今週の『GIANT KILLING』#90
2008.11.09 23:59
※2009年11月9日、ストーリー部分更新と雑感も追記しました。
まずは雑感のみで。
単行本8巻が、11月21日に発売されますが、毎回恒例の初版限定ステッカーはETUステッカーとなるようです。
1巻もETUステッカーでしたが、それとは違ったものになるのでしょうか?
あとは、8巻のプレゼントとして、1~7巻全種のステッカー&非売品ポストカード6種が100名に当たるそうです。
今週号のモーニングのジャイキリのページの後に、単行本の広告ページがありますので、そこをチェックしてみてください。
※
それと、原作・・・ではなく、原案・取材協力の綱本将也先生が、以前モーニングなどで掲載していた『U-31』の完全版が発売になってます。
ブログ内では何度も取り上げてますが、興味のある方はぜひぜひ。
ただ、上下で揃えると2730円と、価格が高いので、気軽にお勧めはしにくいのが難点ですよね・・・。
装丁はきちんとしていて、まさに、永久保存版のようにはなっているので、作品のファンなら、価格さえ受け入れられれば買いだと思います。少なくとも、私は満足してます。あ、いや、ちょっと高いなとは思ってますけどね(苦笑
『U-31 完全版』については、近々記事として取り上げたいなと思ってます。
リーグジャパン第13節、川崎フロンティアvsETU。
川崎のホームで行われるこの試合は、あいにくの雨模様。
ETUのロッカールームでは、この後すぐに始まる、川崎戦のゲームプランについてミーティングが行われていていました。
ひと通り、ゲームプランについて、おさらいが終わった達海は、選手たちに質問があるかを訊ねます。
それに対し、黒田が手を挙げますが、達海はそれをスルーして、ミーティングを終わらせようとするものの、黒田はしつこく食い下がります。
黒田の主張はこうです。
「なんで今日のキャプテンマーク…… 椿(コイツ)が持ってんだよ――っ!!」
「そしてもっと言えば… なんで俺じゃねえ……」
・・・・・・
(2つ目の?)黒田の主張に、一瞬沈黙するロッカールーム。
椿は、それなら・・・と黒田にキャプテンマークを渡したがっていますが・・・
それに対し、達海は、キャプテンマークを巻きたがる黒田のその積極性を偉いよと称賛し、そんな黒田に対して敬意を表し・・・
「よし
このゲームの陰のキャプテンは黒田(クロ)だ!!
お――っし張り切ってこーぜー!」
「ウェイッ!!」
ふたりばかり納得できてない人がいるようですが、気合いの入ったETUの選手たちは、いざ戦いの場へ!
場面は変わりまして、ETUのゴール裏。
そこには、ゴール裏の応援を仕切る、ユナイテッド・スカルズの羽田の姿がありました。
アウェイのETUサポのほとんどが、ゴール裏の中央付近に集まっているものの、そこから外れてポツンと小さな集団で固まっているのは、子供たちを巻き込んだ江戸前応援軍団のメンバーたち。
スカルズのメンバーは、以前、江戸前応援軍団のメンバーを誘ったことがあったようですが、それを拒否されたとか。
その話を聞いた羽田は、江戸前応援軍団のほうを見ながら、「いい加減…… 何とかしねーといけねーかもな…」とつぶやきます・・・。
羽田たちに、遠めににらまれていることに気付いた子供たちは、ちょっとビビっていましたが、「いいんだよ堂々としてりゃあ! こっちは何ひとつ悪いことしてねえんだからよ!」のシゲの言葉に、こっちが人数少ないから協力してやってんだぞ偉そうにするなと激しく非難。
ちょっとへこみ気味のシゲを尻目に、気持ちをスパッと切り替えた子供たちの関心は、今日のスタメンにある様子。
先日のカレーパーティーに参加した子供たちは、その場でやさしく接してくれたベテラン選手の出番に期待しているようです。
さぁ、そして、いよいよ選手が入場する時間となりました!
川崎戦に臨むETUのスタメンは、村越や王子が欠場とベストメンバーが揃わないからという理由意外にも、観戦者の立場からすればサプライズが。
ゲームキャプテンの椿を始め、スタメンには、堺、石神、堀田に丹波と、若い選手が多い川崎に対して、平均年齢の高いメンバー構成をしてきた達海。
このETUのメンバー構成に対し、川崎の監督は、特に椿をキャプテンに据えてきたことに、"軽く見られている"と、少々面白くない様子。
ピッチの中では、試合開始前の円陣・・・といきたいところでしたが、この試合のゲームキャプテンである椿が、「できないっス」と、全力でそれを拒否。
そこで、代わりに円陣を仕切ったのが、陰キャプテンの黒田!
周囲に茶化されつつも、しっかりと仕切ったようです。
そんな中、この試合を、ピッチの外から見つめるのは、今節出場停止となっている、本来のキャプテンの村越。
椿がキャプテンマークを巻くことによって、強いプレッシャーがかかることを心配する村越ですが、それとも今の椿ならそれを乗り越えられるとも? と、椿をゲームキャプテンにした達海の意図に考えをめぐらせます。
そして、いよいよ、試合がETUのキックオフで始まりました!
