今週の『GIANT KILLING』#85
2008.10.02 22:35
※ストーリー部分を追記しました(10月5日20時20分)。
今週も、まずは、雑感(あと告知も)のみで。
※
単行本の7巻と8巻が、2ヶ月連続で発売となりますが、その単行本2ヶ月連続刊行を記念して・・・
"ジャイキリフェスタ"を開催するそうです!
詳細は、今週号のモーニングをチェックしてほしいのですが、何やら、単行本を購入すると、Tシャツやステッカーセットやポストカードセットなどが抽選で当たるようです。
この件については、時期が近づいてきたら、また告知したいと思います。
※
それと、もうひとつ、昨日の記事でもちょこっと取り上げましたが、綱本先生が、ヤングチャンピオン漢(オトコ)という雑誌にて、『Offside Trap』という読み切り作品の原作を手がけています。
ジャイキリとは、何も接点はないですが、綱本先生原作作品ということで、興味のある方は、チェックみてはいかがでしょうか。
※
椿大介のサッカーの原点を求めて、椿の故郷までやってきた、フリーライターの藤澤さん。
椿自身が、自分の原点という、通っていた小学校は、すでに廃校となっていましたが、果たして藤澤さんは、無事(笑)、椿の原点を探ることができるのか・・・といったところから今週号は始まっていきます。
「な…なんとか 突き止めたわよ!」
ハァハァゼェゼェ言いながら、必死になってようやく見つけたのは、藤澤さんがやって来たのは、当時、椿の担任をしていた並松先生の勤務する小学校。
小さな町から生まれたFJリーガー、それも1部リーグのスタメン(下位であることは、決して突っ込んではいけないw)椿に感激し、皆で応援しているという並松。
並松は、椿の小学生時代を、「一言で言えばおとなしい子でしたよ 上手く自分を出せないというか……」と言い、小さな学校で皆が家族みたいなものだったから、それが問題になることはなかったと、当時を振り返ります。
それに対して、「大体予想通りの答え……」と思う藤澤さん。
藤澤さんは、さらに、椿少年のサッカーについて訊ねると・・・
初めはそうでもなかったが、どんどん上手くなっていった。
プレーより、取り組む姿勢が真面目で一生懸命。
・・・というよりも、思いやりがあり、優しさをもってサッカーに取り組んでいたと、証言する並松。
「優しさ……?」
サッカーの話に、"優しさ"というキーワードが出てきたことを疑問に感じる藤澤さん。
椿母も、同じようなことを言っていたことを、ふと思い出します。
・・・と、並松に案内されたのは、小学校のグラウンド。
そこに居たのは、サッカーをする少年たちに、むしろ自分のほうが夢中になって熱血的に指導する和田という名の、名将・・・いやいや、椿の小学校時代の校長先生でした。
そして、藤澤さんは、和田先生に取材を始めるわけですが・・・
「椿選手にサッカーを指導されたのは 校長先生だったんですね?」と、指導する和田先生の姿を見たためか、いきなり椿の原点について結論付ける発言をする藤澤さん。
「そ… そうね 確かに私が大介に(略」
うっかりうっかり、調子に乗って、自分が椿を指導したという"嘘"の証言を始めようとする和田先生でしたが、そこは、あわてて並松が止め・・・
「我々は教わった側で…… 我々にサッカーに教えて人間こそが……
大介なんです」
正確には、椿が中心になって、皆で学んだとのことですが、この後、いよいよ藤澤さんの知りたかった、椿大介のサッカーの原点となる出来事が、並松と和田先生によって語られていきます。
小学校の球技大会で、いつもは自己主張の少ない椿が、サッカーがいいと言い出した。
全校生徒15~16人の小学校で、11人vs11人でサッカーをするには、人数が足りないことになる。
けど、椿は譲らなかった。
もうすぐ学校がなくなることを知っていた椿は、残された時間をみなで共有するため、先生も含めた全員参加で、サッカーをしたいと。
廃校になった小学校へやって来た、藤澤さん、和田先生、並松の3人。
ここで、さらに、過去の思い出の続きが語られます。
球技大会以降、皆が、サッカーに夢中になっていったこと。
けど、老若男女入り混じってサッカーに夢中(本気)になっていくほど、身体能力などの差から難しい面が出てくる。
そこで椿は、誰ひとり欠けることなく全員で楽しむためのアイデアを出していった。
いつもは奥手な椿だったけれど、このことに関しては、本当に一生懸命に。
それは、戦術なんて立派なものではかもないけれど、椿のアイデアを取り入れていくたびに、サッカーらしくなっていき、結局、学校がなくなるその日まで、みんなでボールを追いかけ続けた。
「あの子ほど 他人との絆を大事にしようとした子を…
私は他に知らんよ」
と、椿の小学生時代を語る和田先生・・・といったところで、今週はここまでです。
■ 私的雑感
バッキーのサッカーは、全校生徒15~16人という小さな小学校の球技大会から始まった!
