今週の『GIANT KILLING』#97
2009.01.08 19:19
年末年始の合併号も終わり、2週間ぶりに連載再開!
今年も連載が続いてくれる限り、ジャイキリについて、好き勝手に語っていきたいと思ってますので、今年もよろしくお願いいたします。
※
単行本最新9巻が1月23日になりますが(amazonの詳細ページへ)、毎回恒例となっている初版限定ステッカーは・・・
ジーノ・ゴールデン・ステッカー
だそうです。
(一応、文字色を"gold"にしてみてのですが、なんか微妙だ・・・)
えぇ~っ?
ネタ的に、こういうのは10巻でやったほうがいいのでは?
・・・なんて思ったりもしましたが、どんな出来になっているのか、楽しみしたいところです。
それと、今号のモーニングに、9巻の広告がありますので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
ビーーーッ
ハーフタイム終了を告げるブザーがロッカールームに響きわたります。
監督として指示らしい指示もせず、プレスにコメントを出さなければならない有里が困惑する中、この試合欠場の村越の替わりにキャプテンマークを巻いている椿は、キャプテンマークを後半から他の人に譲りたいと達海に申し出ます。
しかし、達海の反応は、「ダメー」
「お前はこの試合 この状況ん中でベストを尽くすことだけを考えろ
楽しようとすんな」
と、椿の申し出をあっさりと却下。
それに対し椿自身も、「確かに逃げるのは嫌だ…」と、後半もキャプテンマークを巻いて戦うことを決意した様子。
そんなやり取りを見て、椿のことを男らしくないと言う、"陰"キャプテン・黒田は、杉江に促されて、チームをまとめるために声を出そうとしますが・・・
「1点をリードされてんだからな!!
攻める気なかったらこの試合勝てねえんだぞ!!」
・・・赤崎に先を越されて声をかけられてしまい、怒りに震える黒田は、いったい何を思うのか・・・。
自分の家のようにリラックス石神、ただただ沈黙を貫いていた堺など・・・
それぞれ過ごしたハーフタームが終わり、後半に向けてピッチへと向かっていきます。
堀田も同様に、ロッカールームを後にしようとしますが、そこに声をかけてきたのは達海。
雨が降るスリッピーなピッチコンディションの中、"一番はしゃげる選手はどういう奴か"と、堀田に尋ねた達海は、質問の意味を把握しきれてない堀田の肩をポンと叩き・・・
「テクニックのある選手だよ」
とだけ言い、後半のピッチへと送り出します。
後半に臨もうとするETUに選手交代の気配はなし。
ですが、若干選手たちの顔つきに変化を感じるネルソン。
この小さな変化が、後半の戦いにどんな影響を及ぼすのか?
一方で達海は、椿が八谷を引きつける例の作戦について、すでに相手の監督にバレていることを松ちゃんに話し、当然のごとくうろたえ気味に松ちゃんではありますが・・・
八谷のところは、どのみち修正されてしまう問題とし、それよりもETUにとって重要なのは、椿自身がこの試合を戦い切れるかどうかだよと、後半の試合のポイントについて話します。
(村越や王子がいない影響があったとしても)チームとして、調子が悪い椿の好不調に振り回されるわけにはいかず、悪いなりにも戦い切り、小さな自信を積み上げていくことが今の椿には必要。
椿にキャプテンマークを託した理由をそのように話す達海。
「一試合をキャプテンとして戦い抜く……
これは間違いなく椿の自信につながるはずだよ」
この達海の言葉に、松ちゃんはえらく感激するものの、「もし大敗でもしたら・・・」という不安も松ちゃんはぬぐえません。
しかし達海は、ここでも、何やら確信に満ちた表情を見せ・・・
「このままであいつらが終われるわけねえだろ」
・・・とそんなところで、後半のキックオフを告げるホイッスルが鳴ります。
「椿ィ――――ッ!!!」
素早くボールをさばいた八谷は、椿に向かって大声で叫びます!