左腕のキャプテンマークの存在に、違和感を感じている椿に声をかけてきたのは、川崎の13番・ハチヤ。
川崎サイドからすれば、この試合、ETUの一番の要注意人物である椿に自由を与えないことが、このハチヤに与えられた役目。
ただでさえ、ゲームキャプテンというプレッシャーがある椿は、このハチヤの存在に何を思う?
・・・といったところで、今週はここまでとなります。
■ 私的雑感
川崎フロンティア戦がスタートしました。
まずは、川崎戦に臨むETUの布陣なのですが・・・
バッキーキャプテン来ましたねー(笑
キャプテンマークを巻いたバッキの挙動が、あまりにもイメージしてた通りすぎて笑えます。
バッキーにキャプテンマークを与えた理由については、今後作中で語られていくところでしょう。
王子とコシさんがいない中、ETUの新たな中心選手としての自覚を持たせ、殻を破り、選手を"使う側"としての才能を開花させていきたいがためのものなのでしょうか?
(不安定な選手をあえてキャプテンに据えることによってチーム全体の危機意識を高めるってパターンも考えられなくはないとも思います)
上手くそれを乗り越えられれば、バッキーがワンステップ上の選手へと成長できるきっかけになるとは思うものの、コシさんが心配しているように、プレッシャーに押し潰されて、何もできなくなってしまう可能性も十分に考えられる・・・。
まぁ、それがどっちに転ぶかは、バッキーのハートの強さ次第!
・・・ということで、今後のバッキーのプレーぶりを、ひとりのETUファンとして、暖かい目で見守っていきたいなと思います(マンガのストーリー的には、どっちに転んでも面白くできると思うので、ストーリーの流れに身を委ねたいと思ってます)。
そしてそして、川崎戦のスタメンですが、タッツミーの言う"あいつら"とは、年長組の選手たちのことだったようです。
勢いのある若手主体の川崎に対し、経験を重視したメンバーを組んできたタッツミー。
いいんじゃないですか。私は、これはこれで好きですよー。整列したメンバーを見てると、渋いですよね~。
個人的には、ナッツをスタメンから外したのは、意外でしたが、王子、コシさんがいない中、経験を買われてスタメン起用されたと思われる、年長組の選手たちの活躍に期待したいです。
堀田が起点となって、タンさんにパスが渡り、左サイドでちょっとボールをキープしたタンさんから、右サイドをオーバーラップしてきた石神にサイドチェンジ。そのまま、右サイドを深くえぐった石神は、グラウンダーで中央に折り返す。そのボールに、中央でセリーが潰れ役になったその後ろから入ってきた堺さんがインサイドでゴール隅に流し込み(ナッツのような豪快に蹴り込むシュートじゃダメ)、ETUゴーーール!
・・・みたいなシーンが見られたら最高だなぁ。
・・・なんて、妄想はさておき(笑
とりあえず、ETUの今節のフォーメーション図を考えてみました。
---------堺------
-----世良---------
----------------
---丹波------赤崎---
----------------
------椿--堀田-----
----------------
-清川--黒田--杉江--石神-
----------------
-------緑川-------
↑一応、これがオーソドックスな形かなぁとは思いますが・・・
---------堺------
---世良-----------
--------椿-------
-------------赤崎-
----------------
-----丹波--堀田-----
----------------
-清川--黒田--杉江--石神-
----------------
-------緑川-------
↑ただ、バッキーとハチヤが会話している場所を考えると(最後のページ参照)、バッキートップ下ってパターンもアリも有力か。
タンさんは、ETUで一番のユーティリティープレーヤーなはずだから、ボランチだって起用にこなせるはずさ。
んで、セリーは、大阪戦では、左サイド気味にプレーしていたようだったので、それと同じイメージで、変則的な4-2-3-1みたいな感じで、とりあえずイメージしてみました(ちょっと分かりにくいですが)。
試合を見ていけば、もうちょっと何か分かってくると思うので、それでまた修正していこうかと思います。何か、異論などありましたら、コメント欄などにご意見くださればと思います。
※
今週もクロが面白すぎでした。
最近のクロの面白さは、神がかっとる!(笑
やっぱり、クロはキャプテンマーク巻きたくて巻きたくして仕方がないんだなぁ。
「何故俺じゃねえ……」
の後の、一瞬の微妙な沈黙とか・・・
「このゲームの陰のキャプテンはクロだ!!」
の場面とか、めちゃくちゃ笑わせてもらいました。大丈夫だってクロ、他の人には見えないかもしれないけど、私にはしっかりとその腕に巻かれているのが見えているから!
・・・陰のキャプテンマークがね!
