今週の『GIANT KILLING』#87
2008.10.16 22:52
とりあえず、雑感のみアップします。
(※10月19日15時10分 ストーリー部分を追記。ひとまず、他の記事の準備を優先するため、これでアップします(後で、時間があればもうちょっと追記するかも)。)
いよいよ、単行本7巻の発売まで1週間を切りました!
すでに、ご存知の方も多いかと思いますが、恒例の初版限定は、"椿ステッカー"、そして、スカルズ特製「ETU」Tシャツの応募券付きとなっています。
7巻の表紙は青色ということで、この記事を書いてる時点では、表紙画像はないので分からないのですが、今までの傾向と、収録内容を考えると、大阪ガンナーズの面々が大きく扱われたものになるのではとないかと思われます。
先週の更新で、今週号は、"藤澤桂のズッコケ大冒険編"が続いていくものと思い込んだ上で記事を書いてしまいましたが、実際には、そのような展開にはなっていません。
先週の記事のラストの部分は、なかったことにして、今週の記事を読んでいただければと思います。
ま、まぁ、ときにはこんなこともあるさぁ・・・(苦笑
※
・・・というわけで、本編のほうにいきましょう。
場面は、ETUのクラブ事務所。
一通の電話が鳴り響く中、手の塞がっている有里は、自分で電話に出られないので、誰か出るように声をかけるものの、誰も反応してくれず、やむを得ず電話に出た有里でしたが・・・
すぐさま、以前廊下を走るなと椿に注意していたことがあったにもかかわらず、廊下を全力疾走する有里。
ですが、有里にも全力疾走せざるを得ない理由がありました。
練習場に後藤を呼びに行った有里。
その電話の相手は、サッカー協会からでありました。
協会からの電話を受けた後藤は、冷静にその内容を聞き、そっと受話器を置きます。
「な…… なんだった……?」
という、有里の問いかけに後藤は・・・
「………… 呼ばれた……」
(一瞬の沈黙)
「赤崎…… 五輪だ……」
え~~~~っ!!! マジでーー!!?
・・・ということで、赤崎がオリンピック日本代表の予選メンバーに選ばれ、次節のリーグ戦には出られないといったことを、練習前の選手たちの前で発表する後藤。
全体的に祝福ムードに包まれる中、椿はまるで他人事のように思ってたり、世良は自分も選ばれたいと叫んでみたり・・・などなど、その反応はひとそれぞれ。
その赤崎は、さっそく、代表チームに合流するための、チームを離れるようですが、その前に、「監督なんかある?」と後藤に言われた達海は・・・
赤崎と握手し、妙に赤崎に祝福の言葉を投げかけるなと思ったら、くるりと他の選手たちのほうを振り返り・・・
「喜べ! 出場機会の少ない奴ら! チャンスだ!
次のスタメンの赤崎の枠いっこ空くぞー!」
当然、驚きの表情を見せる赤崎。
「もちろん赤崎よりいいプレーしたら
そのままレギュラー定着ってのもあるからなー!」
と、選手たちのやる気を煽る達海。
1試合だけとはいえ、別にチームへ行く赤崎。
その間に、ETUだっと動いています。
「何かつかんで帰ってこねーと……
居場所がなくなってるかもしんねーぜ?」
と、代表に選ばれて、ちょっと浮かれそうになっている気持ちに、緊張感(危機感)を赤崎に持たせようとする達海。
「はぁーっ」っと、ため息をついた赤崎は、やれやれといった感じで、「はいはい 頑張りますよ」と。
そんな様子を見ていた黒田は、「浮かれってと足元すくわれるぜー!!」と、嬉しそうに茶々入れますが・・・
「そういう黒田(クロ)は 次 累積で出場停止じゃんかよ
お前こそ足元すくわれるぞ」
と、鋭く突っ込みを入れられる黒田。
そんなこんなで、チームは赤崎を快く代表チームへ送り出しました。
GMの後藤も、ようやくひとつの結果が出たことに安堵し、監督としてここまでチームを引っ張ってきた達海に、密かに感謝の意を表していました。
さて、ここで場面は変わりまして、ホーム・隅田川スタジアムでのジェムユナイテッド千葉戦となります。
五輪代表で欠場の赤崎の代わりには宮野。
累積警告で出場停止の黒田の代わりには亀井が出場。
出場機会の少ない若手選手の奮起に期待したいところではありましたが・・・
ゲームの入り方にもたつき、そのまま本来の力を見せられないでいる亀井に、王子からのパスが寸断されサイドで孤立してしまっている宮野といった具合に、期待されたパフォーマンスを発揮できていない様子。
松ちゃんは、「替えますか?」と達海に訊ねますが、試合が劣勢ではないことと、多少の手応えを感じさせてからではないとモチベーションに影響するとの理由で、「替えない」とキッパリと答えます。
若手選手に経験を積ませて自信を・・・といった達海の思惑は外れる展開で経過する試合。
そこを突いて、ETUにいいサッカーをさせていない千葉の監督は・・・
「リーグ戦を戦うということは そう容易なことではないよ
この先君は それを嫌というほど思い知ることになるだろう
調子に乗っていられるのも今のうちだよ 新米監督……」
と、まだまだ達海率いるETUの苦難が続いていきそうな予感をさせたところで、今週号はここまでとなります。
■ 私的雑感
今週は、楽しかった+プロサッカーを題材にしたサッカーマンガ的にすごく面白かったです。
まずは、何と言っても・・・
ザッキー、五輪予選の代表メンバーに選ばれたことですね!
