今週の『GIANT KILLING』#78
2008.08.07 23:40
ごめんなさい、今週も雑感のみが先で、続きは後日更新となります
。
(※ストーリー部分も追記しておきました)
巻末の目次ページにある、梅吉先生の1コマ切り絵マンガのネタがジャイキリでした。
ドクターペッパーは、1巻の17ページで、缶を咥えている場面が初登場ですね(笑
試合は後半25分ほどを経過。
スコアは1-2でアウェイの大阪ガンナーズがリード。
前半キレのある動きを見せていた窪田がピッチを去り、試合がどう動いていくのか・・・
というのが先週号までの流れでした。
大友からパスを受けたのは、窪田が交代してしまったことにより、少し前目にポジションを移した志村。
志村をマークする村越は、1試合を通して冷静でいられる志村を警戒しますが、志村は彼の独特な思考で、長袖を着て暑いとき袖をまくることを例えに、"状況に対応する"のはサッカーも同じということで、確実なときに人数をかけずにシンプルに攻めるべきと、今の試合状況に合わせたゲームメイク を見せます。
志村のパスを受けたのは、石浜の裏をとり左サイドを疾走する畑。
畑は、シンプルにスピード勝負で縦へ突破し、ちょっと渋々ながらも、中央のハウアーへ低めで速い弾道のクロスを放ります。
そのボールに、黒田に袖を引っ張られながらも身体ごと飛び込んだハウアーは、かろうじて頭に当てますが、しっかりとミートできず、シュートは枠に飛んでいたものの杉江がボールを拾い、ETUはピンチを脱します。
シュートを決められなかったハウアー。
前半に1ゴール決めたものの、前半から黒田の執拗なマークにあっていたハウアーのフラストレーションはかなりのもので、黒田がまったく悪意などなく、ちょっと肩がぶつかっただけの話だったのですが、イライラがピークに達してしまっていたハウアーは、完全にキレてしまい思いっきり黒田のことを突き飛ばしてしまいます。
当然その行為は、警告に値するもので、レフェリーからイエローカードを掲示されてしまうハウアー。
「ボクの前にコイツだろ!」と、判定に納得いかない様子のハウアーはレフェリーに抗議しますが・・・。
この様子をベンチから険しい表情で見つめるダルファー。
この出来事が、今後の采配に影響を及ぼすことがあるのか?
達海は、クロをハウアーにつけといて正解だった、「クロには人をイライラさせる才能があるな」(←おそらく根拠なし)とその様子を見たところで、「そろそろコッチも動くかい」と、選手交代を考えていることを示唆。
前半から、椿の飛び出しをケアするため、いつも以上に走りまくっている、大阪のキャプテン・平賀は、またもや椿のケアのために走っている自分の姿に・・・
「俺…… 走らされてるんじゃないのか……?」
と、疑問を感じ始めます。
と、ここで、ETUが選手交代で、世良がスタメン出場したことにより、今節はベンチスタートとなった丹波が、清川と交代で左サイドバックに入ります。
その影で、大友を呼び何やら指示を与えているダルファー。
「ホントは気付いているはずだぜダルファー さあどうするよ」
と、ダルファーの出方を窺っているいる様子の達海。
記者席から試合を見つける藤澤さんは、後半のETUは左サイドからの展開が多いことと、王子のパスは"不自然なほどに"平賀にカットされていることを指摘。
"走らされている"ことを自覚し始めた平賀は、前半に考えていた王子不調説についてあれこれ考えをめぐらせていて、不調にしては要所では光るパスを出していることからも・・・
「今日の奴は……
とてつもなく調子がいい可能性がある」
としながらも、パスを出した後の浮かない表情の理由が理解できない平賀。
そんなところで、赤崎が相手DFのタックルをくらい痛んでいるところで試合はひとまず中断。
ピッチの外に水を飲みに来た王子は、おもむろに、その場にいた平賀に、達海の作戦通りにプレーすることに対して・・・
「ボクのパス成功率が下がってしまうんだよ
わざと半端な所に出してるとね…」
「ホント参るよ」
と、サラッと平賀の知りたかった真実を不機嫌そうに話す王子。
その真実を知った平賀は何を思う??