バッキー自身が、その球技大会のサッカーを提案し、11人vs11人で、しかも先生をも巻き込み全員参加でということを頑なに主張。
それがきっかけで、球技大会以降、皆がサッカーに夢中になり、学校が廃校となるその日まで、みんなでボールを追いかけた。
その原動力となったのもバッキー。
老若男女混ざってサッカーする中、みんながゲームに参加できるようにアイデアを出していった問いバッキー。
人との絆を大事にしようとし、"誰ひとり欠けることなく全員で楽しむ…… きっとその一心だけでやっていた"。
みんなで楽しんだフットボール、それがバッキーの原点。
・・・こういうの、私はすごく好きなぁ。
というか、私自身もこんな"みんなで楽しむフットボール"が、サッカーをより深く好きになっていくことになったきっかけだったりするので・・・(以下、管理人のサッカーの原点の話になっていくので省略w)、まぁ、そのときの楽しさの記憶をオーバーラップさせながら読んでいました。
バッキーに対する感情移入度が、また増してしまいそうです。
基本的に、ジャイキリのキャラは、みんな大好きですが、バッキーには、ちょっとだけ特別な期待感を抱いてしまいますね。
※
ただ、今回の話を読んでいると、バッキーが球技大会にサッカーを提案した理由って・・・
もしかして、サッカーが好きで好きでたまらなかったからというのではなく、人数合わせ的な理由から先生も含めて全員でできるサッカーを選んだということだったりしますか??
バッキー自身が、サッカーを好きなった、絶対サッカーじゃなきゃならないという必然性を感じるエピソードは描かれてないので、そういう受け取り方もできるかなと思いました。
個人的な願望としては、やはり、サッカーでなければいけない理由があってほしいなぁって思ってたりしますが、みんなで楽しむことを追求していくうちに、いつの間にかサッカーに魅入られてしまっていたというほうが、自然な流れなのかもしれません(という私の解釈が正しいのかどうかは分かりませんけどね)。
いずれにしても、この時期に、フットボールを心から楽しむことを知ったわけですね。
周囲を思いやる気持ち、そのために一生懸命考えて行動するバッキーのエピソードに、心温まるお話でした。
※
バッキーの小学校時代の校長だったという和田先生は、一瞬、ジャベリンの倉茂監督かと思ってしまった(笑
和田先生のような、熱血的なじっちゃんは、鬱陶しさもあるかもしれないけど、嫌いじゃない。
このじっちゃんと一緒に戦術論の話をしてみたいなー、楽しそう(笑
指導者としてのやり方は、あれでいいのかなとも思うところもありますが。
それにしても、「とらえ方によっては……」って、何をどう捉えれば・・・?(笑
※
さて、来週以降については・・・
えーっと、どうなるんでしょう?(笑
特に、来週以降の展開をほのめかす記述は一切ないので、"藤澤桂のズッコケ大冒険編"が続くのかどうかは今のところ分かりません(原点は語られたけど、中学~高校あたりの話もせっかくなので、描いてほしい気持ちもあります)。オフィシャルの次号のプレビューが更新されれば、何かしらのヒントは得られるかと思います。どうなるか分かりませんが、来週号を楽しみに待つとしましょう。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
この時期のバッキーは、何より"みんなで楽しむため"に行動していたという感じで、自身のプレースタイルの形成とはまた違う話なのかもしれませんね。中学、高校時代にも、いろんなエピソードがありそうですし(2巻にある、"チキン"に関することなど)。
この取材を基に出来上がった記事は、ぜひとも読んでみたいです。単行本のおまけ的なものでいいので、収録してくれないかなぁ・・・。
今後の藤崎記者に期待です!
漫画ではなくて小説ですが、
はらだみずき/著『サッカーボーイズ』が凄くよかったので
勝手にオススメします
サッカー小説では他に野沢尚/著『龍時』もいいので
一度読んでみてください
『サッカーボーイズ』は、面白いという話は聞いたことあるのですが、まだ未読で、文庫版が発売されてるようなので、これを機に読んでみようかな。
『龍時』の小説版は、マンガ版が気に入った時点で、即購入して読みました。マンガ版も好きですが、小説版もすごく面白いです。ただ、残念なのは、その続きを読むことができないことですね・・・。
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ストーリーは彼らしい
ほんわかな内容に◎!
ただ、みんなが楽しめるように
修正しながらみんなをコントロールしていた云々
については現在のプレースタイルに
結びついていないのが残念かな
藤崎さんどーする記事にしますか!?