今週号の序盤の流れからして、もしかしてもしかすると・・・
と、読んでるこっちまでが、ドキドキしながら読んでいました(笑
まー、選ばれたのが、ザッキーひとりだけだったのは、ちと残念という気持ちはないわけではないのですが、代表で抜けて試合出れないのは戦力的に・・・という気持ちもないわけではないのですが、初の代表選出ということで、この場は素直に喜んで送り出してあげたいですね。
とにかく、ザッキーおめでとう!
※
このザッキー絡みの話の流れには、他にもあれこれ楽しませてもらいました。
バッキーは、まるで他人事のような反応だけど、間違いなく代表に選ばれるだけの力はありますし、バッキーが選出されることを期待してる人も多いはず(いきなりA代表ってパターンもあるかも?)。
セリーは、ゴール数そのものは少なくても、ETUでレギュラーでないにしても、大阪戦のように大事なところゴールを決めたりしていれば、きっとチャンスは来るはずだから、諦めないで頑張れ!
両サイドバックは・・・
「年齢的"にも"」って、自分たちで"にも"って言ってしまってるところがなんか切ない。
彼らだって、この先、A代表で選ばれる可能性は、決してゼロではないですよ?
あと個人的に、この話の流れで一番吹いたのは、クロの出場停止話でした。
長いリーグ戦、ましてや、DFのレギュラー選手であるなら、累積警告による出場停止は、絶対的に避けては通れない道。
だから、ストーリーの中で、このことは、個人的にぜひとも取り上げてほしいところだなぁと思っていたのですが、話の流れの中で上手くネタとして組み込んでくれて、私の気持ちを満たしてくれました(笑
・・・とはいえ、実際問題としてみれば、チームの主力選手が出場停止というのは、喜ばしい話ではないですけどね。
あと、タッツミーとザッキーのやり取りも面白かったですね。
まったくもって、タッツミーの言うとおり。
ザッキーのスタメン枠が空くことで、控え選手の気持ちをモチベートし、それと同時に、ザッキーに緊張感(危機感)を持たせることができてると思います。
おそらく、ザッキーの五輪予選代表の戦いをストーリー内で描くことはほとんどないと思われますが、代表から戻ってきたザッキーが、どんな刺激を受け、ETUにとって何をもたらしてくれるのかが楽しみです。
・・・怪我だとか、調子を落として帰ってくるということだけは、ないことを祈ります。
※
今週は、楽しませてくれるシーンが多かったですが・・・
後藤の、「俺がGMの職に就いて2年……」のところの心理描写は、タッツミーを守るために奮闘した4巻のことを思い出しながら、しみじみ・・・。
※
そして、ストーリーは、第13節ジェムユナイテッド千葉戦に入っていきます。
(3連勝ってことは、10節大阪、11節大分、12節はすっ飛ばされてるけど勝ってるってことですよね?)
五輪予選代表のザッキーの代わりには宮野。
出場停止のクロの代わりには亀井。
と、選手起用としては、順当にそのポジションのサブの選手でしたね。
けど、その代わりにスタメン起用され、チャンス到来のはずの、宮野&亀井ではあるけれど、経験の少ないこのふたりにターゲットを絞り、若手選手に自信をつけさせたいタッツミーの思惑通りに話を進めさせないのは、ジェムの監督であると。
ジェムの監督に、モチーフがあるのかは分かりませんが、個人的には、オシムさんを細く鋭くした感じって気がするんですが、どうでしょう?
