『MAGiCO 1』 / 佐久間力
2009.01.03 12:13
単行本の発売から1ヶ月近くが経過してしまいましたが、昨年連載がスタートした、『MAGiCO』の1巻の感想です。
作品のおおまかなストーリや方向性については、以前に書いた"新連載『MAGiCO』1話雑感"の記事をご覧になってください。
あ、いや、手抜きとかそんなつもりじゃなくて、作品に対する自分のスタンスは、ファーストインプレッションとほとんど変わっていないんですよ(笑
"熱を帯びたシンプルな王道ストーリー+主人公が魅せる「マジコ」という名の創造的なスーパープレー"を楽しんでいく(=トンデモ寄りのサッカー描写)・・・
それが、この『MAGiCO』というサッカーマンガだと思います。
私個人としては、リアリティ路線のサッカー描写を好むタイプではあるのですが、"熱を帯びたシンプルな王道ストーリー"は好きですし、作品の方向性を理解して読む分には、それなりに楽しんで読めています。最初は、"普通"という評価だったんですけど、徐々に作品に触れていくにつれ、好きになっていったって感じですね。
プロクラブを蹴って弱小高のサッカー部に入ってしまったり、サッカー部入っても部員が足りなかったり、廃部を目論む教頭がいたり、次の試合で負けたら廃部の対戦相手が最強軍団だったり・・・
本当、設定としてはありきたりだと思うのですが・・・
「世界中のヤツラに魔法をかける! それが俺の夢だ」
「土だろうが芝だろうが俺には関係ない
どんな奴が相手だろうと全力で戦う…」
「サッカーが大好きだぞ!!!」
「勝つために守ってるんだ」
そのストーリーはなかなか熱いものがあります。
作品の肝である、"マジコ"の演出部分はまだまだ弱いかなぁと感じる部分はありますが、逆に言えば、ストーリーの演出の中で、"マジコ"を上手く活かし創造性を磨いていけば、個人的にはもっと輝ける作品になる可能性はあるんじゃないかなと期待しています。
もっともっとマジコ発動の場面で、私をワクワクさせてほしい!
サッカーマンガにおいて、サッカーというスポーツの真理や本質を描くことも大切ですが、(とりあえず現実的かどうかは別として)創造性溢れるプレー描写で魅せることもまた大切な要素だとも思ってます。
この作品に前者を求めることはできないですが、後者の部分で楽しませてくれるとして期待していきたいです。
そういった作品性を踏まえたうえで、作品に興味を持った方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
さて、続く2巻は、部の存続をかけた横浜港南戦のクライマックスを迎え、 ますます熱を帯びていくストーリーに注目です。
■ 収録
STAGE 1~STAGE 3
月刊少年ライバル2008年9月号~11月号
vs横浜港南の途中まで収録
タグ : MAGiCO
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ストーリーの始まりも好きです!!
これは見るぞーって思いました^^