『友まっしぐら』の雑感
2007.01.22 22:53
コミックボンボン2月号(2007年1月15日発売)から、『友まっしぐら』(原作:七三太郎 漫画:飛永宏之)連載がスタートしましたので、その簡単な雑感を。ネタバレ要素があるので続きよりどうぞ。
ひとことで言うなら、なかなか斬新なサッカーマンガだと思います。
こんな作品、今まで見たことがありません(笑
主人公・田中友は、トラップもろくにできない、万年補欠の中学1年なのですが、彼にはとんでもない能力がありました。
それはですね、霊媒師の祖母から受け継いだ霊感です。
・・・えっ??
って、思われるでしょうが、友は自分の走りこむべきスペースや、後方からの悪質なタックルを、霊感によって察することができるんです。まるで、一流のプレイヤーが持つ、フィールドを俯瞰してるかのような感覚を。(最近のサッカーマンガでいうと、『GOLDEN★AGE』の蘭の鷹の目(ホーク・アイ)のような能力ですね)
とはいえ、サッカーの技術そのものは下手くそなので、パスは出てもミスばっかりでチャンスにならず、そのミスを味方にさえ笑われたりするのですが・・・
相手の監督がパスを引き出す友の動きをしっかりマークしろと、怒ったのをきっかけに、周りも友の動きに気付き始めて、
その後、DFラインの背後のスペースを見つけ、オフサイドギリギリのタイミングで飛び出し(作画的に明らかにおかしいけど、この場では突っ込みません)、相手のどう見ても故意に狙った悪質なバックチャージを霊感でかわし、最後はバランスを崩して転ぶんですが、ボールが尻に当たり、ループシュートのようになってゴールを奪います。
技術は幼稚園児なみだけど、霊感によって一流選手なみの視野の広さと同等の力を持ち、なおかつ、尻でゴールを決める・・・
なかなか、斬新だって私は思ったのですが、どうでしょう?
しかも、友の持つ力には数多の苦難がふりかかり、その宿命に立ち向かって行かなければならないとあって、いったいこの作品は、この先どんな展開になっていくのか、先が全然読めません。
当初、私は『ホイッスル』みたいな、サッカー下手な少年が地道に努力していくような展開をイメージしていたので、結構面食らいました。
けど、あれはあれで"アリ"だとは思います(笑
小学生をターゲットにしたボンボン連載なわけですしね。
それから、思ったのが、原作は『イレブン』の七三太郎先生なのですが、読んでいて、その『イレブン』を読んでいるような感覚がありました。
どう言葉で説明していいのか分からないんですけど、あの言葉の言い回しというか、ノリというか、作風に『イレブン』っぽさを感じ、私には、ちょっと受け付けられないものがあったりもします。
決して、自分好みの方向性の作品ではないのですが、今後のストーリー展開は気にはなるので、とりあえず、連載の方を今後もチェックしてきたいと思ってます。
タグ : 友まっしぐら
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