ストーリー的に、大きく時間を割いて取り上げるって感じではなさそうですが、やっぱりここはジェフサポの綱本先生なだけあって、ちょっとこう、ポイントになりそうなところで使ってきましたねー。
ETUって、レギュラー選手は、それなりに能力のある選手はいますが、長いリーグを戦っていくにおいて、全体的な選手層で言えば、やっぱり薄い。
リーグ戦は、中盤に差し掛かっていくわけですが、ここからは、監督としてのタッツミーの苦悩を描いていくこと・・・になるのかもしれないですね。
あとは、箇条書きで。
- #3あたりで、スカルズに
絡まれていた応対していたETUの職員は広報部の人だったんですね - ホワイトボードに書かれている内容が気になる
- いまだ名前の分からないETUの選手が気になる(タンさんとナッツの後ろにいる選手など他何人か)
- 千葉戦に出ている右サイドバックは、石神っぽく見えるのですが・・・?
※
さて、来週号は・・・。
ジェム戦の続きになるのでしょうか?
また、ちょっと時間を飛ばして違う展開になるのかな?
意表を突いて、笠野さんが出てきたり?
期待できる部分もあるけれど、弱小クラブであることを露呈してしまう部分もまだまだ見られそうなETU。
これからも、いろんな意味で、私たちをドキドワクワク、ときにはハラハラさせてくれる展開に期待したいです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
毎週更新を楽しみにしています
私も右SBは石神だと思いました
あの髪の尖り方はパイナップルじゃないですよね(笑
同じように細かいとこに気づいた人がいて嬉しいです
綱本さんの思い入れが強い千葉戦がしばらく続くんでしょうかね
それかダントンさんがおっしゃってるようにドローなんでしょうか
次週が楽しみです
どうも、はじめまして。
コメントありがとうございます。
スコアボードの件ですが、先に出てくるほうと、最後のコマに出てくるほうとでは、違うスコアボードです。
最後のコマに出てるのは、アウェイ側ゴール裏にあるオーロラビジョンだと思われ、0-0のスコアは、上にある大きいのが現在のスコア、下にある小さいのが前半のみのスコア(後半は、さらにその下に後半のみのスコアが表示されるはず)ということで、今週号の時点では、ジェム戦は、まだ前半だと思われます。
・・・とか言っておきながら、もし間違ってたらごめんなさい。
>ゆうちょさん
どうも、はじめまして。
コメントありがとうございます。
そうそう、あの前髪具合は、石神っぽいですよね(笑
ポジション的にも、ちょうど右SBの位置ですし。
個人的には、もうちょっとジェム戦を見てみたいと思っていますが、どうなりますでしょうか。
後半になったらかもしくはもう後半だからだったのか
気になったんですよ 立ち上がりがもたついてるっていう
セリフからまだ前半かなぁとは思ったんですが
替える計画をたててるとこから後半かなって
思ったんですよ まぁ多分違うとは思いますが
あぁ、なるほど。
松ちゃんも「替えますか?」としか言ってないので、いろんな方向に解釈できて、来週号を読んでみないと何とも言えないですね。
私は、普通に前半だと思って読んでいたので・・・
(手遅れにならないうちに前半のうちに)
「替えますか?」
という意味だと考えていました。
調子の上がらない選手を、前半のうちに替えてしまうパターンもアリだと思うので。
こういう話をしていると、余計に来週号の展開が気になって気になって仕方がないですね(笑
それと来週・・・あっともう今週ですね7巻の発売
前に本誌で読んだことはあるとはいえ楽しみです
だれかのハットトリックではなかったですが
達海の現役時代の2-0からの逆転したサポーターの中の伝説の試合と同じように逆転しましたよね
大阪戦もまたサポーターの中で伝説のゲームに
なるんでしょうかね
あの大阪戦が、"伝説"と呼べるほどのものかは分かりませんが、劣勢からの大逆転なので、きっとサポたちの心に深く刻まれた試合だと私は思っています。
タッツミーがETUで監督を続けていく中、これからもっといろんなドラマを私たちに魅せてくれることを期待したいですね。
タッツミーなら、もっとスゲーことをやってくれるはず!(笑
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ところでジェム戦って最後の方のコマで
もう0-0ってスコアボードに出てませんでしたっけ?
前半 後半の文字も消えてて個人的にはドローで
終わったんだなぁってみてたんですが