『GIANT KILLING』1話目の雑感
2007.01.16 21:46
先日も、ちょこっと取り上げましたが、 『U-31』、『Goal Den Age』の原作を手がける綱本将也先生の、新たなサッカーマンガ『GIANT KILLING』の1話目の雑感。
イングランド5部のアマチュアチーム・イーストハムで監督を務め、チームをFAカップベスト32まで導いた(日本で例えるなら、普通の社会人の一般のチームが県予選を突破し、天皇杯を勝ちあがっていくようなもの??)主人公の達海猛(タツミタケシ)。
その達海を、彼がかつて中心選手としてプレーしていたチーム、イースト・トーキョー・ユナイテッド(通称ETU)の監督として迎えるため、イングランド中を探し回り、ようやく彼を見つけることができた、ETUのGM後藤に広報の永田有里。
イーストハムの会長は、達海を日本に帰す違約金として、100万ポンド(おおよそ2億円)という、アマチュアの監督としては法外な金額要求するが、貧乏クラブのETUには、そんな金額払えるわけもなく・・・。
しかし、後藤や有里の達海を信頼する心。
イーストハムとETUの皆で心を込めて町ぐるみでチームをしているという、お互いの共通した町の雰囲気。
直接言葉には出さずとも、達海自身の心の中にある、ETUへの強い愛情を感じ取った、イーストハムの会長は、町をひとつしてくれた、クラブを強くしてくれた、その上クラブに大金まで運んでくれた、彼への温情として、日本へ帰すことに承諾します。
そして、日本へ・・・
というのが、私なりの解釈も含めてますが(笑)、1話の大まかな流れです。
達海のイングランドでしてきたこと、FAカップベスト32の試合、プレミアのポーツマスの試合で、ジャイアントキリングを起こすべく戦う試合シーン、最後達海を送りだそうとサポーターたちに伝える会長のシーンあたりが、見どころかと思います。
先日も書きましたけど、とにかく、私的には、久々に自分の心を強く揺さぶるような神がかったサッカーマンガになりそうな予感がします。
クラブチームを舞台にして、チームへの、フットボールへの強い愛情を感じるような作風は、『オーレ!』同様に私のツボなんですよね~(笑
それに加えて、サッカーシーンもリアリティ路線なので(能田達規先生の作品だとサッカーシーンそのものはリアリティと言い切れない)、そのあたりが、神がかりそうな予感がしてる部分。
サッカー好きな人、特に、特定のクラブチームを熱心に応援している方なら、この作品の面白さを理解しやすいかなって思います。逆に、一般のマンガ読者にはそのハートが十分伝わりきってないのも、チラッと他ブログを覗いていて感じました、評価が悪いってわけではなさそうですが。
それは、軽くサクッと読める感じの絵柄がそうさせてるのかなぁ(主人公の性格に合った絵柄だなって感じるけど)。
一般のマンガ読者にいかに、フットボールを愛する人々の情熱を伝えていくかというのは、長期連載を勝ち取るためにも(笑)、この作品のこれからのテーマにもなりそうなので、綱本先生には頑張ってほしいっす。
今後、達海がETUをどのようにして、チームを勝利へ導いていくのか、リアリティ路線のサッカーマンガとして、楽しみに見守っていきたいと思います。
タグ : GIANT-KILLNG
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://soccermanga.blog84.fc2.com/tb.php/30-3f3bfdcf