますか。
来週号は、記念すべき連載100回を迎えますが・・・
残念がら、表紙&巻頭カラーはないようです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
たびたびコメントありがとうございます。
あの人差し指は私も気になってたのですが、やっぱりあれは、そういうことなんでしょうかね?(笑
笠野さんも、かなりの曲者キャラと思われるので、次回の登場が楽しみです。
バッキーは、頼れる年長組が後ろに控えていますし、どんどん思い切ってチャレンジするプレーを見せてほしいと思ってます。
クロについては、まぁ・・・
これからも私たちを楽しませてくれる存在として、期待しています(笑
コメントの投稿
トラックバック
http://soccermanga.blog84.fc2.com/tb.php/388-b2ada6bc
まぁスタンドにいたあの方は流れてきに笠野さんですよね
ネルソンが選手達の潜在能力みれるように
あの人もETUの未来がみえるみたいですが
なにか見える人は人差し指を立てるというのがデフォなのでしょうかね(笑)
バッキーに関しては指示されたことだけをやるのではなく
ああいう風にピッチ上ではどんどん自分を表現して欲しいですね
最後に黒田ですが・・・なにやら不満げなのに上の人(ガミさん)には
逆らえない様子の彼にはクスリときました