自らを、"自称"クレバーな選手と話す八谷は、前半自分を引きつけるため囮になっていただけの椿に対し・・・
「俺を騙した貸しはデカいぞ 覚悟しろ椿」
どうやら本当に怒っているらしい八谷は、一瞬たじろぐ椿の隙を突いて走り出し、川崎の7番・浅香からパスを受け、ETUのディフェンスラインの裏をめがけて、一気にロングパスを送ります。
八谷の正確なロングパスは、ロドリゴに通ります。
しかし、黒田もなんとか喰らいついて対応。
そこに、少し遅れて入ってきたのが、カン・チャンス。
ロドリゴは、ひとまず、カンにボールを預けようとしますが、ここは杉江が先にボールに触りクリア。
1本のパスでチャンスメイクできる八谷に、肝を冷やすETUベンチ陣に対し、ようやく、らしい仕事を見せた八谷に満足気なネルソン。
八谷が攻撃に絡んでくるようになるとするなら、ETUとしては苦しい展開になっていきそうだけれど、この先どうなる・・・?
といった話の流れの中で、以後、来週へと続きます。
■ 私的雑感
「俺わかってるからさ お前らがこんなもんじゃないってことくらい」
と、言っただけで、結局は後半をどう戦うのかという具体策を授けないまま(堀田にはチラッと声はかけていますが)、選手たちをピッチに送り出したタッツミー。
バッキーにキャプテンマークを巻かせた(任せた)理由については、大体、予想されていた通りの話でした。
バッキー自身は、その重圧から逃げようとするところを見せたりもしましたが(いや、これもバッキーなりにチームのことを考えての話なのだと思っていますが)、タッツミーはそれを拒否し、この状況なりにベストを尽くして戦うことを命じ、(将来的なことを見据え?)経験を積ませようとするタッツミー。
当然勝利を目指して戦うけれど、場合によっては、この試合負けてしまうのもやむなしって考えなのかなぁ・・・と思ったりもしたのですが、冒頭に書いた先週号のタッツミーのセリフもそうだし・・・
「このままであいつらが終われるわけねえだろ」
私には何だかよく分からないのですが、タッツミーが妙に確信に満ちているのが気になるところです。
何か根拠があってのことなのか、はたまた、ただのハッタリに近いにものなのか?
まぁ、どちらにせよ、ETUサポ的な視点で読んでいる私としては、選手たちの後半の戦いを信じて見守るしかありません。
とりあえず、後半を戦う鍵となってきそうなのは・・・
前半の戦い方が相手にまるっとお見通しとなってしまい、川崎がそれに対応した戦いを見せ、刻々と状況変わっていく中で、その状況なりに、バッキーがどんな意志を見せ、どんなプレー見せてくれるのか?
あとは、タッツミーからアドバイスを受けた堀田が、どんなゲームメイクを見せてくれるかってところになってくるのでしょうかね。
最終的には、バッキー覚醒となることが予想され、また私も、そうなってくれることを期待していますが、いぶし銀なプレーを結構見せてくれそうな、堀田の後半のプレーにも期待してます。
ポテンシャルという点では、バッキーのほうが大きく上回るかもしれませんが、堀田のほうが確実に計算できる選手だと思いますし、タッツミーが堀田に声をかけたあのシーン見ていると、なんだかんだで十分信頼されているんだなぁと思い、なんだか嬉しくなってしまいました。何気に、私が今週で一番好きだったのはこの場面です。
※
バッキーについて少し書いておきます。
前半終わって、ロッカールームに戻るときバッキーが考えてたことって、キャプテンマークを他の選手に渡すことだったのかい! と、ちょっとツッコみ系のノリで最初は読んでました。
マンガという視点で見ると、やはり、バッキーはこの試合で何かしらの覚醒を見せるんだろうなって思いますが(ジャイキリは、こういうときは素直な展開に進むという印象)、もし仮に結果が残せなかったとしても、一番大事なのは、バッキーがキャプテンマークを巻いたこの試合で何を得てそれを今後どう生かすかということだと思うんですよ。
チームの将来に有益な"何か"を得られるならば、またそういう意図が見えたなら、この試合は、勝てなかったとしても、それはそれでOKというか、私は納得はしてしまうかなぁと思った・・・というのが、さっき書いたことの補足です。イメージ的には、『U-31』で、クラリィが河野をリベロで起用したときのそれみたいな感じ。
ですが、バッキーにキャプテンマークを巻かせるなんて、私も松ちゃんと同じ内容のことを懸念していて、結構リスキーなことのように思っていたのですが・・・、さてどうなりますか。私のそんな懸念など吹き飛ばしてしまうようなプレーを、バッキーが見せてくれることに期待していますよ!