といったところで、今週号はここまで。
今回は合併号なので、続きは再来週となります。
■ 私的雑感
今回は、試合の流れが、ETU側に傾きつつあるところが描かれている回だったなぁと思います。
※
窪田が下がったことにより、大阪は、セカンドボールをガシガシ拾って波状攻撃を仕掛けていくスタイルから、じっくりパスを回して"ここぞ"の場面で、司令塔・志村の一発のパスからチャンスを作るスタイルへ。
まだ攻撃への意識は十分あるものの、超攻撃的といった言葉からは、だいぶトーンダウンしている印象。
志村のところは、コシさんになんとか頑張ってもらうとして(笑)、ハウアーをキレさせることに成功し(相手の攻撃の分断)、平賀のことも消耗させたことがより明白になり(中盤の運動量の低下)、丹さん投入でETUの左サイドの攻撃力が上がり(と言いつつ、丹さんが攻撃的な部分で活躍するところを見た記憶がないw)ETU反撃のためのシナリオを出揃ってきた感があります。
達海の「ホントは気付いているはずだぜダルファー」は、やはり、平賀のところの話なのでしょうね。
消耗し運動量の低下した右側のボランチの平賀のところに、フレッシュな丹さんを投入したことで、ETUから見て左サイドを完全に制圧しようと目論む達海。
それに対し、運動量の低下は目に見えてるとはいえ、代表選手でありチームのキャプテンでもある平賀(能力的にもかなり高い選手と思われる)を交代させるのかどうか。このままだと、達海の思惑通りにことは進んでいくであろう状況の中、ダルファーは、次はどんな手を打ってくるのだろう?
このあたりの、監督同士の駆け引きは、この先面白くなってきそうなので楽しみです。
おそらく、タッツミーには、さらなる"何か"を持っていると思うので。
※
王子のあの表情の原因は、そんな理由だったのかー!
ナッツのときあの表情も、その不機嫌があったがゆえだったんですね。
バッキーが長い距離ドリブルしたときのちょっと拗ねた感じの発言とかも。
けど、自由気ままな王子が、不機嫌になってでも、しっかりと与えられた任務を遂行していることは、きちんと評価してあげるべきですね。
今後は、王子が自由にプレーできるような状況になっていくと思われるので、思う存分目立ってほしいと思います。次は、どんな決めゼリフでゴールを決めてくれるのか、我々はそこに期待しているのですから!
あと、ほんっとに気が向いたらでいいので、たまにはナッツにもラストパスを供給してあげてくださいね(笑
※
ハウアーがクロの執拗なマークに苛立ち、思わず突き飛ばしてイエローをもらってしまうところは、サッカーマンガ的に面白かったです。
つーか、あれは、あんだけ思いっきり突き飛ばしてるんだから、一発レッドであってもおかしくないような気もします(笑
まさか、クロはわざとオーバーに倒れるようなことはしないでしょうしね?(笑
どんな理由があろうとも、報復行為はやってはいけないことですが、あれだけ執拗にマークされて思うようにプレーができないとなったら、ちょっと、いや、かなりイラッときてしまう気持ちは分かる気がします。
※
丹さんが交代出場したことで、アウトとなってしまったのは清川。
ザッキーとの一件は、大阪戦での活躍フラグかーと思いましたが、大きな見せ場はなく、ピッチを去ることになってしまったのは残念だったなぁ。けど、それもらしいと言えばらしいのですが。
とはいえ、まだコンビの石浜はピッチに残っていますし(今週は、ちょっとアレでしたがw)、レギュラーサイドバック陣の奮起は、密かに期待して見守っていきたいと思ってます(笑
それにしても、丹さんはサイドバックもできるのかー。
あとで、まとめページに記述を追記しておかなければ。
丹さんが攻撃的な部分で活躍する場面も、描いてくれると嬉しいです。というか、次号あたり見られるかな?
※
※
さて、来週は合併号なのでお休みということで、再来週ですね。ETUの方へ流れを引き寄せたまではいいですが、ここからどうやって大阪のディフェンスを切り崩して同点、そして逆転ゴールといった展開になっていくのか(まぁ、試合が終わるまで結果はどうなるのか分かりませんけど)。
次なる展開に注目してきたいですね!
タグ : GIANT-KILLING
コメント
コメントありがとうございます。
丹さんは、ETUオフィシャルによると、FWもこなせるとあり、左サイドが主ですが利き足は右なので、もしかしたら、右サイドでもプレーするのかもしれないですね。
けど、丹さんの場合、個人的にはなんとなくですが、"ユーティリティ"というよりは"器用貧乏"という印象の方が強かったりするので、今回はちょっとカッコイイところを見せてほしいなぁなんて思います。
もし、ETUの方がボールを支配できるようになってきたとしたら、個人的には、点を取るためにFWの堺さんを入れてほしいかな。前半から献身的に守備にも奔走していたセリーあたりと交代で(セリーはまた別の機会での活躍に期待!)。
ですが、ダルファーは、丹さんが交代で入ると同時に、大友に指示を出していたので、すんなりと平賀のゾーンを制圧させてくれないような気もしますし・・・
と、あれこれ考えるのも楽しいですが、早く続きを読ませてほしいです!(笑
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いただいています。その高見識な雑感、いつも
楽しみにさせていただいています。
ちなみに丹波選手は、どうやら”主に”MFで、
複数のポジションをこなせるけっこーユーティリティーな
(前・日本代表監督風にいえば『ポリバレント』な)
プレーヤー、ということらしいですね。欄外の紹介文を
みる限りでは。
(作中ではまだ、そのユーティリティーさが際立つ
とこはありませんが)
ちなみに、左を制圧したあとは・・・右に宮野でも
入れるのかな?