※
サポーターの件について。
江戸前応援軍団の人たちは、アウェイの試合のときぐらいは、一緒に応援してもいいんじゃないかなぁと個人的には思うんですけどね・・・。
この両者は、また近々何かありそうな感じがするので、今後の行方を見守っていきたいと思います。
※
今週号のモーニングの人物紹介欄は、川崎戦仕様になってるキャラが多くて面白かったです。
えぇ、当然クロも・・・(笑
やばいな、当分"陰キャプ"は、ツボにはまりそうだー。
※
さてさて、来週以降については。
慣れない左腕のキャプテンマークに戸惑うバッキー。
王子のいない今節、ETUの攻撃の核として大きな期待が寄せられますが、そんなバッキーのマーク役を命じられた、川崎の13番・ハチヤという男。
・・・なんか、私の身近にいる人にすっごく似ているのが気になるのですが(極めて個人的な話ですみませんw)、ただでさえ、キャプテンマークの重圧を受け参り気味だというのに、ハチヤのマークを受けプレーの自由をも奪われ、にっちもさっちも行かなくなりそうな予感のするバッキーのプレーに注目していきたいです。
あとは、今節スタメン出場を果たした、年長組がどんなプレーを見せてくれるのか。
タッツミーが、彼らに何かしらのタスクを与えているのか。
試合が本格的に動き出していくであろう来週号が、今からすごく楽しみです。
【↓以下追記↓】
ストーリー部分について、陰キャプをやたらと強調しすぎていてすみません。
・・・けど、何を言われても修正する気はないけどね!(笑
それにしても、この陰キャプネタは、何度も読んでも笑ってしまいます。
「何故俺じゃねえ……」は、クロの真なる心の叫びがここにあると思ったので、実際には控えめに言ってますが、私はしっかりと強調しておいてあげました(笑
そして、その後の一瞬場が静まり返るあの間もたまらない(笑
タッツの陰キャプ発言あたりのノリも好きだし、さらに、円陣のところで陰キャプといじられるクロも笑えます(クロは、年長組にいつもいじられてそうだなw)。
サッカーマンガとしてのジャイキリも大好きだけど、こういったギャグ系センスも大好きだなぁ。このへんの展開は、誰がネタを出すんでしょうかね?
あとそうだ、この陰キャプネタが強烈すぎて、前回書くのをすっかり忘れてしまったのですが(←実は、今も忘れそうになってのは内緒w)、ETUの副キャプテンは誰なのでしょうか?
ここまで、話の中で出てきたことはないと思うのですが、このへんは、やはり、無難にドリさんやタンさんあたりになるのでしょうか。
ETUの布陣については、様々な説が飛び交ってますが、3-5-2とすると、絶対的にこうだという組み合わせは見つからないので(どの組み合わせにしても微妙さが出てしまうと思う)、ああでもない、こうでもないと、いろいろ考えをめぐらせながら、来週号を楽しみに待ちたいと思ってます。
今回については、年長組の活躍に期待。
未知なる若手の活躍もワクワクさせてくれるものがありますが、ベテラン選手の渋い働きぶりを見るのも、また違った良さがあるので。
それでは、ちょっと忙しい時期なので、更新が遅れがちになるかと思いますが、また来週更新します。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
システムのこと
コメントありがとうございます。
あ、確かに、作戦ボードを見ると、3-5-2(3-4-1-2)っぽく見えますね。すっかり見落としてました。
だとすると、過去の選手起用のパターンを当てはめるとするなら・・・
GK:ドリさん
DF:スギ、クロ、清川
MF:石神(右)、堀田、バッキー(ボランチ)、タンさん(左)、ザッキー(トップ下)
FW:セリー、堺さん
という布陣が、一番しっくりくるかなぁと思うのですが、やっぱり、バッキーはトップ下のように思えるし・・・もう少し様子を見てみないと、何とも言えないですね。
序盤は、バッキーとハチヤのマッチアップが見どころになっていきそうなので、バッキーのプレーぶりに注目していきたいです。
あの2トップいいですねえ。堺の周りを生かすプレーで世良か椿のゴール!!ベンチで燃える夏木というのが見たいですね。
あと、椿のトップ下はまだ可能性がありそうなので、覚醒した椿のカカのような縦に加速するプレーが見たいです。そこから、世良がインザギのように上手く抜け出して
ゴールというのも見たいです。
とにかく、来週のGIANT KILLING とても楽しみです。
クロのボランチ説は、清川と石神を3バックの両サイドに置けばアリかなと思いますが(コシさんの代わりはお前しかいないんだとか言われたら喜んでやりそうですしw)、今回はなさそうですね。
FWについては、ナッツがベンチでまたうるさそうだなぁとか思いつつも(笑)、スタメンの2人には、「まだまだ三つ巴は終わってないんだぜ?」見せてほしいなと思います。
バッキーは、やっぱり、あの縦への推進力が魅力ですよね。ハチヤのマークを乗り越えて決定的なチャンスに絡んでいけるのかに注目してます。
川崎戦は、そんなに長くは時間を割かないと思ってますが、その中で、私たちに何を見せてくれるのか、来週号が本当に楽しみです。
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チラッと写っている作戦ボードを見る限りではなんとなく3‐5‐2っぽいように見えるのですが、気のせいですかね?
そうなるとやっぱり椿はトップ下になるってことですねぇ。
ハチヤという選手は椿に対して「要注意人物にかわりはない」と言っていることから、いよいよ椿も他チームからマークされつつあるみたいですね~。
次の展開が楽しみですw