今週の『GIANT KILLING』#94
2008.12.04 22:36
※2009年1月4日 ストーリー部分を追記しました。更新が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。
今週は、短縮版で更新します。
ストーリー部分は、今週末は仕事で休みがないので、とりあえずは、そのまま放置にして、時間の空いたときに更新しておくようにします。
「ウチのボスを優勝監督にさせてやりたい…
そういう思いでひとつにまとまっている
それが俺たちの強さの理由だ どうだ椿!
お前のところの監督……
達海さんにそれほどの器があるのか……!?」
と、問いかける八谷に対して椿は・・・
「こ…これって…
ただの… 監督自慢じゃないのか…?」
・・・
椿自身が何かを悟り、覚醒しはじめるのは、まだ先の話・・・のようです。
一方で、ボス(ネルソン)のために戦う八谷のとてもイキイキとしています。
そんなところで、八谷の回想シーンにへ場面は移っていきます・・・
やたらと眼だけぎらつかせつつ、結果を出さないともう後がないと、強い決意でもって、川崎フロンティアへの移籍してきた八谷。
今までだって結果を出せる自信は持っていた。
けれど、以前所属していた、広島や神戸では、自分の望むポジションで使ってもらえず、思うような結果を残すことが出来なかった・・・。
「だからここでは 俺は己を貫く……!!」
自分はゲームメーカーだとの思いが強い八谷は、もう監督の言いなりにはならないと、つい思わずネルソンのことを指さしてしまうほどに強い決心で練習に臨んだものの・・・
無情にも、ミニゲームではボランチでプレーすることを求められてしまいます。
当然、そのことに不満を露にする八谷ですが、ボランチ起用は監督の判断でありミニゲームくらいでゴタゴタ言うなとコーチに怒られてしまいます。
けれども、八谷には、過去の苦い経験がある・・・
「ここでコレを受け入れたら……
俺はまた…… 上手くいかなくなっちまうんじゃないのか……!?」
たかがミニゲームであっても、ボランチ起用を受け入れることが出来ず、コーチからビブスを受け取らず、そのまま立ち尽くしている八谷の様子を見ていたネルソンは・・・
「やりたくないなら外れて見ていろ」
との言葉をコーチに伝えます。
そのネルソンの言葉を聞いた八谷は・・・
「お… 終わった……」
ある種の覚悟をする八谷。
他の川崎の選手たちは、精力的にミニゲーム(紅白戦?)に励む中、ひとり放心状態でピッチの横をランニングする八谷でしたが・・・
「君が…… 他人より秀でていると思うものは何かいな」
と、声をかけてきたのは、ネルソンでした。
おもむろに自身のことを話し始めたネルソンは・・・
「実は私はね…… 眼がとてもいいのだよ それも…
他の人が見えないものが見えてしまうくらいにね…… ふふふふ」
その言葉を通訳から聞いた八谷は、ネルソンのことをオカルト好きと一蹴し・・
"この移籍…… 失敗だったか……"
何ともいえない黄昏た気分になりますが、ネルソンの言葉はまだ続きます。
ネルソンの見えるもの、それは、選手の伸びしろ。
ネルソンは、八谷という選手に、大きな伸びしろが見えた言います。
「君は私とやれば化けるよ ハチヤ」
ネルソンは、君が活きるのは一列後ろのポジションだと言い、ゴール前で決定的な仕事をしようとしすぎないで、人を使う役割に徹しゲームメイクを存分に楽しんだらいいと八谷のことを諭します。
さらにネルソンは、八谷のことを欲したのは自分だと言い・・・
「君がまったくの期待外れならば……
私の首も危ういことになる 君とは運命共同体なのだわ ハチヤ」
そのネルソンの言葉に深い感銘を受けた八谷は・・・
「八谷渡 全身全霊をもって……
やりますとも! やってやりますとも! わはははっ!」
・・・こうして、自分に輝きを与えてくれたネルソンが、No.1であることを証明するために、戦い続ける八谷。
場面は再び試合に戻り、パスを受けようとする八谷に、椿がプレッシャーをかけにいきますが、とっさの判断で、左サイドに草野にボールを送る八谷。
この八谷の好プレーに、彼のさらなる可能性を感じ、ニヤリをするネルソン。
ETU陣内、右サイドにボールが運ばれ、この後どうなりますが・・・
といったところで、続きは次号になります。
■ 私的雑感
今週は、まるまる八谷とネルソンの過去話でした。 敵役ではありますが、いい話だったなぁ。 最近、綱本先生が原作から外れていろいろ懸念されていますが、今週は、綱本先生らしさを十分感じ取ることのできるお話だったと思います。
「君がまったくの期待外れならば…… 私の首を危ういことになる
君とは運命共同体なのだわ ハチヤ」
自分を思いやってくれているネルソンの言葉に心を打たれ、ボスのために戦う決意をする八谷の場面はすごく良かったなぁ。
※
その八谷、川崎に来てネルソンに見出されるまでは、やはり苦労していたんですね。
チーム事情はそれぞれあったと思いますが、本来の自分のやりたいポジションでプレーさせてもらえず、輝きを放つことができず、不本意な気持ちのまま移籍を繰り返していたであろう八谷。作中では、何も書かれてませんが、もしかしたら、実質戦力外的な扱いで移籍を余儀なくされていたのかもしれませんね。
今度こそは、自分を貫こうと強い決意で川崎に移籍して来たのにもかかわらず、今度はボランチでプレーすることを要求されたときの・・・
「でも…… ここでコレを受け入れたら……
俺はまた…… 上手くいかなくなっちまうんじゃないのか……!?」
という八谷の不安と焦りの気持ちは、なんか分かるなぁと思いました。
八谷は、何気にピルロ系の選手のようですね。
「君はゴール前で決定的な仕事をしようとしすぎる」
という、ネルソンの言葉には、なんか笑ってしまいました。
豊富なアイデアを持っているのなら、前目で決定的な仕事をやらせてあげてもいいような気がするのですが、多分、八谷の場合は、調子に乗って目立とうとしすぎてしまうから、少し後ろ目にポジションを移して攻撃を組み立てる役回りに専念させるぐらいがちょうどいいんだろうなって、勝手に納得しています(笑
※
ネルソンは、完全に育成型の監督ですね。
・・・であるがゆえに、試合中の采配面は意外とそれほどでもなかったりするかもよ?
