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サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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今週の『GIANT KILLING』#96 

2008.12.25 22:16

(※2009年1月4日 ストーリー部分を追記しました)

先週は、モーニングが合併号だったため、2週振りの更新!

予告通りに今日のところは休もうかと思いましたが、なるべく、読んだ直後の率直な感想を残しておきたいので、簡単にですが、雑感のみ書いておきます。続きはまた後日に、雑談を交えながらでも(某クラブがジャイキリ見てカレーパティーをやったりとか書きたいネタはいっぱいあるのでw)。



達海の椿の使い方の意図に気付いたネルソン。

椿は、ハーフウェイライン付近までは、ボールタッチに参加するものの・・・

そこから、八谷を引きつけながら、サイドに流れ中央にスペースを作り、その空いた中央のスペースを、他の味方の選手に使わせてチャンスメイクするのが前半のここまでのETUの攻撃方法で、椿は直接的に攻撃にはからんでいません。

あくまで、椿は、八谷を消すためだけにピッチに立っている・・・

と、ネルソンは、達海の意図をそのように解釈し、ボールを持っても輝けるプレーのできる椿を(ここはあくまで個人的な解釈です)、チームの勝利のためにチームプレーに終始させる達海のやり方を・・・

「伸び盛りの選手に何ともつまらん仕事をさせる
同じ指導者として理解に苦しむわな」

と、強い不快感がある様子。

さて、ピッチのほうでは、その椿が作った中央のスペースを、左サイドから中央に入ってきた丹波が使い堀田からパスを受け、今度は、右サイドから中央に入ってきた赤崎がパスを要求します。

丹波からパスを受けた赤崎は、左サイドをオーバーラップしてきた清川の存在に気付きパスを送り、清川は、「1点目の借り…!」と、左足でダイレクトでクロスを上げます。

精度の高いクロスが上がり、中央で待ち受ける堺がヘッドで叩き込もうとしますが、その直前に川崎のGK・星野がパンチングでクリア。

・・・と、そこで前半終了のホイッスル。
スコアは、カン・チャンスのゴールで川崎フロンティアが1-0とリード。

前半が終わり、ピッチから引き上げてくる椿は、自分に与えられた仕事を忠実にこなしたかもしれないけど、自分がゲームキャプテンを務めている試合で1点のビハインド。

「これで… こままでいいのか? 俺は……」

その心中は、複雑なものがある様子。

「うーん 前半のうちに1点欲しかったんだけどなー…」

という、本音もちらつかせながら、ロッカールームへと引き上げようとする達海を、一瞥するネルソンの心境はいかに。

場面は、川崎フロンティアのロッカールーム。

ネルソンは、前半のETUの前半の戦い方について説明。

その意図にまったく気付かずにプレーし、全力で驚く八谷のことは、置いておくとしまして・・・

強く警戒していた椿のパフォーマンスにそれほど脅威感じないとするネルソンは、場合によっては、後半から専用のマークマンの投入を考えたものの、それをやめ、ETUの姑息な戦い方(ネルソン視点での話)に付き合うのではなく、あくまで、正々堂々たるフットボールを目指し・・・

「戦い方は変えんよ ただ前半よりクオリティを上げること
我々はそれで勝てる! 私には君達の伸びしろがハッキリ見えとるからね」

と、選手たちを送り出すネルソン。

ひとり無駄にテンションの上がっている八谷を「冷静に」となだめる一幕はあるものの・・・

「うん さすが私が見込んだ選手たちよ
いいチームになってきたね…
このチームにスターはいらない しかしそれでも勝てるのがフットボールね」

選手たちの様子を見て、自信を深めるネルソンですが、それに対しひとりだけ、星野は、何か思うところがあるようにも見えますが・・・?

続いて今度は、ETUのロッカールーム。

「後はキーパー星野の壁一枚だ!
シュートも枠行ってるし この調子でいけばすぐ追いつける!」

と、強い口調で話すのは・・・松ちゃん

それに対し、選手たちの反応は薄い・・・。

「何だよーお前らー
何か言ってやんねえと松ちゃん可哀想だろー?」

他人事のように話す達海に、松ちゃんは、監督が何も言わないから私が・・・と突っ込みます。

ですが、松ちゃんの前半の戦いぶりの見解に異を唱える堀田。

状況を冷静に分析し、必ずしもいい流れとは言えないと主張する堀田、それに同意する丹波に、「現実的だなーベテラン陣…」と、松ちゃんも少し困惑といったところでしょうか。

そんなロッカールームでのやり取りを見ていた達海は、すっと起き上がり…(それまでは、ベンチに横になっていた)