※
スギにまで"陰キャプテン"と呼ばれていたクロに笑った。
・・・けど
チームをまとめようとしたところを、ザッキーに先を越されてしまったときのクロの姿には、もっと笑ってしまいました。
あぁ・・・、陰キャプテン・・・
あなたは、最高のエンターテイナーですね!(笑
※
堺さんも、いろいろ思うところはあるんだろうなー。
セリーが感情うんぬん言ってましたが、個人的には、若いときの堺さんは、もっと感情を表に出すタイプだったのではないかと思ったりしました。
FWのポジション争いのライバルである、(一応)エース格のナッツに、セリーは、それぞれFWとして大きな仕事をしている中、今シーズンここまでノーゴールの堺さん。
FWのポジション争いの4番手と目される宮野がなかなか伸びてこないので、3番手の座は安泰かもしれないけれど、やはり、堺さんとしても、せっかくつかんだスタメンのチャンス。このまま黙って終わるわけにもいかないでしょう。
あぁ、やっぱり、この試合堺さんにゴールを奪ってもらいたいなー。
FWのポジション争いが、いまだ三つ巴であることを、自ら示してくれることに期待しています。
※
あとは、箇条書きで
- ハーフタイム終了時にブザーが鳴るのは実際でも同じらしいです
- またもや、まともなコメントを出してくれないタッツミーに、有里はどんなコメントをプレスリリースとして出したのかが気になります
- ガミさんは、ロッカールームでくつろぎすぎだろう?(笑
- 自らを"自称"クレバーという八谷に笑った
- ピッチコンディションがどの程度なのか判断できないので何とも言えないのですが、雨のときは、ラストの部分の川崎のような攻撃をするほうがいいと思うのですがどうなんでしょう?
- ロドリゴは、見た目はいかついですが、実はすごくいいヤツなんじゃないかって気がしてなりません。
さて、来週以降の展開についてですが。
後半開始直後、とりあえず、川崎がいい形を作りかけましたが、後半はまだまだ長い。
それにしても、ロドリゴがパスという選択をしてくれて助かったー!
雨でスリッピーになってる状況ですし、打ってこられたほうが怖かったはず。
それはさておき、後半になって戦況が変わってくる中、ETUの選手たち・・・特にバッキーがどんな動きを見せていくのかに(意識的な面でもプレーの面でも)注目しています。
それでは、また来週。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
はじめまして
ごめんなさい
ふれぃてすたさん×→ふれてぃすたさん〇でした…
お名前を間違えるなんてサイテー
こんなワタクシですがどうかお付き合いくださいm(__)m
どうもはじめまして。
コメントありがとうございます。
単行本9巻、毎週連載をチェックしていても楽しみで楽しみで仕方がないですよねー。
私は、ジャイキリの連載が始まって以降のモーニングは、すべて保管してたりしますが(雑誌サイズ(=B5版)には、それはそれなりの良さもあるので捨てるに捨てられませんw)、他のサッカーマンガについては、連載のチェックは立ち読みですませてしまっているものが多いので、私も他人ことをとやかく言える立場ではなかったり・・・(笑
HNについては、ややこしい名前にしてしまっている自分が悪いので、どうか気になさらないでください。ぼちぼち変えようかなとは思っているんですけどね・・・(^^;
ここは、毎週毎週管理人が好き勝手にジャイキリを語っていますので、こちらこそ、またいつでも遊びに来ていただけると嬉しいです。
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こんにちは。はじめまして。ワタクシはもぐねこといいます。
ジャイキリ仲間はいないかな~と検索してたらこのサイトに
ヒットしました。
極道なワタクシはジャイキリはずーっとモーニングの立ち読みで済ませていたのだけれど、グランパレス戦のあたりから、『コミックス買ったほうがいいのかな~?』とか思っていたけどグズグズして買わずにいたんです。が、ガンナーズ戦で完全降伏しました(^_^;)
「ゴメンナサイ立ち読みだけしていた私が悪かったです。」
と6巻まで一気に買っちゃいました~今はもう9巻の発売が待ちどおしいです。(でも相変わらずモーニングの立ち読みはしてるあたり…でも、ちゃんとコミックスは買ってるから大目にみてくれるよね…)