選手の成長を実感して、ニヤニヤするネルソン(笑
自分の思い描いたとおりに伸びていく選手を見ていくのは、楽しくて楽しくて仕方がないんでしょうね。
けど、選手の成長を見て、ニヤニヤしたくなる気持ちは、ネルソンとは見ている立場は違えど、すごくよく分かります。
私も、自分の応援しているクラブの選手、特に経験の少ない若手選手の成長を見ると(あの選手「フィジカル強くなったなぁ」とか、「周りを見てプレーできるようになってきたなぁ」などなど)、思わずニヤニヤしてしまいます(笑
※
・・・ということで、八谷について語られた今週号でしたが、これを読むと、やはりバッキーが司令塔として覚醒させていくための川崎戦なのかなぁって気がします。
正直なところ、川崎戦は、もうちょっとあっさりとまとめるのかと思ってたんですけど、ここからこの試合の終着点をどのように持っていくのか、来週以降の展開に注目したいです。
今日は、八谷とネルソンのことしか書く要素がなかったので、来週は、ETUの話で盛り上がれるといいですね!(笑
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
私は、あの"運命共同体"って言葉に、グッときました。
ああ言われちゃったら、期待に応えたいって思っちゃいますよねー。・・・というか、私も会社であんな言葉をかけてもらえたらなぁなんて(甘ったれるなw)。
ガミさんは、年長組で作ったチャンスにも絡んでませんでしたし、どこかしらでプレーの部分での活躍にも期待したいところですね。前年のレギュラーとして、パイナップル君に対する意地を見せてほしい。
自分はベガルタ仙台のサポーターで
明日から2003年以来のJ1昇格をかけて
ジュビロと戦います。
正直うちの監督の采配をそこまでいいと
思ったことはありませんし
むしろこの場面で何だよって思ったこともありますが
ひとまずここまで連れてきてくれたことは
感謝したいです。選手が監督を信じるなら
選手を信じる僕らサポーターも
監督を信じるしかないんですよね
名門ジュビロにGIANT KILLING起こして欲しいです。
ジャイキリの次のシーズンではETUと仙台の試合が
あってほしいです。
空気読まないコメすみませんでした
おぉ~、ダントンさんは、ベガサポでしたか。
ベガルタは、届きそうでなかなか届かなかったJ1への挑戦権をようやく手に入れて、その想いも一際強いものがあるのではないかとお察します。
私は、J開幕初期からレッズを応援していますし(ジャイキリ的には敵役ですねw)、このブログの読者にジュビサポの方もいらっしゃるかもしれないので、ベガルタに肩入れしてあげることはできませんが、ひとりのサッカーファン(Jリーグ好き)として、この入れ替え戦のことは、固唾を呑んで見守らせていただきます。
その結果、ベガルタがJ1昇格を果たしたときは、素直に祝福させてもらいますし、敵同士ということになってしまいますが、お互いのクラブが対戦するときになったら、またその話で盛り上がれるといいですね。
私のところのクラブも、監督に対する不満はすっごくあったんですけど(本当、リーグ終盤、意味不明な選手起用が多かったもんなぁ・・・orz)、なんだかんだ言っても最終的には試合の指揮を執るのは監督ですし、結果はどうであれ、応援する私たちにできることは、最後まで諦めないで信じる続けることなんだと私も思います。
サポとして入れ替え戦に臨む、ダントンさんのご健闘をお祈りしています!
空気読まないとかは、気にしないでくださいね。
ジャイキリとかけ離れすぎているってわけでもない・・・と思いますし、私自身こういう話をするのは好きですので。
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今週の話はほんと良い話だったですね。
精神的に追い詰められてる時にああいうことを言ってもらえて、きっとすごく救われただろうし、誰かにしゃべりたくて仕方ないくらいものすごく嬉しかったんだろうな、と読んでいてこっちも幸せな気持ちになりました。
椿は災難ですが(笑)
名古屋戦のハーフタイム、ドミンゴの話を聞かされるはめになったSBコンビのことが思い出されました(笑)
ところで今週のラスト、ボールがあっちサイドへ行ったということは、次回は久しぶりに、東京V戦でボールをインターセプトして以来ほんっっっとに久しぶりに、石神さんの活躍が見られる?!……という展開だったらいいなあ、とひそかに期待してます。
東京V戦以降も、たまに試合中にピッチの中で石神さんの姿を見かけることがあるので、ずっとベンチってわけではないんでしょうけども、いつも見かけるだけなので……そろそろ活躍する姿を見たいです。