「たまには松ちゃんの意見も尊重してあげようじゃないか」

と、松ちゃんの肩をポンと叩きながら話します。

「1点ビハインドだけどさ
難しいことを考えないで後半に入っちまうってのもひとつの手じゃんか」

との達海の発言に、陰キャプテン・黒田は、"無責任"と言いますが、そこは、元となる発言をした松ちゃんに責任転嫁しつつも・・・

「俺わかってるからさ
お前らがこんなもんじゃないってことくらい」

妙に確信めいた表情で、前を一点に見つめる達海。

この達海の言葉は、選手たちに一体どう伝わるのでしょうか?
この続きは、次号のお話となります。



■ 私的雑感

まずは、ネルソンの話から。

バッキーを囮に使うタッツミーの(とりあえずの)作戦について・・・

「伸び盛りの選手に何ともつまらん仕事をさせる
同じ指導者として理解に苦しむわな…」

と話すネルソン。

選手の個性を見抜いて、伸ばしてあげるを信条とするネルソンからすれば、若くて高いポテンシャルを秘めているバッキーを、チームの勝利のためにチームプレー(八谷を引きつけるためのパス&ゴーを繰り返すだけの組織プレー)に終始させるタッツミーのやり方に強い不快感があったのでしょう。

ボールを持ったときでも、輝きを放つプレーのできるバッキーのいい部分を生かすのではなく、相手(=八谷)の長所を消す戦い方をさせているわけですからね(要は、バッキーは、もっといい方向に生かしてあげることができるだろうってことですね)。

少なくともこの時点では、タッツミーにどんな意図があるのか知る由もないネルソンが、そう考える気持ちは分かるというか、実際に何も知らないで試合を見ていたら、バッキーのプレーに不満を持ったかもなぁと。

ネルソンは、"指導者"という言葉を使うところに、彼の育成型監督としての哲学を感じることができますね。(個人的にプロクラブのトップチームの監督に"指導者"という言葉は、そういう要素もあるとは思いますが、少々違和感があります)

その自分の哲学に反するタッツミーをハーフタイム時には一瞥したりなど、お前のようなヤツには負けたくないっていうネルソンの気持ちが感じられる場面がまた良かったと思います。

不破にしても、ダルファーにしても、ネルソンにしても、それぞれの監督なりの信念・哲学というものをしっかり描いてくれるところがいいですね。監督にスポットを当てたサッカーマンガなのだから、当然といえば当然なのかもしれないですが(笑

とにかく、作品全体として、味方側が"善"、相手側が"悪"という印象を強く一方的に与えないところは、ジャイキリのひとつの良さだと思っています。"姑息"という言葉は、普通相手側が使う言葉じゃないでしょうっていうね(笑

"真"のゲームキャプテンとして、この試合に臨んでいるバッキーは、タッツの指示通りの仕事はしているとはいえ、負けている今のチーム状況、何よりこの試合の自分のプレーについて、何か感じているものがある様子。

・・・となると、これは、後半にバッキーは何かやってくれるってことですね!

これは、タッツミーの計画通りなのか、予想を超えるプレーになるのかは分かりませんが、おそらく、前半に与えられていたタスク以上のプレーを魅せてくれるであろう、後半のバッキーには注目せざるを得ませんね!

ETUのチャンスメイクの場面。

バッキーが左に流れてスペースを作り、そこにタンさんが入ってきて、堀田からパスを受ける。
んで、タンさんからザッキーへとパスが渡り、左サイドをオーバーラップしてきた清川に気付きパス、そして、清川がダイレクトでクロスを上げていくのですが、あの一連の流れが良かったなぁと思います。

ザッキーの気付いた場面のいいのですが、やっぱり、清川のあの効果的なオーバーラップからのクロス最高でしたね!(笑

堀田からタンさんにパスを出してるコマの右端。
本当に、本当にチラッとだけど、オーバーラップしてきている清川の姿をしっかり描いてくれる
ジャイキリのサッカー描写のそんな細かいところにまで手が届いているところが大好きですよ。

その清川の好クロスも、残念ながら星野にパンチングで防がれてしまい、堺さんはシュートを打たせてもらえず・・・。

・・・というか、堺さんは、こういう場面をよく見るような気がするなぁ。

松ちゃんが絡んだ、ETUのロッカールームの場面も面白かったですね。

いっつも、タッツミーに振り回されっぱなしの松ちゃんが私は大好きですが、コーチとしての松ちゃんの技量に疑問を感じる今日この頃。

・・・てか、コーチとして選手たちにも信望なさすぎなのでは?(笑

川崎のロッカールームの場面。

八谷は、王子とは違った意味で、見た目以上に存在感があるなぁと。
まぁなんというか、もっと考えながらプレーしようぜ!(笑
なんてことを、私も人のこと偉そうには言えないですが(苦笑

星野は、ピッチの外ではザッキー系のキャラなのか?
カンについては、何話か前の山井は、このことを言ってたんですね。

さて、来週号は、後半戦のキックオフとなるようです。

「俺わかってるからさ お前らがこんなもんじゃないってことくらい」

この確信に満ちたタッツミーの言葉は、選手たちにどう伝わるのでしょうか?
(この場面も良かったと思う)

個人的には、年長組の活躍と、バッキーの覚醒に期待していますが(あと陰キャプもだ!w)、後半試合がどのように動いていくのか、次回はまた2週間後になってしまいますが、続きを読むのを楽しみしています。

タグ : GIANT-KILLING

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